コンテンツにスキップ

ジャック・コルヌー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジャック・コルヌー
1990年日本GP
グランプリでの経歴
国籍 スイスの旗 スイス
活動期間 1980 - 1990
チーム ホンダヤマハ
レース数 116
チャンピオン 0
優勝回数 3
表彰台回数 21
通算獲得ポイント 753
ポールポジション回数 3
ファステストラップ回数 3
初グランプリ 1980 250cc スペイン
初勝利 1988 250cc オーストリア
最終勝利 1989 250cc ベルギー
最終グランプリ 1990 250cc オーストラリア
テンプレートを表示

ジャック・コルヌーJacques Cornu, 1953年5月15日 - )はスイスヴォー州出身の元オートバイレーサー。1980年代にロードレース世界選手権中排気量クラスで活躍した。

略歴

[編集]

1980年から本格的にグランプリに参戦し、プライベーターながらコンスタントに入賞して250ccと350ccの両クラスでランキング一桁を得る。

グランプリのかたわら耐久レースにも参戦し、1982年にはカワサキワークスでペアライダーのジャン・クロード・シュマランと共に耐久世界チャンピオンとなった。1983年いっぱいでカワサキが耐久レースのワークス活動から撤退したのを機に、コルヌーも1984年からはグランプリに専念する[1]

1986年にはホンダの市販マシンRS250でプライベーター最上位のランキング7位となり、この年の走りが認められて翌年からワークスマシンNSR250を与えられる[1]

ワークスマシン1年目の1987年は、第10戦スウェーデンGPでのクラッシュによる怪我で以後のレースを欠場せざるを得なくなり[1]、ランキング9位とふるわなかったが、翌1988年はグランプリ初優勝を含む2勝を挙げてランキング3位を獲得し[2]、コルヌーのグランプリにおけるベストシーズンとなった。

続く1989年も1勝を含む表彰台8回の活躍で、2年連続ランキング3位を得た[2]

26歳と比較的遅めのグランプリデビューだったが、1990年までの10年間に渡って250ccのスペシャリストとして活躍した。耐久のカワサキ・ワークス時代には鈴鹿8時間耐久レースにも出場している[3]

主な戦績

[編集]

ロードレース世界選手権

[編集]
  • 凡例
  • ボールド体のレースはポールポジション、イタリック体のレースはファステストラップを記録。
クラス チーム マシン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 ポイント 順位 勝利数
1980 250cc ヤマハ TZ250 ITA
-
SPA
6
FRA
6
YUG
5
NED
-
BEL
7
FIN
-
GBR
-
CZE
-
GER
5
26 8位 0
350cc モチュールヤマハ TZ350 ITA
-
FRA
8
NED
6
GBR
-
CZE
4
GER
6
21 7位 0
1981 350cc ヤマハ TZ350 ARG
9
AUT
7
GER
-
ITA
-
YUG
4
NED
-
GBR
-
CZE
5
20 8位 0
1982 250cc ホステトラー・ヤマハ TZ250 FRA
5
SPA
-
ITA
9
NED
-
BEL
-
YUG
6
GBR
-
SWE
7
FIN
-
CZE
-
RSM
-
GER
-
17 17位 0
350cc ホステトラー・ヤマハ TZ350 ARG
5
AUT
5
FRA
-
ITA
9
NED
-
GBR
-
FIN
-
CZE
3
GER
-
31 7位 0
1983 250cc ホステトラー・ヤマハ TZ250 RSA
5
FRA
2
ITA
5
GER
NC
SPA
-
AUT
9
YUG
-
NED
9
BEL
7
GBR
-
SWE
17
32 9位 0
1984 250cc ホステトラー・ヤマハ TZ250 RSA
16
ITA
6
SPA
6
AUT
8
GER
8
FRA
NC
YUG
3
NED
2
BEL
13
GBR
9
SWE
3
RSM
3
60 6位 0
1985 250cc パリジェンヌ・ホンダ RS250 RSA
10
SPA
11
GER
19
ITA
7
AUT
13
YUG
9
NED
5
BEL
11
FRA
7
GBR
9
SWE
5
RSM
16
25 10位 0
1986 250cc パリジェンヌ・ホンダ RS250 SPA
5
ITA
6
GER
7
AUT
13
YUG
14
NED
11
BEL
8
FRA
3
GBR
NC
SWE
7
RSM
NC
32 7位 0
1987 250cc パリジェンヌ・ホンダ NSR250 JPN
NC
SPA
6
GER
2
ITA
4
AUT
6
YUG
4
NED
7
FRA
NC
GBR
4
SWE
NC
CZE
-
RSM
-
POR
-
BRA
-
ARG
-
50 9位 0
1988 250cc パリジェンヌ・ホンダ NSR250 JPN
4
USA
7
SPA
4
EXP
3
ITA
8
GER
21
AUT
1
NED
2
BEL
2
YUG
6
FRA
1
GBR
7
SWE
NC
CZE
7
BRA
10
166 3位 2
1989 250cc ラッキーストライクホンダ NSR250 JPN
9
AUS
6
USA
6
SPA
NC
ITA
3
GER
5
AUT
2
YUG
3
NED
3
BEL
1
FRA
2
GBR
4
SWE
3
CZE
3
BRA
9
187 3位 1
1990 250cc ラッキーストライクホンダ NSR250 JPN
5
USA
-
SPA
-
ITA
-
GER
-
AUT
7
YUG
8
NED
NC
BEL
5
FRA
5
GBR
6
SWE
6
CZE
9
HUN
7
AUS
NC
86 9位 0

鈴鹿8時間耐久ロードレース

[編集]
チーム ペアライダー 車番 マシン タイヤ 予選順位 予選タイム 決勝順位 周回数
1982 カワサキ・フランス フランスの旗 Jean Claude Chemarin 2 カワサキ・ D 11 2'21”68 15位 113
1983 フランスの旗 ジェラルド・コードレイ
日本の旗 清原明彦
1 カワサキ・KZ1000J D 2 2'23”64 Ret 73

※1983年は当初コードレイとのチームで参戦していたが、予選でコードレイが転倒し負傷したため急遽別チームから参戦予定の清原明彦とのコンビが結成され決勝を走った(清原のチームは自動消滅)。これはコルヌーに世界耐久選手権ポイントで年間タイトル獲得の可能性があったための措置だったが、決勝では清原がS字で転倒しリタイヤとなったため、コルヌーのタイトル獲得は成らなかった。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c FIM'88世界選手権シリーズ第1戦日本グランプリロードレース 公式プログラム』選手紹介より(p.79)
  2. ^ a b Jacques Cornu - The Official MotoGP Website
  3. ^ 鈴鹿サーキット - 8耐ヒストリー

外部リンク

[編集]