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ナオミ・ワッツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Naomi Watts
ナオミ・ワッツ
ナオミ・ワッツ
生年月日 (1968-09-28) 1968年9月28日(56歳)
出生地 イギリスの旗 イギリス
イングランドの旗 イングランド
ケント州ショアハム
出身地 イギリスの旗 イギリス
ウェールズの旗 ウェールズ
アングルシー島スランヴァイルプールグウィンギルゴゲリッヒルンドロブールスランティシリオゴゴゴッホ
オーストラリアの旗 オーストラリア
ニューサウスウェールズ州シドニー
国籍 イギリスの旗 イギリス
オーストラリアの旗 オーストラリア
二重国籍
職業 女優モデル映画プロデューサー
ジャンル 映画
テレビドラマ
活動期間 1986年 -
配偶者 ビリー・クラダップ(2023年 -)
著名な家族 パートナー:リーヴ・シュレイバー(2005年-2016年)
主な作品
映画
タンク・ガール
マルホランド・ドライブ
ザ・リング』シリーズ
ケリー・ザ・ギャング』/『21グラム
ハッカビーズ』/『キング・コング
イースタン・プロミス
ファニーゲーム U.S.A.
ザ・バンク 堕ちた巨像
愛する人』/『ドリームハウス
J・エドガー』/『インポッシブル
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
ヴィンセントが教えてくれたこと
ヤング・アダルト・ニューヨーク
ダイバージェント』シリーズ
雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
ガラスの城の約束』/『ルース・エドガー
テレビドラマ
ツイン・ピークス The Return
ザ・ラウデスト・ボイス-アメリカを分断した男-
受賞
全米映画批評家協会賞
主演女優賞
2001年『マルホランド・ドライブ
ロサンゼルス映画批評家協会賞
主演女優賞
2003年21グラム
放送映画批評家協会賞
アンサンブル演技賞
2014年バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
全米映画俳優組合賞
キャスト賞
2014年バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
その他の賞
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ネィオミ・ワッツ(Naomi Ellen Watts, 1968年9月28日 - )は、イングランド生まれのイギリスオーストラリア女優

生い立ち

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イングランドケント州ショアハムで生まれる。父親のピーター・ワッツはピンク・フロイドのサウンド・エンジニア[1][2]。母親のミヴ・ワッツはアンティークディーラーや衣装デザイナーを務めていた[3]。幼少時のナオミがピンク・フロイドのメンバーらと共に納められている写真をニック・メイスンがピンク・フロイドの自伝に掲載した。1つ違いの兄であるベン・ワッツは現在イギリス写真家として活動している。両親はナオミが4歳のときに離婚し、7歳で父を亡くす[4]と家族と共にウェールズアングルシー島に移住し、スランヴァイルプールグウィンギルゴゲリッヒルンドロブールスランティシリオゴゴゴッホで暮らす。母方の祖父母(ヒュー&ニッキー・ロバーツ)と生活した。

ワッツは離婚後の母を端的にヒッピーと表現した[5]。ワッツが14歳の時、1982年に家族は祖母の出身地であるオーストラリアシドニーに移住した。一家は揃ってオーストラリアの市民権を得たため二重国籍となったがワッツは国籍や愛国心について「イギリスでの14年間はとても幸せな日々で、離れたいと思ったことはない。オーストラリアに住んでいた頃も頻繁にイギリスを訪ねた。」と語っている[6]

シドニーに移住後ワッツは複数の演劇学校に在籍した。15歳の時にオーディションで出会ったニコール・キッドマンとは現在に至るまで深い交友関係にある。

1986年に演劇活動を休止し、モデルとして生計を立てるために日本へ移住した。しかしプロのモデルとして肉体的な必要条件を満たしていなかったために、ワッツにとって全く興味の湧かない販売促進の部門に配属されそうになったことから4ヶ月で辞職[2]。彼女は後に当時のことを「人生で最悪の時期」と振り返っている。帰国後はデパートファッション雑誌のアシスタントとして働いた。その中で小規模の演劇活動に招待されるうちに演劇活動への情熱を取り戻し、再び女優として活動する決意を固めた。

キャリア

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女優としてのキャリアの始まりはオーストラリアのテレビドラマコマーシャルであった。インディーズ映画で共演したキッドマンやタンディ・ニュートンが世間の注目を集める中でワッツは評価されるまでに到らず、カルト映画B級映画で食い繋ぐ苦しい時期が長く続いた。

2001年デヴィッド・リンチによる映画『マルホランド・ドライブ』の主役に抜擢され、ナショナル・ボード・オブ・レビューなど、数多くの映画賞を受賞したことを転機に、翌年に日本で大ヒットしたホラー映画のリメイク作品である『ザ・リング』にも主演(この頃から日本でも名前が知られるようになった)。

2003年公開の『21グラム』で初めてアカデミー主演女優賞にノミネート。

2005年公開の『キング・コング』では「37歳のヒロイン」ということで大きな話題となり、キャリアの中で最高額となる5億$超の興行収入を記録した[7][8]

私生活

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オーストラリアの学校でクラスメイトであったニコール・キッドマン[9]や『21グラム』で共演したベニチオ・デル・トロ、オーストラリア人女優アイラ・フィッシャーとは特に仲が良い。

過去にステファン・ホプキンスや『ケリー・ザ・ギャング』で共演したヒース・レジャーと2002年から2004年まで交際。2005年春からアメリカ人のリーヴ・シュレイバーと交際し、2007年7月28日にロサンゼルスでシュレイバーとの間に長男(アレクサンダー・ピート)を[10]、2008年12月13日にニューヨークで次男(サミュエル・カイ)を出産[11]。2016年に二人は破局した。

2017年からビリー・クラダップと交際している。2023年6月、クラダップと結婚した[12]

仏教への改宗を行ったとされている[13]

主な出演作品

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映画

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公開年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1986 For Love Alone レオのガールフレンド 日本未公開
The Custodian ルイーズ
1993 Wide Sargasso Sea ファニー・グレイ
マチネー/土曜の午後はキッスで始まる
Matinee
若手女優
1995 タンク・ガール
Tank Girl
ジェット・ガール 亀井芳子
監視
Persons Unknown
モリー 日本劇場未公開
1996 スティーブン・キング/アーバン・ハーベスト2
Children of the Corn IV: The Gathering
グレース・ローズ
1997 ラスト・ウェディング
Under the Lighthouse Dancing
ルイーズ
1998 ベイブ/都会へ行く
Babe: Pig in the City
Additional voices 声の出演
娼婦ベロニカ
Dangerous Beauty
ジュリア・デ・レジー 小林さやか
A House Divided アマンダ 日本未公開
1999 Strange Planet アリス
2001 マルホランド・ドライブ
Mulholland Dr.
ベティ・エルムス/ダイアン・セルウィン 山本雅子
ダウン
Down
ジェニファー・エヴァンス 魏涼子(ソフト版)
深見梨加テレビ東京版)
Ellie Parker エリー・パーカー 日本未公開
Never Date an Actress 浅はかなガールフレンド
2002 ザ・リング
The Ring
レイチェル・ケラー 安藤麻吹(ソフト版)
井上喜久子フジテレビ版)
Rabbits スージー 日本未公開
Undertaking Betty メレディス
2003 21グラム
21 Grams
クリスティーナ・ペック アカデミー主演女優賞ノミネート
英国アカデミー賞 主演女優賞ノミネート
藤本喜久子
ル・ディヴォース/パリに恋して
Le Divorce
ロクサーヌ・デ・パーサンド 佐々木優子
ケリー・ザ・ギャング
Ned Kelly
ジュリア・クック 日本劇場未公開 小林さやか
2004 ハッカビーズ
I ♥ Huckabees
ドーン・キャンベル 落合るみ
リチャード・ニクソン暗殺を企てた男
The Assassination of Richard Nixon
マリー・アンダーソン・ビック 金沢映子
夫以外の選択肢
We Don't Live Here Anymore
エディス・エヴァンス 兼製作
日本劇場未公開
2005 キング・コング
King Kong
アン・ダロウ 安藤麻吹
ステイ
Stay
ライラ・カルペッパー 井上喜久子
ザ・リング2
The Ring Two
レイチェル・ケラー 安藤麻吹
ナオミ・ワッツ プレイズ エリー・パーカー
Ellie Parker
エリー・パーカー
2006 ペインテッド・ヴェール ~ある貴婦人の過ち~
The Painted Veil
キティ・フェーン 日本劇場未公開
インランド・エンパイア
Inland Empire
スージー・ラビット 声の出演 (吹き替え版なし)
2007 イースタン・プロミス
Eastern Promises
アンナ 佐々木優子
2008 ファニーゲーム U.S.A.
Funny Games U.S.
アン 兼製作総指揮 井上喜久子
2009 ザ・バンク 堕ちた巨像
The International
エレノア・ホイットマン 岡寛恵
2010 愛する人
Mother and Child
エリザベス (吹き替え版なし)
恋のロンドン狂騒曲
You Will Meet a Tall Dark Stranger
サリー・チャニング
フェア・ゲーム
Fair Game
ヴァレリー・プレイム 佐々木優子
2011 ドリームハウス
Dream House
アン・パターソン 岡寛恵
J・エドガー
J. Edgar
ヘレン・ギャンディ英語版 園崎未恵
2012 インポッシブル
Lo Imposible
マリア アカデミー主演女優賞ノミネート 岡寛恵
2013 ムービー43
Movie 43
サマンサ 魏涼子
美しい絵の崩壊
Adoration
リル TBA
ダイアナ
Diana
ウェールズ公妃ダイアナ 米倉涼子
マイ・ライフ・メモリー
Sunlight Jr.
メリッサ (吹き替え版なし)
2014 バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)
レスリー 岡寛恵
ヴィンセントが教えてくれたこと
St. Vincent
ダカ 八十川真由野
ヤング・アダルト・ニューヨーク
While We're Young
コーネリア 岡寛恵
2015 ダイバージェントNEO
The Divergent Series: Insurgent
イブリン・ジョンソン=イートン 三石琴乃
アバウト・レイ 16歳の決断
Three Generations
マギー (吹き替え版なし)
雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
Demolition
カレン・モレノ 安藤麻吹
追憶の森
The Sea of Trees
ジョーン・ブレナン 岡寛恵
2016 ダイバージェントFINAL
The Divergent Series: Allegiant
イブリン・ジョンソン=イートン 三石琴乃
チャンプ
Chuck
リンダ 日本劇場未公開
WOWOW放映時のタイトルは『チャック 〜“ロッキー”になった男〜
(吹き替え版なし)
2017 ザ・ブック・オブ・ヘンリー
The Book of Henry
スーザン・カーペンター
ガラスの城の約束
The Glass Castle
ローズマリー・ウォールズ 藤本喜久子
2018 オフィーリア
Ophelia
ガートルード / メヒティルト (吹き替え版なし)
バイス
Vice
FOXニュースのアンカー
2019 ルース・エドガー
Luce
エイミー・エドガー (吹き替え版なし)
ウルフ・アワー
The Wolf Hour
ジューン・E・リー 兼製作総指揮
2020 ペンギンが教えてくれたこと
Penguin Bloom
サム・ブルーム 兼製作
2021 コンティニュー
Boss Level
ジェマ・ウェルス 那村有香
デスパレート・ラン
The Desperate Hour
エイミー 藤本喜久子
2022 インフィニット・ストーム
INFINITE STORM
パム・バレス 園崎未恵
グッドナイト・マミー
GOODNIGHT MOMMY
三石琴乃

テレビ

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放映年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1990 Hey Dad..! ベリンダ 2エピソード
1991 Home and Away ジュリー・ギブソン 19エピソード
Brides of Christ フランシス・ヘファーナン 5エピソード
1993 過失
Gross Misconduct
ジェニファー・カーター 田中敦子
1995 ミラクル・アイランド
Bermuda Triangle
アマンダ
1996 Timepiece メアリー・チャンドラー テレビ映画
Bermuda Triangle アマンダ テレビ映画
1997 スリープウォーカー
Sleepwalkers
ケイト・ラッセル 9エピソードに出演
1998 The Christmas Wish レネー テレビ映画
1999 ユニコーン・キラーを追え
The Hunt for the Unicorn Killer
ホリー・マダックス テレビ映画
2000 アリス
The Wyvern Mystery
アリス テレビ映画
2002 The Outsider レベッカ・ヨダー テレビ映画
2017 ツイン・ピークス
Twin Peaks
ジェイニーE・ジョーンズ 10エピソード 藤本喜久子
ジプシー
Gypsy
ジーン・ホロウェイ 10エピソード、兼製作総指揮
Netflixで配信
2019 ザ・ラウデスト・ボイス-アメリカを分断した男-
The Loudest Voice
グレッチェン・カールソン 7エピソード 藤貴子

脚注

[編集]
  1. ^ Sams, Christine (23 February 2004). “How Naomi told her mum about Oscar”. The Sun-Herald. http://www.smh.com.au/articles/2004/02/22/1077384633676.html 15 December 2008閲覧。 
  2. ^ a b Stated on Inside the Actors Studio, 2003
  3. ^ Contemporary Theatre, Film and Television: A Biographical Guide Featuring Performers, Directors, Writers, Producers, Designers, Managers, Choregraphers, Technicians, Composers, Executives, Dancers. Gale / Cengage Learning. (2005). p. 340. ISBN 978-0-7876-9037-3. https://books.google.co.jp/books?ei=eSoTToyWJ8W3twerg5yADg&ct=result&id=FORkAAAAMAAJ&dq=naomi+watts+antiques+dealer+costume&q=antiques+dealer+costume&redir_esc=y&hl=ja#search_anchor 
  4. ^ Naomi Watts Biography”. TalkTalk. Tiscali UK Limited trading. 5 July 2011閲覧。
  5. ^ Fuller, Graham (November 2001). “Three continents later, an outsider actress finds her place”. Interview Magazine (Brandt Publications) 
  6. ^ Watts turns back on Australia | The Daily Telegraph
  7. ^ King Kong BoxOffice”. Box Office Mojo. IMDb.com, Inc. 7 August 2011閲覧。
  8. ^ Naomi Watts BoxOffice”. Box Office Mojo. IMDb.com, Inc. 7 August 2011閲覧。
  9. ^ “Lower North Shore's top Aussie legends”. The Mosman Daily (News Community Media). (21 January 2010). http://mosman-daily.whereilive.com.au/news/story/lower-north-shores-top-aussie-legends/ 5 July 2011閲覧。 
  10. ^ シネマトゥデイ (2008年7月27日). “ナオミ・ワッツに男の子誕生”. 2007年7月30日閲覧。
  11. ^ シネマトゥデイ (2008年12月15日). “ナオミ・ワッツとリーヴ・シュライバーに男児誕生”. 2008年12月15日閲覧。
  12. ^ Naomi Watts Confirms Marriage to Billy Crudup with Wedding Day Photo: 'Hitched!'” (英語). Peoplemag. 2023年6月11日閲覧。
  13. ^ Naomi Watts drawn towards Buddhism : Hollywood News : ApunKaChoice.Com

外部リンク

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