ブレッシング・イン・ディスガイズ (アニー・ハズラムのアルバム)
『ブレッシング・イン・ディスガイズ』 | ||||
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アニー・ハズラム の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
ニューヨーク ザ・ホワイト・ハウス・スタジオ、ザ・シークレット・スタジオ[1] ニュージャージー州ウェスト・オレンジ ハウス・オブ・ミュージック[1] | |||
ジャンル | プログレッシブ・ロック、シンフォニック・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
ワン・ウェイ・レコード アポロン サンダーボルト・レコード 2005年リマスターCD: ヴォイスプリント・レコード | |||
プロデュース | トニー・ヴィスコンティ(all songs)、デヴィッド・ビグリン(#11, #14)、ミック・ロッシ(#12)[1] | |||
アニー・ハズラム アルバム 年表 | ||||
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『ブレッシング・イン・ディスガイズ』(Blessing in Disguise)は、イギリスの歌手アニー・ハズラムが1994年に発表したスタジオ・アルバム。ジャケットに記載されたアーティスト表記は「Annie Haslam's Renaissance」だが、実質的にはハズラムのソロ・プロジェクトで[2]、日本盤CD (APCY-8208)帯でのアーティスト表記は、単に「アニー・ハズラム」となっている。
解説
[編集]ハズラムは1993年に乳癌の治療を受けた後、トニー・ヴィスコンティと組んで本作のレコーディングに着手した[2]。一部の曲には、当時ディキシー・ドレッグスのメンバーだったジョーダン・ルーデスが参加している[3]。
収録曲「ラヴ・ライズ・ラヴ・ダイズ」は、ルネッサンスのソングライティングの中心を担っていたマイケル・ダンフォードとベティ・サッチャーが提供した曲で、ダンフォードがルネッサンス名義で発表したアルバム『もう一人の私』には、ステファニー・アドリントン(ボーカル)等、異なるメンバーによる録音が収録された[2]。「ザ・スウィーテスト・キス」はガブリエル・フォーレの曲「パヴァーヌ」の引用で[3]、この曲でもサッチャーが歌詞を提供しており[2]、日本では本作のリリースに先がけて、ニッカウヰスキー「スーパーニッカ・魚図鑑」のコマーシャルソングに使用された[4]。なお、ハズラムがフォーレの「パヴァーヌ」をリメイクしたのは本作で2度目であり[3]、1985年のアルバム『スティル・ライフ』では、「パヴァーヌ」にサッチャーの歌詞をつけた曲「ザ・デイ・ユー・ストレイド」を発表している[5]。
Bruce Ederはオールミュージックにおいて、全体像に関して「ハズラムのレコードの中では特に魅力的で親しみやすい」と評し、「ラヴ・ライズ・ラヴ・ダイズ」、「キャント・ターン・ザ・ナイト・オフ」、「ウィスパー・フロム・マルセイユ(フォー・ジュリアン)」の3曲を聴き所として挙げている[6]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲は作詞:アニー・ハズラム/作曲:トニー・ヴィスコンティ。
- ブレッシング・イン・ディスガイズ "Blessing in Disguise" – 3:26
- プール・オヴ・ティアーズ "Pool of Tears" – 4:14
- ラヴ・ライズ・ラヴ・ダイズ "Love Lies Love Dies" – 5:41
- 作詞:ベティ・サッチャー/作曲:マイケル・ダンフォード
- キャント・ターン・ザ・ナイト・オフ "Can't Turn the Night Off" – 3:25
- 作詞:エスラ・モホーク/作曲:アラン・チャップマン
- イン・アナザー・ライフ "In Another Life" – 4:04
- 作詞・作曲:アンドリュー・ゴールド、グレッグ・プレストピーノ、サム・ローバー
- レインドロップス・アンド・リーヴズ "Raindrops & Leaves" – 3:22
- 作詞:アニー・ローランド/作曲:ジョーダン・ルーデス
- ウィスパー・フロム・マルセイユ(フォー・ジュリアン) "Whisper from Marseilles (For Julien)" – 3:49
- アイ・ライト・ディス・キャンドル "I Light This Candle" – 3:41
- 作詞:アニー・ハズラム/作曲:トニー・ヴィスコンティ、ジョーダン・ルーデス
- ホワット・ヒー・シークス "What He Seeks" – 4:59
- シー・ディス・スルー・ユア・アイズ "See This Through Your Eyes" – 4:06
- ザ・スウィーテスト・キス "The Sweetest Kiss" – 3:32
- 作詞:ベティ・サッチャー/作曲:ガブリエル・フォーレ
- ザ・チルドレン(オヴ・メデリン) "The Children (Of Medellin)" – 5:32
- 作詞:アニー・ハズラム/作曲:ミック・ロッシ
- ア・ニュー・ライフ "A New Life" – 4:45
- 作詞:アニー・ハズラム/作曲:レイヴ・テーザー
- アフター・ジ・オーシャンズ・アー・ゴーン "After the Oceans Are Gone" – 4:54
- 作詞・作曲:アニー・ハズラム、デヴィッド・ビグリン
2005年リマスターCD (VP354CD)ボーナス・トラック
[編集]- "High Above (For George)" – 4:46
- "Paintings Last Forever" – 4:43
参加ミュージシャン
[編集]- アニー・ハズラム - ボーカル
- トニー・ヴィスコンティ - ボーカル(on #1)、キーボード(on #3, #7, #10)、アコースティック・ギター(on #4)、エレクトリック・ギター(on #5)、バッキング・ボーカル(on #3, #5, #14)
- ジョーダン・ルーデス - キーボード(on #2, #6, #8, #9)
- デヴィッド・ビグリン - キーボード(on #11, #14)、エレクトリック・ギター(on #14)、バッキング・ボーカル(on #14)
- ミック・ロッシ - キーボード(on #12)
- レイヴ・テーザー - キーボード(on #13)
- マーク・ヒット - エレクトリック・ギター(on #3, #5)、アコースティック・ギター(on #4)
- ジョン・アルボ - フレットレスベース(on #2, #3, #6)、ベース・ギター(on #4, #9)、ストリング・ベース(on #11)、バッキング・ボーカル(on #11, #14)
- ジョー・ゴールドバーガー - ドラムス(on #2, #3, #4, #5, #6, #8, #9, #10, #14)、パーカッション(on #7, #8, #13)
- Debbie Paulshus & Jan Paulshus - ハープシコード(on #6)
- エイミー・リチャン - ヴァイオリン(on #11)
- デニー・ブリッジズ - バッキング・ボーカル(on #5)
脚注
[編集]- ^ a b c CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b c d Elliot, Russell W. “The History Of Renaissance”. Northern Lights. 2023年1月30日閲覧。
- ^ a b c “Annie HASLAM annotated discography”. DMME.net. 2023年1月30日閲覧。
- ^ “ニッカウヰスキー「スーパーニッカ・魚図鑑」CM曲?”. CDJournal. 音楽出版社 (2001年9月20日). 2023年1月30日閲覧。
- ^ Louis Clark And Royal Philharmonic Orchestra With Royal Choral Society Featuring Annie Haslam - Still Life (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ Eder, Bruce. “Annie Haslam, Annie Haslam's Renaissance - Blessing in Disguise Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年1月30日閲覧。
外部リンク
[編集]- ブレッシング・イン・ディスガイズ - Discogs (発売一覧)