コンテンツにスキップ

岩津駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岩津駅
いわづ
IWAZU
三河岩脇 (2.3 km)
(1.3 km) 大樹寺
所属事業者 名古屋鉄道(名鉄)
所属路線 挙母線
キロ程 8.7 km(上挙母起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
820人/日(降車客含まず)
-1972年[1]-
開業年月日 1924年大正13年)12月27日
廃止年月日 1973年昭和48年)3月4日
テンプレートを表示

岩津駅(いわづえき)は、かつて愛知県岡崎市東蔵前町にあった、名鉄挙母線

旧・額田郡岩津町(現・岡崎市)の中心駅であり、岩津天満宮の参詣駅であった。

歴史

[編集]

駅構造

[編集]
  • 2面2線のホームで交換設備も設置されていたが、1966年2月に合理化のため撤去された[3]
  • 岩津天満宮の参詣駅であったこともあり、駅舎は寺社建築を模した造りであった[4]

配線図

[編集]
岩津駅 構内配線略図(1957年)

上挙母方面
岩津駅 構内配線略図(1957年)
大樹寺方面
凡例
出典:停車場配線略図 昭和32年調査[5]


利用状況

[編集]

『愛知県統計書』『愛知県統計年鑑』『岡崎市史』等によると、年間および一日平均の乗車人員、乗降人員の推移は以下の通りである。

乗車人員・乗降人員の推移
年間統計一日平均備考
乗車人員乗降人員乗車人員乗降人員
1930(昭和05)年度55,764119,776153328[6]
1931(昭和06)年度47,260102,236129279[7]
1932(昭和07)年度
1933(昭和08)年度45,821101,984126279[8]
1934(昭和09)年度47,43097,734130268[9]
1935(昭和10)年度39,722101,695109278[10]
1936(昭和11)年度38,089108,834104298[11]
1937(昭和12)年度97,692177,928268487[12]
1938(昭和13)年度50,468117,756138323[13]
1939(昭和14)年度82,827164,513226449[14]
1940(昭和15)年度99,026199,545271547[15]
1941(昭和16)年度
1942(昭和17)年度
1943(昭和18)年度
1944(昭和19)年度
1945(昭和20)年度
1946(昭和21)年度
1947(昭和22)年度
1948(昭和23)年度
1949(昭和24)年度414,000860,000*1,134*2,356期間は1949年5月 - 1950年4月末[16]
1950(昭和25)年度325,000650,000*890*1,781期間は1949年11月 - 1950年10月末[17]
1951(昭和26)年度261,000526,000*713*1,437[18]
1952(昭和27)年度183,375375,4565021,028[19][20]
1953(昭和28)年度152,000308,000417840[21]
1954(昭和29)年度136,000270,000373740[22]
1955(昭和30)年度128,696254,518352696[19][23]
1956(昭和31)年度131,000261,000359715[24]
1957(昭和32)年度140,000278,000384762[25]
1958(昭和33)年度
1959(昭和34)年度
1960(昭和35)年度140,819280,674[19]
1961(昭和36)年度
1962(昭和37)年度
上半期
405[26]
1963(昭和38)年度
1964(昭和39)年度
1965(昭和40)年度219,685441,293[19]
1966(昭和41)年度
1967(昭和42)年度522[26]
1968(昭和43)年度
1969(昭和44)年度
1970(昭和45)年度170,049339,809[19]
1971(昭和46)年度
1972(昭和47)年度820[26]
1973(昭和48)年度

斜体の値は千人単位(千人未満四捨五入)
* 千人単位からの概算値

乗降客は多かったという。また初天神の日は岩津天満宮への参詣者で賑わったという。挙母線の特急停車駅(特別停車駅)であった。

その他

[編集]
  • 旧・岩津駅周辺は区画整理が行われ、駅の痕跡は無い。駅の跡地は岩津郵便局の北付近であり、民有地となっている。

隣の駅

[編集]
名古屋鉄道
挙母線
三河岩脇駅 - 岩津駅 - 大樹寺駅

三河岩脇駅 - 岩津駅間に八ツ木駅、岩津駅 - 大樹寺駅間に百々駅があったが、1969年4月5日に廃駅となっている。

脚注

[編集]
  1. ^ 市川満「姿を消した岡崎の名鉄線」『鉄道ピクトリアル』第370巻、電気車研究会、1979年12月、141頁。 
  2. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、340頁。 
  3. ^ a b 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1018頁。 
  4. ^ 生田誠『名鉄の支線、廃線』 上巻、アルファベータブックス、2020年、154頁。ISBN 978-4865988611 
  5. ^ 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 下巻』アルファベータブックス、2019年、185頁。ISBN 978-4865988482 
  6. ^ 愛知県統計書. 昭和5年 第1編』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  7. ^ 愛知県統計書. 昭和6年 第1編』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ 愛知県統計書. 昭和8年 第1編』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  9. ^ 愛知県統計書. 昭和9年 第1編 土地、戸口、其他』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  10. ^ 愛知県統計書. 昭和10年 第1編』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  11. ^ 愛知県統計書. 昭和11年 第1編』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  12. ^ 愛知県統計書. 昭和12年 第1編』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  13. ^ 愛知県統計書. 昭和13年 第1編』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  14. ^ 愛知県統計書. 昭和14年 第1編』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  15. ^ 愛知県統計書. 昭和15年 第1編 土地、戸口、其他』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  16. ^ 愛知県統計書. 昭和24年』、(国立国会図書館デジタルコレクション)
  17. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和27年刊行』、愛知県、1952年、331頁
  18. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和28年刊行』、愛知県、1953年、315頁
  19. ^ a b c d e 新編岡崎市史編集委員会(編)『新編岡崎市史 11 史料現代』、岡崎市、1983年、728頁
  20. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和29年刊行』、愛知県、1954年、334頁
  21. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和30年刊行』、愛知県、1955年、310頁
  22. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和31年刊行』、愛知県、1956年、307頁
  23. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和32年刊行』、愛知県、1957年、323頁
  24. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和33年刊行』、愛知県、1958年、339頁
  25. ^ 愛知県(編)『愛知県統計年鑑 昭和34年刊行』、愛知県、1959年、383頁
  26. ^ a b c 市川満「姿を消した岡崎の名鉄線」『鉄道ピクトリアル』第370巻、電気車研究会、1979年、141頁

関連項目

[編集]