大谷竹次郎賞
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大谷竹次郎賞(おおたにたけじろうしょう)は、新作歌舞伎の脚本に対して授与される賞。松竹の創業者の一人であり、新作歌舞伎の脚本賞を創設することを願っていた大谷竹次郎の名を冠し、竹次郎の死後の1972年(昭和47年)に創設された[1]。
概要
[編集]公益財団法人松竹大谷図書館と株式会社松竹が共催している。毎年1月から12月までの公演で、歌舞伎俳優によって上演された新作の歌舞伎および歌舞伎舞踊の脚本(松竹系の興行に限らない[1])を対象とし、娯楽性に富んだ優れた歌舞伎脚本に贈る賞。毎年、竹次郎の誕生日、12月13日にあわせて発表しており、該当作がない場合、佳作や奨励賞(新人対象)を贈る場合もある[2]。
2023年からの選考委員は、水落潔(演劇評論家)、齋藤雅文(劇作家・演出家)、古井戸秀夫(東京大学名誉教授)、中井美穂(フリーアナウンサー)、大谷信義(松竹 取締役名誉会長)、山根成之(同 取締役 副社長執行役員・演劇本部長)の計6名となっている[3]。
近年の受賞作・選考結果
[編集]- 第40回 - 2011年(平成23年)
- (該当作品なし[4])
- 奨励賞『東雲烏恋真似琴(あけがらすこいのまねごと)』(脚本・G2)/『開幕驚奇復讐譚(かいまくきょうきあだうちものがたり)』(脚色・国立劇場文芸部=授賞式代表出席者・大和田文雄/渡邊哲之[5])
- 第41回 - 2012年(平成24年)
- (該当作品なし)
- 第42回 - 2013年(平成25年)
- 『新作 陰陽師 滝夜叉姫』(脚本・今井豊茂[6])
- 第43回 - 2014年(平成26年)
- 第44回 - 2015年(平成27年)
- 『あらしのよるに』(脚本・今井豊茂)/『スーパー歌舞伎II ワンピース』(脚本・横内謙介)[9]
- 第45回 - 2016年(平成28年)
- (該当作品なし[2])
- 第46回 - 2017年(平成29年)
- (該当作品なし)
- 第47回 - 2018年(平成30年)
- (該当作品なし[10])
- 第48回 - 2019年(令和元年)
- 第49回 - 2020年(令和2年)
- (該当作品なし[12])
- 第50回 - 2021年(令和3年)
- (対象作品なし[13])
- 第51回 - 2022年(令和4年)
- 第52回 - 2023年(令和5年)
- (該当作品なし[3])
その他の受賞作
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- 第3回 - 1974年(昭和49年)
- 第5回 - 1976年(昭和51年)
- 『小堀遠州』(作・田中喜三)
- 第6回 - 1977年(昭和52年)
- 第8回 - 1979年(昭和54年)
- 第10回 - 1981年(昭和56年)
- 『殉死禁令』(作・安田栄一郎、松竹懸賞脚本当選作)
- 第13回 - 1984年(昭和59年)
- 『若き日の清盛』(脚本・野口達二)
- 第15回 - 1986年(昭和61年)
- 『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』(脚本・梅原猛)
- 第17回 - 1988年(昭和63年)
- 第20回 - 1991年(平成3年)
- 『さくら川』(作・萩原雪夫)
- 第22回 - 1993年(平成5年)
- 第27回 - 1998年(平成10年)
- 『鶴賀松千歳泰平』(脚本・榎本滋民)
- 第28回 - 1999年(平成11年)
- 『スーパー歌舞伎 新・三国志』(脚本・横内謙介)
- 第30回 - 2001年(平成13年)
- 第31回 - 2002年(平成14年)
- 第32回 - 2003年(平成13年)
- 『野田版 鼠小僧』(脚色・野田秀樹)
- 第34回 - 2005年(平成17年)
- 『NINAGAWA 十二夜』(脚本・今井豊茂)
- 第35回 - 2006年(平成18年)
- 第36回 - 2007年(平成19年)
- 第37回 - 2008年(平成20年)
- 奨励賞『江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)』(脚色・岩豪友樹子[20])
脚注
[編集]- ^ a b 大谷竹次郎賞について | 概要 | 公益財団法人松竹大谷図書館
- ^ a b 第45回 2016年度「大谷竹次郎賞」選考結果のお知らせ | 松竹 | JPubb
- ^ a b “令和5年度「大谷竹次郎賞」選考結果のお知らせ”. 歌舞伎美人. 松竹 (2023年12月13日). 2024年3月12日閲覧。
- ^ 「第40回平成23年度 「大谷竹次郎賞」選考結果のお知らせ」『歌舞伎美人(かぶきびと)』松竹、2011年12月13日。2020年1月25日閲覧。
- ^ 「第40回平成23年度 「大谷竹次郎賞 奨励賞」の授賞式が行われました」『歌舞伎美人』松竹、2012年2月1日。2020年1月25日閲覧。
- ^ 「『陰陽師』が大谷竹次郎賞受賞」『歌舞伎美人』松竹、2014年1月28日。2020年1月25日閲覧。
- ^ 「『壽三升景清』が大谷竹次郎賞受賞」『歌舞伎美人』松竹、2015年1月28日。2020年1月25日閲覧。
- ^ 海老蔵を見る、歌舞伎を見る(毎日新聞出版) - Google ブックス
- ^ 「第44回大谷竹次郎賞」『朝日新聞』2015年12月28日。
- ^ 「平成30年度「大谷竹次郎賞」選考結果のお知らせ」『歌舞伎美人』松竹、2018年12月13日。2020年1月25日閲覧。
- ^ 「令和元年度「大谷竹次郎賞」選考結果のお知らせ」『歌舞伎美人』松竹、2019年12月27日。2020年1月25日閲覧。
- ^ 「令和2年度「大谷竹次郎賞」選考結果のお知らせ」『歌舞伎美人』松竹、2020年12月18日。2021年1月4日閲覧。
- ^ 「令和3年度「大谷竹次郎賞」のお知らせ」『歌舞伎美人』松竹、2021年12月13日。2022年1月5日閲覧。
- ^ “令和4年度大谷竹次郎賞に『赤穂義士外伝の内 荒川十太夫』”. 歌舞伎 on the web. 日本俳優協会 (2022年12月13日). 2024年3月12日閲覧。 “第51回令和4年度の大谷竹次郎賞に、竹柴潤一脚本の『赤穂義士外伝の内 荒川十太夫』が決定”
- ^ “第51回「大谷竹次郎賞」を脚本の竹柴潤一が受賞、尾上松緑が祝福に!”. 演劇キック. 演劇専門誌えんぶ (2023年1月20日). 2024年3月12日閲覧。
- ^ “池波正太郎による幻の名作『市松小僧の女』が上演決定 主演・中村時蔵のお千代姿も公開”. イープラス. (2019年10月16日) 2020年1月25日閲覧。
- ^ 瀬戸内寂聴 検索結果一覧 | 扶桑社 2020年1月26日閲覧。
- ^ 立松 和平 - 春秋社 ―考える愉しさを、いつまでも 2020年1月26日閲覧。
- ^ “大谷竹次郎賞 奨励賞に「浪華騒擾記」”. 歌舞伎美人(かぶきびと) (松竹). (2007年1月29日) 2020年1月25日閲覧。
- ^ “大谷竹次郎賞 奨励賞『江戸宵闇妖鉤爪』”. 歌舞伎美人(かぶきびと) (松竹). (2009年2月9日) 2020年1月25日閲覧。