コンテンツにスキップ

フロズルの歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フロズルの歌は、「ヘルヴォルとヘイズレク王のサガ」の一部。このサガは16章からなるが、12-15章内の韻文部がこう呼ばれる。

しばしば古エッダのひとつに数えられる。ゴート族フン族の戦争を扱う。

内容

[編集]

ゴート国のヘイズレク王には嫡子アンガンチュールと庶子フレズ、娘ヘルヴォルがいた。ヘイズレク王が死ぬとアンガンチュールが王となった。

  • 1-16節 フレズはフン族を味方にし、王国の半分をアンガンチュール王に要求する。交渉は決裂する。
  • 17-23節 フン族はゴート国に侵入する。戦いの中でヘルヴォルも死ぬ。
  • 24-32節 ゴートの老騎士ギズルがフン族と決戦場を交渉。
  • 33,34節 ゴート族の勝利で戦争が終わり、フレズは戦死。アルガンチュール王がフレズに対し弔辞を述べる。

史実との関係

[編集]

4-5世紀にゴートとフンは何度か戦っており、なんらかの史実が反映されていると思われる。ただしこの歌の中で実在が確認されている人物はいない。

脚注

[編集]