ホワイトフーガ
ホワイトフーガ | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
浦和競馬場を走るホワイトフーガ(2017年5月31日 さきたま杯) | |||||||||||||||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||||||||||||||
性別 | 牝 | ||||||||||||||||||||
毛色 | 芦毛 | ||||||||||||||||||||
生誕 | 2012年3月28日 | ||||||||||||||||||||
抹消日 | 2017年11月8日[1] | ||||||||||||||||||||
父 | クロフネ | ||||||||||||||||||||
母 | マリーンウィナー | ||||||||||||||||||||
母の父 | フジキセキ | ||||||||||||||||||||
生国 | 日本(北海道浦河町) | ||||||||||||||||||||
生産者 | 梅田牧場 | ||||||||||||||||||||
馬主 | 西森鶴 | ||||||||||||||||||||
調教師 | 高木登(美浦) | ||||||||||||||||||||
競走成績 | |||||||||||||||||||||
生涯成績 |
23戦10勝 中央:8戦3勝 地方:15戦7勝 | ||||||||||||||||||||
獲得賞金 |
2億9141万5000円 中央:3664万円 地方:2億5477万5000円 | ||||||||||||||||||||
|
ホワイトフーガは、日本の競走馬。2015年の関東オークス、JBCレディスクラシック、2016年のTCK女王盃、スパーキングレディーカップ、JBCレディスクラシック、2017年のマリーンカップ、さきたま杯に優勝した[2]。
経歴
[編集]デビュー前
[編集]ホワイトフーガが生まれる数日前に母マリーンウィナーが腸捻転を発症[3]。入院馬房で無事出産したが、腸捻転の手術を行ったこともあり初乳をもらうことができず、免疫力を付けるためにドナーホースから血漿輸血を受けている[4]。
2歳 - 3歳(2014年 - 2015年)
[編集]2014年12月6日に中山競馬場のダート1800m戦の新馬戦で大野拓弥を鞍上にデビューし、単勝3.7倍の1番人気に支持され、勝利を飾った[5]。
2015年、フラワーカップで重賞に初挑戦するが最下位16着に敗れる。端午ステークスを8番人気の低評価ながら勝利を挙げると[6]、続く関東オークスでは2着に2.3秒の大差をつけて圧勝、重賞初勝利を挙げた[7]。ブリーダーズゴールドカップ、レディスプレリュードと連続3着の後、初のJpnIとなるJBCレディスクラシックへ出走。最後の直線でインコースから鋭く伸び、2着サンビスタに5馬身差をつけて優勝、JpnI初優勝となった[8]。
4歳(2016年)
[編集]2016年はTCK女王盃から始動し勝利[9]。続くフェブラリーステークス、さきたま杯は牡馬に敗れたが、スパーキングレディーカップでは58kgの斤量を克服し優勝した[10]。JBCレディスクラシックでは桜花賞馬レッツゴードンキを抑えて優勝し、ミラクルレジェンド以来となる史上2頭目の連覇を達成した[11]。
5歳(2017年)
[編集]2017年はマリーンカップ、さきたま杯に勝利。3連覇を狙ったJBCレディスクラシックで11着に敗れたのを最後に現役を引退、11月8日に競走馬登録を抹消された。引退後は故郷の梅田牧場で繁殖牝馬となる[1]。
競走成績
[編集]競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 | 1着馬(2着馬) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014.12. 6 | 中山 | 2歳新馬 | ダ1800m(稍) | 10 | 7 | 7 | 3.7 (1人) | 1着 | 1:55.6(38.6) | -1.2 | 大野拓弥 | 54kg | (ラブオーディーン) | |
2015. 1.11 | 中山 | 黒竹賞 | 500万下 | ダ1800m(良) | 16 | 5 | 10 | 5.3 (2人) | 2着 | 1:55.0(38.3) | 0.1 | 大野拓弥 | 54kg | アンヴァリッド |
1.31 | 東京 | 3歳500万下 | ダ1400m(不) | 12 | 5 | 5 | 2.3 (1人) | 1着 | 1:24.8(37.3) | -0.1 | 大野拓弥 | 54kg | (アルタイル) | |
3.21 | 中山 | フラワーC | GIII | 芝1800m(良) | 16 | 5 | 10 | 18.6 (6人) | 16着 | 1:51.3(37.1) | 1.9 | 大野拓弥 | 54kg | アルビアーノ |
4. 5 | 中山 | 伏竜S | OP | ダ1800m(稍) | 14 | 5 | 8 | 22.7 (8人) | 7着 | 1:53.9(38.7) | 0.9 | 大野拓弥 | 54kg | クロスクリーガー |
5. 3 | 京都 | 端午S | OP | ダ1400m(良) | 16 | 3 | 6 | 22.3 (8人) | 1着 | 1:23.3(36.7) | -0.4 | 蛯名正義 | 54kg | (カフジテイク) |
6.10 | 川崎 | 関東オークス | JpnII | ダ2100m(稍) | 13 | 8 | 12 | 3.9 (2人) | 1着 | 2:18.3(40.4) | -2.3 | 大野拓弥 | 54kg | (ポムフィリア) |
8.13 | 門別 | ブリーダーズGC | JpnIII | ダ2000m(良) | 14 | 5 | 8 | 3.2 (2人) | 3着 | 2:09.2(39.9) | 1.1 | 大野拓弥 | 55kg | アムールブリエ |
10. 1 | 大井 | レディスプレリュード | JpnII | ダ1800m(稍) | 14 | 6 | 10 | 9.8 (4人) | 3着 | 1:50.8(37.1) | 0.6 | 大野拓弥 | 54kg | サンビスタ |
11. 3 | 大井 | JBCレディスクラシック | JpnI | ダ1800m(不) | 15 | 2 | 3 | 9.3 (4人) | 1着 | 1:51.5(38.7) | -1.1 | 大野拓弥 | 53kg | (サンビスタ) |
2016. 1.13 | 大井 | TCK女王盃 | JpnIII | ダ1800m(良) | 11 | 6 | 7 | 1.2 (1人) | 1着 | 1:53.8(37.0) | -0.2 | 大野拓弥 | 56kg | (パワースポット) |
2.21 | 東京 | フェブラリーS | GI | ダ1600m(重) | 16 | 1 | 2 | 9.0 (5人) | 10着 | 1:34.9(35.6) | 0.9 | 大野拓弥 | 55kg | モーニン |
6. 1 | 浦和 | さきたま杯 | JpnII | ダ1400m(良) | 12 | 1 | 1 | 6.9 (4人) | 5着 | 1:26.8(36.3) | 0.9 | 大野拓弥 | 56kg | ソルテ |
7. 6 | 川崎 | スパーキングLC | JpnIII | ダ1600m(良) | 10 | 8 | 10 | 2.0 (1人) | 1着 | 1:40.5(39.5) | -0.4 | 蛯名正義 | 58kg | (ブルーチッパー) |
9.19 | 大井 | レディスプレリュード | JpnII | ダ1800m(重) | 14 | 7 | 11 | 1.3 (1人) | 2着 | 1:55.0(39.6) | 0.3 | 蛯名正義 | 57kg | タマノブリュネット |
11. 3 | 川崎 | JBCレディスクラシック | JpnI | ダ1600m(重) | 13 | 2 | 2 | 2.2 (1人) | 1着 | 1:41.3(39.5) | -0.2 | 蛯名正義 | 55kg | (レッツゴードンキ) |
2017. 1.25 | 大井 | TCK女王盃 | JpnIII | ダ1800m(良) | 12 | 7 | 9 | 1.7 (1人) | 3着 | 1:54.2(39.0) | 0.1 | 蛯名正義 | 58kg | ワンミリオンス |
2.19 | 東京 | フェブラリーS | GI | ダ1600m(良) | 16 | 1 | 2 | 36.2(10人) | 9着 | 1:35.9(36.6) | 0.8 | 蛯名正義 | 55kg | ゴールドドリーム |
4.12 | 船橋 | マリーンC | JpnIII | ダ1600m(重) | 11 | 8 | 11 | 2.9 (2人) | 1着 | 1:41.3(39.3) | -0.6 | 蛯名正義 | 58kg | (ララベル) |
5.31 | 浦和 | さきたま杯 | JpnII | ダ1400m(良) | 12 | 5 | 6 | 5.8 (3人) | 1着 | 1:25.7(36.4) | -0.8 | 蛯名正義 | 56kg | (モーニン) |
7. 6 | 川崎 | スパーキングLC | JpnIII | ダ1600m(稍) | 12 | 2 | 2 | 1.7 (1人) | 4着 | 1:42.9(40.0) | 1.3 | 蛯名正義 | 58kg | アンジュデジール |
10. 5 | 大井 | レディスプレリュード | JpnII | ダ1800m(良) | 16 | 3 | 5 | 2.7 (2人) | 2着 | 1:54.7(39.7) | 1.6 | 蛯名正義 | 57kg | クイーンマンボ |
11. 3 | 大井 | JBCレディスクラシック | JpnI | ダ1800m(重) | 15 | 3 | 5 | 1.8 (1人) | 11着 | 1:56.3(41.0) | -2.1 | 蛯名正義 | 55kg | ララベル |
- 出典:[12]
繁殖成績
[編集]生年 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 厩舎 | 戦績 | 出典 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初仔 | 2019年 | チャプリ | 牝 | 栗毛 | ヘニーヒューズ | 西森功 →ウエスト.フォレスト.ステイブル(株) |
美浦・高木登 | 14戦1勝(現役) | [13] |
2番仔 | 2020年 | ヴィントカイゼリン | 牝 | 鹿毛 | マクフィ | ウエスト.フォレスト.ステイブル(株) | 北海道・川島洋人 | 2戦0勝(引退) | [14] |
3番仔 | 2021年 | カイゼルブルート | 牡 | 鹿毛 | ホッコータルマエ | (デビュー前) | [15] | ||
4番仔 | 2022年 | パッヘルベルカノン | 牝 | 栗毛 | カリフォルニアクローム | (デビュー前) | [16] | ||
5番仔 | 2023年 | ホワイトフーガの2023 | 牡 | 鹿毛 | リオンディーズ | (デビュー前) | [17] | ||
6番仔 | 2024年 | ホワイトフーガの2024 | 牡 | 芦毛 | [18] |
- 2024年9月28日現在
血統表
[編集]ホワイトフーガの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | デピュティミニスター系 |
[§ 2] | ||
父 *クロフネ Kurofune 1998 芦毛 米国 |
父の父 *フレンチデピュティ 1992栗毛 米国 |
Deputy Minister | Vice Regent | |
Mint Copy | ||||
Mitterand | Hold Your Peace | |||
Laredo Lass | ||||
父の母 *ブルーアヴェニュー 1990芦毛 米国 |
Classic Go Go | Pago Pago | ||
Classic Perfection | ||||
Eliza Blue | Icecapade | |||
*コレラ | ||||
母 マリーンウィナー 2005 栗毛 新冠 |
フジキセキ 1992 青鹿毛 千歳 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
*ミルレーサー | Le Fabuleux | |||
Marston's Mill | ||||
母の母 *ドバイソプラノ 1999鹿毛 英国 |
Zafonic | Gone West | ||
Zaizafon | ||||
Ring of Music | Sadler's Wells | |||
Glorious Song | ||||
母系(F-No.) | ドバイソプラノ(GB)系(FN:12-c) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Halo:M4×M5、Northern Dancer:S5×M5 | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “ホワイトフーガ号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2017年11月8日). 2017年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月8日閲覧。
- ^ JBISサーチ
- ^ “2015年06月10日 関東オークス(中央交流) Jpn2”. 競走馬のふるさと案内所. 2018年3月17日閲覧。
- ^ “2016年11月03日 JBCLクラシック(中央交流) Jpn1”. 競走馬のふるさと案内所. 2018年3月17日閲覧。
- ^ “【中山4R新馬戦】ホワイトフーガが独走で初陣飾る”. スポーツニッポン. (2014年12月6日) 2018年3月17日閲覧。
- ^ “【端午S】(京都)~ホワイトフーガが間を割って突き抜ける”. ラジオNIKKEI (2015年5月3日). 2018年3月17日閲覧。
- ^ “【川崎・関東オークス】2番人気ホワイトフーガが大差で重賞初V”. スポーツニッポン. (2015年6月11日) 2018年3月17日閲覧。
- ^ “【大井・JBCレディスC】ホワイトフーガ豪快差し切りV”. スポーツニッポン. (2015年11月4日) 2018年3月17日閲覧。
- ^ “【南関東競馬】女王フーガ完勝”. デイリースポーツ. (2016年1月14日) 2018年3月17日閲覧。
- ^ “【南関東競馬】ホワイトフーガ圧勝 58キロなんの!重賞V4”. デイリースポーツ. (2016年7月7日) 2018年3月17日閲覧。
- ^ “【南関東競馬】砂の女王ホワイトフーガ史上2頭目となる連覇”. デイリースポーツ. (2016年11月4日) 2018年3月17日閲覧。
- ^ “競走成績:全競走成績|ホワイトフーガ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2016年2月24日閲覧。
- ^ “チャプリ”. JBISサーチ(JBIS-Search). 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年5月29日閲覧。
- ^ “ヴィントカイゼリン|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年7月29日閲覧。
- ^ “_________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年9月14日閲覧。
- ^ “_________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年9月21日閲覧。
- ^ “_________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年7月29日閲覧。
- ^ “__________________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年9月29日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ホワイトフーガ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2016年1月13日閲覧。
- ^ “ホワイトフーガの血統表”. netkeiba.com. 2021年8月29日閲覧。
外部リンク
[編集]
- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ