スティル・ライフ (アニー・ハズラムのアルバム)
『スティル・ライフ』 | ||||
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アニー・ハズラム の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | プログレッシブ・ロック、シンフォニック・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | Spartan Music | |||
プロデュース | ルイス・クラーク | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
アニー・ハズラム アルバム 年表 | ||||
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『スティル・ライフ』(Still Life)は、イギリスの歌手アニー・ハズラムが1985年に発表した、ソロ名義では2作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]全曲ともクラシック音楽の楽曲からの引用で、ルネッサンス(ハズラムの所属バンド)やエレクトリック・ライト・オーケストラとの仕事でも知られるルイス・クラークと、10年以上ハズラムと共同作業を続けてきた作詞家ベティ・サッチャーが全面参加した[1]。また、選曲もハズラム、クラーク、サッチャーによる[2]。ただし、モーツァルトの『アヴェ・ヴェルム』のみ、サッチャーの歌詞ではなく原曲のラテン語詩で歌われている[2]。
評価
[編集]Tomas Mureikaはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「サラ・ブライトマンやシャルロット・チャーチが自分のジャンルを選択するよりも前に、アニー・ハズラムはクラシックのメロディとシンフォニックなオーケストラを用いて、非常に素晴らしい伝統的なメロディと編曲を押し出したポップ・ソングの、完璧なる可愛らしい宝石を生み出した」「ハズラムのキャリアにおけるハイライトの一つ」と評している[3]。また、Martin Hutchinsonは2011年9月19日付の『The Bolton News』において「クラシックとポピュラー音楽の結合は、おおむね良い事ではあるが、このアルバムはそうした結合の最上の結果を提示している」と評している[4]。
リイシュー
[編集]1994年12月16日には、日本のアポロンから世界初CD化された[5]。また、2011年にGonzo Multimediaから発売されたリマスターCD (HST073CD)には、全曲のインストゥルメンタル・ヴァージョンを収録したボーナスCDが付属したヴァージョンも存在する[4]。
収録曲
[編集]4.を除く全曲とも作詞はベティ・サッチャーによる[6]。
- フォーエヴァー・バウンド "Forever Bound" – 3:54
- スティル・ライフ "Still Life" – 3:00
- J・S・バッハ『管弦楽組曲第3番ニ長調』第2曲「G線上のアリア」からの引用。
- ワン・デイ "One Day" – 2:58
- アヴェ・ヴェルム "Ave Verum" – 2:43
- シャイン "Shine" – 3:22
- ケアレス・ラヴ "Careless Love" – 3:31
- グリッター・アンド・ダスト "Glitter and Dust" – 3:17
- チャイコフスキー『白鳥の湖』第2幕「情景」からの引用。
- ザ・デイ・ユー・ストレイド "The Day You Strayed" – 3:48
- フォーレ「パヴァーヌ」からの引用。
- セイヴ・アス・オール "Save Us All" – 3:49
- ジャゾット編『アルビノーニのアダージョ』からの引用。
- スカイラ "Skaila" – 2:35
- ディーリアス、歌劇『コアンダ』より「ラ・カリンダ」からの引用。
- ビター・スウィート "Bitter Sweet" – 2:29
- チェインズ・アンド・スレッズ "Chains and Threads" – 3:39
参加ミュージシャン
[編集]- アニー・ハズラム - ボーカル
- ルイス・クラーク - 編曲、指揮
- ロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラ
- スカイラ・カンガ - ハープ
- トレヴァー・バストウ - ピアノ
- アンディ・パスク - ベース・ギター
- バリー・デ・スーザ - ドラムス
脚注
[編集]- ^ “Annie HASLAM annotated discography”. DMME.net. 2023年1月30日閲覧。
- ^ a b “Interview with ANNIE HASLAM”. DMME.net (1999年10月). 2023年1月30日閲覧。
- ^ Mureika, Tomas. “Still Life - Annie Haslam”. AllMusic. 2017年4月15日閲覧。
- ^ a b Hutchinson, Martin (2011年9月19日). “CD Review: Annie Haslam, Louis Clark - Still Life”. The Bolton News. 2017年4月15日閲覧。
- ^ 日本盤再発CD (APCY-8209)帯
- ^ Louis Clark And Royal Philharmonic Orchestra With Royal Choral Society Featuring Annie Haslam - Still Life (Vinyl, LP, Album) at Discogs