コンテンツにスキップ

イングリダ・シモニーテ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
イングリダ・シモニーテ
Ingrida Šimonytė
2022年撮影
生年月日 (1974-11-15) 1974年11月15日（49歳）
出生地 リトアニア・ソビエト社会主義共和国、ヴィリニュス
出身校 ヴィリニュス大学 (VU) 経済学部（1998年）
所属政党 無所属
在任期間 2020年11月25日 -
テンプレートを表示

イングリダ・シモニーテ（Ingrida Šimonytė、1974年11月15日 - ）は、リトアニアの政治家。現在、同国首相を務めている。財務大臣などを歴任。

経歴

[編集]

1992年、ヴィリニュス第7中等学校（リトアニア語版）を卒業し、ヴィリニュス大学経済学部に入学。1996年、学士号を取得（行政学）。1998年、修士課程を修了した。

1997年からリトアニア財務省で勤務。2002年から2004年まで税務局長を務めた。2009年、財務副大臣に就任し、同年から2012年までアンドリュス・クビリュス内閣において財務大臣を務めた[1]。

2013年から2016年までヴィリニュス大学講師など。2016年から国会（セイマス）議員。

2019年リトアニア大統領選挙（英語版）に立候補（祖国連合が支持）。5月12日の第1回投票では1位となり、2位でエコノミストのギタナス・ナウセダ候補とともに5月26日の決選投票に進んだ[2]ものの、決選投票ではナウセダ候補に大差をつけられ敗れた。

2020年11月25日に首相就任[3]。12月7日にナウセダ大統領より新内閣が承認された[4]。

2023年5月に閣僚3人を含む複数の議員が政治資金を不正に利用していた疑惑が発覚し、祖国同盟は出直しを図るため5月19日に2024年10月に予定されている議会総選挙の繰り上げ実施を提案した[5]。しかし6月6日の採決では賛成66、反対61、棄権14票となり、可決に必要な85票に届かず、繰り上げ動議は否決された[6]。シモニーテ自身は議会で繰り上げが否決されれば内閣総辞職するとしていたが最終的に判断を祖国同盟に委ね、同党は6月9日に政権の維持を決定した[7]。

2024年大統領選挙（英語版）に立候補し、5月12日の投票では得票率16％で2位となり、46％を獲得し1位となった現職のナウセダと共に5月26日の決選投票に進出[8]。2019年の前回選挙と同じ顔ぶれでの対決となった決選投票では24.4％の得票にとどまり、75.6％を得票したナウセダに再び敗れた[9]。


脚注

[編集]
[脚注の使い方]
  1. ^ http://www3.lrs.lt/pls/inter3/dokpaieska.showdoc_l?p_id=347754
  2. ^ “リトアニア大統領選、元財務相と経済専門家が決戦投票へ”. ロイター. (2019年5月12日). https://jp.reuters.com/article/lithuania-election-idJPKCN1SJ04L 2019年5月13日閲覧。 
  3. ^ “Lithuania gets new Prime Minister – Ingrida Šimonytė”. Baltic News Service. (2020年11月25日). https://bnn-news.com/lithuania-gets-new-prime-minister-ingrida-simonyte-219209 2020年11月28日閲覧。 
  4. ^ “G.Nausėda patvirtino I.Šimonytės Vyriausybės sudėtį”. 15min. (2020年12月7日). https://www.15min.lt/naujiena/aktualu/lietuva/g-nauseda-patvirtino-i-simonytes-vyriausybes-sudeti-56-1420198 2020年12月8日閲覧。 
  5. ^ “Lithuania's ruling party seeks snap election amid expenses scandal, says government may resign”. ロイター. (2023年5月20日). https://www.reuters.com/world/europe/lithuanian-ruling-party-seeks-snap-election-says-government-may-resign-2023-05-19/ 2023年6月10日閲覧。 
  6. ^ “Lithuanian parliament refuses to hold early elections and government is considering resignation”. Nation World News. (2023年6月6日). https://nationworldnews.com/lithuanian-parliament-refuses-to-hold-early-elections-and-government-is-considering-resignation/ 2023年6月10日閲覧。 
  7. ^ “Lithuania's ruling party to stay in power despite expenses scandal”. ロイター. (2023年6月10日). https://www.reuters.com/world/europe/lithuanias-ruling-party-decides-stay-power-despite-expenses-scandal-2023-06-09/ 2023年6月10日閲覧。 
  8. ^ “Lithuania's Nauseda and Simonyte head to presidential runoff”. France 24. (2024年5月13日). https://www.france24.com/en/europe/20240513-lithuanian-president-and-pm-head-for-election-runoff-on-may-26 2024年5月13日閲覧。 
  9. ^ “Lithuanian president announces re-election”. Euractiv. (2024年5月27日). https://www.euractiv.com/section/politics/news/lithuanian-nauseda-calls-victory-in-presidential-election/ 2024年7月15日閲覧。 

外部リンク

[編集]
ウィキメディア・コモンズには、イングリダ・シモニーテに関連するカテゴリがあります。
公職
先代
サウリュス・スクヴェルネリス 		リトアニアの旗 リトアニア共和国首相
2020 - 		次代
（現職）
先代
アルギルダス・ゲディミナス・シェメタ（リトアニア語版） 		リトアニアの旗 リトアニア共和国財務大臣
2009年 - 2012年 		次代
リマンタス・シャジュス（リトアニア語版）
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=イングリダ・シモニーテ&oldid=101103736」から取得