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リップ、リグ&パニック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『リップ、リグ&パニック』
ローランド・カークスタジオ・アルバム
リリース
録音 1965年1月13日 ニュージャージー州 ヴァン・ゲルダー・スタジオ[1][2]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル ライムライト・レコード英語版
プロデュース ジャック・トレイシー
専門評論家によるレビュー
ローランド・カーク アルバム 年表
I Talk with the Spirits
(1965年)
リップ、リグ&パニック
(1965年)
スライトリー・ラテン
(1966年)
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リップ、リグ&パニック』(Rip, Rig & Panic)は、アメリカ合衆国ジャズ・ミュージシャン、ローランド・カーク1965年ライムライト・レコード英語版から発表したスタジオ・アルバム

背景

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本作のタイトルに関して、カーク自身は「リップ」がリップ・ヴァン・ウィンクル(または「レスト・イン・ピース」?)、「リグ」が「死後硬直 (rigor mortis)みたいなもの」という意味で、眠っている者や心が硬直した者が、自分の音楽を聴きパニックに陥るのだと説明している[3]。「ノー・トニック・プレス」はレスター・ヤングに捧げられた曲で、「フロム・ベシェ、バイアス&ファッツ」はシドニー・ベシェドン・バイアスファッツ・ウォーラーに捧げられた曲である[3]。なお、本作に参加したプレイヤーのうちエルヴィン・ジョーンズを除く3人は、1968年9月17日にプレスティッジ・レコードで録音されたジャッキー・バイアードのリーダー・アルバム『ザ・ジャッキー・バイアード・エクスペリエンス』でも共演している[2][3]

評価・影響

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Thom Juerkはオールミュージックにおいて満点の5点を付け「カークが残した録音の中でも、最も畏敬すべきリズム・セクションとチームを組んだ」「カークと彼のカルテットは、音楽理論的な変化を何度も繰り返し、彼が当代の芸術家であることを明示している」と評している[4]。後にネナ・チェリーらが結成した「リップ・リグ&パニック」のバンド名は、本作から取られた[3][5]

収録曲

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特記なき楽曲はローランド・カーク作。オリジナルLPでは1. - 4.がA面、5. - 7.がB面に収録された[1]

  1. ノー・トニック・プレス - "No Tonic Pres" - 4:34
  2. ワンス・イン・ア・ホワイル - "Once in a While" (Michael Edwards, Bud Green) - 4:02
  3. フロム・ベシェ、バイアス・アンド・ファッツ - "From Bechet, Byas and Fats" - 6:31
  4. ミスティカル・ドリーム - "Mystical Dream" - 2:39
  5. リップ、リグ&パニック - "Rip, Rig and Panic" - 7:00
  6. ブラック・ダイアモンド - "Black Diamond" (Milt Sealey) - 5:23
  7. スリッパリー、ヒッパリー、フリッパリー - "Slippery, Hippery, Flippery" - 4:55

参加ミュージシャン

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脚注・出典

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  1. ^ a b The Roland Kirk Quartet Featuring Elvin Jones – Rip, Rig & Panic (Vinyl, LP, Album) at Discogs
  2. ^ a b Roland Kirk Discography”. Jazz Discography Project. 2017年9月27日閲覧。
  3. ^ a b c d ジョン・クルース 著、林建紀 訳『ローランド・カーク伝 溢れ出る涙』河出書房新社、2005年、47-48, 52-53頁。ISBN 4-309-26825-0 
  4. ^ Jurek, Thom. “Rip, Rig and Panic - Rahsaan Roland Kirk”. AllMusic. 2017年9月27日閲覧。
  5. ^ Giannini, Melissa (2012年6月19日). “Cherrypicking With Neneh Cherry: Singer Breaks Down 7 Pivotal Tracks”. Spin. 2017年9月27日閲覧。