小河内駅
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小河内駅 | |
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駅舎(2003年10月) | |
おがうち Ogauchi | |
◄布 (2.1 km) (2.5 km) 安野► | |
所在地 | 広島市安佐北区安佐町小河内 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | 可部線 |
キロ程 | 29.6 km(横川起点) |
電報略号 | ウチ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
20人/日(降車客含まず) -2003年- |
開業年月日 | 1954年(昭和29年)3月30日[1] |
廃止年月日 | 2003年(平成15年)12月1日 |
備考 |
小河内駅(おがうちえき)は、広島県広島市安佐北区安佐町小河内に存在した西日本旅客鉄道(JR西日本)可部線の駅(廃駅)である。
可部線ではJRの特定都区市内制度で「広島市内」に該当する最も下り側の駅であった。
歴史
[編集]年表
[編集]- 1954年(昭和29年)3月30日:国鉄可部線 布 - 加計間開通時に開業[1]。一般駅[1]。
- 1960年(昭和35年)4月1日:貨物の取扱を廃止(旅客駅となる)[1]。
- 1972年(昭和47年)9月1日:国鉄(→JR)の特定都区市内制度が広島市に導入されたが、当駅は「広島市内」の駅から除外される[2][注釈 1]。
- 1973年(昭和48年)5月1日:国鉄(→JR)の特定都区市内制度における「広島市内」の駅となる[3]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取扱を廃止[1]。
- 1985年(昭和60年)2月1日:無人駅化[4](簡易委託駅化)。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR西日本が継承[1]。
- 2003年(平成15年)12月1日:廃止。
駅構造
[編集]島式ホーム1面2線を持つ地上駅であったが、晩年は南側(下り線)が撤去され、単式ホームとなっていた。ホームの南側にコンクリート造り・平屋建ての駅舎があったが無人駅であった。駅舎とホームは下り線を渡る通路で結ばれ、ホームの南側に繋がっていた。
利用状況
[編集]以下の情報は、広島市統計書及び広島市勢要覧に基づいたデータである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
年度毎 総数 |
定期券 総数 |
普通券 総数 |
---|---|---|---|---|
1968年(昭和43年) | 196.9 | 143,757 | 126,176 | 17,581 |
1969年(昭和44年) | 171.1 | 124,891 | 109,354 | 15,537 |
1970年(昭和45年) | 165.0 | 120,433 | 104,372 | 16,061 |
1971年(昭和46年) | 145.1 | 106,186 | 92,512 | 13,674 |
1972年(昭和47年) | 133.0 | 97,107 | 83,018 | 14,089 |
1973年(昭和48年) | 132.4 | 96,678 | 77,444 | 19,234 |
1974年(昭和49年) | 131.5 | 96,018 | 74,896 | 21,132 |
1975年(昭和50年) | 123.5 | 90,378 | 66,032 | 24,346 |
1976年(昭和51年) | 116.1 | 84,735 | 61,302 | 23,433 |
1977年(昭和52年) | 107.8 | 78,681 | 55,340 | 23,341 |
1978年(昭和53年) | 106.8 | 77,982 | 54,860 | 23,122 |
以上の1日平均乗車人員は、乗車数と降車数が同じであると仮定し、年度毎総数を365(閏年が関係する1971・1975年は366)で割った後で、さらに2で割った値を、小数点第二位で四捨五入。小数点一位の値にした物である。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1979年(昭和54年) | 104 |
1980年(昭和55年) | 109 |
1981年(昭和56年) | 104 |
1982年(昭和57年) | 101 |
1983年(昭和58年) | 99 |
1984年(昭和59年) | 87 |
1985年(昭和60年) | 70 |
1986年(昭和61年) | 69 |
1987年(昭和62年) | 55 |
1988年(昭和63年) | 50 |
1989年(平成 元年) | 56 |
1990年(平成 2年) | 55 |
1991年(平成 3年) | 45 |
1992年(平成 4年) | 41 |
1993年(平成 5年) | 39 |
1994年(平成 6年) | 40 |
1995年(平成 7年) | 36 |
1996年(平成 8年) | 39 |
1997年(平成 9年) | 34 |
1998年(平成10年) | 23 |
1999年(平成11年) | 26 |
2000年(平成12年) | 27 |
2001年(平成13年) | 25 |
2002年(平成14年) | 22 |
2003年(平成15年) | 20 |
駅周辺
[編集]駅前には広場があった。駅のすぐ南側を国道191号が通り、さらに南側を太田川が流れている。
駅の少し東側にある野冠橋(広島市道)で対岸の広島市安佐北区安佐町久地に渡ることができた。その辺りには宇賀ダムや宇賀峡がある。駅と野冠橋の間に国道191号と山県郡豊平町(現:北広島町)に通じる広島県道38号広島豊平線の分岐点がある。
- 広電バス「小浜」停留所
現状
[編集]2006年(平成18年)3月に広島市がまとめた廃線跡の再生ビジョン「可部線メモリアル街道」では、駅跡を短期的にはイベント会場として利用し、将来的に道の駅などを整備すると掲げられていた。しかし、現状ホームが一部残されているのみで、跡地の大部分は草地となっている。線路や駅舎は撤去済みである[5]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、282頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1972年10月号、巻頭「今月のお知らせ」、p.438「運賃の計算」。
- ^ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』1973年5月号、巻頭「今月のお知らせ」、p.438「運賃の計算」。
- ^ “通報”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1985年2月1日)
- ^ “旧小河内駅、廃線後の整備構想は動き出さず 跡地の大部分に草地広がる【廃線20年 可部線今昔】⑮ | 中国新聞デジタル”. 旧小河内駅、廃線後の整備構想は動き出さず 跡地の大部分に草地広がる【廃線20年 可部線今昔】⑮ | 中国新聞デジタル (2023年12月18日). 2024年8月12日閲覧。
参考書籍
[編集]- 各 広島市統計書
- 各 広島市勢要覧