スーパー・ドラコ
表示
スーパー・ドラコ | |
原開発国 | アメリカ合衆国 |
---|---|
開発企業 | スペースX |
目的 | 打ち上げ脱出システム, 動力着陸[1] |
現況 | 運用中 |
液体燃料エンジン | |
推進薬 | NTO[2][3] / MMH[2][3] |
性能 | |
推力 (SL) | 71,000 N (16,000 lbf)[4] |
燃焼室圧力 | 6,900 kPa (1,000 psi)[1] |
Isp (SL) | 235 秒[5] |
燃焼時間 | 25 秒[5] |
推進剤容量 | 1,388 kg (3,060 lb)[3] |
使用 | |
ドラゴン2, ドラゴンフライ |
スーパー・ドラコ、スーパー・ドレイコ[6]、スーパー・ドレイコー[7][注 1](SuperDraco) は、スペースX社が開発・製造するハイパーゴリック推進剤の液体燃料ロケットエンジン。スペースXのドラコ系列のロケットエンジンの一つである。同社の有人宇宙船ドラゴン2に使用されており、8基の冗長構成で打ち上げ脱出システムならびに逆噴射による動力着陸に用いられる。
スーパー・ドラコは推進剤に保存が容易な(非極低温の)モノメチルヒドラジン (MMH) と四酸化二窒素 (NTO) を使用しており、打ち上げから数か月を経た後でも、エンジンの再点火が可能である。これは、宇宙船の姿勢制御システムと主推進機関として欠かせない能力である。
地球低軌道での有人宇宙飛行に使用される他、計画中止となった無人火星探査機レッド・ドラゴンにおいては、エンジンの逆噴射による垂直着陸を行うことが計画されていた。
スーパー・ドラコはドラゴン2の有人/無人版の両方、ならびに垂直着陸技術の実験機であるドラゴンフライにおいて用いられた。エンジン推力は73,000 N (16,400 lbf)(ドラゴンフライ試験時は68,170 N (15,325 lbf)) [5]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 「スーパードラコ」、「スーパードレイコ」ないしは「スーパードレイコー」といった、中黒なしの表記も多い。
出典
[編集]- ^ a b Bergin, Chris (2014年5月30日). “SpaceX lifts the lid on the Dragon V2 crew spacecraft”. NASAspaceflight.com 2014年5月30日閲覧。
- ^ a b “SpaceX Demonstrates Astronaut Escape System for Crew Dragon Spacecraft”. NASA (6 May 2015). 7 May 2015閲覧。
- ^ a b c http://www.faa.gov/about/office_org/headquarters_offices/ast/environmental/nepa_docs/review/launch/media/fonsi_dragon_pad_abort.pdf
- ^ http://www.spacex.com/press/2014/05/27/spacex-completes-qualification-testing-superdraco-thruster
- ^ a b c James, Michael; Salton, Alexandria; Downing, Micah (November 12, 2013), Draft Environmental Assessment for Issuing an Experimental Permit to SpaceX for Operation of the Dragon Fly Vehicle at the McGregor Test Site, Texas, May 2014 – Appendices, Blue Ridge Research and Consulting, LCC, pp. 12
- ^ 松尾芳郎 (2018年6月24日). “NASA主導の壮大な民間宇宙旅行計画が進展 -NASAは民間有人宇宙飛行計画に90億ドルを投入中-”. TOKYO EXPRESS 2019年5月14日閲覧。
- ^ 鳥嶋真也 (2014年1月25日). “スペースX社、ドラゴン宇宙船のパラシュート・システムの試験を実施”. sorae.jp 2019年5月14日閲覧。