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よしもと漫才劇場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
よしもと漫才劇場
劇場の入居するYES-NAMBAビル
地図
情報
通称 マンゲキ
正式名称 よしもと漫才劇場
旧名称 ワッハホール・5upよしもと
開館 2014年12月1日
客席数 305席
用途 漫才コントなど
運営 吉本興業
所在地 542-0075
大阪府大阪市中央区難波千日前12-7
YES-NAMBAビル5F
位置 北緯34度39分52.6秒 東経135度30分11秒 / 北緯34.664611度 東経135.50306度 / 34.664611; 135.50306座標: 北緯34度39分52.6秒 東経135度30分11秒 / 北緯34.664611度 東経135.50306度 / 34.664611; 135.50306
アクセス
外部リンク よしもと漫才劇場
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よしもと漫才劇場(よしもとまんざいげきじょう)は、大阪府大阪市中央区難波千日前にあるお笑いの劇場。なんばグランド花月の向かい、YES-NAMBAビル[1]の5階にある。通称はマンゲキ[2]

概要

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2014年11月24日を以て閉館した5upよしもとを引き継ぐ若手芸人の拠点として2014年12月1日にリニューアルオープンされた。YES-NAMBAビル5階のリニューアルは2回目となる。座席数は305席。

所属芸人は概ねNSC27期(2005年デビュー)相当以下を対象とし、NSC大阪校39期相当以下の芸歴の芸人は翔メンバー、NSC大阪校38期相当以上の芸歴の芸人は極メンバーとなる。

お笑い公演以外では過去に『バツウケテイナー』(サンテレビジョン)や『マヨなか笑人』(読売テレビ)、現在は『ワチャラチャ忍忍』(サンテレビジョン)などの収録が行われている。

2022年5月24日、よしもと漫才劇場から所属芸人の芸歴改正が発表され、結成16年目以上のグループおよびデビューから16年目以上のピン芸人は卒業することとなった(卒業した芸人は後述)。

上方漫才協会

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よしもと漫才劇場のオープンと共に発足され、中田カウスが会長、中田ボタンが副会長を務める。大阪のお笑い文化の継承と発展のため、舞台に立つ若手漫才師たちのサポートを行う協会。師匠のいない養成所出身のお笑い芸人が増えたため、協会が師匠の役割を果たし、次世代を担う若手漫才師を育成することを目的としており、若手の劇場も開館している。

よしもと漫才劇場に出演する若手漫才師は上方漫才協会の指導のもと、なんばグランド花月の舞台に立つことを目標に芸を磨いていき、毎年1月には上方漫才協会大賞が開催されている。

組織

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公演内容

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よしもと漫才劇場では吉本興業所属の若手芸人による漫才やコントのお笑い公演が主たる公演である。

寄席公演

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漫才およびコントの寄席公演が定期開催される[4]。以下に定期寄席公演を示す。

公演名 出演者 公演頻度 備考
Kakeru翔LIVE 翔メンバー 平日のほぼ毎日、どちらかが開催される[注釈 1] 「Kakeru翔LIVEプラス+」はオンライン配信がなされる
Kakeru翔SP 翔メンバー、極メンバー 「Kakeru翔SPプラス+」はオンライン配信がなされる
超よしもとお笑いライブ 翔メンバー、極メンバー、そのほかの芸人 休日のほぼ毎日 翔メンバーと極メンバーのほかに出演する芸人は、中堅芸人、5upよしもとや当該劇場の卒業メンバー、東京からのゲストを主とする

ネタバトル

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よしもと漫才劇場内でのネタのコンテストとして、以下の公演が定期開催される。これらの公演は「ネタバトル」と呼ばれ、劇場への昇格と降格もこれらの公演によって行われる。(昇格および降格のシステムは後述)審査は観客とスタッフによる投票によって行われる。

公演名 出演者 公演頻度 備考
グランドバトル
  • 極メンバー全員
  • 「UP TO YOU! サバイバルステージ」を勝ち抜いたNSC大阪校38期相当以上の芸歴の芸人
偶数月に1回(2か月に1回) 総合10位以内に入った「UP TO YOU! サバイバルステージ」の勝ち抜き組はよしもと漫才劇場所属の極メンバーに昇格する
Kakeru翔GP 翔メンバー全員
kakeru翔チャレンジバトル
  • 「Kakeru翔GP」の下位メンバー
  • 「UP TO YOU! サバイバルステージ」を勝ち抜いたNSC大阪校39期相当以下の芸歴の芸人
奇数月に1回(2か月に1回)
  • 総合10位以内に入った組はよしもと漫才劇場所属の翔メンバーに昇格もしくは所属継続となる
  • 総合11位以下となった翔メンバーは当該劇場の所属が解除され降格となる

昇格・降格システム

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「グランドバトル」や「kakeru翔チャレンジバトル」のネタバトルを勝ち抜きよしもと漫才劇場の所属芸人となることを昇格といい、「kakeru翔チャレンジバトル」にてよしもと漫才劇場の所属を解除されることを降格という。以下に昇格および降格のシステムを述べる。

2017年3月まで

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一月に一回の頻度で「kakeru翔LIVE」出演対象芸人(芸歴7年目以下)全組や「UP TO YOU!」での選抜メンバー(芸歴8年目以下)が劇場出番をかけてネタバトル「kakeru翔GP」が行われ、そこでの順位次第で、「UP TO YOU!」の選抜メンバーがよしもと漫才劇場の出番が組み込まれたり、「kakeru翔LIVE」出演芸人がよしもと漫才劇場の出番を剥奪されたりする。

「kakeru翔LIVE」出演対象外芸人(芸歴7年目以上)に関しては、特別なバトルイベントがなく降格もないが、適宜「UP TO YOU!」メンバー(芸歴8年目以上)が加えられる。

2017年4月以降

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翔メンバー

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偶数月に1回(2か月に1回)、「kakeru翔GP」にて翔メンバー全組でネタバトルを行う。
「kakeru翔GP」にて下位になったメンバーと、「UP TO YOU! サバイバルステージ」を勝ち抜いたNSC大阪校39期相当以下の芸歴の芸人は、「Kakeru翔GP」の翌月に開催される「kakeru翔チャレンジバトル」(奇数月隔月)に出演する。「kakeru翔チャレンジバトル」にて総合10位以内に入った組はよしもと漫才劇場所属の翔メンバーに昇格もしくは所属継続となる。総合11位以下となった翔メンバーは当該劇場の所属が解除され降格となる。

極メンバー

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偶数月に1回(2か月に1回)、「グランドバトル」に極メンバー全組と「UP TO YOU! サバイバルステージ」を勝ち抜いたNSC大阪校38期相当以上の芸歴の芸人が出演し、ネタバトルを行う。
「グランドバトル」にて総合10位以内に入った組のうち、「UP TO YOU! サバイバルステージ」を勝ち抜いた組はよしもと漫才劇場所属の極メンバーに昇格する。なお、極メンバーの降格はない

「Kakeru翔GP」結果

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「Kakeru翔GP」の客票が上位となった組が公演内で発表され、審査員票と含めて上位コンビが年始に行われる上方漫才協会大賞新人賞のノミネート候補となる。

2022年8月までは上位4組が公表されていた。2022年10月以降は上位4組が公表される回と上位10組が公表される回が混在する。

ここには過去の結果発表の内容を示す。

出演芸人

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「グランドバトル」出演対象芸人(芸歴9年目以上)

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※2024年9月現在のメンバー

「kakeru翔LIVE」出演対象芸人(芸歴8年目以下)

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※2025年2月現在のメンバー

過去のメンバー

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解散した芸人

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オーディションライブ「UP TO YOU!」に降格した芸人

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東京に進出した芸人

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卒業した芸人

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なお、土休日公演の「超よしもとお笑い(漫才)ライブ」には、他の卒業メンバーと同様に卒業後も引き続き出演する。

その他

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  • 清友(元ローンガンメン・元ブービーバービーのつーことコンビ「ニゲルベ」を2021年1月1日に結成。ニゲルベとして2021年6月5日の『グランドバトル』で総合9位にランクインし、翌7月から再び所属。しかし2022年8月27日にニゲルベ解散を発表し、翌年7月から作家に転身)
  • ズンズンポイポイ(2016年9月に東京に活動の拠点を移し、SMA NEET Projectへ移籍)
  • 誠子(2024年3月31日をもって尼神インターを解散し、吉本興業を退所)
  • てんしとあくま(2020年5月15日に川口が死去。その後かんざきが「てんしとあくま かんざき」として活動し、劇場メンバーからは外れていた。2024年3月5日、かんざきが元ジュリエッタの貫太郎とのコンビ「動物チーム」を結成。それに伴い、解散を正式発表した。)
  • 爆ノ介(2020年10月23日にザ・プラン9へ加入後、2021年4月1日を以てよしもと漫才劇場を卒業)

脚注

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注釈

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  1. ^ 『ワチャラチャ忍忍』の収録日を除く。

出典

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  1. ^ 建物は吉本興業が所有・管理を行っていたが、2013年4月に売却。売却後、吉本興業は管理実務を不動産管理会社のザイマックスグループと南海電鉄グループの南海ビルサービスに委託をしている。
  2. ^ 霜降りせいや待望の企画が『アメトーーク!』で実現!大阪若手芸人の登竜門“マンゲキ”とは?”. テレ朝POST. 2022年3月28日閲覧。
  3. ^ “上方漫才協会副会長に河井ゆずる 引退の中田ボタンの後任 中田カウス「信頼できる」”. スポニチ. https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2025/01/13/kiji/20250113s00041000287000c.html 2025年1月14日閲覧。 
  4. ^ "劇場案内|よしもと漫才劇場". よしもと漫才劇場. 2025年2月20日閲覧
  5. ^ 2/11(金)「Kakeru翔GP」 ライブレポートを更新!|よしもと漫才劇場|note”. note(ノート). 2023年2月21日閲覧。
  6. ^ 4/9(土)「Kakeru翔GP」ライブレポートを更新!|よしもと漫才劇場|note”. note(ノート). 2023年2月21日閲覧。
  7. ^ 6/ 12(日)「Kakeru翔GP」ライブレポートを更新!|よしもと漫才劇場|note”. note(ノート). 2023年2月21日閲覧。
  8. ^ 【8月のチャンピオンは!?】8/7(日)「Kakeru翔GP」ライブレポート更新!!”. note. 2022年10月15日閲覧。
  9. ^ 【10月のチャンピオンは!?】10/9(日)「Kakeru翔GP」ライブレポート更新!!”. note. 2022年10月15日閲覧。
  10. ^ 【12月のチャンピオンは!?】12/17(土)「Kakeru翔GP」ライブレポート更新!!|よしもと漫才劇場|note”. note(ノート). 2023年1月16日閲覧。
  11. ^ 【2月のチャンピオンは!?】2/4(土)「Kakeru翔GP」ライブレポート更新!!|よしもと漫才劇場|note”. note(ノート). 2023年2月21日閲覧。
  12. ^ 【4月のチャンピオンは!?】4/8(土)「Kakeru翔GP」ライブレポート更新!!|よしもと漫才劇場|note”. note(ノート). 2023年4月8日閲覧。
  13. ^ 【6月のチャンピオンは!?】6/10(土)「Kakeru翔GP」ライブレポート更新!!|よしもと漫才劇場”. note(ノート) (2023年6月10日). 2023年6月11日閲覧。
  14. ^ 【2月のチャンピオンは!?】2/11(日)「Kakeru翔GP」ライブレポート更新!!|よしもと漫才劇場|note”. note(ノート). 2024年2月11日閲覧。
  15. ^ 【4月のチャンピオンは!?】4/14(日)「Kakeru翔GP」ライブレポート更新!!|よしもと漫才劇場”. note(ノート) (2024年4月14日). 2024年5月14日閲覧。
  16. ^ 【6月のチャンピオンは!?】6/15(土)「Kakeru翔GP」ライブレポート更新!!|よしもと漫才劇場”. note(ノート) (2024年6月15日). 2024年6月20日閲覧。
  17. ^ 【8月のチャンピオンは!?】8/4(日)「Kakeru翔GP」ライブレポート更新!!|よしもと漫才劇場”. note(ノート) (2024年8月5日). 2024年8月7日閲覧。
  18. ^ 【10月のチャンピオンは!?】10/6(日)「Kakeru翔GP」ライブレポート更新!!|よしもと漫才劇場”. note(ノート) (2024年10月6日). 2024年10月7日閲覧。
  19. ^ 【12月のチャンピオンは!?】12/15(日)「Kakeru翔GP」ライブレポート更新!!|よしもと漫才劇場”. note(ノート) (2024年12月15日). 2024年12月15日閲覧。
  20. ^ 【速報!】2/9(日)「Kakeru翔GP」結果発表!|よしもと漫才劇場”. note(ノート) (2025年2月9日). 2025年2月9日閲覧。
  21. ^ お笑いコンビ・GAGが再びトリオに復活 今年3月末に1人脱退も6月にメンバー新加入」『デイリースポーツ online』2024年5月17日。2024年5月17日閲覧

外部リンク

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