歴舟川
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歴舟川 | |
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歴舟川(大樹町) 道道55号線より望見 | |
水系 | 二級水系 歴舟川 |
種別 | 二級河川 |
延長 | 64.7[1] km |
平均流量 |
8.48 [1] m3/s (歴舟川尾田水位観測所) |
流域面積 | 558.5[1] km2 |
水源 |
コイカクシュサツナイ岳[1] (大樹町、中札内村、新ひだか町) |
水源の標高 | 1,721 m |
河口・合流先 | 太平洋(大樹町) |
流域 | 北海道十勝総合振興局管内 |
歴舟川(れきふねかわ)は、北海道十勝総合振興局管内を流れ太平洋に注ぐ二級河川で歴舟川水系の本流である。上流域は日高山脈襟裳十勝国立公園に指定されている。河畔には北方樹木であるケショウヤナギ[1]が隔離分布している。
地理
[編集]北海道十勝総合振興局広尾郡大樹町、河西郡中札内村および日高振興局日高郡新ひだか町との接点にある日高山脈のコイカクシュサツナイ岳でヤオロマップ右沢として源を発し、ヤオロマップ岳から源を発するヤオロマップ左沢との合流地点で歴舟川と呼称を改め、大樹町市街を貫流して浜大樹付近の河口で太平洋に注ぐ。
名称の由来
[編集]アイヌ語では「水・大きい・もの」を表す「ペルㇷ゚ネイ(pe-rupne-i )」と呼ばれた[2][3]。
現在の和名は、この前半部「ペルㇷ゚ネ」に「歴舟」の字をあてたもので、当初は「へるふね」と呼んでいたものが、のちに「れきふね」と呼ばれるようになった[2][4]。
また、和人による日方川(ひかた川)という別名があり、ひかた(西南風)が吹いたときに増水することからついた名であると考えられている。[5]
治水および利水
[編集]昭和時代に台風などの集中豪雨により河川氾濫があったため、貫流地域である大樹町で築堤および護岸による治水工事が施されている。 水道水の他に良好な水質による乳製品プラントの工業用水および養魚用水として利水されている。
流域の自治体
[編集]支流
[編集]括弧内は流域の自治体
- ヤオロマップ左沢(大樹町)
- ヤオロマップ右沢(大樹町)
- キムクシュベツ川(大樹町)
- 上滝沢(大樹町)
- 一の沢川(大樹町)
- ポンヤオロマップ川(大樹町)
- ペンケ日方川(大樹町)
- 歴舟中ノ川[6](大樹町) ※旧名:ルートルオマップ川[7]
- ヌビナイ川(大樹町)
- ペンケタイキ川(大樹町)
- パンケタイキ川(大樹町)
- 振別川(大樹町)
- メム川(大樹町)
関連項目
[編集]- コイカクシュサツナイ岳 - 源頭
- ヤオロマップ岳 - ヤオロマップ左沢(支流)の源頭
- ペテガリ岳、 ルベツネ山 - キムクシュベツ川(支流)の源頭
- ポンヤオロマップ岳 - ポンヤオロマップ川(支流)の源頭
- ペテガリ岳、中ノ岳、神威岳 - 歴舟中ノ川(支流)の源頭
- ピリカヌプリ、ソエマツ岳 - ヌビナイ川(支流)の源頭
- 北海道道55号清水大樹線(並走路線)
- 日高山脈
- 日本の川一覧
- 北海道の川一覧
主な橋梁
[編集]- 相川橋 - 北海道道1002号光地園尾田線
- 尾田橋 - 北海道道622号幸徳大樹停車場線
- 神威大橋 - 北海道道622号幸徳大樹停車場線
- 大樹橋 - 国道236号
- ふるさと大橋
- 歴舟橋 - 国道336号
出典・外部リンク
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e 歴舟川水系河川整備基本方針(北海道)
- ^ a b “アイヌ語地名リスト ル~ワ P141-145”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2018年7月2日閲覧。
- ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、327頁。ISBN 978-4-88323-114-0。
- ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、327頁。ISBN 978-4-88323-114-0。
- ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、327頁。ISBN 978-4-88323-114-0。
- ^ 中ノ川における東京理科大学ワンダーフォーゲル部遭難事故のまとめ
- ^ 北大山の会『日高山脈 自然・記録・案内』茗渓堂、1977年