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ラブミーチャン記念

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラブミーチャン記念
現役時代のラブミーチャン
開催国 日本の旗 日本
主催者 岐阜県地方競馬組合
競馬場 笠松競馬場
第1回施行日 2014年11月11日
創設 1977年11月23日
2023年の情報
距離 ダート1600m
格付け SPI
賞金 1着賞金500万円
出走条件 サラブレッド系2歳牝馬オープン、地方全国交流
負担重量 別定(54kg)
出典 [1]
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ラブミーチャン記念(ラブミーチャンきねん)は、岐阜県地方競馬組合笠松競馬場で施行する地方競馬重賞競走(SPI)である。正式名称は「スポーツニッポン杯 ラブミーチャン記念」、スポーツニッポン新聞社が優勝杯を提供している。

概要

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1977年にサラブレッド系3歳(現2歳)牝馬の東海(笠松・愛知)所属馬限定の重賞競走「スポーツニッポン杯 サラ・プリンセス特別」として創設。1996年からは東海地区重賞格付け制度施行によりSPIII(スーパープレステージスリー)に格付けされた。

2009年からは「サラ」の冠が取れ、名称を現在の「スポーツニッポン杯 プリンセス特別」に変更された。なお同様の趣旨の競走にアングロアラブ系2歳牝馬の東海所属馬限定の重賞競走「アラ・プリンセス特別」が笠松競馬場で施行されていたがこちらは1991年に創設され、1995年をもって廃止となっている。

2010年からGRANDAME-JAPAN・2歳シーズンに指定され、更にSPIIIからSPIに格上げされた。

2014年より、笠松競馬場に所属していたラブミーチャンの功績を称え、名称を「ラブミーチャン記念」に変更、回次も第1回に戻る[2]。笠松競馬場で開催される競走馬を冠した記念競走はオグリキャップ記念ライデンリーダー記念に続き、3つ目となる。

施行距離は長らくダート1400mで施行されていたが、2010年からはダート1600mで施行されている。

出走条件は創設当初から2004年までは東海所属馬、2005年のみ北陸・東海・近畿所属馬、2006年からは北陸・東海・近畿・中国所属馬、2010年からは地方競馬全国交流競走となる。馬齢はいずれもサラブレッド系2歳牝馬。

条件・賞金(2023年)

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出走条件[1]
サラブレッド系2歳牝馬オープン、地方全国交流。出走枠は、他地区所属馬が5頭以下、東海地区所属馬が5頭以上(原則笠松3頭以上、名古屋2頭以下)と定められている。
負担重量
別定(54kg)
賞金額
1着500万円、2着175万円、3着100万円、4着50万円、5着25万円[3]
副賞
スポーツニッポン新聞社賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、(公社)日本軽種馬協会会長賞、岐阜県地方競馬組合管理者賞[3]

歴史

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  • 1977年 - 笠松競馬場のダート1400mのサラブレッド系3歳(現2歳)牝馬の東海所属馬限定の重賞競走「スポーツニッポン杯 サラ・プリンセス特別」として創設。
  • 1979年 - 施行時期を11月から12月に変更。
  • 1992年 - 施行時期を12月から11月に戻す。
  • 1996年 - 東海地区重賞格付け制度施行によりSPIIIに格付け。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系3歳牝馬の東海所属馬」から「サラブレッド系2歳牝馬の東海所属馬」に変更。
  • 2005年 - 当年のみ、北陸・東海・近畿地区交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系2歳牝馬の北陸・東海・近畿所属馬」に変更。
  • 2006年 - この年から北陸・東海・近畿・中国地区交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系2歳牝馬の北陸・東海・近畿・中国所属馬」に変更。
  • 2009年 - 名称を「スポーツニッポン杯 プリンセス特別」に変更。
  • 2010年
    • 施行距離を現在のダート1600mに変更。
    • この年から地方競馬全国交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系2歳牝馬の地方所属馬」に変更。
    • GRANDAME-JAPAN・2歳シーズンに指定。
    • SPIに格上げ。
  • 2014年 - 名称を「ラブミーチャン記念」に変更。回次は通算されず、第1回となる。
  • 2018年 - 「スポーツニッポン創刊70周年記念杯」の名を冠して施行。
  • 2021年 - 施行時期を11月から10月に変更。
  • 2022年 - 施行時期を10月から11月に戻す。
  • 2023年 - 「創刊75周年記念スポーツニッポン杯」の名を冠して施行。

歴代優勝馬

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馬齢は2000年以前についても現表記を用いる。

すべて笠松競馬場ダートコースでの施行。

プリンセス特別

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回数 施行日 距離 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師
第1回 1977年11月23日 1400m エバーローランド 牝2 笠松 1:34.0 南輝幸 山中敏彦
第2回 1978年11月22日 1400m ハツシンジユエル 牝2 笠松 1:31.5 味坂勲 松村友二
第3回 1979年12月9日 1400m ユミコウジ 牝2 笠松 1:31.0 安藤勝己 梶原軍造
第4回 1980年12月7日 1400m コマツミサキ 牝2 笠松 1:31.4 井上孝彦 荒川友司
第5回 1981年12月13日 1400m ミエノダンサー 牝2 笠松 1:32.4 川原正一 後藤四季治
第6回 1982年12月12日 1400m カイソクワン 牝2 愛知 1:31.1 原口次夫 錦見勇夫
第7回 1983年12月18日 1400m セイランレデイ 牝2 笠松 1:31.5 安藤勝己 高田勝良
第8回 1984年12月9日 1400m ヤングパンサー 牝2 笠松 1:31.2 安藤光彰 田邉睦雄
第9回 1985年12月8日 1400m スペクテイター 牝2 笠松 1:30.2 伊藤浩臣 小井土金一
第10回 1986年12月14日 1400m ホクテンヒユーマ 牝2 笠松 1:29.9 井上孝彦 荒川友司
第11回 1987年12月6日 1400m ハロープリンセス 牝2 笠松 1:30.7 安藤勝己 後藤保
第12回 1988年12月14日 1400m リユウコウエンゼル 牝2 愛知 1:32.6 原口次夫 磯村林三
第13回 1989年12月13日 1400m ベンテンプツシヤー 牝2 笠松 1:30.3 伊藤強一 神部幸夫
第14回 1990年12月12日 1400m タツミモンブラン 牝2 笠松 1:33.9 横山誠 中山義宣
第15回 1991年12月11日 1400m アソパンサー 牝2 笠松 1:31.6 川原正一 後藤保
第16回 1992年11月4日 1400m ホクテンホウ 牝2 笠松 1:32.4 井上孝彦 高田勝良
第17回 1993年11月4日 1400m オグリローマン 牝2 笠松 1:28.9 安藤勝己 鷲見昌勇
第18回 1994年11月6日 1400m ライデンリーダー 牝2 笠松 1:28.6 安藤勝己 荒川友司
第19回 1995年11月5日 1400m ゴーテンジョウ 牝2 笠松 1:30.6 川原正一 山中敏彦
第20回 1996年11月21日 1400m グレイキュウ 牝2 笠松 1:32.4 村井栄治 原隆男
第21回 1997年11月19日 1400m ライデンガール 牝2 笠松 1:31.1 仙道光男 岩崎幸紀
第22回 1998年11月5日 1400m ミホノミンクス 牝2 笠松 1:31.7 東川公則 粟津豊彦
第23回 1999年11月21日 1400m トスターバロン 牝2 笠松 1:30.8 東川公則 後藤保
第24回 2000年11月21日 1400m マスターワーク 牝2 笠松 1:29.9 安藤勝己 鈴木良文
第25回 2001年11月21日 1400m アイムクイーン 牝2 笠松 1:29.3 吉田稔 伊藤勝好
第26回 2002年11月6日 1400m トキノホーマ 牝2 笠松 1:29.2 安藤光彰 柳江仁
第27回 2003年11月5日 1400m メジャーガール 牝2 笠松 1:29.7 安藤光彰 柳江仁
第28回 2004年11月5日 1400m ミツアキチーター 牝2 笠松 1:31.6 東川公則 後藤保
第29回 2005年11月9日 1400m ミヤビダンサー 牝2 笠松 1:29.4 土田龍也 柳江仁
第30回 2006年11月8日 1400m フジノビビアン 牝2 笠松 1:30.7 濱口楠彦 後藤保
第31回 2007年11月6日 1400m カキツバタフェロー 牝2 笠松 1:30.4 阪上忠匡 森山英雄
第32回 2008年11月13日 1400m ニュースターガール 牝2 笠松 1:29.3 阪上忠匡 森山英雄
第33回 2009年11月12日 1400m サイバーモール 牝2 兵庫 1:29.5 安部幸夫 橋本忠男
第34回 2010年11月25日 1600m ミラノボヴィッチ 牝2 笠松 1:42.3 濱口楠彦 柳江仁
第35回 2011年12月12日 1600m タッチデュール 牝2 笠松 1:43.0 大原浩司 山中輝久
第36回 2012年11月20日 1600m カツゲキドラマ 牝2 笠松 1:44.1 尾島徹 柴田高志
第37回 2013年11月21日 1600m カクシアジ 牝2 北海道 1:42.5 東川公則 田中淳司

ラブミーチャン記念

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回数 施行日 距離 優勝馬 性齢 所属 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 2014年11月11日 1600m ジュエルクイーン 牝2 北海道 1:42.0 阪野学 田中正二 杉山忠国
第2回 2015年11月10日 1600m ミスミランダー 牝2 北海道 1:42.9 吉井友彦 松本隆宏 (有)新生ファーム
第3回 2016年11月8日 1600m ヤマミダンス 牝2 金沢 1:43.2 青柳正義 中川雅之 山下幹夫
第4回 2017年11月9日 1600m チェゴ 牝2 笠松 1:43.9 佐藤友則 井上孝彦 (有)新生ファーム
第5回 2018年11月8日 1600m ボルドープラージュ 牝2 笠松 1:41.6 岡部誠 笹野博司 シグラップ・マネジメント(株)
第6回 2019年11月7日 1600m テーオーブルベリー 牝2 北海道 1:42.2 川原正一 田中淳司 小笹公也
第7回 2020年11月5日 1600m ラジアントエンティ 牝2 北海道 1:43.8 吉村智洋 角川秀樹 小林祥晃
第8回 2021年10月28日 1600m エムティアンジェ 牝2 金沢 1:43.0 栗原大河 佐藤茂 田中竜雄
第9回 2022年11月1日 1600m ボヌールバローズ 牝2 大井 1:43.0 赤岡修次 福永敏 猪熊広次
第10回 2023年11月9日 1600m ヴィヴィアンエイト 牝2 北海道 1:42.4 岡部誠 齊藤正弘 渡邉文子

脚注・出典

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出典

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  1. ^ a b 笠松競馬番組” (PDF). 笠松競馬. 2023年11月7日閲覧。
  2. ^ 笠松競馬公式サイト(2014年2月28日)
  3. ^ a b 笠松競馬出走馬一覧表令和5年度岐阜県地方競馬組合営第12回笠松競馬第3日11月9日(木)” (PDF). 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2023年11月8日閲覧。

各回競走結果の出典

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