山崎 (掛川市)
山崎 | |
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大字 | |
![]() 山崎の航空写真 (2020年6月16日撮影) | |
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国 |
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都道府県 |
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市町村 |
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人口情報(2024年11月末日[1]) | |
人口 | 641 人 |
世帯数 | 234 世帯 |
郵便番号 | 437-1305 |
市外局番 | 0537(掛川MA) |
ナンバープレート | 浜松 |
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山崎(やまざき、英語: Yamazaki)は、静岡県掛川市にある大字。
地理
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静岡県掛川市の南部に位置する。合併前の旧大須賀町においては北西部に位置していた。北東から南西に向けて細長い形状の大字である。小笠山の山麓に位置しており、ほぼ全域が山林に覆われている。南西には僅かに平地があり、田畑が広がるとともに人家、商店などが点在している。北から南に向かって大須賀新川が流れており、南西には三沢川が流れている。南端を弁財天川が流れており、三沢川が合流している。
大字としての住所表記では「山崎」[2]と表記されるが、集落としては「石津」[3]、「横砂」[3][4]、「小谷田」[3][5]、「清ヶ谷」[3][6]、「本谷」[3][7]に大別される。掛川市の自治区としては、それぞれの集落ごとに石津区[3]、横砂区[3]、小谷田区[3]、清ヶ谷区[3]、本谷区を形成している[3]。
山崎は掛川市の大字であるが[2]であるが、掛川市に隣接する袋井市にも大字として「山崎」[8]が存在する。これは旧山崎村の村域が掛川市と袋井市に分かれたためである。旧山崎村のうち、かつての清ヶ谷村と石津村と小谷田新田は掛川市となっており[9][10][11]、かつての三輪村と三沢新田は袋井市となっている[12][13]。
山岳
[編集]河川
[編集]- 弁財天川
- 大須賀新川
- 三沢川
歴史
[編集]掛川市の大字である山崎には、もともとは自然村である清ヶ谷村が置かれていた[9]。その後、清ヶ谷村から石津村が分離独立した[10]。内山真龍の『遠江国風土記伝』によれば、当時の石高は清ヶ谷村が207石8斗6升4合[14][† 1]、石津村が129石2斗8升9合であったとされる[14]。また、清ヶ谷村については王子権現社の神田が5石とされている[14]。さらに江戸時代末期になると、清ヶ谷村から小谷田新田が分離独立した[11]。この清ヶ谷村の村域[9]、石津村の村域[10]、および、小谷田新田の領域が[11]、のちの掛川市の大字である山崎に該当する。清ヶ谷村と石津村と小谷田新田は、1873年(明治6年)に三輪村、および、三沢新田と合併することになり、新たに山崎村が発足した。
その後、町村制の施行に伴い、山崎村の大部分は岡崎村と合併することになり、笠原村が発足した。一方、山崎村の一部は横須賀町、西大淵村、沖之須村と合併することになり、大須賀村が発足した。1914年(大正3年)に大須賀村が町制施行・改称して横須賀町となった。さらに1956年(昭和31年)には横須賀町と大淵村が合併して大須賀町が発足した。同年、笠原村の一部が大須賀町に、笠原村の残部が袋井町にそれぞれ分割編入された。その際に笠原村の大字である山崎の領域は、その一部が大須賀町に編入され、その一部は袋井町に編入された。1958年(昭和33年)には袋井町が市制施行して袋井市となった。その後、大須賀町は掛川市や大東町と合併することになり、2005年(平成17年)に新たな掛川市が発足した。その結果、旧山崎村のうち、かつての清ヶ谷村と石津村と小谷田新田は掛川市となっており、かつての三輪村と三沢新田は袋井市となっている[12][13]。そのため、掛川市の大字として山崎が存在するのに対して[2]、袋井市の大字としても山崎が存在する[12][13]。
沿革
[編集]
- 1871年 - 城東郡が静岡県に移管。
- 1871年 - 城東郡が浜松県に移管。
- 1873年 - 浜松県城東郡清ヶ谷村、三輪村、三沢新田、石津村、小谷田新田が合併して山崎村を設置。
- 1876年 - 城東郡が静岡県に移管。
- 1889年 - 静岡県城東郡横須賀町、西大淵村、沖之須村、山崎村の一部が合併して大須賀村を設置。岡崎村、山崎村の大部分が合併して笠原村を設置。
- 1896年 - 静岡県佐野郡、城東郡が合併して小笠郡を設置。
- 1914年 - 静岡県小笠郡大須賀村が町制施行して横須賀町を設置。
- 1956年 - 静岡県小笠郡横須賀町、大淵村が合併して大須賀町を設置。
- 1956年 - 静岡県小笠郡笠原村を分割し、大須賀町が笠原村の一部を編入、磐田郡袋井町が笠原村の残部を編入。
- 2005年 - 静岡県掛川市、小笠郡大東町、大須賀町が合併して掛川市を設置。
世帯数と人口
[編集]2024年(令和6年)11月末日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
大字 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
山崎 | 234世帯 | 641人 |
事業所
[編集]2021年(令和3年)現在の事業所数と従業員数は以下の通りである[15]。
大字 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
山崎 | 16事業所 | 207人 |
小・中学校の学区
[編集]公立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[16]。
自治区 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
石津区 | 掛川市立横須賀小学校 | 掛川市立大須賀中学校 |
横砂区 | ||
小谷田区 | ||
清ヶ谷区 | ||
本谷区 |
施設
[編集]
- 山崎農村環境改善センター[17]
- 本谷公民館[7]
- 石津公会堂
- 横砂公会堂[4]
- 小谷田公会堂[5]
- 清ヶ谷公会堂[6]
- 掛川市消防団大須賀第二分団[18]
- 遠州南部とうもんの里総合案内所
- 王子神社[19]
- 八幡神社[20]
- 猿田彦神社[21]
- 撰要寺[22]
- 磐田化学工業株式会社大須賀工場[23]
史跡
[編集]その他
[編集]郵便
[編集]- 郵便番号:437-1305[2](集配局:大須賀郵便局)
警察
[編集]警察の管轄区域は以下の通りである[25]。
番地 | 警察署 | 交番・駐在所 |
---|---|---|
全域 | 掛川警察署 | 大須賀交番 |
消防
[編集]消防の管轄区域は以下の通りである[26]。
番地 | 消防署・分署 | 消防団分団 |
---|---|---|
全域 | 南消防署 | 大須賀第二分団 |
脚注
[編集]註釈
[編集]- ^ 今日では「遠江国風土記伝」と表記するのが一般的であるが、1900年に発行された『逺江國風圡記傳』では「逺江國風圡記傳」との表記を用いているため、同書に関する出典表記はそれに倣った。
出典
[編集]- ^ a b 『令和6年11月末日現在掛川市人口・世帯数』。
- ^ a b c d 「郵便番号・住所」『静岡県 掛川市 山崎の郵便番号 - 日本郵便』日本郵便。
- ^ a b c d e f g h i j 「地区・自治区・小区――大東・大須賀区域」『地区・自治区・小区 大東・大須賀区域 - 掛川市』掛川市役所、2020年4月8日。
- ^ a b 「横砂公会堂」『横砂公会堂 - 掛川市家庭の避難計画』掛川市危機管理課。
- ^ a b 「小谷田公会堂」『小谷田公会堂 - 掛川市家庭の避難計画』掛川市危機管理課。
- ^ a b 「清ヶ谷公会堂」『清ヶ谷公会堂 - 掛川市家庭の避難計画』掛川市危機管理課。
- ^ a b 「本谷公民館」『本谷公民館 - 掛川市家庭の避難計画』掛川市危機管理課。
- ^ 「郵便番号・住所」『静岡県 袋井市 山崎の郵便番号 - 日本郵便』日本郵便。
- ^ a b c 平凡社稿「清ヶ谷村」『清ヶ谷村(せいがやむら)とは? 意味や使い方 - コトバンク』DIGITALIO・C-POT。
- ^ a b c 平凡社稿「石津村」『石津村(いしづむら)とは? 意味や使い方 - コトバンク』DIGITALIO・C-POT。
- ^ a b c 平凡社稿「小谷田新田」『小谷田新田(おやだしんでん)とは? 意味や使い方 - コトバンク』DIGITALIO・C-POT。
- ^ a b c 「三輪村」『三輪村(みわむら)とは? 意味や使い方 - コトバンク』DIGITALIO・C-POT。
- ^ a b c 平凡社稿「三沢新田」『三沢新田(みさわしんでん)とは? 意味や使い方 - コトバンク』DIGITALIO・C-POT。
- ^ a b c 內山基康著述者相續人『逺江國風圡記傳』郁文舍書店、1900年、475頁。
- ^ 「経済センサス‐活動調査/令和3年経済センサス‐活動調査/事業所に関する集計――産業横断的集計――事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)」『経済センサス‐活動調査 22 静岡県 31 経営組織(2区分)、産業(中分類)別全事業所数及び男女別従業者数-市区町村、町丁・大字 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口』統計センター。
- ^ 「掛川市内小・中学校通学区一覧」『掛川市内小・中学校通学区一覧 - 掛川市』掛川市役所、2024年5月1日。
- ^ 「山崎農村環境改善センター」『山崎農村環境改善センター - 掛川市』掛川市役所、2019年10月1日。
- ^ 掛川市消防団規則(平成17年4月1日掛川市規則第136号)別表第1。
- ^ 「王子神社」『王子神社 - 静岡県神社庁』静岡県神社庁。
- ^ 「八幡神社」『八幡神社 - 静岡県神社庁』静岡県神社庁。
- ^ 「猿田彦神社」『猿田彦神社 - 静岡県神社庁』静岡県神社庁。
- ^ 「撰要寺――掛川市山崎」『135 撰要寺 掛川市山崎 | 静岡教区浄土宗青年会』静岡教区浄土宗青年会。
- ^ 「事業所・工場案内」『静岡県磐田市 | 磐田化学工業』磐田化学工業。
- ^ 「詳細情報」『横須賀城跡 - 観光サイト』掛川市観光・シティプロモーション係・文化・スポーツ振興課。
- ^ 「大須賀交番」『大須賀交番|静岡県警察』静岡県警察本部、2024年12月25日。
- ^ 掛川市消防本部編集『消防年報』令和2年版、掛川市消防本部、2021年4月、69頁。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 山崎農村環境改善センター - 掛川市 - 山崎農村環境改善センターを紹介する掛川市役所の公式ページ
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