コンテンツにスキップ

クロロプレン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロロプレン
識別情報
CAS登録番号 126-99-8 チェック
PubChem 31369
ChemSpider 29102 チェック
UNII 42L93DWV3A チェック
EC番号 204-818-0
国連/北米番号 1991
KEGG C19208 チェック
ChEBI
ChEMBL CHEMBL555660 チェック
RTECS番号 EL9625000
バイルシュタイン 741875
Gmelin参照 277888
特性
化学式 C4H5Cl
モル質量 88.5365 g/mol
外観 無色の液体
匂い 刺激臭、エーテルのような
密度 0.9598 g/cm3
融点

−130 °C

沸点

59.4 °C

への溶解度 0.026 g/100 mL
溶解度 エタノールに溶ける。ジエチルエーテルアセトンベンゼンと混和する。
蒸気圧 188 mmHg (20 °C)[1]
屈折率 (nD) 1.4583
危険性
GHSピクトグラム 可燃性急性毒性(低毒性)経口・吸飲による有害性
GHSシグナルワード 危険(DANGER)
Hフレーズ H225, H302, H315, H319, H332, H335, H350, H373
Pフレーズ P201, P202, P210, P233, P240, P241, P242, P243, P260, P261, P264, P270, P271, P280
主な危険性 高い引火性、刺激性、毒性
NFPA 704
3
2
0
引火点 −15.6 °C (3.9 °F; 257.5 K)
爆発限界 1.9–11.3%[1]
許容曝露限界 TWA 25 ppm (90 mg/m3) [皮膚][1]
最低致死濃度 LCLo 1052 ppm (ウサギ, 8時間)
350 ppm (ネコ, 8時間)[2]
半数致死量 LD50 450 mg/kg (ラット, 経口)
半数致死濃度 LC50 3207 ppm (ラット, 4時間)[2]
関連する物質
関連するジエン ブタジエン
イソプレン
関連物質 クロロエチレン
2,3-ジクロロブタジエン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

クロロプレン(Chloroprene)は、化学式が CH2=CCl-CH=CH2ジエンである。IUPAC名は2-クロロ-1,3-ブタジエンである。

無色の液体で、特有の臭気を有する。に難溶、有機溶媒に易溶。重合して過酸化物を作りやすいため、通常はヒドロキノンフェノチアジンなどの抑制剤が加えられる。引火性が高く、刺激性も強い。

アセチレン二量化によって得られるビニルアセチレンへの塩化水素の付加,または ブタジエン塩素化で得られるジクロロブテンの脱塩酸によって合成される。

クロロプレンの合成法:アセチレン二量化と塩化水素付加

クロロプレンゴム(ネオプレン)の原料である。

日本では毒物及び劇物取締法により劇物に、消防法により危険物第4類に指定されている。

出典

[編集]
  1. ^ a b c NIOSH Pocket Guide to Chemical Hazards 0133
  2. ^ a b ß-Chloroprene”. 生活や健康に直接的な危険性がある. アメリカ国立労働安全衛生研究所英語版(NIOSH). 2024年12月25日閲覧。

関連項目

[編集]