ゴールドジュニア (笠松競馬)
ゴールドジュニア | |
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開催国 | 日本 |
主催者 | 岐阜県地方競馬組合 |
競馬場 | 笠松競馬場 |
第1回施行日 | 1977年1月19日 |
2024年の情報 | |
距離 | ダート1600m |
格付け | SPII |
賞金 |
1着賞金400万円 |
出走条件 | サラ系3歳オープン、北陸・東海・近畿所属 |
負担重量 | 別定(56kg、牝2kg減) |
出典 | [1] |
ゴールドジュニアは、岐阜県地方競馬組合が笠松競馬場ダート1600mで施行する地方競馬の重賞(SPII)競走である。正式名称は「スポーツ報知杯 ゴールドジュニア」。
概要
[編集]1977年に笠松競馬場のダート1600mのサラブレッド系4歳(現3歳)牡馬・牝馬の東海所属馬限定の別定重量の重賞競走「名古屋タイムズ杯 ゴールドジュニア」として創設。1996年は大雪の影響で開催されなかった。
1996年度(1997年)からは東海地区重賞格付け制度施行によりSPIII(スーパープレステージスリー)に格付けされ、更に北陸・東海地区交流競走として施行、金沢所属の競走馬が出走可能になり、この年から1着馬に、中央競馬の皐月賞のトライアル競走の北陸・東海地区(2000年からは近畿地区、2007年からは中国地区を含む)のブロック代表馬として皐月賞トライアル(弥生賞ディープインパクト記念・スプリングステークス・若葉ステークス)への出走権が与えられる。
2000年からは北陸・東海・近畿地区交流競走として施行、兵庫所属が出走可能になり、更に2007年からは北陸・東海・近畿・中国地区交流競走となり、福山所属の競走馬が出走可能になったが、2013年に福山競馬が廃止となったため、2014年に北陸・東海・近畿地区交流に戻った。2025年より東海所属馬限定競走として施行される予定[2]。
2009年は名古屋タイムズ社が2008年10月31日の発行分をもって休刊したことにより優勝杯の提供から撤退し、名称を「ゴールドジュニア」に変更し、2010年からはスポーツニッポン新聞社から優勝杯の提供を受け、名称を「スポーツニッポン杯 ゴールドジュニア」に変更した。2013年からは日刊スポーツ新聞社から優勝杯の提供を受け、名称が「日刊スポーツ杯 ゴールドジュニア」となった。2019年からは「スポーツ報知杯 ゴールドジュニア」の名称で施行。
条件・賞金(2024年)
[編集]- 出走条件[1]
- サラブレッド系3歳、北陸・東海・近畿所属。
- 他地区所属馬の出走枠は4頭以下、東海所属馬は6頭以上(原則笠松3頭以上、名古屋3頭以下)。
- 負担重量[1]
- 別定(56kg、牝2kg減)
- 賞金額
- 1着400万円、2着140万円、3着80万円、4着40万円、5着20万円[3]。
- 副賞
- スポーツ報知新聞社賞、岐阜県地方競馬組合管理者賞[3]。
歴史
[編集]- 1977年 - 笠松競馬場のダート1600mのサラブレッド系4歳(現3歳)牡馬・牝馬の東海所属馬限定の別定重量の重賞競走「名古屋タイムズ杯 ゴールドジュニア」として創設。
- 1985年 - 笠松の町野良隆が騎手として史上初の連覇。
- 1988年 - 当時、笠松所属の安藤勝己が騎手として史上2人目の連覇。
- 1991年
- 1996年 - 大雪の影響で開催中止。
- 1997年
- 東海地区重賞格付け制度施行によりSPIIIに格付け。
- この年から北陸・東海地区交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系4歳(現3歳)牡馬・牝馬の北陸・東海所属馬」に変更。
- 1着馬のみ、皐月賞トライアルの出走権が付与される様になる。
- 当時、笠松所属の安藤光彰が騎手として史上3人目の連覇。
- 1998年 - 笠松の荒川友司が調教師として史上2度目の連覇。
- 1999年 - 金沢のゴルデンコークが東海地区以外の地方所属馬として初優勝。
- 2000年 - この年から北陸・東海・近畿地区交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系4歳(現3歳)牡馬・牝馬の北陸・東海・近畿所属馬」に変更。
- 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「サラブレッド系4歳牡馬・牝馬の北陸・東海・近畿所属馬」から「サラブレッド系3歳牡馬・牝馬の北陸・東海・近畿所属馬」に変更。
- 2006年 - 笠松の松原義夫が調教師として史上3度目の連覇、かつ史上2人目の連覇。
- 2007年 - この年から北陸・東海・近畿・中国地区交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系3歳牡馬・牝馬の北陸・東海・近畿・中国所属馬」に変更。
- 2009年 - 名古屋タイムズ社が優勝杯の提供から撤退し、名称を「ゴールドジュニア」に変更。
- 2010年
- スポーツニッポン新聞社から優勝杯の提供を受け、名称を「スポーツニッポン杯 ゴールドジュニア」に変更。
- スタリオンシリーズ競走に指定。
- 笠松の濱口楠彦が騎手として史上4人目の連覇。
- 2011年
- 笠松の濱口楠彦が騎手として史上初の3連覇。
- 笠松の柳江仁が調教師として史上4度目の連覇、かつ史上3人目の連覇。
- 2013年 - 日刊スポーツ新聞社から優勝杯の提供を受け、名称を現在の「日刊スポーツ杯 ゴールドジュニア」に変更。
- 2014年 - 福山競馬場の廃止により中国地区に競馬場が存在しなくなり、再び出走条件を「サラブレッド系3歳牡馬・牝馬の北陸・東海・近畿所属馬」に変更。
- 2019年 - 名称を「スポーツ報知杯 ゴールドジュニア」に変更。
- 2021年 - 不祥事の影響による開催自粛で施行されず。
- 2023年 - 施行時期を1月から2月、出走条件も「3歳牡馬・牝馬」から「3歳」にそれぞれ変更。
- 2024年 - SPIIに昇格[4]。
- 2025年 - 出走条件を「サラブレッド系3歳の東海所属馬」に変更。
歴代優勝馬
[編集]回数 | 施行年月日 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第1回 | 1977年1月19日 | マツカゼロツク | 牡3 | 愛知 | 1:45.4 | 酒井章 | 信次英治 |
第2回 | 1978年1月22日 | タツノベースン | 牡3 | 愛知 | 1:45.6 | 伊藤光雄 | 野島三喜雄 |
第3回 | 1979年1月15日 | エイブルダイオー | 牡3 | 笠松 | 1:45.0 | 安藤光彰 | 梶原軍造 |
第4回 | 1980年1月16日 | リユウネーシヨン | 牡3 | 笠松 | 1:43.5 | 町野良隆 | 大橋憲 |
第5回 | 1981年1月11日 | フジノシンゲキ | 牡3 | 笠松 | 1:43.9 | 安藤光彰 | 伏見憲男 |
第6回 | 1982年1月10日 | ベンテンナスコ | 牡3 | 笠松 | 1:44.3 | 井上孝彦 | 荒川友司 |
第7回 | 1983年1月12日 | マサシバオー | 牡3 | 笠松 | 1:42.6 | 川原正一 | 後藤四季治 |
第8回 | 1984年1月11日 | リユウズイシヨウ | 牡3 | 笠松 | 1:44.4 | 町野良隆 | 柳江俊明 |
第9回 | 1985年1月9日 | イズミサンテゴ | 牡3 | 笠松 | 1:44.3 | 町野良隆 | 山下清春 |
第10回 | 1986年1月8日 | ドントツプ | 牡3 | 笠松 | 1:42.1 | 井上孝彦 | 梶原軍造 |
第11回 | 1987年1月11日 | シヤトーグリン | 牡3 | 笠松 | 1:43.4 | 安藤勝己 | 吉田秋好 |
第12回 | 1988年1月10日 | オグリキヤツプ | 牡3 | 笠松 | 1:41.8 | 安藤勝己 | 鷲見昌勇 |
第13回 | 1989年1月13日 | ミツアキグシケン | 牡3 | 笠松 | 1:42.5 | 川原正一 | 後藤義亮 |
第14回 | 1990年1月10日 | マツクスフリート | 牝3 | 笠松 | 1:42.9 | 安藤勝己 | 荒川友司 |
第15回 | 1991年1月13日 | マックスブレイン | 牡3 | 笠松 | 1:42.4 | 井上孝彦 | 荒川友司 |
第16回 | 1992年1月12日 | トミシノポルンガ | 牡3 | 笠松 | 1:43.8 | 天野貢 | 加藤健 |
第17回 | 1993年1月13日 | サブリナチェリー | 牡3 | 笠松 | 1:42.5 | 安藤勝己 | 荒川友司 |
第18回 | 1994年1月12日 | マルカショウグン | 牡3 | 笠松 | 1:43.3 | 今井孝一 | 神部幸夫 |
第19回 | 1995年1月11日 | ベッスルキング | 牡3 | 笠松 | 1:44.0 | 安藤光彰 | 飯千秀人 |
第20回 | 1996年1月10日 | 開催中止 | |||||
第21回 | 1997年1月26日 | トミケンライデン | 牡3 | 笠松 | 1:43.4 | 安藤光彰 | 荒川友司 |
第22回 | 1998年1月28日 | エフワンライデン | 牡3 | 笠松 | 1:41.8 | 安藤勝己 | 荒川友司 |
第23回 | 1999年1月27日 | ゴルデンコーク | 牡3 | 金沢 | 1:42.0 | 渡辺壮 | 服部道夫 |
第24回 | 2000年1月23日 | ミツアキサイレンス | 牡3 | 笠松 | 1:42.6 | 川原正一 | 粟津豊彦 |
第25回 | 2001年1月24日 | フジノテンビー | 牡3 | 笠松 | 1:41.2 | 安藤勝己 | 中山義宣 |
第26回 | 2002年1月24日 | ホクザンフィールド | 牡3 | 兵庫 | 1:43.3 | 小牧太 | 橋本忠男 |
第27回 | 2003年1月24日 | ワンダーエクセル | 牡3 | 笠松 | 1:39.5 | 濱口楠彦 | 原隆男 |
第28回 | 2004年2月6日 | ケイジーロマン | 牝3 | 笠松 | 1:45.8 | 東川公則 | 後藤保 |
第29回 | 2005年1月28日 | クインオブクイン | 牝3 | 笠松 | 1:45.1 | 濱口楠彦 | 松原義夫 |
第30回 | 2006年1月27日 | オクトパス | 牡3 | 笠松 | 1:43.4 | 尾島徹 | 松原義夫 |
第31回 | 2007年1月25日 | マツノショウマ | 牡3 | 金沢 | 1:48.4 | 桑野等 | 小原典夫 |
第32回 | 2008年1月25日 | ケイゾク | 牡3 | 笠松 | 1:44.7 | 東川公則 | 井上孝彦 |
第33回 | 2009年1月22日 | ブラックポイント | 牡3 | 笠松 | 1:43.8 | 濱口楠彦 | 松原義夫 |
第34回 | 2010年2月12日 | ラブミーチャン | 牝3 | 笠松 | 1:42.6 | 濱口楠彦 | 柳江仁 |
第35回 | 2011年2月18日 | ミラノボヴィッチ | 牝3 | 笠松 | 1:44.0 | 濱口楠彦 | 柳江仁 |
第36回 | 2012年2月17日 | アウヤンテプイ | 牡3 | 笠松 | 1:41.4 | 尾島徹 | 柴田高志 |
第37回 | 2013年2月15日 | ゴールドブラザー | 牡3 | 笠松 | 1:42.6 | 佐藤友則 | 鈴木良文 |
第38回 | 2014年1月23日 | トーコーガイア | 牡3 | 兵庫 | 1:43.0 | 木村健 | 吉行龍穂 |
第39回 | 2015年1月22日 | ジュエルクイーン | 牝3 | 愛知 | 1:41.6 | 岡部誠 | 川西毅 |
第40回 | 2016年1月28日 | ハイジャ | 牡3 | 笠松 | 1:42.9 | 佐藤友則 | 井上孝彦 |
第41回 | 2017年1月26日 | セレニティフレア | 牝3 | 笠松 | 1:43.1 | 東川公則 | 後藤正義 |
第42回 | 2018年1月25日 | ノブイチ | 牡3 | 金沢 | 1:43.2 | 岡部誠 | 鈴木長次 |
第43回 | 2019年1月24日 | オオエフォーチュン | 牡3 | 兵庫 | 1:41.9 | 山田雄大 | 住吉朝男 |
第44回 | 2020年1月23日 | ガミラスジャクソン | 牡3 | 兵庫 | 1:41.1 | 鴨宮祥行 | 長南和宏 |
第45回 | 2021年1月21日 | 開催中止 | |||||
第46回 | 2022年1月27日 | バウチェイサー | 牡3 | 兵庫 | 1:44.5 | 笹田知宏 | 新子雅司 |
第47回 | 2023年2月9日 | ニシケンボブ | 牡3 | 兵庫 | 1:42.8 | 吉村智洋 | 高本友芳 |
第48回 | 2024年2月8日 | ミトノウォリアー | 牡3 | 愛知 | 1:43.1 | 岡部誠 | 角田輝也 |
※馬齢は2000年以前についても現表記を用いる。
脚注・出典
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “笠松競馬番組”. 岐阜県地方競馬組合. 2024年2月6日閲覧。
- ^ 令和6年度笠松競馬 重賞・準重賞競走について岐阜県地方競馬組合、2024年2月21日配信・閲覧
- ^ a b “笠松競馬出走馬一覧表令和5年度岐阜県地方競馬組合営第18回笠松競馬第4日2月6日(木)” (PDF). 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2024年2月6日閲覧。
- ^ 令和5年度の重賞競走等日程について - 岐阜県地方競馬組合、2023年2月24日配信・閲覧
各回競走結果の出典
[編集]- ゴールドジュニア 歴代優勝馬 地方競馬全国協会