アニー・ハズラム
アニー・ハズラム Annie Haslam | |
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ルネッサンス - USA「NEARfest」公演(2012年) | |
基本情報 | |
出生名 | Anne Haslam |
生誕 | 1947年6月8日(77歳) |
出身地 |
イングランド ランカシャー州ボルトン |
ジャンル |
プログレッシブ・ロック シンフォニック・ロック フォーク・ロック ポップ・ミュージック |
職業 | ミュージシャン、シンガーソングライター、ボーカリスト |
活動期間 | 1971年 - 現在 |
レーベル |
ワーナー・ブラザース・レコード Spartan Music エピック・レコード トランスアトランティック・レコード White Dove |
共同作業者 | ルネッサンス、ネヴァダ |
公式サイト | anniehaslam.com |
アニー・ハズラム[1](Annie Haslam、1947年6月8日 - )は、イングランド出身の女性シンガーソングライター。
プログレッシブ・ロックバンド「ルネッサンス」のボーカリストとして知られる。オペラ的なスタイルの歌唱法を駆使しての声域は5オクターヴに及び[2]、プログレ界でも最高峰の女性歌手として認知されている。
経歴
[編集]ランカシャー州ボルトン(現行政区:グレーター・マンチェスター州)に生まれる[3]。最初は服飾デザイナーを目指していたが、やがて歌手になろうと決心し、シビル・ナイトというオペラ歌手から歌を習う[2]。そしてルネッサンスに加入し、アルバム『プロローグ』(1972年)でプロ・デビューを果たした。ルネッサンスでの活動と並行して、アニーはロイ・ウッドと親交を深め、1977年にはロイをプロデューサーに起用したアルバム『不思議の国のアニー』でソロ・デビューを果たした。
1980年、ルネッサンスは一時的に解散状態となり、アニーはルネッサンスの中心人物であるマイケル・ダンフォードと共にネヴァダというユニットを結成した。ネヴァダはシングルを2枚発表した後、ルネッサンスの元メンバーのジョン・キャンプがネヴァダに合流したのに伴い、再びルネッサンスの名義に戻る。ネヴァダとしてのオリジナル・アルバムは発表されなかったが、2000年にはシングル曲や未発表音源を収録したコンピレーション・アルバム『Pictures in the Fire』がリリースされた[4]。2枚目のソロ・アルバム『スティル・ライフ』(1985年)は、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団との共演によるクラシックの楽曲のカヴァー集で、元ELOアレンジャーのルイス・クラークが編曲と指揮を担当した。
1987年にルネッサンスが解散すると、アニーはソロ活動に専念する。1989年発表のアルバム『アニー・ハスラム[5]』(初回発売時の日本語タイトルは『ムーンライト・シャドウ』[6])は、マイク・オールドフィールドのカヴァー「ムーンライト・シャドウ」を収録しており、同曲は後に再結成ルネッサンスのライヴでも歌われた。1991年3月には初の日本公演を行い、東京公演と大阪公演では、前年にアニーと共演した土橋安騎夫がゲスト参加した[6]。
1992年、トニー・ヴィスコンティをプロデューサーに起用して4枚目のソロ・アルバムの制作に入るが、アニーが乳癌と診断される[3]。しかしアニーは音楽活動を諦めず、治療を経て1994年にはアルバム『ブレッシング・イン・ディスガイズ』を日本で先行発売した。
1995年、イエスのトリビュート・アルバム『テイルズ・フロム・イエスタデイ』にゲスト参加した。1997年には自分のレーベルであるWhite Doveを設立し、翌年にはリオデジャネイロ公演を収録したライヴ・アルバム『アンダー・ブラジリアン・スカイ』をリリース。
1999年発表のソロ・アルバム『The Dawn of Ananda』では、ルネッサンス時代の盟友マイケル・ダンフォードや、後に再結成ルネッサンスのメンバーとなるミッキー・シモンズ(元キャメル)とレイヴ・テーザー等のミュージシャンを曲作りのパートナーとして招いた。
2000年代以降は、再結成したルネッサンスを中心に活動している。
ディスコグラフィ
[編集]ソロ・アルバム
[編集]- 『不思議の国のアニー』 - Annie in Wonderland (1977年)
- 『スティル・ライフ』 - Still Life (1985年)
- 『アニー・ハスラム』 - Annie Haslam (1989年) ※旧邦題『ムーンライト・シャドウ』
- 『ブレッシング・イン・ディスガイズ』 - Blessing in Disguise (1994年)
- 『アンダー・ブラジリアン・スカイズ』 - Live Under Brazilian Skies (1998年)
- The Dawn of Ananda (1999年)
- It Snows in Heaven Too (2000年)
- One Enchanted Evening (2002年)
- 『ライヴ・イン・フィラデルフィア1997』 - Live Studio Concert (2006年)
- 『ナイト・アンド・デイ EP』 - Night and Day (2006年) ※マジェンタとの連名によるEP
- 『ウーマン・トランセンディング』 - Woman Transcending (2007年)
ルネッサンス
[編集]ゲスト参加作品
[編集]- ロイ・ウッド : 『マスタード』 - Mustard (1975年)
- インタギャラクティック・ツアーリング・バンド : 『銀河の使者』 - Intergalactic Touring Band (1977年)
- ロイ・ウッド : 『オン・ザ・ロード・アゲイン』 - On The Road Again (1979年)
- 土橋安騎夫 : 『FOX』 (1990年)
- Various Artists : 『サパーズ・レディ - ジェネシス・トリビュート』 - Supper's Ready (1995年) ※ジェネシス・トリビュート・アルバム
- Various Artists : 『テイルズ・フロム・イエスタデイ』 - Tales From Yesterday (1995年) ※イエス・トリビュート・アルバム
- スティーヴ・ハウ : 『ポートレイツ・オブ・ボブ・ディラン』 - Portraits of Bob Dylan (1999年)
- ウェットン/ダウンズ : 『アイコン』 - Icon (2005年)
- デイヴ・シンクレア : 『ストリーム』 - Stream (2011年)
- ザ・プログ・コレクティヴ : 『ザ・プログ・コレクティヴ』 - The Prog Collective (2012年)
- Various Artists : 『ソングス・オブ・センチュリー - スーパートランプ・トリビュート』 - Songs of the Century (2012年) ※スーパートランプ・トリビュート・アルバム
- トム・ブリスリン : 『ハリー・アップ・アンド スメル・ザ・ローゼズ』 - Hurry Up And Smell The Roses (2012年)
- Anton Roolaart : The Plight of Lady Oona (2014年)
脚注
[編集]- ^ 一部のレーベルや資料の表記では「アニー・ハスラム」となっていることもある
- ^ a b Ankeny, Jason. “Annie Haslam - Biography & History”. AllMusic. 2017年4月15日閲覧。
- ^ a b “Annie Haslam - Music”. anniehaslam.com. 2016年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月15日閲覧。
- ^ Nevada -Pictures In The Fire Album Review-
- ^ エピックレコードジャパンによる日本盤再発CD(ESCA 7859)の正式な日本語タイトル
- ^ a b 『アニー・ハスラム』日本盤CD(ESCA 7859)ライナーノーツ(MASA MATSUZAKI、2000年12月21日)