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ガネーシャの会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
自由民主党の派閥 > ガネーシャの会
ガネーシャの会
設立 2015年(平成27年)[1]
設立者 菅義偉
種類 自由民主党のグループ
会員数
自由民主党所属国会議員
会長 坂井学[2]
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偉駄天の会
設立者 菅義偉
種類 自由民主党のグループ
会員数
自由民主党所属国会議員
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菅義偉を支える参議院議員の会
設立者 菅義偉
種類 自由民主党のグループ
会員数
自由民主党所属国会議員
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令和の会
設立者 菅義偉
種類 自由民主党のグループ
会員数
自由民主党所属国会議員
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ガネーシャの会(ガネーシャのかい)および偉駄天の会(いだてんのかい)、菅義偉を支える参議院議員の会(すがよしひでをささえるさんぎいんぎいんのかい)、令和の会(れいわのかい)は、自由民主党の4つのグループである。総称は、すがグループ

この4グループは、内閣総理大臣内閣官房長官(歴代最長)を歴任した衆議院議員菅義偉に近い自由民主党所属の議員によって結成されたため、本項では合わせて解説する。

きさらぎ会を菅グループと呼称する場合もある[要出典]

概要

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「菅グループ」は構成員が異なる複数の集団があり、菅を中心に緩やかな連合体を形成し、最も表立って活動しているのが若手衆院議員十数人が所属する「ガネーシャの会」である。菅に近い議員が集まった「偉駄天の会」という集まりもあり、そのうち無派閥で衆院当選4回以下に絞ったのが「ガネーシャの会」である。

名称の「偉駄天」は古代インドの神「スカンダ韋駄天)」の「韋」を菅の名前「義偉」の「偉」に置き換えたもので、「ガネーシャ」は「韋駄天」の兄弟神であるガネーシャに由来する[3]。名付け親は山本朋広[4]

2021年9月に菅は同年秋に行われる予定の2021年自由民主党総裁選挙への出馬を断念することを明らかにした。その後、9月6日に会は会合を開き、次期総裁選は自主投票で臨む方針を確認した。なお、会は総裁選後も存続させるという[5]

2021年10月の第49回衆議院議員総選挙後に菅が政治活動を再開すると、ガネーシャの会を母体にした「菅派」の結成が取り沙汰されるようになり、菅自身も「同志と力を合わせたい」と発言している[6]。その一方で、2022年4月には菅は「(派閥を)つくるべきではない。議員が自由に行動できなくなる」と派閥結成の可能性を否定している[7]。その後も2022年中に派閥結成が取り沙汰されており、2021年11月に清和政策研究会(安倍派)の会長となった安倍晋三元首相からも派閥結成を勧められたと報じられていたが、同年7月に安倍が急死した後に改めて菅本人の口から派閥結成を否定する発言がなされた[要出典]

2024年1月25日の会合にて、政治資金パーティー収入の裏金問題を受けて、ガネーシャの会を解散した方が良いという声がメンバーから挙がった[8]。その一方で坂井はガネーシャの会が派閥解散後の『政策集団』の先行事例となると主張した[9]

民主党への政権交代の前は、菅と谷垣禎一は同じ宏池会に所属していたため、有隣会との掛け持ち議員が多い。

ガネーシャの会

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衆議院議員

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菅義偉
(9回、神奈川2区
牧原秀樹[注 1]
(5回、比例北関東埼玉5区
田中良生
(5回、埼玉15区
坂井学[10]
(5回、神奈川5区
山本朋広[11]
(5回、比例南関東神奈川4区
星野剛士[注 1]
(4回、比例南関東・神奈川12区
熊田裕通
(4回、愛知1区
大串正樹[注 1]
(4回、比例近畿兵庫6区
田中英之
(4回、比例近畿・京都4区
黄川田仁志[注 1]
(4回、埼玉3区
藤井比早之
(4回、兵庫4区
武村展英
(4回、滋賀3区
三谷英弘
(3回、比例南関東・神奈川8区
穂坂泰[12]
(2回、埼玉4区

(計14名)

菅義偉を支える参議院議員の会

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参議院議員

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松下新平[注 1]
(4回、宮崎県
阿達雅志
(3回、比例区)
三原じゅん子
(3回、神奈川県
朝日健太郎[13]
(2回、東京都
柘植芳文
(2回、比例区
三宅伸吾
(2回、香川県
和田政宗
(2回、比例区)

(計7名)

令和の会

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菅原一秀主宰のグループとして発足[14]。現状、活動の様子は見られない。

衆議院議員

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菅義偉
(9回、神奈川2区
城内実
(6回、静岡7区
鷲尾英一郎[注 2]
(6回、比例北陸信越
石川昭政
(4回、比例北関東
三谷英弘
(3回、比例南関東

(計5名)

参議院議員

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朝日健太郎
(2回、東京都
小鑓隆史
(2回、滋賀県
自見英子[注 2]
(2回、比例区

(計3名)

かつて所属していた人物

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その他国政選挙落選・引退者

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※は、国政選挙落選者、◆は、政界を引退した者、●は、故人。括弧内は、議員でなくなった時点での議会所属。

脚注

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注釈

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  1. ^ a b c d e 谷垣グループにも所属。
  2. ^ a b 後に二階派へ入会。

出典

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  1. ^ “総裁選支えた「菅グループ」 無派閥・非世襲の若手集う”. 日本経済新聞. (2020年9月18日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63999820X10C20A9000000/ 2020年10月18日閲覧。 
  2. ^ 沢田大典「【政界徒然草】自民党無派閥に広がる「菅グループ」 安倍首相3選当確目指す官房長官の深謀遠慮」『産経新聞』2018年7月23日。2020年10月19日閲覧。
  3. ^ 【政界徒然草】自民党無派閥に広がる「菅グループ」 安倍首相3選当確目指す官房長官の深謀遠慮
  4. ^ 自民国防族、実務派が台頭 防衛大綱でNSCと連携
  5. ^ 菅首相に近い無派閥議員ら、自主投票へ…「総裁選で縛りは一切しない」2021/09/06 20:03 読売新聞
  6. ^ “菅前首相が活動本格化、「菅派」待望論も”. 産経新聞. (2021年12月5日). https://www.sankei.com/article/20211205-EU7HPMNZ7JKXBBEKDLKXBKMNOQ/ 2022年1月29日閲覧。 
  7. ^ 菅氏、派閥結成重ねて否定 「自由に行動できない」”. 日本経済新聞 (2022年4月1日). 2022年10月22日閲覧。
  8. ^ “自民・菅グループ「ガネーシャの会」も解散検討”. 産経新聞. (2024年1月25日). https://www.sankei.com/article/20240125-5MGT3IYACFIF7HKUHSFPOR6XGE/ 2024年4月14日閲覧。 
  9. ^ “自民・坂井氏「派閥から『政策集団』の先行事例に」 ガネーシャの会巡り”. (2024年2月3日). https://www.kanaloco.jp/news/government/article-1054110.html 2024年8月20日閲覧。 
  10. ^ 坂井学 - Facebook
  11. ^ 山本朋広 - Facebook
  12. ^ 穂坂泰 - Facebook
  13. ^ 朝日けんたろう - 投稿”. Facebook (2020年9月1日). 2020年11月16日閲覧。
  14. ^ 永田大 (2019年6月20日). “「ポスト安倍」への基盤固め? 菅氏の「令和の会」発足”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASM6N53J2M6NUTFK018.html 2021年9月19日閲覧。 
  15. ^ “東京地検、秋本真利議員を逮捕 6100万円受託収賄容疑”. 日本経済新聞. (2023年9月7日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE06C710W3A900C2000000/ 2023年10月4日閲覧。 

関連項目

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