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プログレスMS-11

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プログレスMS-11
ISSに接近するプログレスMS-11
名称Прогресс МC-11
Progress-72P (NASA)
任務種別ISS再補給
運用者ロスコスモス
COSPAR ID2019-019A
SATCAT №44110
ウェブサイトhttps://www.roscosmos.ru/
任務期間115日
特性
宇宙機プログレスMS-11 シリアルナンバー 441
宇宙機種別プログレスMS
製造者RKKエネルギア
打ち上げ時重量7,400 kg
ペイロード重量3,400 kg
任務開始
打ち上げ日2019年4月4日 11:01:34 UTC[1]
ロケットソユーズ2.1a s/n Ya15000-036
打上げ場所バイコヌール宇宙基地31番射点
打ち上げ請負者プログレス国家研究生産ロケット宇宙センター
任務終了
廃棄種別軌道離脱
減衰日2019年7月29日
軌道特性
参照座標地球周回軌道
体制低軌道
傾斜角51.66°
ISSのドッキング(捕捉)
ドッキング ピアース
ドッキング(捕捉)日 2019年4月4日 14:22:26 UTC
分離日 2019年7月29日 10:43 UTC
ドッキング時間 115日
輸送
重量3,400 kg
加圧1,400 kg
燃料900 kg
ガスカーゴ47 kg
水カーゴ420 kg
プログレスISS再補給

プログレスMS-11ロシア語: Прогресс МC-11、ロシア製造番号441、NASAではプログレス72Pと呼称)は、国際宇宙ステーション(ISS)への補給のためにロスコスモスが打ち上げたプログレス補給船。この飛行はプログレス補給船の163回目の飛行である。

来歴

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プログレスMSはプログレスMをもとに航法装置を強化した無人輸送機。この強化されたバリエーションは2015年12月21日に初めて打ち上げられた。このバージョンでは以下の強化が施されている:[2][3][4]

  • 人工衛星を展開可能な新しい外部コンパートメント。それぞれのコンパートメントは4個までの発射コンテナーを搭載することができる。プログレスMS-03で初めて搭載された。
  • ドッキングおよび密閉機構の電気モーターの予備システムの追加による強化された冗長性
  • 貨物コンパートメントへのパネル追加による微小隕石防護力の増強
  • ロシアのルーチ中継衛星とのリンク機能によって、地上局の視野外でもテレメトリーと制御が可能に
  • 地上局による軌道決定の必要なしに状況ベクトルおよび軌道パラメーターの決定を可能にするGNSS自律航法
  • 宇宙ステーションとの直接無線データ交換機能によるリアルタイムの相対ナヴィゲーション
  • ドッキング操作のための強化されたTV視野を可能にする新しいディジタル無線システム
  • 統合コマンド・テレメトリー・システム(UCTS)によるウクライナ製のChezara Kvant-V無線システムおよびアンテナ・フィーダー・システムの置き換え
  • クルスAからクルスNAディジタル・システムへの置き換え

打ち上げ前

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2014年に打ち上げは2018年4月16日に予定された。2018年11月、打ち上げはEgyptSat-A英語版宇宙機の打ち上げに伴って遅延し、2019年3月28に打ち上げられることが要求されたとコメルサント紙が報じた。2019年1月、RIAノーボスチは打ち上げが2019年4月4日に延期されたと報じた[5]

打ち上げ

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プログレスMS-11は、2019年4月4日 11:01:34 UTCにカザフスタンバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた[1]。この打ち上げにはソユーズ2.1aロケットが使用された[6][7]

ドッキング

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プログレスMS-11は、打ち上げの3時間22分後の14:22:26 UTCにピアース・モジュールにドッキングした[8]

貨物

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プログレスMS-11宇宙船は、国際宇宙ステーションに与圧貨物1,400 kgを含む3,400 kgの貨物と補給物資を輸送した。 国際宇宙ステーションへの貨物の内訳は以下の通り:[5]

  • 与圧貨物:1,400 kg
  • 燃料:900 kg
  • 圧縮空気:47 kg
  • :420 kg(ロドニック・システムで)

Bioplenka、Konstanta-2、Produtsent、Mikrovir、Struktura、Biodegradatsiya、Kristallizatorなど、いくつかの生命科学実験用の機器と、水草を育てるためのFaza容器と、教育実験Ryaskaのための関連照明装置も搭載した[5]

ドッキング解除と投棄

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プログレスMS-11は2019年7月29日 10:43 UTCにドッキングを解除した。そのご、大気の影響で軌道減衰し、残骸は同日中に太平洋に落下した。

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b Gebhardt, Chris (4 April 2019). “Progress MS-11 docks to the ISS; Station supplies in good shape”. NASASpaceflight.com. 9 April 2019閲覧。
  2. ^ Gunter Krebs (1 December 2015). “Progress-MS 01-19”. Gunter's Space Page. 30 July 2019閲覧。
  3. ^ Progress MS-11 2019-019A”. NSSDCA. NASA (4 April 2019). 30 July 2019閲覧。  この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。
  4. ^ Anatoly Zak. “Progress-MS”. Russian Space Web. 30 July 2019閲覧。
  5. ^ a b c Anatoly Zak (4 April 2019). “Progress MS-11 completes ISS mission”. Russian Space Web. 29 July 2019閲覧。
  6. ^ NASA Office of Inspector General (28 June 2016). NASA's Response to SpaceX's June 2015 Launch Failure: Impacts on Commercial Resupply of the International Space Station (PDF) (Report). NASA Office of Inspector General. p. 13. 2016年7月18日閲覧  この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。
  7. ^ Status - Progress MS-11”. NextSpaceflight (4 April 2019). 30 July 2019閲覧。
  8. ^ “Россия установила новый рекорд скорости доставки грузов на МКС [Russia set new ISS supply delivery speed record]” (ロシア語). RIA Novosti. (4 April 2019). https://ria.ru/20190404/1552397142.html 9 April 2019閲覧。