田浦駅 (花蓮県)
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田浦駅 | |
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跡地に建てられたモニュメント | |
田浦 ティエンプー Tienpu[注 1] | |
所在地 | 台湾花蓮県花蓮市花蓮市中華路453巷 |
駅番号 | 046 |
所属事業者 |
台湾鉄路管理局 林務局 |
等級 | 三等駅 |
旧名 | 荳蘭 |
電報略号 | ㄊㄅ |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1911年2月10日 |
廃止年月日 | 1982年6月26日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■台東線 |
キロ程 | 2.4 km(花蓮起点) |
◄花蓮 (2.4 km) | |
所属路線 | ■台東線(旧線) |
キロ程 | 6.3 km(花蓮港(旧駅)起点) |
◄花蓮(旧駅) (2.3 km) (2.3 km) 吉安(旧駅)► | |
所属路線 | ■嵐山森林鉄路太昌線(廃線) |
キロ程 | 0.0 km(田浦起点) |
(3.7 km) 水源村索道頭► |
田浦駅 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 田浦車站 |
簡体字: | 田浦车站 |
拼音: | Tián pǔ Chēzhàn |
注音符号: | ㄊㄧㄢˊ ㄆㄨˇ ㄔㄜ ㄓㄢˋ |
発音: | ティエンプー チャーヂャン |
台湾語白話字: | Tiân-phó͘ Chhia-thâu(車頭) |
客家語白話字: | Thièn-phú Chhâ-theù(車頭) |
日本語漢音読み: | でんほえき |
日本語慣用読み: | たうらえき |
英文: | Tienpu Station |
田浦駅(でんほえき、ティエンプーえき)は台湾花蓮県花蓮市にあった台湾鉄路管理局台東線の駅である。
概要
[編集]ナローゲージの旧台東線と着工中だった改軌路線の現台東線とが暫定的に接続する拠点であった。乗換拠点としては手狭であり、台東線改軌事業に伴い隣の吉安新駅が当駅と1km程度の場所に移転するため、統合される形で廃止され、現在は榕の大木が跡地の空き地に残っている[2]。近年、旧線跡が一部遊歩道として再生され、当駅跡地にまで延長する計画が進んでいる[3]。
当地はナワシログミ(中文:胡頽子)から採れる豆(台湾原住民アミ族が「太奥魯安(ピン音:tài ào lǔ ān)」と呼び、漢族が「荳蘭(ピン音:dòu lán)」と表記していた)の生産が盛んだったことが駅名の由来とされる。日本統治時代にアミ語の「ナタウラン」の音にちなんで「田浦」(たうら)と改名された。現在では北京語でティエンプーと発音される。
-
青線の新線と赤線の旧線が交差する地点に駅があった。
歴史
[編集]- 1911年(明治44年)2月10日 - 荳蘭駅(とうらんえき)として開業[4][5]。
- 1914年(大正3年) - 駅舎落成。
- 1937年(昭和12年)11月1日 - 田浦駅に改称し[6]。、同時に三等駅に昇格。駅舎も増築された[7]:381。
- 1951年 - 嵐山森林鉄路の平地路線(太昌線)が開業[8]。
- 1978年 - 台東線の改軌工事に伴いナローゲージの外側に線路を追加した4線軌道となる。
- 1982年
- 1989年 - 嵐山森林鉄路廃止[8]。
- 2016年1月 - 花蓮市公所が「旧東線田浦客家風情巡礼」計画の補助金予算を計上[10]。
- 2018年6月20日 - 駅跡地に駅舎風のモニュメントが設置された[11]
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跡地
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日本統治時代の駅舎
利用状況
[編集]年 | 年間 | 1日平均 | ||||
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乗車 | 下車 | 乗降計 | 出典 | 乗車 | 乗降計 | |
資料なし | ||||||
1913年度 | 13,663 | 14,441 | 28,104 | [12] | 37 | 77 |
1914年度 | 14,304 | 13,460 | 27,764 | [13] | 39 | 76 |
1915年度 | 14,260 | 13,308 | 27,568 | [14] | 39 | 75 |
1916年度 | 12,879 | 11,594 | 24,473 | [15] | 35 | 67 |
1917年度 | 12,240 | 11,028 | 23,268 | [16] | 34 | 64 |
1918年度 | 13,521 | 12,954 | 26,475 | [17] | 37 | 73 |
1919年度 | 17,399 | 16,938 | 34,337 | [18] | 48 | 94 |
1920年度 | 18,022 | 16,697 | 34,719 | [19] | 49 | 95 |
1921年度 | 18,786 | 15,831 | 34,617 | [20] | 51 | 95 |
1922年度 | 17,404 | 15,993 | 33,397 | [21] | 48 | 91 |
1923年度 | 16,328 | 15,605 | 31,933 | [22] | 45 | 87 |
1924年度 | 18,159 | 18,183 | 36,342 | [23] | 50 | 100 |
1925年度 | 21,674 | 22,318 | 43,992 | [24] | 59 | 121 |
1926年度 | 21,077 | 22,360 | 43,437 | [25] | 58 | 119 |
1927年度 | 22,513 | 22,915 | 45,428 | [26] | 62 | 124 |
1928年度 | 24,381 | 23,920 | 48,301 | [27] | 67 | 132 |
1929年度 | 26,614 | 25,256 | 51,870 | [28] | 73 | 142 |
1930年度 | 26,536 | 25,978 | 52,514 | [29] | 73 | 144 |
1931年度 | 26,057 | 24,456 | 50,513 | [30] | 71 | 138 |
1932年度 | 24,702 | 23,977 | 48,679 | [31] | 68 | 133 |
1933年度 | 25,552 | 24,640 | 50,192 | [32] | 70 | 138 |
1934年度 | 27,581 | 27,155 | 54,736 | [33] | 76 | 150 |
1935年度 | 30,274 | 29,140 | 59,414 | [34] | 83 | 162 |
1936年度 | 35,351 | 32,689 | 68,040 | [35] | 97 | 186 |
1937年度 | 39,761 | 38,033 | 77,794 | [36] | 109 | 213 |
1938年度 | 40,466 | 36,805 | 77,271 | [37] | 111 | 212 |
1946 | 40,903 | 38,243 | 79,146 | [38] | 112 | 217 |
1975 | 192,985 | 194,600 | 387,585 | [39] | 529 | 1,062 |
1976 | 212,947 | 210,788 | 423,735 | [40] | 582 | 1,158 |
1977 | 219,461 | 218,800 | 438,261 | [41] | 601 | 1,201 |
1978 | 資料なし | |||||
1979 | ||||||
1980 | 149,079 | 149,372 | 298,451 | [42] | 407 | 815 |
1981 | 125,385 | 126,113 | 251,498 | [43] | 344 | 689 |
1982 | 58,650 | 59,100 | 117,750 | [1] | 331 | 665 |
駅周辺
[編集]- 中華路(台9線丙線)
- 行政院農業委員会農糧署東区分署
- 花蓮県農会生鮮超市
隣の駅
[編集]- 林務局
- 嵐山森林鉄路(太昌線)
田浦駅-水源村索道頭(佐倉第一号索道)
脚注
[編集]註釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 交通部臺灣鐵路管理局 (1983年6月). "各站客貨運狀況 Volume of Passenger & Freight Traffic". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國71年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. pp. 62–75.
- ^ 綠活好點>田埔車站花蓮市公所綠活小旅行
- ^ 市公所將進行舊鐵道遊廊活力重建規劃洄瀾網
- ^ 台湾総督府 (1911年2月8日). "台湾総督府告示第17号". 官報. 1911年02月16日 (第8293号 ed.). 大蔵省印刷局. p. 404. 国立国会図書館
- ^ 台湾総督府鉄道部花蓮港出帳所, ed. (1917年). "第六章 運輸營業". 台湾鉄道台東線. 国立国会図書館. p. 110.
- ^ 台湾総督府, ed. (1937年10月19日). "告示第252号". 台湾総督府報 (第3111号 ed.). 國史館臺灣文獻館. p. 70.
臺東花蓮港兩廳下地名改正ニ伴ヒ臺東線停車場名中左野通改正シ昭和十二年十一月一日ヨリ之ヲ實施ス
- ^ a b c 中華綜合發展硏究院應用史學硏究所 (2002年). "第六篇 建設篇 第一章 交通建設 第一節 鐵路". 吉安鄉志. 吉安鄉公所. ISBN 9570296895。 國家圖書館 臺灣記憶
- ^ a b 古庭維. "嵐山新一號索道". 台灣山岳雜誌. 2015年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年6月30日閲覧。
- ^ 古庭維、鄧志忠 (2010年8月11日). 台灣舊鐵道散步地圖. ISBN 9789861774015. 2019年2月9日閲覧。
- ^ “東線舊鐵道田浦 將以多元風貌重現”. 更生日報. (2016年1月6日)
- ^ “東線舊鐵道活化 田浦站營造客家風情”. 更生日報. (2018年6月21日)
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1914年11月10日). "統計圖表 第十八表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第15(大正2年度). 国立国会図書館. pp. 30–33.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1915年11月30日). "統計圖表 第十七表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第16(大正3年度). 国立国会図書館. pp. 30–33.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1916年11月30日). "統計圖表 第十六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第17(大正4年度). 国立国会図書館. pp. 28–31.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1917年11月25日). "統計圖表 第十六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第18(大正5年度). 国立国会図書館. pp. 28–31.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1918年11月30日). "統計圖表 第一五表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第19(大正6年度). 国立国会図書館. pp. 26–29.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1919年12月25日). "統計圖表 第一五表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第20(大正7年度). 国立国会図書館. pp. 26–29.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1920年12月30日). "統計圖表 第一五表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第21(大正8年度). 国立国会図書館. pp. 28–31.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1921年12月30日). "統計圖表 第一五表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第22(大正9年度). 国立国会図書館. pp. 28–33.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1922年12月25日). "統計圖表 第一五表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第23(大正10年度). 国立国会図書館. pp. 28–33.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1923年12月17日). "統計圖表 第一五表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第24(大正11年度). 国立国会図書館. pp. 28–31.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1924年12月18日). "統計圖表 第一六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第25(大正12年度). 国立国会図書館. pp. 38–41.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1925年12月18日). "統計圖表 第一四表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第26(大正13年度). 国立国会図書館. pp. 32–35.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1926年12月15日). "統計圖表 第一六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第27(大正14年度). 国立国会図書館. pp. 32–37.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1927年12月16日). "統計圖表 第一六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第28(昭和元年度). 国立国会図書館. pp. 32–37.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1928年12月16日). "統計圖表 第一六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第29(昭和2年度). 国立国会図書館. pp. 32–37.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1929年12月25日). "統計圖表 第一六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第30(昭和3年度). 国立国会図書館. pp. 32–37.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1930年12月23日). "統計圖表 第一六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第31(昭和4年度). 国立国会図書館. pp. 32–39.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1931年12月23日). "統計圖表 第一六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第32(昭和5年度). 国立国会図書館. pp. 32–39.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1932年12月23日). "統計圖表 第一六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第33(昭和6年度). 国立国会図書館. pp. 32–39.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1933年12月23日). "統計圖表 第一六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第34(昭和7年度). 国立国会図書館. pp. 32–39.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1934年12月23日). "統計圖表 第一六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第35(昭和8年度). 国立国会図書館. pp. 32–39.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1935年12月20日). "統計圖表 第一六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第36(昭和9年度). 国立国会図書館. pp. 32–39.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1936年12月25日). "統計圖表 第一六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第37(昭和10年度). 国立国会図書館. pp. 32–39.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1937年12月20日). "統計圖表 第一六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第38(昭和11年度). 国立国会図書館. pp. 30–37.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1938年12月20日). "統計圖表 第一七表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第39(昭和12年度). 国立国会図書館. pp. 30–31.
- ^ 台湾総督府交通局鉄道部, ed. (1939年12月20日). "統計圖表 第一六表 驛別乘降旅客人員表". 台湾総督府交通局鉄道年報. 第40(昭和13年度). 国立国会図書館. pp. 32–39.
- ^ 臺灣省行政長官公署交通處鐵路管理委員會, ed. (1947年5月). 臺灣鐵路業務統計要覽 民國35年度. 國家圖書館 臺灣記憶. p. 28.
- ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1976年6月). "各站客貨運狀況 Volume of Passenger & Freight Traffic". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國64年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. pp. 44–59.
- ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1977年6月). "各站客貨運狀況 Volume of Passenger & Freight Traffic". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國65年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. pp. 26–41.
- ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1978年6月). "各站客貨運狀況 Volume of Passenger & Freight Traffic". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國66年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. pp. 46–61.
- ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1981年6月). "各站客貨運狀況 Volume of Passenger & Freight Traffic". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國69年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. pp. 70–87.
- ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1982年6月). "各站客貨運狀況 Volume of Passenger & Freight Traffic". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國70年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. pp. 68–81.
外部リンク
[編集]- 臺灣驛站之旅
- 花蓮駅(台湾鉄路管理局)「週邊記事-消失的車站」の項に当駅の記述がある。