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横浜市営地下鉄ブルーライン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
横浜市営地下鉄 ブルーライン
シンボルマーク
ブルーラインで運用される3000形電車 (2021年12月 センター北駅 - センター南駅間)
ブルーラインで運用される3000形電車
(2021年12月 センター北駅 - センター南駅間)
基本情報
日本の旗 日本
所在地 神奈川県横浜市藤沢市
種類 地下鉄
路線網 横浜市営地下鉄
起点 湘南台駅
終点 あざみ野駅
駅数 32駅
経由路線 1号線(湘南台 - 関内)
3号線(関内 - あざみ野)
輸送実績 182,546,388人(2023年度)[1]
1日利用者数 498,760人(2023年度)[1]
路線記号 B
路線番号 1号線(湘南台 - 関内)
3号線(関内 - あざみ野)
路線色 ビビッドブルー[注釈 1][2][3]
開業 1972年12月16日 (52年前) (1972-12-16)
最終延伸 1999年8月29日 (25年前) (1999-08-29)
所有者 横浜市交通局
運営者 横浜市交通局
車両基地 上永谷検車区新羽検車区
使用車両 車両を参照
路線諸元
路線距離 40.4 km
軌間 1,435 mm標準軌
線路数 複線
電化方式 直流750 V,
第三軌条方式
閉塞方式 車内信号式
保安装置 ATCATO
最高速度 80 km/h[4]
路線図
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
STRq
STRq
小田急 江ノ島線
0.0 B01 湘南台駅
htSTRe htSTRe
htSTRa hSTRl
相鉄 相鉄いずみ野線
tBHF
1.6 B02 下飯田駅
htSTRe
htSTRa
tBHF
3.7 B03 立場駅
tBHF
4.8 B04 中田駅
tBHF
5.7 B05 踊場駅
CONTgq
tKRZ CONTfq
東日本旅客鉄道 大船方面 / 横浜方面
HUBlf
7.4 B06 戸塚駅
tBHF
9.0 B07 舞岡駅
tBHF
9.7 B08 下永谷駅
htSTRe
hBHF
11.0 B09 上永谷駅
KDSTaq hABZgr
上永谷車両基地
htSTRa
tBHF
12.7 B10 港南中央駅
CONTgq STR+r tSTR
横須賀中央方面
13.8 B11 上大岡駅
STRl tKRZ STR+r
tBHF LSTR
15.4 B12 弘明寺駅
tBHF
16.5 B13 蒔田駅
tBHF
17.6 B14 吉野町駅
tBHF
18.1 B15 阪東橋駅
tBHF
19.0 B16 伊勢佐木長者町駅
CONTgq hSTRq tKRZh hSTR+r
東日本旅客鉄道 磯子・大船方面
tSTR hSTR
↑1号線
19.7 B17 関内駅
tSTR hSTR
↓3号線
hSTR+l tKRZh hSTRr
20.4 B18 桜木町駅 東横線 (-2004)
hSTR tBHF
21.6 B19 高島町駅 東横線 (-2004)
hSTRe tSTR LSTR
STR+l KRZo tKRZ STRr
STR ABZg+l tKRZ CONTfq
東日本旅客鉄道 戸塚・大船方面
22.5 B20 横浜駅
STR STR tSTR
CONTr+g STR tSTR
品川方面
CONTgq STRr tSTR
東日本旅客鉄道 品川方面
tBHF
23.9 B21 三ツ沢下町駅
tBHF
24.8 B22 三ツ沢上町駅
tBHF
26.7 B23 片倉町駅
tBHF
27.9 B24 岸根公園駅
tSTRq tKRZt tSTRq
東海道貨物線
CONTgq STR+r tSTR
東日本旅客鉄道 横浜方面
29.5 B25 新横浜駅 東海道新幹線
CONTgq KRZh tKRZh
東海旅客鉄道東海道新幹線 東京方面 / 名古屋方面
STRl tKRZ CONTfq
東日本旅客鉄道 町田橋本方面
tKRZW
鶴見川
tBHF
30.8 B26 北新横浜駅
htSTRe
hABZg+r
新羽車両基地
hBHF
31.8 B27 新羽駅
htSTRa
htSTRe
hBHF
34.1 B28 仲町台駅
htSTRa
tSTR+l tKRZt tSTRq
グリーンライン
htSTRe htSTRe
36.4 B29 センター南駅
37.3 B30 センター北駅
htSTRa htSTRa
tSTRr htSTRe
htSTRa
tBHF
38.9 B31 中川駅
htSTRe
htSTRa
40.4 B32 あざみ野駅
STRq xtKRZ
東急: 田園都市線
exLSTR
新百合ヶ丘駅まで延伸計画

ブルーラインは、神奈川県藤沢市湘南台駅から横浜市青葉区あざみ野駅までを結ぶ、横浜市営地下鉄の鉄道路線である。

正式名称は、湘南台駅 - 関内駅間が「横浜市高速鉄道1号線」、関内駅 - あざみ野駅間が「横浜市高速鉄道3号線」である。正式な起点は1号線・3号線ともに関内駅であるが、運行系統上の起点は湘南台駅となる。なお関内駅を始発・終着とする列車は運行されておらず、1号線と3号線の直通運転が基本となっている。横浜国際港都建設法および都市計画法等に基づく都市高速鉄道としての名称は、「横浜国際港都建設計画都市高速鉄道第1号市営地下鉄1号線」、「藤沢都市計画都市高速鉄道1号線」および「横浜国際港都建設計画都市高速鉄道第2号市営地下鉄3号線」である。

4号線(グリーンライン)の開業によって同局の地下鉄路線を区別する必要が生じたため、同線が開業した2008年3月30日より、公募で決定した路線愛称ブルーラインの使用を正式に開始した。ラインカラーは、開業当初は1号線がクリームイエローPCCS:Vivid Reddish Yellow)[注釈 2]、3号線が赤橙(PCCS:Vivid Reddish Orange)[注釈 3]であったが[5][6]、路線愛称に合わせて横浜市営地下鉄のオフィシャルカラーであるコバルトブルー(PCCS:Vivid Blue)[注釈 4]に統一された。路線愛称の由来は「青」が横浜を象徴する色であり、開業時から車両やサイン類でも使用され、路線のイメージカラーと認識されていたことによる。駅ナンバリングで使われる路線記号はB

概要

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本路線は、藤沢市北部の湘南台駅から横浜市西部を横断(泉区南部、戸塚駅港南区中心部、上大岡駅南区中心部を経て)、横浜都心部である伊勢佐木町関内桜木町横浜駅を通り、横浜市北部を縦断しあざみ野駅に至る。1・3号線を合わせた路線延長は日本の地下鉄路線で都営地下鉄大江戸線に次いで2番目に長い。

東京地下鉄(東京メトロ)の銀座線丸ノ内線と同様に関東で第三軌条方式を採用している路線である。本路線の開業以降、日本で建設され開業した第三軌条方式の地下鉄は、本路線を含めた既存路線の延伸[注釈 5]、もしくはそれらへの直通を前提として本路線の開業後に建設された路線[注釈 6]のみであり、純粋に新規に建設された地下鉄として、第三軌条方式を採用した路線は日本では1972年の開業以降2024年時点に至るまで本路線が最後となっている。

1972年の開業時から首都圏では珍しかった自動改札機を全駅で導入していた[注釈 7]。また2000年代には全駅でホームドア設置を完了した。これは第三軌条方式のため高電圧に接触しやすく、線路転落時の危険性が高いことも考慮されている。保安装置は開業当初より自動列車制御装置(ATC)を使用しており、開業前の1972年(昭和47年)には、当時の公営地下鉄で行われていた自動列車運転装置(ATO)を導入した自動運転の走行試験も実施されたが(1000形に日立製作所製のATOを搭載[7])、当時は実用化には至らなかった。

1965年昭和40年)10月に発表された横浜市六大事業によって、「横浜市の骨格をなす交通手段」「郊外部(南区南部(現在の港南区)・戸塚区西部(現在の泉区))と旧市街地の連絡の強化」「港北ニュータウンの開発促進」「横浜市内交通機関の輸送力増強」「横浜市中心部(桜木町・関内周辺)の再開発の中枢」という位置づけで計画された[8]。そのため横浜都心を縦走し、横浜駅からは神奈川区中央部、新横浜都心、港北ニュータウンを経て青葉区あざみ野駅横浜市内を「コの字型」に貫く放射型路線とされた。また横浜都心からあざみ野駅や港北ニュータウン各駅、あるいは、あざみ野駅、港北ニュータウン、新横浜駅から上大岡駅や戸塚駅の移動経路、戸塚駅から長後街道神奈川県道22号)を経由した湘南台駅までの経路など、本路線によって利便性が向上した移動経路が多く存在し、横浜市内の人口分布の各区平準化や市域一体化にも寄与している。

神奈川県東部に駅をもつ各社の路線との接続駅が多いため、他社線とのフィーダー機能も備える。JR東日本JR東海相模鉄道京浜急行電鉄東急電鉄横浜高速鉄道小田急電鉄の路線と接続している。JR線は東海道線横須賀線湘南新宿ライン京浜東北線横浜線東海道新幹線に乗り換えができる。

横浜市交通局は観光客向けに「みなとぶらりチケット」を提供している。これは横浜駅・高島町駅・桜木町駅・関内駅・伊勢佐木長者町駅阪東橋駅吉野町駅の一日乗車券と横浜市都心部の観光拠点を周遊するあかいくつ号の一日乗車券機能を持つ。加えて新横浜駅で乗降することができる「みなとぶらりチケットワイド[注釈 8]を新幹線利用者向けに提供している。

路線データ

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  • 路線距離:40.4 km(うち地上区間:7.7 km)
    • 1号線:関内駅 - 湘南台駅間 19.7 km
    • 3号線:関内駅 - あざみ野駅間 20.7 km
  • 軌間:1,435 mm
  • 駅数(起終点駅含む):32
    • 1号線:17
    • 3号線:16
  • 複線区間:全線
  • 電化区間:全線(直流750 V第三軌条集電方式
  • 地上区間:湘南台 - 立場間の一部・上永谷駅前後・北新横浜 - あざみ野間の一部
  • 閉塞方式:車内信号式
  • 営業最高速度:80 km/h[4]
  • 編成両数:6両(1984年 - )
  • 車両基地上永谷検車区新羽検車区

歴史

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計画の変遷

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横浜市六大事業構想で公表された高速鉄道路線計画(1965年10月)

1965年の初期構想案では、以下の2路線の計画案が示され、この2ルートを建設予定地として、現在の港北区および緑区を鶴見区と結ぶことで、新横浜駅・港北ニュータウンと市中心部を結ぶことを計画していた[9]

  1. 荏田付近 - 綱島付近 - 鶴見駅付近[9]
  2. 綱島付近 - 新横浜駅付近 - 横浜駅付近 - 桜木町関内駅付近 - 戸塚駅付近 - 長後駅付近[9]

1966年(昭和41年)には横浜市都市交通審議会で、上記の計画案がほぼ同一ルートで答申され、以降はこれを原案として計画を進めることとなった[9]

これに続いて検討された「横浜を中心とする旅客輸送力の整備増強計画試案」では、神奈川新町駅付近で市営地下鉄と京急本線を連絡させることが盛り込まれた[9]。そして当初の案よりも範囲を拡げて4つのルートが計画され、同1966年にはこの計画案が可決された[9]

1970年(昭和45年)年までに緊急整備すべき建設計画路線として、1号線(港町 - 上大岡駅)と3号線(北幸町 - 山下町)の各区間が指定され、関内駅が優先整備区間の分岐点とされた[9]。しかし1975年(昭和50年)、横浜船主会や全横浜港湾関係労働組合協議会といった港湾業界から、地下鉄建設工事により関内周辺の道路が渋滞し、港湾コンテナ輸送に障害が及ぶとして着工延期を求められた[9]。翌1976年(昭和51年)9月4日には伊勢佐木長者町駅 - 横浜駅が開通。同日開業した地下鉄の関内駅は、同一ホームで1号線(戸塚駅方面)と3号線(横浜駅方面)を乗り換えできるよう設計されていたが片側のみの使用となった[9]

市では港湾業界からの要請を受け、1989年(平成元年)まで計画を延期し、同じく横浜市六大事業で計画された横浜ベイブリッジ首都高速神奈川1号横羽線の完成を待つこととした[9]。その間に同じく横浜市六大事業で計画されたみなとみらい21地区の再開発事業が進み、市営地下鉄1号線の関内駅 - 山下町の未成区間みなとみらい線の計画区間と重なったことから、1号線の関内 - 山下町間が計画廃止された[9]

1号線の立場駅以西は長後街道(神奈川県道22号)沿いの地下を長後駅付近まで延伸する計画だった。これは計画当時小田急江ノ島線の中で長後駅の乗降客数が比較的多く、また急行などの優等種別編成が停車していたためである。しかし長後駅周辺の反対運動により計画は変更され、隣駅で誘致に熱心であった湘南台駅付近への延伸となった。湘南台への延伸計画が確定した当初は、現在の立場駅と下飯田駅の間に駅が出来る計画もあったが、その後、駅計画は消滅している。予定地として検討され、先行して市有地として買収されていた場所は、現在、同線の和泉変電所および和泉町作右衛門公園の多目的広場として利用されている。

3号線の三ツ沢下町駅 - 岸根公園駅間は、当初は民有地の下を直線的に結ぶ予定であったが、横浜市電の路線と同じ三ツ沢上町 - 片倉町廻りのルートに変更され、なるべく道路の下を通るように迂回して建設された[注釈 10]。これは表向きは住宅街の直下を走ることによる騒音を懸念した住民への配慮であったが、実態は横浜駅・関内・みなとみらい方面へ買い物客が流出することを恐れた六角橋付近の商店街関係者による反対運動や[11]、並行する東急東横線を運営する東京急行電鉄(現・東急電鉄)の横槍であったとの見方もある[12]。それでも民有地の下を通らざるを得ない区間は騒音対策のためバラスト軌道になっている。

1984年に6両編成化され、1985年3月に新横浜駅まで開業したものの、東海道新幹線からの乗り換え客は想定していた程多くなかった。 距離が比較的近い静岡県東中部方面から横浜市街へは地下鉄乗り換えが増えたが、201 kmを越える浜松駅[注釈 11]以西(特に中京圏関西圏方面)からの客は乗車券の効力が横浜市内まであり、国鉄およびJRの「横浜市内の駅」までなら別途運賃を払う必要ない横浜線を利用してしまうからである。

3号線などの後から開業した区間のトンネルNATM工法が多用され、第三軌条方式の地下鉄にしてはトンネルの天井が高くなっている箇所も多い。藤沢市内を通る区間は民有地の下の通過を避けるため、上段に本線が、下段に相鉄いずみ野線が乗る2段式のトンネルになっている。なお湘南台駅では、相鉄いずみ野線の倉見平塚方面への延伸計画があるため[注釈 12]、延伸先の地形を考慮して小田急江ノ島線湘南台駅西側の地下3階に相鉄いずみ野線が、東側の地下2階に本路線が配置されている[13]

港北ニュータウン計画の進展や4号線(グリーンライン)計画の見直しなどで、4号線との連絡駅はセンター北センター南の両駅に決まり、同線は南の中山駅に向かうこととなったため、3号線が代わりに元石川まで延伸することとなった。元石川駅の位置に関しては、東急側がたまプラーザ駅を強く要望したが、横浜市は市の負担で東京方面へのアクセス性向上を図るのは営業的にも好ましくないなどの理由で、1977年に開業したあざみ野駅に固執した[注釈 13]1981年に美しが丘連合自治会が、東急と横浜市に対して、横浜市営地下鉄3号線の接続駅をたまプラーザ駅とするように1万人の署名を集めて要望したが、横浜市議会は全会一致でこれを却下した[14]。結局3号線の終点はあざみ野駅となったが、開業後も長い間同駅には田園都市線の快速(1996年4月廃止)や急行が停車せず、日中は10分間隔の各停しかなく、地下鉄開業に伴って乗降客数が激増したため乗り換え駅としては不便な状態となっていた。しかし、横浜市からの要請を受け、藤が丘駅の上り通過線設置工事が完了した後に行われた2002年3月28日のダイヤ改正で田園都市線の急行が(2007年4月5日からは準急も)停車するようになり、改善が図られた。

新羽 - あざみ野間のみは、地下高速鉄道ではなくニュータウン鉄道としての補助金を受けて建設された。

年表

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運行形態

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基本的に1号線と3号線を相互直通しているが、3号線内のあざみ野駅 - 新横浜駅間や1号線内の湘南台駅 - 上永谷駅間などの区間列車もある。日中時間帯は30分あたり湘南台駅 - あざみ野駅間の快速が1本、湘南台駅 - あざみ野駅間の普通が1本、踊場駅 - あざみ野駅間の普通が1本、湘南台駅 - 新羽駅間の普通が1本運行されている。

終夜運転は、2008年度の大晦日終電後から元日の早朝にかけて初めて実施した。全線で6往復運行し、うち1往復は伊勢佐木長者町駅 - あざみ野駅間折り返し運行となった。

昼間時間帯の1時間あたりの運行本数
種別\駅名 湘南台 踊場 新羽 あざみ野
運行区間 快速 2本
普通 4本
2本
2本

列車種別

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快速

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戸塚駅 - 新羽駅間で快速運転を行う。この区間内の停車駅は、他社線との乗り換えのできる戸塚駅、上大岡駅、関内駅、桜木町駅、横浜駅、新横浜駅と車両基地所在駅であり緩急接続が可能な上永谷駅新羽駅を加えたものとなっている。なお、両端の区間となる湘南台駅 - 戸塚駅間と新羽駅 - あざみ野駅間は各駅に停車する。通過駅では通過時に通過警告メロディ(あざみ野方面:「スズラン」・湘南台方面:「今日もゴキゲン」)が鳴る[23]

運行時間帯は平日が10時 - 16時、土休日が9時30分 - 20時30分。運行本数は30分間隔の1時間あたり2本(平日・土休日の15時台と土休日の湘南台発9時台とあざみ野発10時台のみ1本)で全列車が湘南台駅 - あざみ野駅間を通して運行される。2017年3月4日より、9時30分 - 16時であった土休日の快速運転時間帯が20時30分までに拡大された[広報 14]

すべての列車が緩急接続を行い、両方向ともに上永谷駅で踊場駅発着の普通に、新羽駅で湘南台行きの快速が当駅始発の普通に接続する(あざみ野行きについては、新羽駅止まりの普通の接続を受ける)。

所要時間は、湘南台駅 - あざみ野駅間(全線)が普通列車で69分なのに対し快速は60分、戸塚駅 - 関内駅間が17分、横浜駅 - 新横浜駅間がノンストップで8分である[広報 21]

車両の方向幕表示や駅構内の案内では赤色で案内される。

第三軌条方式で優等列車の運転を行っているのは日本では最初の例であり、また現在も本路線のみで行われている。

優等列車導入の経緯
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1972年の開業時から40年以上にわたって急行運転は行われていなかったが[注釈 14]、2012年に2014年度を目処として優等列車の導入を検討していることが明らかとなり[報道 6]、2015年2月には快速列車の停車駅が報じられ、湘南台 - あざみ野間を、各駅停車に比べ約10分短い約60分で結ぶことが明らかになった[報道 7]

2015年5月13日には、同年7月18日にダイヤ改正を実施し、快速の運転を開始することが発表された[広報 13]

普通

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日中時間帯は30分あたり湘南台駅 - あざみ野駅間を直通する列車と踊場駅 - あざみ野駅間・湘南台駅 - 新羽駅間の区間列車が各1本ずつ運行されている。

区間列車について踊場駅発着の普通は上永谷駅で快速の待ち合わせを、新羽駅発着の普通は始発・終着駅の新羽駅で快速と接続を取るため、快速通過駅と仲町台駅 - あざみ野駅間・中田駅 - 湘南台駅間の各駅へのアクセスも便宜が図られている。

日中を除く時間帯は全列車が普通となり、多くの列車があざみ野駅 - 湘南台駅間を直通して運転するが、早朝や深夜を中心に車庫のある新羽駅・上永谷駅を発着する入出庫列車が多数あり、平日に限ってはあざみ野駅 - 踊場駅間の区間列車も多数設定されている。そのほか早朝に横浜発あざみ野行きが1本、新横浜発湘南台行きが1本、深夜にあざみ野駅 - 新横浜駅間の区間列車3本(休日は1本)と湘南台駅 - 上大岡駅間の区間列車も1本設定されている。

また平日に1本、土休日に6本、あざみ野発の上永谷行き列車で、終点の上永谷駅で湘南台行きに接続するものが存在する。

車両の方向幕表示や駅構内の案内では青色が主に使われるが、3色LED車両への配慮から緑色とする場合もあり必ずしも統一されていない。

ワンマン運転

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2007年12月15日よりワンマン運転を実施している[広報 11]。このため、同年2月より各駅にホームドアが設置され、4月より随時稼動を開始した[広報 22]。なおこれに先立ち、同年1月20日よりATOによる自動運転も開始している[広報 7]

ワンマン運転を開始する前より、ドア開閉は車掌ではなく運転士が運転台にあるボタンの操作によりホームドア開閉とともに行っている。ホームドアは、当初2月から稼動開始の予定だったが調整が遅れ、4月7日にあざみ野駅で稼動を開始し、9月15日に全駅で使用開始された。

ホームドア稼動開始当初は発車の際は車掌がを吹かずに車両に備えてある乗車促進放送を使って発車の合図としていたが、ワンマン運転に向けて発車サイン音が整備され、同年11月ごろから各駅で順次使用を開始している。また、グリーンラインも同様のチャイムを使用している。なお、横浜DeNAベイスターズの本拠地横浜スタジアムの最寄り駅である関内駅はベイスターズ応援歌の『熱き星たちよ』を[注釈 15]横浜F・マリノスの本拠地横浜国際総合競技場(日産スタジアム)の最寄り駅である新横浜駅ではF・マリノスの応援歌を発車メロディとして使用している。

利用状況

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2021年(令和3年)度の朝ラッシュ時最混雑区間(三ツ沢下町駅 → 横浜駅間)の混雑率123%である[24]

近年の輸送実績を下表に記す。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

年度 最混雑区間(三ツ沢下町 → 横浜間)輸送実績[25] 特記事項
運転本数:本 輸送力:人 輸送量:人 混雑率:%
1980年(昭和55年) 12 7,440 10,622 143 最混雑区間は吉野町 → 阪東橋間
1981年(昭和56年) 12 7,440 10,598 142
1982年(昭和57年) 12 7,440 10,727 144
1983年(昭和58年) 12 7,440 11,218 152
1984年(昭和59年) 12 9,000 15,531 173 1985年3月14日、上永谷駅 - 舞岡駅間と横浜駅 - 新横浜駅間が開業
1985年(昭和60年) 12 9,000 12,852 143 最混雑区間を阪東橋 → 伊勢佐木長者町間に変更
1986年(昭和61年) 12 9,000 14,014 156 最混雑区間を吉野町 → 阪東橋間に変更
1987年(昭和62年) 12 9,000 15,001 167 1987年5月24日、舞岡駅 - 戸塚駅間が開業
1988年(昭和63年) 12 9,000 15,003 167
1989年(平成元年) 12 9,000 15,219 169
1990年(平成02年) 12 9,000 15,327 170
1991年(平成03年) 12 9,000 15,371 171
1992年(平成04年) 13 9,750 16,174 166 1993年3月18日、新横浜駅 - あざみ野駅間が開業
最混雑区間を阪東橋 → 伊勢佐木長者町間に変更
1993年(平成05年) 13 9,750 16,503 169
1994年(平成06年) 13 9,750 16,557 170
1995年(平成07年) 13 9,750 16,494 169
1996年(平成08年) 13 9,750 16,105 165
1997年(平成09年) 13 9,750 16,362 168
1998年(平成10年) 13 9,750 16,080 165
1999年(平成11年) 1999年8月29日、戸塚駅 - 湘南台駅間が開業
2000年(平成12年) 14 10,500 15,972 152
2001年(平成13年) 14 10,500
2002年(平成14年) 14 10,500 15,702 150
2003年(平成15年) 14 10,500 149
2004年(平成16年) 14 10,500 149
2005年(平成17年) 14 10,500 15,585 148
2006年(平成18年) 14 10,836 15,779 146
2007年(平成19年) 14 10,836 148
2008年(平成20年) 14 10,836 142 2008年3月30日、横浜市営地下鉄グリーンライン開業        
2009年(平成21年) 14 10,836 13,813 127
2010年(平成22年) 14 10,836 13,684 126
2011年(平成23年) 14 10,836 13,428 124
2012年(平成24年) 14 10,836 13,317 123 2013年3月16日、東急東横線が東京メトロ副都心線との直通運転開始
2013年(平成25年) 14 10,836 13,897 128 最混雑区間を三ツ沢下町 → 横浜間に変更
2014年(平成26年) 14 10,836 13,945 129
2015年(平成27年) 14 10,836 14,247 131
2016年(平成28年) 14 10,836 14,262 132
2017年(平成29年) 14 10,836 14,273 132
2018年(平成30年) 14 10,836 15,150 140
2019年(令和元年) 14 10,864 15,274 141
2020年(令和02年) 14 10,864 12,581 116
2021年(令和03年) 13 10,088 12,411 123

車両

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1985年昭和60年)からすべて6両編成で、湘南台寄りが1号車、あざみ野寄りが6号車となっている。ワンマン化に伴いブルーラインは、全車両3000形に統一されたが、2022年5月より4000形が導入された。

車両番号の付け方は、千の位で形式、一の位(湘南台寄りが1)で連結位置を表し、百の位と十の位は形式に関係なく導入された順に01からの連番となっている。新型車両に置き換えられて廃車された場合でも、番号は詰められていない。

現在の車両

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  • 3000形
    3000A形・3000N形・3000R形・3000S形・3000V形の5種類がある。3000S形は営業運転を終了した2000形の台車や計器類を流用している。2017年から投入された3000V形ではドア上部の車内案内表示器が液晶表示器となっており、また、車両側面と前面に設置されている行先表示器が、従来の3色カラーLEDからフルカラーLEDになっている。3次車(3000R形)以降の全編成にも液晶の車内案内表示器とフルカラーLEDの行先表示器が設置されている[注釈 16]。1次車(3000A形)の置き換えのため、3000V形2次車を導入する計画であったが、1編成のみの導入となり、後述の4000形へ移行した。
  • 4000形
    2022年5月2日から運行が開始され、2023年度まで8編成を導入する予定となっている[広報 19][広報 23]川崎重工業が3000V形2次車として受注しており[広報 24]、2021年10月に車両事業を継承した川崎車両にて製造された。

過去の車両

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1000形・2000形は、ともに2006年12月16日で営業運転を終了した[広報 6]

駅一覧

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  • 全駅が神奈川県内に所在。また、湘南台駅を除いた31駅が横浜市内に所在している。
凡例
停車駅 … ●:停車、|:通過。普通列車は省略(全駅に停車)。
正式路線名 駅番号 駅名 略号 駅間
キロ
累計キロ 快速 接続路線 高架/地下 所在地 2002W杯
応援国
関内
から
湘南台
から
1号線 B01 湘南台駅 ショナ - 19.7 0.0 小田急電鉄OE 江ノ島線 (OE09)
相模鉄道SO 相鉄いずみ野線 (SO37)
地下区間 藤沢市 フランスの旗 フランス
B02 下飯田駅
ゆめが丘ソラトス前)
イイダ 1.6 18.1 1.6 横浜市 泉区 セネガルの旗 セネガル
B03 立場駅 タテバ 2.1 16.0 3.7 ウルグアイの旗 ウルグアイ
B04 中田駅 ナカダ 1.1 14.9 4.8  デンマーク
B05 踊場駅[* 1] オドリ 0.9 14.0 5.7 スペインの旗 スペイン
B06 戸塚駅 ツカ 1.7 12.3 7.4 東日本旅客鉄道JT 東海道線上野東京ラインを含む)(JT 06)・JO 横須賀線 (JO 10)・JS 湘南新宿ライン (JS 10) 戸塚区 スロベニアの旗 スロベニア
B07 舞岡駅 マイオカ 1.6 10.7 9.0 パラグアイの旗 パラグアイ
B08 下永谷駅 シモナガ 0.7 10.0 9.7 港南区 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
B09 上永谷駅 ナガヤ 1.3 8.7 11.0 高架 ブラジルの旗 ブラジル
B10 港南中央駅 コナ 1.7 7.0 12.7 地下区間 トルコの旗 トルコ
B11 上大岡駅 オオカ 1.1 5.9 13.8 京浜急行電鉄KK 本線 (KK44) 中華人民共和国の旗 中国
B12 弘明寺駅 テラ 1.6 4.3 15.4 南区 コスタリカの旗 コスタリカ
B13 蒔田駅 マイタ 1.1 3.2 16.5 大韓民国の旗 韓国
B14 吉野町駅 ヨシ 1.1 2.1 17.6 ポーランドの旗 ポーランド
B15 阪東橋駅[* 2] バンド 0.5 1.6 18.1 中区 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
B16 伊勢佐木長者町駅 チョウ 0.9 0.7 19.0   ポルトガルの旗 ポルトガル
B17 関内駅 カナイ 0.7 0.0 19.7 東日本旅客鉄道:JK 根岸線 (JK 10) ドイツの旗 ドイツ
3号線
B18 桜木町駅
横浜市役所下車駅)
サクラ 0.7 0.7 20.4 東日本旅客鉄道:JK 根岸線 (JK 11)[注釈 17] サウジアラビアの旗 サウジアラビア
B19 高島町駅 タカ 1.2 1.9 21.6 西区 アイルランドの旗 アイルランド
B20 横浜駅
相鉄ジョイナス前)
ハマ 0.9 2.8 22.5 東日本旅客鉄道:JT 東海道線(上野東京ラインを含む)(JT 05)・JO 横須賀線 (JO 13)・JS 湘南新宿ライン (JS 13)・JK 京浜東北・根岸線 (JK 12)・JH 横浜線
東急電鉄TY 東横線 (TY21)
横浜高速鉄道 みなとみらい線 (MM01)
京浜急行電鉄:KK 本線 (KK37)
相模鉄道:SO 相鉄本線 (SO01)
カメルーンの旗 カメルーン
B21 三ツ沢下町駅 シモチ 1.4 4.2 23.9 神奈川区 アルゼンチンの旗 アルゼンチン
B22 三ツ沢上町駅 カミチ 0.9 5.1 24.8 ナイジェリアの旗 ナイジェリア
B23 片倉町駅 カタクラ 1.9 7.0 26.7 イングランドの旗 イングランド
B24 岸根公園駅 キシネ 1.2 8.2 27.9 港北区  スウェーデン
B25 新横浜駅
日産スタジアム下車駅)
シンヨコ 1.6 9.8 29.5 東海旅客鉄道■ 東海道新幹線
東日本旅客鉄道:JH 横浜線 (JH 16)
相模鉄道:SO 相鉄新横浜線 (SO52)
東急電鉄:SH 東急新横浜線 (SH01)
イタリアの旗 イタリア
B26 北新横浜駅 キタハマ 1.3 11.1 30.8 エクアドルの旗 エクアドル
B27 新羽駅 ニッパ 1.0 12.1 31.8 高架区間 クロアチアの旗 クロアチア
B28 仲町台駅 ナカマチ 2.3 14.4 34.1 都筑区 メキシコの旗 メキシコ
B29 センター南駅 ミナミ 2.3 16.7 36.4 横浜市営地下鉄G グリーンライン (G04) 日本の旗 日本
B30 センター北駅
モザイクモール港北前)
キタ 0.9 17.6 37.3 横浜市営地下鉄:G グリーンライン (G05) ベルギーの旗 ベルギー
B31 中川駅
東京都市大横浜キャンパス前)
ナカガワ 1.6 19.2 38.9 地下区間 ロシアの旗 ロシア
B32 あざみ野駅 アザミ 1.5 20.7 40.4 東急電鉄:DT 田園都市線 (DT16) 青葉区 チュニジアの旗 チュニジア
  1. ^ 踊場駅の駅施設の一部は戸塚区に位置する。
  2. ^ 阪東橋駅のホームの一部および駅施設の一部は南区に位置する。

三ッ沢上町駅 - 片倉町駅間で保土ヶ谷区峰沢町を通る。

延伸計画

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交通政策審議会答申第198号で示された路線図 〈22〉がブルーラインの延伸計画の路線
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交通政策審議会答申第198号で示された路線図
〈22〉がブルーラインの延伸計画の路線

終点のあざみ野駅から、青葉区すすき野付近を経由し川崎市麻生区新百合ヶ丘駅まで延伸する計画がある(現在この区間は、小田急バスの新23系統[注釈 18]によって結ばれている)。

途中3駅(嶮山付近、すすき野付近、川崎市内1駅)を設置予定で、すすき野 - 新百合ヶ丘間はヨネッティー王禅寺付近を通る「東側ルート」、王禅寺公園付近を通る「中央ルート」、白山付近を通る「西側ルート」の3案を設定しているが、東側ルートがより整備効果の高い案としている[広報 15]

2000年運輸政策審議会答申第18号では、あざみ野 - すすき野間が2015年度までに開業すべき路線、すすき野 - 新百合ヶ丘間が同年度までに整備着手が適当である路線に位置付けられた。また、2016年の交通政策審議会による「交通政策審議会答申第198号」では、「地域の成長に応じた鉄道ネットワークの充実に資するプロジェクト」として位置づけられ、「課題」として「事業化に向けて(横浜・川崎)両市が協調して、費用負担のあり方や事業主体等を含めた事業計画について、合意形成を進めるべき」との意見が付けられていた。

その後、横浜市の2014年度予算案に調査費などが盛り込まれ、事業化に向けて大きく前進することとなった[報道 8](2014年8月から2015年3月までの予定でルートの検討や地質調査に着手した[26][27][28])。その後、事業化の判断材料となる技術的要件や採算性などの調査が2018年度末までの予定で進められていた[29]

2019年1月1日、横浜市があざみ野駅から新百合ヶ丘駅までの延伸方針を固めたことが報じられ[報道 5]、同年1月23日には延伸に関して横浜市と川崎市の間で合意が結ばれ、両市長間で覚書が交わされた[報道 9][広報 15]。同年8月に延伸事業の概要や今後の事業の進め方についての説明会が横浜市・川崎市共催で行われた[30][31]。2030年度(2031年3月頃)の開業を目指すとしている[報道 5]

2020年1月21日に横浜市は、横浜市交通局・川崎市との連名であざみ野 - 新百合ヶ丘間の延伸区間の予定ルートと駅位置を発表した[広報 25]。開業予定は2030年で、駅位置は以下のとおり予定されている[広報 25]

  1. あざみ野駅 - 横浜市青葉区あざみ野(既存駅)
  2. 嶮山(けんざん)[報道 10]付近 - 横浜市青葉区すすき野(新駅)
  3. すすき野付近 - 横浜市青葉区すすき野(新駅)
  4. ヨネッティー王禅寺付近 - 川崎市麻生区王禅寺(新駅)
  5. 小田急新百合ヶ丘駅口付近 - 川崎市麻生区万福寺

この延伸計画では、川崎市内の新駅予定地となるヨネッティー王禅寺は路線バスなどの結節点としても位置づけられ、川崎北部の公共交通ネットワーク拠点としての機能強化も謳われている[広報 25]

なお、湘南台駅から西側への延伸計画はないものの、ブルーラインと同様に湘南台駅へ接続している相鉄いずみ野線については延伸計画が進んでいる。

沿線の市街化調整区域

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前述のとおり、地下鉄建設の目的の一つに横浜市郊外の開発促進があげられているが、駅が設置されているものの、いまだに市街化調整区域に指定されている地域も残存する。人口人口密度の高い横浜市において、高度の社会資本である地下鉄が開業した地域においては、土地の高度利用促進の観点から早期の区画整理市街地への編入が課題となっている。

デザイン

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サインシステム

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駅舎

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駅舎・駅構内は地域の特性や自然環境などをイメージしたデザインが施されており、出入口や地上駅の駅舎のデザインにも工夫が凝らされている。またかつて1号線のラインカラーが黄色であったことから、その名残として天井部や駅名標・椅子など各所に黄色が使用されている。

パブリックアート

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大半の駅にはレリーフ彫刻壁画などのパブリックアートが設置され、第1期・第2期開業の上大岡・関内・横浜駅については、高速鉄道建設技術協議会第二小委員会(通称 デザイン委員会)のメンバーであるデザイナーの粟津潔柳宗理が、それ以外の第3期以降に開業した駅のレリーフ・彫刻については現代芸術家が制作している。なおセンター北駅の2カ所の壁画は、2008年に横浜市で第4回アフリカ開発会議が行われた際に「1駅1国運動」が開催され、センター北駅がアンゴラ共和国を担当したことから贈られたものである[広報 26][広報 27]

下表に記載がない上永谷、港南中央、弘明寺 - 阪東橋間、桜木町、高島町の各駅にはパブリックアートが設置されていない。

アート作品の一覧[32][33][広報 28]
駅名 作品名 作者 テーマ 寄贈者 備考
湘南台 コンポジション 交通と街 望月直登 日本宝くじ協会
下飯田 芽吹きの空間 高橋浩史 植物の芽吹き
立場 JOY OF LIFE Louis Fransen 豊かな自然環境・にぎわい
中田 虹の翼 工藤晴也 未来への発展
踊場 風 ―動きと輝き― Tim Prentice 民話「猫の踊り場」 モビールとして天井に設置。 ※撤去済み
戸塚 柏尾の彩 九つ井 陶郷 柏尾川 -
東海道五十三次 戸塚 元町別道 歌川広重 戸塚宿 戸塚区制50周年・地下鉄戸塚駅開通記念(本開業)で、1989年8月に設置[34]。浮世絵は初期版[注釈 19]を使用。
舞岡 太陽と地下鉄 H. Takeo 田園・地下鉄
下永谷 ひまわり H. Takeo 港南区の花
上大岡 銀の海に金の亀 粟津潔 横浜港 かつては京急連絡改札口付近に設置されていたが、現在はバスターミナル改札口付近に移設されている[35]
港南区のシンボルマークとマスコット 横浜市港南区役所 港南区のシンボルマーク・マスコットキャラクター 横浜市港南区役所・横浜市交通局 港南区のシンボルマーク・マスコットキャラクターを大判タイルに印刷したもの。駅舎改良工事完成記念として、1997年3月に設置。
愛と希望 港南区で生まれた赤ちゃん289人の手形を大判タイルにしたもの。駅舎改良工事完成記念として、1997年3月に設置。
伊勢佐木長者町 不明 横浜市高速鉄道の標章 - 横浜市営地下鉄のシンボルマークをモザイクタイルで描いたもの。1〜4号線のアクセントカラーとして定められた、すべての色が使用されている。階段に設置。
横浜の詩 横浜市都市デザイン室 吉田川の橋 大通り公園・地下鉄建設に伴い埋め立てられた吉田川・新吉田川にかけられていた橋の銘板をレリーフにしたもの。コンコースに、1981年10月に設置。
関内 亞墨利加蒸氣舩 一川芳員 横浜港 -
横浜 港の精 柳宗理 横浜港・横浜ベイブリッジ ※設置場所に店舗ができたため、撤去。
不明 横浜市高速鉄道の標章 横浜市営地下鉄のシンボルマークをモザイクタイルで描いたもの。直通運転をする1・3号線のアクセントカラーが使用されている。地下1階の階段、2カ所に設置。
三ツ沢上町 三ツ沢公園 横浜市交通局 三ツ沢公園 プラットフォーム上の竪坑壁面に設置。
※トンネル補修で塗りつぶされている
三ツ沢下町 貝塚 三ツ沢貝塚
片倉町 太陽と田園 田園風景・将来に向かって発展する街
岸根公園 池と小さな仲間達 岸根公園の篠原池
新横浜 海・港との調和 国際港都横浜ベイブリッジ・横浜市の姉妹都市・国際親善 床に世界地図・姉妹都市の紋章を描いたタイルも設置。
北新横浜 透明な光と影 趙慶姫 資生堂 開業当時、資生堂リサーチセンターがあった縁から寄贈された。
新羽 イブの総て 水谷忠敬 横浜彫刻展 出品作品 バスターミナル側に、金属レリーフとして設置。
仲町台 AURORA (GREEN RENAISSANCE) 濱野邦昭 銅像として設置。
半分に削り取られた太い輪 中津川督章
センター南 プレイザグラスセンプリーチェ 増田洋美 みなきたウォーク側に、ガラスレリーフとして設置。新羽駅より移設。
センター北 無題 Matondo Alberto, Don SebCassule, Lòzè, N'tangu 友好の証 アンゴラ共和国 出入口・階段横の2カ所に壁画を設置。
中川 集う人達 零駒無藏 横浜彫刻展 出品作品 石像として設置。
あざみ野 こどもたち未来へ 高部多恵子 横浜信用金庫 壁画前は催事販売に利用されることが多い。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ マンセル値 3PB 3.5/11
  2. ^ マンセル値:2Y 7.5/13
  3. ^ マンセル値:10R 5.5/14
  4. ^ マンセル値:10B 3.5/10.5
  5. ^ ほかにOsaka Metro御堂筋線谷町線中央線千日前線名古屋市営地下鉄東山線名城線札幌市営地下鉄南北線北大阪急行電鉄南北線
  6. ^ Osaka Metro中央線と直通運転する近鉄けいはんな線および2005年に中央線に編入された大阪港トランスポートシステムテクノポート線。
  7. ^ 当時の首都圏では、1973年開業の国鉄武蔵野線で12駅、1979年開業の北総開発鉄道ほか、数社で少数が試験導入されているのみであった。首都圏での本格的な自動改札機の導入は、国鉄分割民営化後の1990年以降である。
  8. ^ 通常の「みなとぶらりチケットワイド」は大人750円で発売されているが、エクスプレス予約会員の旅客を対象に、同等の効力を持ち、かつ価格が「みなとぶらりチケット」と同じ大人700円の「EXみなとぶらりチケット」が発売されている。「EX - 」は新横浜駅でのみ発売されており、購入時にはエクスプレス予約の「ご利用票」を提示する必要がある。
  9. ^ 港北ニュータウン付近
  10. ^ それでもJR横浜線より0.9 km短い。
  11. ^ 掛川駅も横浜駅から201 kmを越えるが、掛川駅新幹線ホームは1988年開業。
  12. ^ 1966年7月15日の運輸省の答申「都市交通審議会答申第9号」には「6号線」として、2000年1月27日の「運輸政策審議会答申第18号」には「相模鉄道いずみ野線の延伸」として盛り込まれている。また相模鉄道は、1968年12月5日に二俣川-平塚の鉄道敷設免許を取得しており、その一部はいずみ野線として開業している。
  13. ^ しかし当路線は、田園都市線と同じく東京方面にアクセスする東海道線、横須賀線が通る戸塚駅には1987年に延伸している。
  14. ^ 2005年には臨時で快速運転が行われた。ただし途中駅での追い越しはない。
  15. ^ 2022年2月1日まで。それ以降は汎用メロディーに変更。
  16. ^ 2023年4月現在、2次車(3000N形)には全車両とも液晶の車内案内表示器は未設置。
  17. ^ 連絡定期券は発売していない。
  18. ^ 2023年8月31日までは東急バスでも運行されていたが、翌9月1日に撤退した。
  19. ^ 馬に乗った人が降りようとしている姿のもの。後期版では、馬に乗ろうとしている姿に差し替えられている。

出典

[編集]
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  3. ^ 赤瀬達三『サインシステム計画学』鹿島出版会、2013年9月、55-61頁。ISBN 978-4-306-07303-6 
  4. ^ a b 三好好三『京浜東北線100年の軌跡』JTBパブリッシング、2015年、188頁。 
  5. ^ 横浜市交通局 1987, p. 53.
  6. ^ 横浜市交通局 2004, p. 191.
  7. ^ 列車自動運転の最近の動向」(PDF)『日立評論』1972年8月号、日立製作所、1972年8月。 」。
  8. ^ 横浜市交通局 1987, pp. 6–15.
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 横浜市営地下鉄関内駅に2番線と4番線しかないのはなぜ? アーカイブ 2021年6月24日 - ウェイバックマシン はまれぽ.com、2013年9月25日
  10. ^ a b c d 横浜市交通局 1987.
  11. ^ 六角橋商店街が、地下鉄駅の建設誘致に反対したって噂は本当? アーカイブ 2021年3月15日 - ウェイバックマシン - はまれぽ.com、2012年10月4日
  12. ^ 大前研一『大前研一の新・国富論』pp.171-172、講談社、1986年
  13. ^ 横浜市交通局 2004, pp. 34–35.
  14. ^ 東京急行電鉄株式会社田園都市事業部 編『多摩田園都市:開発35年の記録』(PDF)東京急行電鉄、1988年10月31日、382-383頁。全国書誌番号:89037835https://www.tokyu.co.jp/history/tama35/pdf/tama35_chapter14.pdf#page=10 
  15. ^ a b 「トピック・フォト 横浜市2000形営業運転開始」『鉄道ピクトリアル』1984年10月号、鉄道図書刊行会、91頁。 
  16. ^ 鉄道ジャーナル』第21巻第10号、鉄道ジャーナル社、1987年8月、129頁。 
  17. ^ 「横浜市営地下鉄1000形に冷房改造車登場」『鉄道ファン』1989年12月号、交友社、135頁。 
  18. ^ 「横浜市営地下鉄1000形が歩んだ34年」『鉄道ピクトリアル』2013年5月号、鉄道図書刊行会、67頁。 
  19. ^ 横浜市交通局 編『横浜市営交通八十年史』横浜市交通 局、2001年、731頁。 
  20. ^ 『鉄道ピクトリアル』第49巻第11号、電気車研究会、1998年11月、109頁。 
  21. ^ 「鉄道記録帳2003年12月」『RAIL FAN』第51巻第3号、鉄道友の会、2004年3月1日、24頁。 
  22. ^ 横浜市営地下鉄ブルーラインで快速列車の運転開始 アーカイブ 2019年6月18日 - ウェイバックマシン - 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2015年7月19日
  23. ^ 横浜市営地下鉄「ブルーライン」接近メロディ アーカイブ 2023年4月9日 - ウェイバックマシン - ☆♪☆ 鉄のみゅーじしゃん ☆♪☆、2015年07月29日(作曲者のblog)
  24. ^ 資料3:都市部の路線における最混雑区間の混雑率(2021)” (PDF). 国土交通省鉄道局都市鉄道政策課. p. 3 (2022年7月22日). 2022年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月22日閲覧。
  25. ^ 「都市交通年報」各年度版
  26. ^ 日本一長い地下鉄に、横浜から川崎へ延伸調査着手 アーカイブ 2016年3月4日 - ウェイバックマシン - ケンプラッツ、2014年8月4日
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  29. ^ 市営地下鉄グリーンラインの延伸計画は、その後どうなった? アーカイブ 2021年1月18日 - ウェイバックマシン - はまれぽ.com、2017年6月25日
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  33. ^ 横浜市交通局 2004, pp. 192–194.
  34. ^ 横浜市交通局 2004, p. 69.
  35. ^ ほしばあずみ「かつて花街があった開発前の「上大岡」の歴史について教えて! アーカイブ 2020年10月27日 - ウェイバックマシン」『はまれぽ.com』 株式会社アイ・ティ・エー、2014年05月13日

広報資料・プレスリリースなど一次資料

[編集]
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新聞・報道など

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参考文献

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関連項目

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外部リンク

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