プロジェクト:軍事史/記事の執筆
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ウィキペディアへようこそ!Wikipedia:ガイドブックをお読みいただけましたか?
ここでは、主に軍事史に関連した記事の書き方に関する解説をして行きます。
良いスタブを書く
[編集]![]() | 草案:この「良いスタブを書く」以下の文章はガイドラインの草案です。質問、ご意見などはノートで受け付けています。まだ方針として決定していませんが、うまく行かなかった場合や変更の提案があれば、ノートで提案してください。(2025年2月) |
スタブとは記事のテーマについて簡単な紹介だけの短い記事のことです。スタブは通常で数行の文章しかないので、そのテーマについて百科事典的な内容が提供されることはありません。しかし、スタブはそのテーマに関する有益な情報を提供することがあります。
十分な情報源がないためにより詳細には書けないけれど、ウィキペディアへ掲載するに値する特筆性(notability)があると思うのであればスタブとして書き始めましょう。もちろん、あなた自身が記事をさらに改善できるなら、是非、挑戦してください。
事前調査
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まず、ウィキペディア内で検索します。自身が選択したテーマに関する記事があるか確認します。この検索で念のためにいくつかの他の候補名も調べます。Category:軍事史以下のカテゴリに記事が見当たりませんか?―なければ、その記事がウィキペディアに掲載できるか確認します。もし、ウィキペディアの「特筆性」に当てはまらない場合、それは独立した記事でなく、他の記事に一部として掲載する方が適しているかもしれません。
記事の作成に取りかかるにあたって、しなければならないことは、もっと調べることです。例えば、そのテーマについて詳しい知識を持っていると思っていても、裏付けとなる信頼できる情報源を掲載する必要があります。
次にテーマでGoogle検索(または他の検索エンジン)で、いくつかの情報源を見つけます。無関係な検索結果が多すぎる場合、より具体的なキーワードを使って絞り込むことができます。情報源は「信頼できる情報源」を選び、ブログ(日記)のようなサイトは避けましょう。Google booksで検索するだけでも、質の高い情報源を見つけることができますが、テーマによっては必ずしもそうならない事もあります。完全な記事を書くわけではないので、たくさんの情報源は必要ありませんが、少なくとも2つか3つの情報源を含めることができればベストです。また、例え入手できなくても、テーマに関する重要な本を何冊か用意しておくと詳細文献(further reading)のセクションを作って、将来、他の編集者があなた作ったスタブを加筆して成長させることに役立ちます。インターネット以外では、大きい図書館を利用することで、目録やデータベース検索結果を載せることが将来の編集者の助けになります。
そのテーマについてよく知らないという意識があることは大事です。まず、詳しく説明している文献をいくつか選び、まずそれを読んでみましょう。なぜ、そのテーマが重要なのか、何で知られているのか、など大まかな概要を知ることができるでしょう。
スタブの作成
[編集]ウィキペディアの検索で出てくる赤いリンクか、他の記事で表示されている赤いリンクを押すと新しい記事の投稿画面が開きます。それだけで記事を書き始めることができます。ウィキペディアには記事ウィザードという作成を補助するオプションの用意もあります。
まず、テーマにについて簡潔で包括的な説明を書きます。この説明は一行でも数行でも構いません。ここで重要なのは何が重要なテーマなのか、それがウィキペディアに掲載するに値する特筆性のあることなのかを明確に示すことです。もし、記事にそれらについて何も書かれていなければ、即時削除の対象となる可能性があります。記事ウィザードを作ったサンドボックスの草稿は削除されませんので、落ち着いて執筆に取り組んでください。これをクリア出来たら、さらに情報を追加し、より詳しく説明することが見えてきます。最初の記事は短いので、それらが中立的な観点から捉えているか確認してください。一文章にでも偏りがあると記事全体のバランスが悪く見えてしまいます。
最後に出典を記事に加えなければなりません。出典を追加は記事の文章を書きながら行う方が簡単かもしれません。出典を追加するにはいくつかの方法があり、好きな方法で構いません。参考文献というセクションに一覧として追加することもできますし、個別参照を追加することもできます。どの部分にどの出典が使われたのか一目瞭然なので、一般的に個別参照が好まれます。また、画像があれば追加したり、スタブが大きく成長すれば、わかりやすく概要をまとめたインフォボックスも使用したりします。
カテゴリ付け
[編集]幾人かの編集者は成長できるスタブを探しています。最も簡単な方法はスタブカテゴリを調べて、加筆や修正できるものを見つけることです。そのため、新しく作成した記事を関連する{{War-stub}}を追加してください。結局、スタブはそのままにしておくことは良くないことであり、他の編集者が見つけて、改善できるようにする必要があります。
最終的には誰かがスタブを発見し、スタブカテゴリに分類します。これによりCategory:戦争スタブへと追加されます。ただ単純に記事の最下段へ{{Stub}}テンプレートを追加するより、より具体的な分野のスタブを追加することが望ましいとされています。War-stubの他に、{{Gunji-stub}}、{{Warship-stub}}、{{Mil-aviation-stub}}、{{Mil-vehicle-stub}}、{{Weapon-stub}}などがあります。
盗作とその回避
[編集]![]() | 草案:この「盗作とその回避」以下の文章はガイドラインの草案です。質問、ご意見などはノートで受け付けています。まだ方針として決定していませんが、うまく行かなかった場合や変更の提案があれば、ノートで提案してください。(2025年3月) |

盗作、盗用、
日本語版に限らず、ウィキペディアにおいて盗作は常に問題となっています。私たちの内容(コンテンツ)の多くはパブリックドメインの情報に基づいていますが、ウェブページ、書籍、雑誌、その他の出典から盗作された情報が、ウィキペディアにコピー・アンド・ペーストされています。こういった行為が善意によって行われることもありますが、盗作による出典の記載がない情報が記事に追加されると、通常は取り消されたり、貴重なベテランの編集者によって著作権侵害の削除申請を行われます。これは記事を危険から守るため、最も速い方法です。
盗作した編集者にとって著作権侵害は徒労に終わるという単純な話で終わらず、ウィキペディアのコミュニティを疲弊させ、周辺の人々を巻き込んだ問題へと発展します。もし、その盗作の資料が著作権で保護された出典からであれば、記事は著作権侵害前のバージョンに戻されるか、記事そのものを削除されることになります。著作権に関連する法的問題のため、違反した編集者はコミュニティの場で指摘を受けることになります。そして、編集者が注意を受けても再び行うと厳重な警告がなされ、最終的にブロックという制裁を受けます。特に特殊なインターネット環境に置かれた編集者の場合、その対応は広域ブロックとして関係のない人々まで巻き込んだ問題となります。
ここでの解説は、英語版のSignpost 2009-04-13(盗作について真剣に取り組もう)を要約、手直したものです。
定義
[編集]法律的に盗作は著作権法で規定がありますが、盗作の記事で説明されているように、「他人のアイディアや作品の全てか、ほぼ模倣したものを、自分のものや作品として使用すること」と定義されています。基本的に許可がない場合、不注意での発生においては即時に取り消すことによって解決できる場合もありますが、完全に意図的な盗作であれば、窃盗と同じ刑事罰に相当する犯罪行為です[1]。こうした理由から、盗作は百科事典の評判を損なう可能性があり、編集者自身の手によって記事は作成されるべきであり、他人の作品をそのまま採用すべきではありません。しかし、これは問題を簡潔に言っているようなものなので、盗作は単純ではありません。なぜなら、上述したように意図せずに行われる場合があるからです。盗作を防ぐ最善の方法は、それが何であるか、どのように避けるべきか、そして盗作が起きた時にどう対処するかを理解しておくことです。
主要な盗作にあたる3つの例を紹介します。
- 引用や借用したアイディアの出典を明記しない
- コピーした言葉を引用符を使って明示しない
- 要約やパラフレーズ(言い換え)を十分に適応せず、出典の文言に忠実すぎる[2]
確かに滑らかに読みやすい記事を作るためには、他人の書いた文章を読んで学ぶことが不可欠であり、少なくとも日本語版の参加者はそういった教育を受けています。しかし、同時に何が犯罪行為に当たるのかも学んでいるはずです。出典を明記する時、記事で使用できるよう出典の資料をどのように記事へ反映させるべきか、そして引用をどう使うべきか知る必要があります。
引用
[編集]出典からの言葉をそのまま引用したい場合、盗作を避けるためには簡単な方法があります。直接的に引用を使用することです。出典の文言は、元のものと同じように完全に再現し、「…」のように括弧で囲むか、<blockquote>…</blockquote>
などブロック引用、{{Quote}}枠なし引用テンプレート、{{Quotation}}枠あり引用テンプレートを使用して示します。引用の後に人物名(sign)や著者(author)を明らかにし、必ず<ref>
などで出典を付けます。出典の付け方は出典と文献(草案)も参照のこと。
{{Quotation|[[英国は諸君がその義務を尽くすことを期待する。]]|イギリス海軍提督[[ホレーショ・ネルソン]]、[[トラファルガー海戦]]時|訳 豊田穣<ref>[[豊田穣]] 著 『豊田穣文学/戦記全集 第12巻』 光人社、1992年、18項</ref>}}
Quotationテンプレートを使用した例です。引用は次のような時に使用が推奨できます。
- 特別な表現、鮮やかな表現を使った文章であるとき(When language is especially vivid or expressive)[4]
- 技術的に正確性が必要な場合(When exact wording is needed for technical accuracy)[4]
- ある問題の議論において自分の言葉で立場を説明できるようにすることが重要な場合(When it is important to let the debaters of an issue explain their positions in their own words)[4]
- 重要な権威の言葉が議論に重みを加える場合(When the words of an important authority lend weight to an argument)[4]
- 出典の言葉が議論の主題である場合(When the language of a source is the topic of your discussion)[4]
パラフレーズと要約
[編集]出典の文章を適応すること、パラフレーズ(言い換え)や要約は複雑な技術であり、意図せずに盗作を行う可能性を認識する必要があります。ときに詳細のレベルは異なるが、類似した技術です。多くの編集者は、原典からいくつかの単語を変更したり、大部分の単語を変更したりすることで盗作を避けたと考えがちです。しかし、必ずしも盗作に当てはまらないとは言えません。また、句(フレーズ)、文章、段落を単に並べ替えただけでも問題を避けることにはなりません。
パラフレーズの問題
[編集]以下の例は、ウィキペディアの記事のテキストが出典をパラフレーズしようとしたものですが、ほとんどの元の単語の選択、語順、文章構成は保持されています。
- 出典では:
- 「デトロイトの受け手David Carsonの声明によると、670人の従業員のうち480人が解雇される...少なくとも100人のウォーターフォード・クリスタルの従業員が工場の訪問者ギャラリーを離れず、非公式な座り込みをしている。従業員は、Carsonと会うまで離れないと主張している。ある時、少し揉み合いがあり、訪問者センターのメインドアが損傷した...地元のシン・フェイン党議員Joe Kellyは、現在、訪問者ギャラリーを占拠している者の1人である」と述べている[5]。
- 記事では:
- 「受け手であるデトロイトのDavid Carsonから発表された声明は、670人の従業員のうち480人が解雇されることを確認した。この予期しない決定に従業員は怒り、少なくとも100人がその夜、工場の訪問者ギャラリーで非公式な座り込みを始めた。彼らはCarsonと会うまで離れないと主張した。この報告を受けて、少し揉み合いがあり、その際、訪問者センターのメインドアが損傷した。地元のシン・フェイン党議員Joe Kellyは、訪問者ギャラリーを占拠していた者の1人であった。」
- 分析:
- 「デトロイトの受け手David Carsonの声明によると、670人の従業員のうち480人が解雇される」
- 「受け手であるデトロイトのDavid Carsonから発表された声明は、670人の従業員のうち480人が解雇されることを確認した」
- 声明の構成はほとんど元のままで、単語を2つほど追加し、並べ替えただけで正当なパラフレーズにはなりません。
- 「彼らはCarsonと会うまで離れないと主張した」
- 「従業員は、Carsonと会うまで離れないと主張している」
- この文の構成は同じです。
- 「訪問者センターのメインドアが損傷した」
- 「訪問者センターのメインドアが損傷した」
- 文章の構成と言葉が完全に一致しています。
著作権や盗作の観点から、著者が使用する正確さや創造的な言葉だけでなく、構成や事実の選択といったより抽象的な創造的な特徴も「所有」しています。盗作の観点から言えば、一般的な知識でない限り、著者は事実やその解釈を「所有」します。盗作を避けるために改訂するということは、出典の言葉選びや配置を完全に再構築し、そのアイディアや情報に対して適切な出典を付けることを意味します。
盗用を避けるためのヒント
[編集]ここでも事前調査と執筆方法です。以下のようなメモ取りや下書き(草稿)作成の技術を用いることで、意図せずに盗作を行うことを最小限に抑えることができます。
- 複数の情報源を使用する。1つの情報源だけに頼ると、その言葉、構成、詳細の選択をコピーしがちです。そのため、複数の情報源を使用して記事を構成するようにしましょう。
- メモをトピックごとに整理する。出典から文章をそのままコピーして書き起こすと、出典を再構成するのが難しくなります。したがって、資料を読んで吸収し、重要な部分のみを引用し、自分の言葉で下書きするようにしましょう。
脚注
- ^ Leight, David (1999). “Plagiarism as metaphor”. In Buranen, Lise; Roy, Alice Myers. Perspectives on Plagiarism and Intellectual Property in a Postmodern World. Buffalo: SUNY Press. p. 221. ISBN 0791440796
- ^ Hacker, Diana. A Pocket Style Manual (5 ed.). Boston: Bedford/St. Martin's. p. 107. ISBN 0312559933
- ^ 豊田穣 著 『豊田穣文学/戦記全集 第12巻』 光人社、1992年、18項
- ^ a b c d e Hacker, p. 110.
- ^ “Staff protest over Waterford Crystal closure”. Raidió Teilifís Éireann, Ireland's National Public Service Media (2009年2月2日). 2025年3月2日閲覧。
伝記の書き方
[編集]![]() | 草案:この「伝記の書き方」以下の文章はガイドラインの草案です。質問、ご意見などはノートで受け付けています。まだ方針として決定していませんが、うまく行かなかった場合や変更の提案があれば、ノートで提案してください。(2025年3月) |

軍人など軍事史に関した人物の記事を執筆するということは、伝記を執筆するということです。伝記はプロジェクト軍事史の一般的な記事の1つであり、初心者にとって書きやすい部類の記事です。体系的な方法で執筆するのに適しているためです。
事前調査
[編集]まず、選んだテーマ(主題)に関してウィキペディアで既に記事があるかを検索してください。検索で別の記事名でないか調べ、それが別の記事で掲載されている可能性も考慮しましょう。場合によっては、Googleの方が最適な検索結果を出すこともあります。もし既に記事が存在し、想定外の名前で掲載されている場合、リダイレクトを追加するか、曖昧さ回避ページの一覧に加えることを検討すべきです。そうすることで、次に伝記を探す人のために役立ちます。
既存の記事に書こうとしていたテーマの言及があるかもしれません。それは着目に値し、メモを取っておきましょう。中には赤リンクの状態かもしれません。ブラウザでもアプリでもオフラインのメモやノートでも構いませんが、後で使えるようにします。また、テーマの人物名がどのように表記のなっているのかも注意を払うべきです。あなたが書こうとしている記事名が、どういった記事名の形式が望ましいかといった悩みに役立つかもしれません。王族や貴族はWikipedia:記事名の付け方/君主の記事名を参考に、日本語圏でなければWikipedia:外来語表記法を参考にできます。
続いて、そのテーマがウィキペディアに掲載して問題ないか確認してください。テーマがウィキペディアの基準(#良いスタブで言及した独立記事の目安)に該当しない場合、情報源のあるテーマであっても、より大きな記事の一部にした方が適切かもしれません。
また、そのテーマについて調査は必要です。たとえ、詳細な知識があっても、信頼できる情報源で裏付ける出典を追加しなければなりません。伝記のテーマは以下の4つのクラスに分けることができます。
- 多くの人々が編集に関わった記事があり、多くの伝記が出版されている
- 自伝のような1冊の伝記が出版され、人名辞典に掲載された人物、訃報としてページがある
- 特筆に値すると思われるが、上記のどれにも該当しない
- 特筆に値しないテーマと削除される
クラス1の既に記事がある、ということは特別なテーマであるということです。改善できるところもありますが、このガイドラインは記事の作成についての言及であるため、ここで議論するより当該のノートですべきでしょう。その代わりに、当プロジェクトで案内しているプロジェクト:軍事史/記事の改善(草案)を参考にして定期的なメンテナンスを行い、秀逸な記事を目指したり、新規の執筆にあたってお手本として参考にできる部分があるかもしれません。
クラス2のテーマも既に記事が存在します。もし記事がない場合、それは最近出た情報源なのかもしれません。良質な記事に仕上げるためには、さらに手を加える必要があります。次の手順へと進む前に書籍など伝記のコピーを手元においてて、表紙から最後まで熟読するべきです。伝記に書かれた参考文献も確認します。それはテーマに関して、さらに多くの言及を探すための指標であり、追加の情報源を集めることができます。Googleや他の利用可能な情報源も活用できます。Help:典拠管理が望ましいですが、{{Find sources}}テンプレートも使用できます。
クラス3のテーマ(主題)は良質な記事に仕上げることができますが、かなりの労力が必要です。あなた自身が特筆に値することが確信していても、十分な情報を見つけることができず、書くことができないことがあります。重要なことはクラス4のテーマと区別することです。そのテーマが特筆に値する理由を簡潔に説明できるようにする必要があります。そうでない場合、信頼できる重要性の主張が欠けている(Wikipedia:利益相反行為)として、削除される可能性が高くなります。特筆性の要件と違って草案であるからといって、多くの編集者たちにとっては懐疑的に見られる主張となれば大きな障壁になるでしょう。
言うまでもなく、クラス4を記事にする価値はありません。それにも関わらず、一次資料のみから人物に関する記事を書くことは、特筆性がなくても包括的な範囲で可能です。それは次のようなことを書いています。「彼はヨーロッパ遠征でディフェンス・メダル、ウォーメダル1939–1945、オーストラリア・サービス・メダル1939–45を受賞し、1945年10月10日に陸軍を退役するまでに軍曹まで昇進した。彼はニューサウスウェールズ州のニュータウンで静かな余生を送り、2001年1月1日に死去した。」のようにです。軍曹に昇進したことや静かな生活ができるかどうかではなく、記事にするほど特筆に値することがあったという証拠がありません。決定的なタイミングで部隊全体を救う行為を行ったとか、司令官の方針変更に参考となる発言をしたとかなら話は別です。覚えておいてください。特筆性がないテーマに対して詳細に調査を重ね、それを書き連ねても解決できることではありません。
「アレクサンダー・カーレイ(1785–1859年)は19世紀にイギリス海軍司令官の地位にあった」という書き出しは、他の編集者から信頼を得る書き出しとは言い難いですが、特筆性のある人物である可能性があるため記事は削除されないでしょう。しかし、その人物が何をしたのか、どのようなことに関与していたのか、を具体的に述べることができれば良い記事になります。
画像を探すことにも注意を払ってください。コモンズで画像を検索するよりGoogleの利用を検討してみてください。コモンズの検索エンジンは不十分であり、カテゴリが整理されていないため、Googleの方が簡単な見つけることが珍しくありません。また、新しい画像をアップロードすることも検討してください。あなた自身が所有する書籍、雑誌、ウェブサイトにアメリカ政府の画像として著作権マークの表記が含まれていることがあります。それらは(c)ウィキメディア・コモンズと記載されているかもしれません。ウィキメディア・コモンズ日本語メインページのウィザードは画像がアップロード済みの場合、通知してくれます。
作成
[編集]Help:新規ページの作成はユーザー領域にUser:<利用者名>/<件名>として作成することをお勧めします。これにより、著作権のような重大問題を除けば、新しいページの監視から逃れることが出来ます。通常の名前空間に記事として作成した場合、情報源に基づいた特筆性のある部分を記載しないと削除されるかもしれません(ほんの少しの時間の出来事です)。著作権の侵害があれば最短で数秒です。日本語版にはまだありませんが、権利侵害以外の問題を時間をかけて修正できるようにサンドボックスやサブページなどへ記事をドラフト(書きかけ)に移動するen:Wikipedia:WikiProject Articles for creationというプロジェクトも存在します。
サンドボックスやサブページの欠点は、もし唯一の画像が記事が置かれる標準名前空間へ移動されるまでアップロードできないことがあります。詳しくはWikipedia:フリーでないコンテントの使用基準#日本語版での適用方針をお読みください。
インフォボックス
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プロジェクト:軍事史/テンプレートの紹介に{{基礎情報 軍人}}があります。この他にCategory:軍事の基礎情報テンプレート、それ以外はCategory:人物の基礎情報テンプレートから探します。
氏名、生年月日、死亡年月日、出生地、死亡地、画像、軍歴年数、軍務番号、階級、諢名、所属部門、指揮した部隊、戦歴
これらの情報は、特に生存している人物の場合を除き、すべて調べることができるはずです。最近の著名な人物は生年月日を公開しないことがあります。オーストラリアのような国では、この番号で管理されているため、特に軍務番号は有用です。イギリスの一般的な名前の重複で氏名が有用ではない場合、ロンドン・ガゼット(政府広報)から軍務番号で記録を見つけることできます。逆に珍しい名前を持つ伝記は一般的な名前の人物よりも調査しやすいです。ただし、{{Use dmy dates}}などを外国語版のウィキペディアから持ち込まないでください。
注意すべき点は以下の2つです。除隊後(laterwork) は特筆に値するものがあれば使用します。親族(relations)はウィキペディアに記事があれば使って問題ないでしょう。
中にはドワイト・D・アイゼンハワーやオーディ・マーフィのように、さまざまな理由で名を馳せた人物がいます。しかし、他の分野からすれば小さな特筆性の実績でも、新しい可能性が開けることがあります。これは有名な親戚にも当てはまります。例えば、陸軍西竹一の父西徳二郎のような親戚の伝記が、他の編集者によって多大な労力を費やしている場合もあります。ただし、血縁が特筆性に遺伝するとは限りません。貴族のような記事では珍しくないことかもしれませんが、単に親戚が小さな実績をあげた事実よりも人物そのものの特筆性を考慮してください。
カテゴリ
[編集]カテゴリは記事の下部に”Category:”を追加してください。ダブルクォート(”)を外し、半角の角括弧2つ([[]])で挟んで先頭に半角コロン(:)を入れてください。これにより、サンドボックスでのテストページが実際のカテゴリに表示されません。同時に作業中にボットがあなたのテストページを編集しません。インフォボックスを埋める作業は入れるべきカテゴリも予測可能になります。経験則として理解しているならば、カテゴリを作成してみるのも良いでしょう。
- 最初に入れるカテゴリ
- 生まれた年(~年生)、死亡した年(~年没)、軍種(~陸軍の軍人カテゴリなど)
- 慎重に検討するカテゴリ
-
- 出身地
- 「~出身の人」というカテゴリはプロジェクト:人物伝#カテゴリの合意事項を確認してください
- 埋葬地も同じ理由です
- 教育
- 大学の卒業生を対象としたカテゴリもあります
- 軍歴
- 「~戦争の軍人」といったカテゴリは議論中です
- 勲章
- 受賞者数によっては膨大になるため、検討が必要ですが、博士、修士、学位が認められているため、プロジェクト:人物伝#カテゴリを確認してください
参考文献
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出典セクションを作成し、{{Reflist}}テンプレートを使用します。続いて、参考文献セクションを作成し、書籍や雑誌を箇条書きで並べます。集めた資料を埋め込んでいきます。見つけたウェブサイトを出典にするなら、<ref>[https://~ ページ名]</ref>と作成します。編集作業中にブラウザのタブは開きっぱなしにしますが、英語版で紹介されているen:Help:Converting between references formatsのような出典変換スクリプトを使う方法もあります。書籍はキーボードの近くに置き、しおりを挟んでおきます。電子ジャーナルを参考にするなら、Acrobatで開いておいて、見れるように準備しておきます。この時点でスタブなどその他テンプレートを追加します。
内容
[編集]内容(コンテンツ)となる主文を書き始めましょう。簡単な手順としては、以下のようなシンプルなセクション分けで執筆します。このフレームワークは他のテーマでも同様です。
「幼少期」、「大戦」、「戦間期」、「第二次世界大戦」、「戦後」、「晩年」、これは20世紀の軍人の伝記を執筆する際の例示ですが、大半はこれでカバー出来ます。各セクションに1つから3つの段落で文章にしてください。
他にも方法は2つあります。セクションを分けずに一度に書き出す。また、出典を通して、資料ごとに文章化する。やり方は自由です。
注意すべきなのは、コンピュータが不調であったり、インターネット接続が不安定、停電などの事態に備えて保存は頻繁に行うべきです。あるいは、プレビューを繰り返し、単語、誤字、脱字やレイアウトを確認してください。Kiwixというオフライン用のアプリケーションもありますが、対応している言語が英語であるため、操作に慣れが必要かもしれません。
すべての作業が完了したら、導入部を記事の要約として書きます。ここまで出来たら、画像を追加できるようなります。記事の文章量に応じてスペースがどれぐらいか正確にわかるようになったからです。
記事の移動
[編集]完成した記事を標準名前空間に移動することができます。ヘルプを参考にページ移動を行います。権限が剥奪された編集者は依頼するしかありません。移動できる人は特別:迷子のリダイレクトに気をつけて記事の移動を行います。移動が無事に完了したら、元のページであるリダイレクトを消すか、Wikipedia:利用者ページの削除依頼の手順で削除の依頼をします。
- 移動後の簡単なクリーンアップ
- 移動後の新しいページで、カテゴリから先頭のコロンを削除します。
- 画像がある場合はアップロードします。インフォボックスに正しく表示されることを確認してください。画像サイズは指定しないでください。
- テーマ(主題)が類似、または同様の一覧記事などを確認し、新しい記事へのリンクが反英されているか確認し、記事名が違っていたら修正します。孤立した記事となることを回避します。
- 任意ですが、Wikipedia:メインページ新着投票所に自薦するか、Portal:戦争やPortal:軍事の新着記事に追加し、特集項目への自薦も可能です。
追加のヒント
[編集]Wikipedia:スタイルマニュアル/人物伝も参考になるかもしれません。また、プロジェクト:歴史にも君主や貴族の命名について取り決めがあります。そういった記事の執筆に関する多くのガイドラインがあり、軍事史にも基本的には適用されます。何か問題が発生すれば、遠慮なくプロジェクトのノートで相談してください。それがきっかけで新たな解説やガイドラインが追加されるかもしれません。
画像の重要度
[編集]![]() | 草案:この「画像の重要度」以下の文章はガイドラインの草案です。質問、ご意見などはノートで受け付けています。まだ方針として決定していませんが、うまく行かなかった場合や変更の提案があれば、ノートで提案してください。(2025年2月) |

より学術的な記事へ昇華するために画像は必須ではありません。しかし、高い評価を得る記事には画像が含まれます。一度文章から目を離して、画像へ視線を移すことで目を休憩させるからです。おそらく、西洋のミニアチュールの伝統、その他の地域でも同様の文化から発展したと考えられています。
ここで言う画像とは、写真に限らず、図表、絵画、地図なども含まれることを忘れないでください。また、写真であっても有名な関連人物に限定する必要はありません。記事の出来事に直接的なものに留まらず、博物館で見ることができるような単純な展示物も含めることもできます。
一番の問題となるのは、{{画像過剰}}と乱雑に置かれて、読みづらくなってしまうことです。このため、視覚的な助けとなる画像の量は妥当な範囲に留めるべきです。何が妥当なのかはテーマによって異なるので、他の編集者に積極的に声をかけ、合意を取るのが最善です。適切な選択、適切に配置、これらが記事への理解を確実に高めます。
あくまで補佐に徹する
[編集]ウィキペディアは学術的であることも目指しており、新聞、雑誌、特に娯楽誌のような相対的にセンセーショナルを意識した情報源より、研究者や専門家による著作、参考文献の意見を好みます。新聞は定期購読者に限らない潜在的な読者を得るため、一面や裏面に派手な写真(キャッチーな見出し)にかなり依存しているものです。対して、学術的な歴史的作品の場合、このような事はめったにありません。さらに大衆向けの媒体では、あちこちに写真が散らばっていますが、一般な学術書にはそもそもなく、雑誌でも少ししか存在しません。
学術誌や学術的な教本の目的は新しい知的資料と分析を提供することであり、通常オリジナルの写真ではないことから、画像とは無関係な傾向があります。学術的な評価や他の専門家による引用で判断される研究の価値とは、あらゆる意味で画像とは無関係です。そのため、ウィキペディアでも画像は記事の長所、厳密さ、正確さ、有用性の主な決定的要因にはなりません。
その上で、どのような文章でも興味を引き、効果的かつ効率的に情報を伝えることが画像の目的です。そのため、地図、グラフ、フローチャート、図表、その他などは難解、煩雑な文章による説明になりがちな情報を要約し、視覚化によって記事を補助する形として非常に有効です。Wikipedia:画像提供依頼や軍事史に関連したPortalなどで必要だと考える画像を依頼します。
正しく利用すれば多くの利点がありますが、利用する際に気をつけるべき落とし穴があります。例えば、記事の本文で取り扱っている人物の写真や肖像画は視覚的に人物のイメージを知ることができますが、記事を読む人がテーマと関係ない対象に興味を示さない傾向があるため、必ずしも必要ではありません。なぜなら、写真や肖像画では人物のイメージが伝わるだけで、人物像は記事内で語るべきという場合があるからです。これは画像に対する読者の評価にもよります。逆に画像を使いすぎると、記事の構成を乱雑にし、そういった説明の文章を阻害、邪魔してしまう可能性すらあります。
つまり、画像は視覚的なイメージを知らせることができます。しかし、記事を読む人はテーマと関係ないものに興味を示しません。そのため、補助役の画像に頼るのではなく、記事内で語るべきです。
優れた導入部の書き方
[編集]![]() | 草案:この「優れた導入部の書き方」以下の文章はガイドラインの草案です。質問、ご意見などはノートで受け付けています。まだ方針として決定していませんが、うまく行かなかった場合や変更の提案があれば、ノートで提案してください。(2025年3月) |

我々は日常的に、人、場所、物事、アイディアを互いに紹介しています。また、公の場での友人、家族への挨拶、公式的な企業、外交関係での場に至るまで優れた導入(イントロダクション)から始まることは重要です。自分が有能で準備が整っていること、そしてリーダーシップを示せるからです。この導入を強みにして、人生のキャリアが決まることさえあります。また、名作と呼ばれる書籍のエピローグが読者を引き付けることにも同じことが当てはまります。
ウィキペディアでも利用者に記事の残りを適切に伝えるため、最初に優れた導入部(Lead section)が必要です。この導入部は全ての記事においてかなり重要です。良い導入から始まらなければ、利用者は記事が何について書かれているのか、なぜそれを気にすべきか、わからないからです。優れた導入部とは、利用者の好奇心を引き、記事を読む価値があると感じさせるよう興味深い文章から始め、引きつけるべきです。
導入部は記事の中で最も重要でありながら、かつ最も難しい部分であるため、優れた導入部を作成するため、いくつかのヒントと提案を以下に示します。{{導入部がない}}、{{導入部がおかしい}}といったテンプレートが使われて、困っている編集者向けです。ここに記しているのは、その助けが必要な編集者のために用意されています。以下の導入部の標準的なヒントや提案ですが、記事を改善するために例外があることに注意してください。
3つの段落方式に従う
[編集]一般的に、記事の導入部は2~3段落で構成されるべきです。この2~3段落で、利用者に記事の重要な内容を示します。
第1段落
[編集]記事の導入部の第1段落は、テーマ(主題)とされている戦闘などの事柄、人物、場所、開発を紹介するべきです。特に第1段落の最初の行は記事の名前を太字で記載し、記事が誰のことなのか、また何について語っているのかを述べるべきです。 もし、開発品など物について書いているならば、第一段落の次の数行でその物について、どういう物なのか定義を書くべきです。また、際立つ特徴についても第一段落で述べることができます。
もし、戦闘に関する導入部を執筆しているならば、第一段落で戦闘の名前を記載し、日付と場所も記載するべきです。記事によっては、それ以外の著名な名称も入れます。その戦闘が歴史において顕著な影響を与えたならば、その情報を第一段落に含めても構いません。例えば、艦隊が互いを視認しないまま始まった最初の戦闘、戦車同士の最初の戦闘、レーダーが効果的に使用された最初の戦闘など。ただし、それらは出典を明記する必要があります。
記事の主題が人物の場合、第一段落はその人物のフルネーム(法的氏名)を述べ、続けて生年と(該当するならば)死亡年を記載するべきです。次の行では、その人物の階級(もしあれば)を述べます。それ以外の場合は、段落を終了するか、次の数行でその人物のキャリアにおける著名な非軍事的側面(ノーベル賞を受賞、タイム誌の「今年の人」に選ばれた、など)を述べるべきです。
第2段落
[編集]第2段落は、紹介している人物、場所、物、開発における歴史について触れるべきです。これにより、第2段落が導入部の3つの段落の中で最も長くなることが予想されますが、それは問題ありません。導入部の目的は、記事の歴史的な内容を簡潔に要約し、利用者に提供することだからです。
物について書く場合、最初にその物を取り巻く状況を述べるべきです。アイディアやコンセプトなど物の導入から使用までの歴史を簡潔に追い、その物が分野に与えた影響、それが補完したり置き換えたりしたもの、どれくらいの期間使用されたかについて論じるべきです。
戦闘についての場合、第2段落では戦闘を取り巻く状況について記述し、どのようにして各陣営が戦うことになったのかを説明するべきです。その後、戦闘がどのように進行した、誰が誰に攻撃した、戦闘の進行具合、誰が撤退、降伏、後退したか、について簡単に触れるべきです。もし関連するならば、戦闘の死傷者について触れることができますが、無理にその情報を入れるべきではありません。戦闘に関する記事、特に論争をが起きるような戦闘においては、死傷者について本文中でさらに詳しく記述するべきです。
人物についての場合、第2段落ではその人物の生涯を簡潔に要約するべきです。その人物の出生地や親、教育、キャリアなど、関連する情報を記載するべきです。ただし、簡潔に要点を絞ったものにしなければなりません。すべての記事と同様に、記事の本文内で詳細に記述しますので、ここではハイライト的な記載に留めます。
第3段落
[編集]第3段落は現在を取り扱うべきで、人物、場所、物、開発の現在の状況について述べるべきです。
物について書く場合、最近の変更、アップグレード、追加すべき情報について触れるべきです。その物が廃止や退役されたり、何らかの形で取り除かれたりしている場合、ここでそのことを記載するべきです。仮に正確な情報源がある場合なら、その物の将来に関する情報、特定の日付までに廃止、特定の年にサービスが続けられるなども、その情報を導入部に追加することができます。ただし、情報源を必要とします。
戦闘についての場合、第三段落では戦闘の結果について言及し、領土の変更について触れるべきです。この情報は、関連する戦線(戦場)および戦争の文脈と照らし合わせて記載するべきです。特に戦略的または決戦のような決定的な戦いは、その戦線や戦争の転換点となるため、
人物についての場合、第三段落ではその人物に関する現在の出来事、例えばその人物の所在、活動、該当するなら今後の言動について述べるべきです。しかし、将来に関する発言は、信頼できる情報源から引用できる場合に限定するべきです。もし、その人物がすでに亡くなっているなら、そのことをここで触れ、墓地が知られていれば、その場所を記載します。
引用を避ける
[編集]導入部は記事の内容を要約することを目的としているため、導入部に記載された情報は記事本文にも記載されて
短く要約する
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記事の中で、テーマについて詳細に記述するため、導入部は詳細である必要はありません。導入部の目的は、利用者にその内容が重要であること、どのような影響があったことかを伝えます。したがって、導入部に絶対に必要な情報でない限り、基本的に本文で記述するべきです。
映画館を考えてみてください。映画の本編は館内で上映されますが、映画館の外にはポスターが限界まで貼ってあります。導入部の執筆では、そのポスターのように、何時間ものアクション映画を1~2枚の画像に凝縮して、来場者か通行人に映画を観たくさせるようなものを作り出す必要があります。つまり、画像とは限られたスペースにおいて視覚的に目を引かせ、それが
序盤で画像を使いすぎない
[編集]記事は画像で大きく改善することができますが、導入部はウィキペディアのサイドバーテンプレート、Infoboxテンプレートの下になるか、モバイル環境なら挟まれる形になるため、テンプレートがあるところに画像を追加すると文章が大きくズレて文章を追いにくくなります。導入部の画像はInfobox内だけに配置するべきです。もしInfoboxがなければ、画像を配置することは問題ありません。繰り言になりますが、Infoboxに画像が存在する場合、その外側や周辺に画像を配置してはいけません。
関連項目
[編集]戦闘序列の書き方
[編集]![]() | 草案:この「戦闘序列」以下の文章はガイドラインの草案です。質問、ご意見などはノートで受け付けています。まだ方針として決定していませんが、うまく行かなかった場合や変更の提案があれば、ノートで提案してください。(2025年2月) |

戦闘序列(order of battle, O/B, ORBAT)や戦力組成は、軍事作戦に関与する人員を詳細に示すための組織図の一種です。名称に反して、戦闘序列は単一の戦闘に限らず、より大規模な戦場や戦争の戦線における軍隊の関与も表すことができます。なかには参加兵力や喪失といった書き方をしている場合もありますが、戦闘序列に含まれます。
戦闘序列は関与する部隊によって構成が異なります。例えば、陸軍は指揮部隊に加え、歩兵、騎兵、砲兵などの部隊編成で構成されます。各部隊編成の詳細は、戦争や紛争の規模に応じて異なる場合があります。大規模な戦いでは軍事組織とその下位の軍団が中心となることが多い一方で、小規模な戦闘や戦闘部隊では師団や旅団のみが関与することもあります。
戦闘序列は全体の部隊数と各陣営の編成が作戦開始時、または長期の戦いでの特定の時点で示す必要があります。砲兵部隊については、砲の数も明記されます。各部隊は指揮官の名前と階級を詳細に記載するべきです。部隊は総指揮官によって指導されることが多く、例えば、ナポレオン・ボナパルト、ロバート・E・リー、ドワイト・D・アイゼンハワーなどが挙げられます。あるいは、小規模、重要視されていない戦闘の場合、下級の指揮官が部隊を指揮していることもあります。この場合、その指揮官は他の者よりも先に記載されるべきです。
現代の軍事組織において、海軍部隊、航空部隊、戦車部隊のような技術的な陸上部隊も含む諸兵科連合による戦闘序列の時もあります。戦闘序列は、敵の戦闘序列と比較できるように部隊の詳細を示すことを目的としており、戦闘に関与した人物や利用可能な部隊を理解することによって、多くの軍事的な出来事の展開や結果をよりよく理解できます。複数の戦闘が行われた一連の戦いにおいては、戦闘序列を通して、損失や増援を示すタイムラインのように機能することもあります。正確な数字を追跡できることは、多くの軍事史家にとって貴重なデータとなり、慎重な調査が必要です。
戦闘序列の導入部分では、部隊が関与した戦争や戦闘を要約し、部隊が開戦前や作戦行動の前にどこから来たのか簡潔に説明するべきです。戦闘序列では、特定の部隊がどのように戦闘に参加したかを説明する文章を追加することも良いでしょう。
帆船時代の海戦における海軍の戦闘序列は戦列順の船を示し、艦隊の指揮官を乗せた旗艦をリストのトップに載せるべきです。もし、戦列が実際には戦闘中に守られなかった場合、そういった出来事点を掲載する価値があります。例えば、艦隊が戦闘前に戦列をジャイブ、下手回しさせた(タッキング参照)、など。可能であれば、船ごとの戦死者や負傷者の情報を詳細に記載することが求められます。
戦闘序列の分割
[編集]戦闘序列は他の記事と同様に信頼できる資料に基づいて出典を付けるべきです。質の高い戦闘序列の例は、秀逸な一覧で確認できます。従来の記事が肥大化した場合、長い戦闘序列の分割も検討してみてください。それはCategory:戦闘序列に加えるか、5個ぐらいのまとまった数になるような場合、Category:フランス革命戦争における戦闘序列、Category:第二次世界大戦における戦闘序列、Category:日中戦争における戦闘序列のようなサブカテゴリを作って分類してください。
新しい記事を作る機会
[編集]![]() | 草案:この「新しい記事を作る機会」以下の文章はガイドラインの草案です。質問、ご意見などはノートで受け付けています。まだ方針として決定していませんが、うまく行かなかった場合や変更の提案があれば、ノートで提案してください。(2025年3月) |

新しい記事の作成数が減少している理由として、著名な出来事(事柄)はすでに記事として作られているからだと言う編集者がいます。確かに、主要な軍事史の出来事についての記事は、それがまだ加筆や改善の余地を抱えているにしても、基本的に事実です。しかし、それを理由に新しい記事を作るの機会が全くない、ということではありません。以下の文章では、軍事史の新しい出来事を見つけるために、さまざまな手法と比較的簡単に記事を作れる分野を紹介します。
記事の価値
[編集]最大の問題は、記事を作成して置いておくに値するかどうか、判断基準です。それがガイドライン独立記事の目安と補足的ガイドラインWikipedia:特筆性 (人物)やWikipedia:特筆性 (組織)に適合するか、どうかです。これらのガイドラインでは、記事を作成する前に「信頼性のある二次資料に基づく」ことが必要であり、その出来事がウィキペディアは何ではないか(WP:NOT)に違反していないことが前提となります。しかし、WP:NOTに「重要」が何を意味するかについて明確な規定はないため、情報源(WP:RS)に基づき、中立的で適切な出来事(WP:POV)に関するものであれば、その記事を残す方向で検討される傾向があります。ということは、出来事に関する新しい記事を作る機会は十分にある、ということでもあります。
英語版には軍事史の特筆性に関するガイドラインen:Wikipedia:WikiProject Military history/Notability guideがあります。日本語版に適用されるものではありませんが、ウィキペディアの公式の方針と大きな違いはないため、参考のため以下に最低限のレベルについてのポイントを紹介します。
- その出来事に関する1冊以上の書籍、複数の書籍で複数ページに渡って言及されている。良質な記事でさえ文章量が多くても参考文献が英語の書籍しかない、参考文献自体が少ないなんてこともあります。
- 学術雑誌、専門誌でその出来事を主題として取り上げている。
- 時間の経過とともに増える、人物、組織、出来事に関して、異なるメディア媒体で報じられた多様なニュース。
現在の課題
[編集]上記を考慮し、どのような新しい記事の機会があるのでしょうか。以下に例示していきます。
- 取り上げられていない出来事
- 重要な事についての記事が驚くほど少ないです。例えば、少年兵はありますが、少女兵は記事すらなく、軍事における女性など関与に言及した記事もありません。日本語版ウィキペディアにこういった種の記事は少なく、英語版ウィキペディアでは人々に関する記事が多く取り上げられています。逆に英語圏から戦争、戦い、戦車、戦闘機、戦艦といった記事の輸入は順調のようです。
- テーマ別の出来事
- ウィキペディアには出来事や物事だけでなく、特定のテーマを論じる横断的な記事がまだ少ないです。第一次世界大戦における軍馬や第二次世界大戦における連合国の技術協力のような記事は可能性を秘めています。
- 物事の進化
- 軍団兵の記事はあります。しかし、480年近い共和時代にローマ軍は軍団兵だけだったでしょうか?…ローマ軍の構成は時代の変化にともなって、どのように進化していったのかを知る優れた記事です。ローマ帝国成立後の帝政ローマ軍も興味深い記事です。長い歴史を持つ国家は軍事組織に関して作成することが可能であり、そして、そうしたテーマを扱う文献は存在します。
- 子記事
- 大きな記事から分割し、より詳細な加筆を行うことが多いですが、違うアプローチもあります。ウサーマ・ビン・ラーディンの私生活やアルデンヌ攻勢のドイツ国防軍は、より大きな主題から枝分かれした重要な部分の好例です。また、参考となる資料さえあれば、武器システムのバリエーションに関する記事を作成する余地もあり、ジェネラル・ダイナミクス/グラマン F-111Bなどがあります。
- 忘れ去られた出来事に関する記事
- ウィキペディアは当事国の歴史に偏重しすぎて、過小評価されてきた出来事を取り上げる機会を提供します。例えば、太平洋戦争に関する書籍は戦闘の激しさに関係なく出版されてきました。しかし、一方で売れない、注目されないなどの理由で日本語で日本語圏外の書籍が圧倒的に少ないのが現状です。例えば、戦後の調査によって戦争中に最大で日本軍50,000人が降伏したことがわかり、とある編集者が第二次世界大戦における日本の捕虜という記事を作成しました。また、アフリカの紛争一覧、第一次中東戦争の作戦と戦いの一覧など、作られていない記事はたくさんあります。
- 二次的な戦闘
- クルスクの戦いに関する記事は2004年からウィキペディアに存在していますが、他の独ソ戦で行われた重要性が低い戦闘に関しても記事を作成する価値があります。ドイツ史に関する書籍は比較的に量が多く、詳細な記述が可能です。これは独ソ戦以外の戦争にも同様のことが言えます。
- 日常的な戦闘
- 争奪戦や主要な空襲など、戦争中の日常的な出来事は、専門的な資料で取り上げられており、これを基に記事を作成することも簡単です。
- 補給線
- 軍隊が歴史を通じて、どのように補給がもたらされたか文献はありますが、この事に関するウィキペディアの記事はほとんどありません。例えば、ビルマ公路の記事があっても、ビルマに至るまでの「ビルマの戦いにおけるイギリスの補給線」も書籍で語られており、残念ながら詳細な記述は少ないですが、それらを拾い集めて記事を作成することは可能であり、実際に重要な事です。
- 戦闘を伴わない軍事演習や作戦
- 明らかに軍事雑誌で詳細に取り上げられており、実際、重要な出来事です。エミラウ島の無血占領は、ほとんど戦闘を伴わなかった軍事作戦に関する記事です。
- 専門家、研究者やその書籍
- 軍事史に関する著名な文献は多数存在し、軍事史に関する発表は他の論文や雑誌でレビューされており、Wikipedia:特筆性 (書籍)の要件を満たしています。しかし、これらに関する記事と作家の記事は少ないです。
- 欠けている主要な出来事
- そうした出来事はまだ存在します。例えば、第二次世界大戦におけるヨーロッパ戦線やバルカン戦線 (第二次世界大戦)なども拡張の余地が残されており、戦闘に関する記述はまだ少ないです。
新しいテーマの見つけ方
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経験豊富な編集者が新しいテーマを見つけるために使用している方法は以下の通りです。
- 詳細な出来事の解説や専門的な出版物を読む
- これらは、あまり知られていない出来事についての記事を拡充するのに十分な役割を果たします。正史や欧米での軍隊が公開しているニュース、電子ジャーナルも役立ちます。
- 赤リンクを探す
- Wikipedia:赤リンクはたくさんあります。
- 依頼を探す
- ウィキポータルに多くのタスクリストがあり、Portal:戦争/執筆依頼、Portal:軍事/執筆依頼は溢れかえっています。それ以外の分野では他の欠けている出来事のリストはWikipedia:執筆依頼やWikipedia:翻訳依頼(一般的な依頼)があります。
- 写真
- 軍用車両を見かけたり、軍事施設の付近を通ったりした場合に、合法であれば 、その写真を撮り、それが何であるか、その事についての記事があるかどうかを調べます。記事がない場合、その事が特筆すべきものであれば、その撮影した写真が新しい記事作成のスタートになります。許可されているのであれば、博物館や展示会も良い写真の供給源です。コツは被写体とその展示説明を一緒に撮影することです。これにより、対象の識別や調査が非常に簡単になります。
- 個人的な興味
- 自分が知りたいと思うテーマを思いつき、そのテーマに対する答えがウィキペディアにあるかどうかを確認します。もしなければ、その事を調べて記事の作成が始まるかもしれません。
- 他言語ウィキペディア
- 言語学を十分に学んでいる場合、その言語のウィキペディアを見て、日本語版にない記事を探します。他言語ウィキペディアに記事があること自体が特筆性を保証するわけではありませんが、言語の異なる情報源を元に日本語の情報源も見つけ、ニッチな出来事を言及するのに役立ちます。