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アムールブリエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アムールブリエ
2015年名古屋グランプリ
欧字表記 Amour Briller[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2011年5月21日(13歳)
抹消日 2017年1月4日
Smart Strike
ヘヴンリーロマンス
母の父 サンデーサイレンス
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 North Hills Co. Ltd.
馬主 前田幸治
調教師 松永幹夫栗東
厩務員 丸内永舟(持ち乗り調教助手)[2]
競走成績
生涯成績 25戦10勝
中央:12戦4勝
地方:13戦6勝
獲得賞金 2億6680万7000円
中央:5437万7000円
地方:2億1243万円
勝ち鞍
GII エンプレス杯 2015年・2016年
GII 名古屋グランプリ 2015年・2016年
GIII ブリーダーズゴールドカップ 2015・2016年
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アムールブリエAmour Briller[1])は、日本競走馬繁殖牝馬。主な勝ち鞍は2015年2016年エンプレス杯(JpnII)、名古屋グランプリ(JpnII)、ブリーダーズゴールドカップ(JpnIII)。馬名の意味はフランス語で「愛燦燦」[3]


ヘヴンリーロマンス天皇賞(秋)優勝馬[4]。半兄に2016年JBCクラシックを制したアウォーディー、半弟に2016年UAEダービーを制したラニがいる[5]

戦績

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2011年5月21日にアメリカ合衆国ノースヒルズCo.Ltd.で誕生。前田幸治名義の所有馬となり、かつて母ヘヴンリーロマンスの主戦騎手であった松永幹夫厩舎に入厩した[5]

2013年9月に阪神芝1800mの新馬戦でデビューするが、1着から4秒3も離された9着に大敗する。休養を挟んで翌年1月のダート替わりの未勝利戦を勝ち上がり、4月には500万下で2勝目を挙げる。6月には関東オークスで3着に入った。夏場に一度芝の条件戦を使われたが、9着と結果を出すことはできず、その後は引退までダート戦のみに出走した[6]

2015年3月にエンプレス杯で重賞初制覇を果たすと、以後も2000m以上のダート中長距離レースで安定した成績を残した。2016年限りで引退するまでにエンプレス杯、ブリーダーズゴールドカップ名古屋グランプリの3重賞を2連覇し、重賞勝ち数を6にまで伸ばした[6]サンビスタとの一騎打ちをアタマ差制した2015年のブリーダーズゴールドカップではレース史に残る激闘とされている[5]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.comの情報[6]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2013.09.28 阪神 2歳新馬 芝1800m(良) 11 5 5 023.00(6人) 09着 R1:52.3(36.5) -4.3 0岩田康誠 54 バンドワゴン 476
2014.01.18 京都 3歳未勝利 1800m(良) 16 1 2 010.70(5人) 01着 R1:54.3(38.0) -0.3 0岩田康誠 54 (タガノゴールド) 466
0000.02.09 京都 3歳500万下 ダ1800m(重) 11 6 7 009.80(5人) 05着 R1:52.8(37.1) -0.6 0岩田康誠 54 メイショウパワーズ 464
0000.04.19 阪神 3歳500万下 ダ1800m(良) 11 7 8 005.80(4人) 01着 R1:53.2(37.2) -0.3 0岩田康誠 54 (タガノゴールド) 470
0000.02.09 京都 3歳500万下 ダ1800m(重) 11 6 7 009.80(5人) 05着 R1:52.8(37.1) -0.6 0岩田康誠 54 メイショウパワーズ 464
0000.04.19 阪神 3歳500万下 ダ1800m(良) 11 7 8 005.80(4人) 01着 R1:53.2(37.2) -0.3 0岩田康誠 54 (タガノゴールド) 470
0000.05.25 京都 鳳雛S OP ダ1800m(重) 11 5 5 008.30(5人) 04着 R1:53.0(36.8) -0.8 0武豊 54 カゼノコ 480
0000.06.11 川崎 関東オークス JpnII ダ2100m(不) 12 6 7 003.50(2人) 03着 R2:18.5(37.7) -1.9 0武豊 54 エスメラルディーナ 486
0000.07.05 中京 木曽川特別 1000万下 芝2200m(稍) 12 3 3 025.00(8人) 09着 R2:18.0(35.7) -1.2 0松山弘平 52 トウシンモンステラ 486
0000.10.05 阪神 3歳上1000万下 ダ1800m(良) 16 3 6 035.6(11人) 07着 R1:51.8(36.3) -0.5 0松山弘平 53 メイショウスミトモ 490
0000.10.25 京都 3歳上1000万下 ダ1900m(良) 12 8 12 011.30(6人) 05着 R1:59.5(36.6) -0.4 0松山弘平 53 エイコーンパス 496
0000.11.09 京都 3歳上1000万下 ダ1800m(良) 16 6 12 007.50(5人) 02着 R1:51.5(36.1) -0.2 0浜中俊 53 メイショウイチオシ 490
0000.12.06 阪神 赤穂特別 1000万下 ダ1800m(稍) 15 7 13 003.90(2人) 01着 R1:52.2(36.1) -0.4 0浜中俊 53 (ロードフォワード) 482
2015.01.18 京都 雅S 1600万下 ダ1900m(重) 11 7 9 004.00(2人) 01着 R1:56.8(35.4) -0.3 0浜中俊 54 (コルージャ) 478
0000.03.04 川崎 エンプレス杯 JpnII ダ2100m(不) 12 5 5 003.80(2人) 01着 R2:17.1(38.8) -0.6 0浜中俊 55 ワイルドフラッパー 472
0000.08.13 門別 ブリーダーズGC JpnIII ダ2000m(良) 14 4 7 004.00(4人) 01着 R2:08.1(38.3) -0.0 0浜中俊 57 サンビスタ 500
0000.10.01 大井 レディスプレリュード JpnII ダ1800m(稍) 14 4 5 002.00(1人) 04着 R1:51.5(37.3) -1.3 0浜中俊 56 サンビスタ 500
0000.11.03 大井 JBCレディスクラシック JpnI ダ2000m(不) 15 4 7 005.20(2人) 04着 R1:53.2(40.9) -1.7 0浜中俊 55 ホワイトフーガ 491
0000.12.23 名古屋 名古屋グランプリ JpnII ダ2500m(稍) 12 8 11 003.20(2人) 01着 R2:45.7(37.6) -0.2 0浜中俊 55 ニホンピロアワーズ 495
2016.01.27 川崎 川崎記念 JpnI ダ2100m(良) 13 2 2 008.30(3人) 03着 R2:14.9(37.6) -0.8 0浜中俊 55 ホッコータルマエ 489
0000.03.02 川崎 エンプレス杯 JpnII ダ2100m(良) 10 5 5 001.10(1人) 01着 R2:18.1(37.4) -0.2 0武豊 56 ヴィータアレグリア 484
0000.05.21 京都 平安S GIII ダ1900m(良) 15 7 12 015.80(6人) 07着 R1:57.5(37.5) -1.3 0浜中俊 56 アスカノロマン 492
0000.06.29 大井 帝王賞 JpnI ダ2000m(不) 12 4 4 051.70(7人) 11着 R2:09.9(41.8) -6.4 0浜中俊 55 コパノリッキー 490
0000.08.11 門別 ブリーダーズGC JpnIII ダ2000m(良) 10 8 10 001.70(1人) 01着 R2:08.7(38.5) -1.5 0浜中俊 57 (タイニーダンサー) 496
0000.10.04 金沢 白山大賞典 JpnIII ダ2100m(良) 12 5 5 003.80(3人) 02着 R2:15.3(38.4) -0.2 0浜中俊 57 ケイティブレイブ 503
0000.11.03 川崎 JBCレディスクラシック JpnI ダ1600m(重) 13 5 8 005.50(3人) 09着 R1:43.7(41.3) -2.4 0浜中俊 55 ホワイトフーガ 496
0000.12.15 名古屋 名古屋グランプリ JpnII ダ2500m(重) 12 5 6 002.80(1人) 01着 R2:41.7(37.5) -0.7 0C.ルメール 55 (ケイティブレイブ) 502

繁殖牝馬時代

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引退後は北海道ノースヒルズで繁殖入りし、初年度はノースヒルズ生産の東京優駿勝ち馬キズナと交配された。その後は母ヘヴンリーロマンスと同じくアメリカ合衆国に渡って繁殖生活を送る予定だったが、2017年5月にフランケルとの交配のため渡欧することが決まった[7]

生年 馬名 毛色 馬主 厩舎 戦績 供用 出典
初仔 2018年 ルーチェット 鹿毛 キズナ 前田幸治 栗東・松永幹夫 12戦3勝 (引退) [8]
第2仔 2019年 ミコレジーナ 鹿毛 Frankel (繁殖) [9]
第3仔 2020年 マラマ 鹿毛 Dubawi 前田幸大 栗東・松永幹夫 6戦0勝 (引退) [10]
第4仔 2021年 フェヴリエ 鹿毛 Sea The Stars 前田葉子
→前田幸治
栗東・松永幹夫
園田・新子雅司
5戦0勝 (現役) [11]
第5仔 2022年 デルアヴァー 鹿毛 Frankel 前田幸治 栗東・松永幹夫 1戦1勝 (現役) [12]
  • 2024年9月29日現在

血統表

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アムールブリエ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

Smart Strike
1992 鹿毛
父の父
Mr. Prospector
1970 鹿毛
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
父の母
Classy'n Smart
1981 鹿毛
Smarten Cyane
Smartaire
No Class Nodouble
Classy Quillo

ヘヴンリーロマンス
2000 鹿毛
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
母の母
*ファーストアクト
First Act
1986 鹿毛
Sadler's Wells Northern Dancer
Fairy Bridge
Arkadina Ribot
Natashka
母系(F-No.) (FN:13-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Turn-to5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [13]
  2. ^ [4]
  3. ^ [13]
  4. ^ [13]


脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b アムールブリエ(USA)JBISサーチ(JBIS-Search)
  2. ^ ラッキーライラックを最もよく知る男が今年も朗報を届けたい相手とは……”. Yahoo!. 2023年3月18日閲覧。
  3. ^ “【エンプレス杯】突き抜けたアムールブリエが3連勝で重賞初制覇!”. 競馬ラボ. (2015年3月4日). https://www.keibalab.jp/topics/26334/ 2022年1月27日閲覧。 
  4. ^ a b アムールブリエの血統表”. netkeiba.com. 2022年1月27日閲覧。
  5. ^ a b c ダート重賞6勝のアムールブリエが繁殖入り. 競走馬のふるさと案内所(2017年2月2日付). 2019年1月31日閲覧
  6. ^ a b c アムールブリエ”. netkeiba.com. Net Dreamers co.LTD. 2019年1月31日閲覧。
  7. ^ アムールブリエ、来春フランケルと交配プラン…今秋渡欧予定. スポーツニッポン(2017年5月26日付). 2019年1月31日閲覧
  8. ^ ルーチェット(GB)”. JBISサーチ. 2021年5月28日閲覧。
  9. ^ ミコレジーナ(GB)”. JBISサーチ. 2022年1月27日閲覧。
  10. ^ マラマ(GB)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年1月6日閲覧。
  11. ^ フェヴリエ(GB)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年2月19日閲覧。
  12. ^ デルアヴァー(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年9月30日閲覧。
  13. ^ a b c 血統情報:5代血統表|アムールブリエ(USA)”. JBISサーチ. 2022年1月27日閲覧。

外部リンク

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