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コエルロサウルス類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コエルロサウルス類
Coelurosauria
コエルルス
地質時代
ジュラ紀中期 - 完新世現代
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
亜綱 : 双弓亜綱 Diapsida
下綱 : 主竜形下綱 Archosauromorpha
上目 : 恐竜上目 Dinosauria
: 竜盤目 Saurischia
階級なし : 真竜盤類 Eusaurischia
亜目 : 獣脚亜目 Theropoda
下目 : 堅尾下目 Tetanurae
階級なし : 鳥獣脚類 Avetheropoda
階級なし : コエルロサウルス類 Coelurosauria
学名
Coelurosauria
von Huene1914
下位分類

コエルロサウルス類[1](コエルロサウルスるい、学名: Coelurosauria)もしくはコエルルス竜類[1]は、堅尾類に属する恐竜の一群である。

概要

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コエルロサウルス類の特徴は三本指の前肢と細長い尾である。またコエルロサウルス類の段階で恐竜は羽毛を持つように進化したとされる。初期の羽毛は繊維状であり保温目的のものであったとする説が有力である。

コエルロサウルス類はジュラ紀中期にテタヌラ類から分岐した。コエルロサウルス類は元々小型獣脚類であったが、2次的に大型化したグループであるティラノサウルス類が含まれる。またここから分岐したマニラプトル形類は、鳥類により近いもので、分岐分類学的意味では鳥類そのものを含む。

食性については、従来肉食との見方が強かったが、木の実や草などの植物を食べていた種が多かったことが、アメリカのシカゴ・フィールド博物館の研究チームの研究により判明した(時事通信2010年12月31日15時28分配信記事)。

分類体系

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下位系統

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コエルロサウルス類
トゥグルサウルスTugulusaurus
ティラノサウルス類 (Tyrannosauridae)
┃┣ディロング
┃┣ティラノサウルス
┃┗アルバートサウルス
マニラプトル形類 (maniraptoriformes)
オルニトミモサウルス類 (Ornithomimosauria)
┃┗オルニトミムス類
┃┃ ┣オルニトミムス
┃┃ ┣ストルティオミムス
┃┃ ┗ガリミムス
┃┗?アルヴァレスサウルス類 (Alvarezsauridae)
┃  ┣モノニクス Mononykus
┃  ┗アルヴァレスサウルス Alvarezsaurus
コンプソグナトゥス類 (Compsognathidae)
┃┣コンプソグナトゥス
┃┗シノサウロプテリクス
オルニトレステス類 (Ornitholestidae)
┃┣?コエルルス
┃┗オルニトレステス
マニラプトル類 (Maniraptora)
┣┳テリジノサウルス類 (Therizinosauridae)
┃┃┣テリジノサウルス
┃┃┗セグノサウルス Segnosaurus
┃┗オヴィラプトロサウルス類 (Oviraptoridae)
┃ ┣オヴィラプトル
┃ ┗プロターケオプテリクス
エウマニラプトル類(真手盗類)(参照: 原鳥類
デイノニコサウルス類 (Deinonychosauria)
┃┣トロオドン類 (Troodontidae)..
┃┃┣トロオドン
┃┃┗メイ
┃┗ドロマエオサウルス類 (dromaeosauridae)
┃  ┣デイノニクス
┃  ┣ヴェロキラプトル
┃  ┗ミクロラプトル
鳥群 (Avialae) / 鳥類(綱) (Aves)
始祖鳥(Archaeopteryx)
孔子鳥(Confuciusornis)
┗鳥胸類
エナンティオルニス類(Enantiornithes) - 白亜紀
真鳥類(Euornithes)
ヘスペロルニス
イクチオルニス
┗新鳥類(Neorinithes) (現生鳥類を含む)

脚注

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  1. ^ a b 幸光, 冨田; 孝亘, 對比地; 春生, 三枝; 直樹, 池上; 廉, 平山; 英夫, 仲谷 (2020). “恐竜類の分岐分類におけるクレード名の和訳について”. 化石 108: 23–35. doi:10.14825/kaseki.108.0_23. https://www.jstage.jst.go.jp/article/kaseki/108/0/108_23/_article/-char/ja/. 

関連項目

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