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イゴール・フラガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イゴール・フラガ
Igor Fraga
基本情報
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
生年月日 (1998-09-26) 1998年9月26日(26歳)
出身地 日本の旗 日本石川県金沢市(出生地)
SUPER GTでの経歴
デビュー 2023年
所属 ANEST IWATA Racing with Arnage
車番 50
出走回数 7
優勝回数 0
ポールポジション 0
ファステストラップ 0
シリーズ最高順位 23位 (2023年)
過去参加シリーズ
2020
2020
2019
2018
2017–18
201517
FIA フォーミュラ3選手権
トヨタ・レーシング・シリーズ
FR・ヨーロピアン・チャンピオンシップ
USF・2000選手権
NACAM・フォーミュラ4選手権
ブラジル・フォーミュラ3選手権
選手権タイトル
2020
2017
トヨタ・レーシング・シリーズ
ブラジル・フォーミュラ3選手権・アカデミー・クラス
基本情報
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権での経歴
デビュー 2023年
所属 B-Max Racing
車番 52
出走回数 18
優勝回数 1
ポールポジション 1
ファステストラップ 1
シリーズ最高順位 4位 (2023年)
Fraga in esports
イゴール・フラガ
基本情報
生誕 (1998-09-26) 1998年9月26日(26歳)
国籍 ブラジル
選手情報
ゲーム
リーグ Gran Turismo World Series
優勝
チーム
2014–present T1[注釈 1]
テンプレートを表示

イゴール・オオムラ・フラガIgor Omura Fraga, 1998年9月26日 - )は、ブラジルレーシングドライバーEスポーツプレイヤーである。

石川県金沢市出身[1]ブラジルミナスジェライス州イパチンガ育ち。日系ブラジル人4世。

経歴

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2004年、父が購入したドライビングシミュレーターグランツーリスモ』をプレイし始め、同時期にキッズカートを始める。同年と2005年にびわこSLシリーズ・キッズカート部門で連覇[2]。同期に牧野任祐小高一斗阪口晴南らがいる[3]

2009年、リーマン・ショックによる父の日本事業の影響と、スポンサーの撤退が相次いだため、一度はレース活動から引退し、翌年の小学校(金沢市立三和小学校)卒業を待って両親と共にブラジルへ帰国。

この間、SCE日産自動車が主催するレーシングドライバー養成プログラム「GTアカデミー」に参加。

2014年、レース活動を再開。翌2015年から3年間ブラジル・フォーミュラ3選手権に参戦。2017年にアカデミークラス年間総合優勝を果たす。同年には並行してメキシコで開催されたNACAM F4選手権にも出場し、年間総合2位を獲得。

2018年にはUSF・2000選手権に参戦し、年間総合4位(うち表彰台3回)を獲得。並行して同年より創設されたFIAグランツーリスモ チャンピオンシップの国別対抗個人戦部門「ネイションズカップ」にて初代王者に輝いた[4]

2019年に欧州へ渡り、同年フォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権、翌2020年FIA F3選手権に参戦。同年レッドブル・ジュニアチームに加入したが[5]、新型コロナウイルス感染拡大の影響でレース活動が制限された事もあり同年脱退。

2022年、活動拠点を日本へ移し[6][7][8]スーパーフォーミュラのeモータースポーツアンバサダーに就任[9]。翌2023年、B-MAX RACINGから全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に、アネスト岩田からSUPER GT GT300クラス(パートナーは古谷悠河)にそれぞれ参戦。

人物

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マルチリンガルであり、母国語のポルトガル語の他に、英語日本語スペイン語が話せる[10]。特に日本語は敬語を含めた日常会話も全く問題なく、同じくSUPER GTに参戦しているジュリアーノ・アレジと同様、日本でのメディア対応も通訳なしで行える。

レース戦績

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略歴

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シリーズ チーム レース 勝利 PP FL 表彰台 ポイント 順位
2015 ブラジル・フォーミュラ3選手権 – Class B英語版 プロップ・カー・レーシング 16 4 2 4 9 117 3位
2016 ブラジル・フォーミュラ3選手権英語版 プロップ・カー・レーシング 4 0 0 0 1 19 11位
2017 ブラジル・フォーミュラ3選手権 – Academy Class英語版 プロップ・カー・レーシング 16 10 7 7 13 190 1位
2017–18 NACAM・フォーミュラ4選手権英語版 プロップ・カー・レーシング 18 6 5 7 12 280 2位
2018 U.S. F2000 ナショナルチャンピオンシップ英語版 エクスクルーシヴ・オートスポーツ 14 0 0 0 3 213 4位
2019 フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ英語版 DR・フォーミュラ・RP・モータースポーツ英語版 24 4 4 3 11 300 3位
2020 FIA フォーミュラ3選手権英語版 チャロウズ・レーシング・システム英語版 16 0 0 0 0 1 24位
トヨタ・レーシング・シリーズ英語版 M2・コンペティション英語版 15 4 3 3 9 362 1位
2023 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 B-Max Racing Team 18 1 1 1 7 62 4位
SUPER GT - GT300 ANEST IWATA Racing with Arnage 8 0 0 0 0 5 23位
2024 SUPER GT - GT300 ANEST IWATA Racing with Arnage 0 0 0 0 0 0 NC
スーパーフォーミュラ PONOS NAKAJIMA RACING リザーブドライバー[11]

U.S. F2000 ナショナルチャンピオンシップ

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チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 順位 ポイント
2018年 エクスクルーシヴ・オートスポーツ STP
8
STP
2
IMS
8
IMS
17
LOR
7
ROA
8
ROA
5
TOR
7
TOR
2
MDO
17
MDO
3
MDO
5
POR
15
POR
4
4位 213

フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ

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チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 DC ポイント
2019年 DR・フォーミュラ・RP・モータースポーツ LEC
1

3
LEC
2

3
LEC
3

7
VLL
1

7
VLL
2

8
VLL
3

C
HUN
1

5
HUN
2

DNS
HUN
3

4
RBR
1

2
RBR
2

9
RBR
3

1
IMO
1

1
IMO
2

3
IMO
3

2
IMO
4

3
CAT
1

10
CAT
2

4
CAT
3

7
MUG
1

5
MUG
2

5
MUG
3

5
MNZ
1

1
MNZ
2

1
MNZ
3

3
3位 300

トヨタ・レーシング・シリーズ

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チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 DC ポイント
2020年 M2・コンペティション HIG
1

2
HIG
2

7
HIG
3

3
TER
1

3
TER
2

6
TER
3

2
HMP
1

1
HMP
2

4
HMP
3

1
PUK
1

2
PUK
2

5
PUK
3

8
MAN
1

1
MAN
2

4
MAN
3

1
1位 362

FIA フォーミュラ3選手権

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エントラント 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 DC ポイント
2020年 チャロウズ・レーシング・システム RBR
FEA

16
RBR
SPR

25
RBR
FEA

26
RBR
SPR

14
HUN
FEA

15
HUN
SPR

Ret
SIL
FEA

15
SIL
SPR

Ret
SIL
FEA

18
SIL
SPR

10
CAT
FEA

24
CAT
SPR

18
SPA
FEA

19
SPA
SPR

27
MNZ
FEA

24
MNZ
SPR

17
MUG
FEA

MUG
SPR

24位 1

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

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チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 順位 ポイント
2023年 B-Max Racing Team AUT
1

Ret
AUT
2

4
AUT
3

7
SUG
1

2
SUG
2

6
SUG
3

1
SUZ
1

Ret
SUZ
2

9
SUZ
3

7
FUJ
1

8
FUJ
2

4
FUJ
3

8
OKA
1

2
OKA
2

2
OKA
3

2
MOT
1

3
MOT
2

2
MOT
3

4
4位 62

SUPER GT

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チーム 車両 クラス 1 2 3 4 5 6 7 8 DC ポイント
2023年 ANEST IWATA Racing with Arnage レクサス・RC F GT3 GT300 OKA
12
FUJ
14
SUZ
17
FUJ
19
SUZ
10
SUG
7
AUT
11
MOT
17
23位 5
2024年 OKA
17
FUJ
14
SUZ
14
FSW
20
SUZ
21
SUG
18
AUT
Ret
MOT
Ret
NC 0

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ Known as SK Telecom T1 from 2014 to 2019.

出典

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  1. ^ McLaren Racing – Getting to know: Igor Fraga” (英語). www.mclaren.com. 2019年6月22日閲覧。
  2. ^ The inside scout – Igor Fraga” (英語). FIAFormula3® – The Official F3® Website. 2022年5月5日閲覧。
  3. ^ 【日本語】 都道府県対抗 U18 全日本選手権 - YouTube GRAN TURISMO TV 2019年10月27日(第46回東京モーターショー
  4. ^ 「グランツーリスモSPORTS」で「FIA グランツーリスモチャンピオンシップ」がスタート。ワールドファイナルの勝者は「FIA Gala」で表彰”. 4Gamer.net. 2024年3月12日閲覧。
  5. ^ 日本出身の初代グランツーリスモ王者、イゴール・フラガがレッドブルF1育成に加入。FIA-F3出場へ - autosport Web 2020年3月16日
  6. ^ McLaren Racing – Igor Fraga wins McLaren Shadow Project 2018” (英語). www.mclaren.com. 2020年11月25日閲覧。
  7. ^ 元レッドブルジュニアの逸材、イゴール・フラガが生まれ育った日本で“再出発”。国内カテゴリーのシート掴めるか?”. motorsport.com (2022年11月26日). 2024年1月21日閲覧。
  8. ^ Igor Fraga [@1gorFraga] (2022年8月5日). "って事で、今週の火曜日に日本へ引っ越しました😳 日本の皆さんも宜しくお願いします😊". X(旧Twitter)より2024年1月21日閲覧
  9. ^ 初代グランツーリスモ王者のイゴール・フラガ、スーパーフォーミュラのeモータースポーツアンバサダーに就任 - autosport Web 2022年10月26日
  10. ^ Igor Fraga - USF2000.com”. USF2000. 2019年6月22日閲覧。[リンク切れ]
  11. ^ PONOS NAKAJIMA RACING始動! 2024年のマシンカラーリングとリザーブドライバーが決定”. オートスポーツWeb. SAN-EI (2024年2月14日). 2024年2月17日閲覧。

外部リンク

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