マカヴィティ賞
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マカヴィティ賞(マカヴィティしょう、Macavity Awards)は、国際ミステリ愛好家クラブ[1]が主催する推理小説の賞。同団体のメンバーによって候補作・受賞作が決められる。賞の名はイギリスの詩人T・S・エリオットの著作『キャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法』[2]に登場する猫にちなむ。
作品賞、新人(処女作)賞、ノンフィクション賞、短編賞の4部門があり、2006年に新たにスー・フェダー歴史ミステリ賞が新設された。
各年の結果
[編集]長編賞
[編集]年 | 受賞作 | ノミネート作 |
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1987年 | P・D・ジェイムズ 『死の味』 | |
1988年 | ナンシー・ピカード 『結婚は命がけ』 | |
1989年 | トニイ・ヒラーマン 『時を盗む者』 | |
1990年 | キャロリン・G・ハート 『ミステリ講座の殺人』 | |
1991年 | シャーリン・マクラム 『いつか還るときは』 | |
1992年 | ナンシー・ピカード 『悲しみにさよなら』 | |
1993年 | マーガレット・マロン 『密造人の娘』 | |
1994年 | ミネット・ウォルターズ 『女彫刻家』 | |
1995年 | シャーリン・マクラム 『丘をさまよう女』 | |
1996年 | メアリー・ウィリス・ウォーカー 『神の名のもとに』 | |
1997年 | ピーター・ラヴゼイ 『猟犬クラブ』 | |
1998年 | デボラ・クロンビー 『警視の死角』 |
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1999年 | マイクル・コナリー 『わが心臓の痛み』 |
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2000年 | スジャータ・マッシー "The Flower Master" |
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2001年 | ヴァル・マクダーミド 『処刑の方程式』 |
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2002年 | ローリー・R・キング "Folly" |
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2003年 | S・J・ローザン 『冬そして夜』 |
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2004年 | ピーター・ラヴゼイ 『漂う殺人鬼』 |
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2005年 | ケン・ブルーウン 『酔いどれ故郷にかえる』 |
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2006年 | マイクル・コナリー 『リンカーン弁護士』 |
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2007年 | ナンシー・ピカード 『凍てついた墓碑銘』 |
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2008年 | ローラ・リップマン 『女たちの真実』 |
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2009年 | デボラ・クロンビー 『警視の偽装』 |
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2010年 | ケン・ブルーウン、リード・ファレル・コールマン "The Tower" | |
2011年 | ルイーズ・ペニー "Bury Your Dead" |
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2012年 | サラ・グラン 『探偵は壊れた街で』 |
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2013年 | ルイーズ・ペニー "The Beautiful Mystery" |
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2014年 | ウィリアム・K・クルーガー 『ありふれた祈り』 | |
2015年 | アレックス・マーウッド "The Killer Next Door" |
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2016年 | ルー・バーニー "The Long and Faraway" | |
2017年 | ルイーズ・ペニー "A Great Reckoning" | |
2018年 | アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』 | |
2019年 | ルー・バーニー "November Road" | |
2020年 | エイドリアン・マッキンティー『ザ・チェーン 連鎖誘拐』 | |
2021年 | S・A・コスビー『黒き荒野の果て』 | |
2022年 | S・A・コスビー『哀しみを頬に刻め』 |
新人賞
[編集]年 | 受賞作 | ノミネート作 |
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1987年 | フェイ・ケラーマン 『水の戒律』 マリリン・ウォレス "A Case of Loyalties" |
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1988年 | ロバート・クレイス 『モンキーズ・レインコート』 | |
1989年 | キャロライン・グレアム 『蘭の告発』 | |
1990年 | ジル・チャーチル 『ゴミと罰』 | |
1991年 | パトリシア・コーンウェル 『検屍官』 | |
1992年 | スー・ヘンリー 『犬橇レースの殺人』 メアリー・ウィリス・ウォーカー 『凍りつく骨』 |
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1993年 | バーバラ・ニーリイ 『怯える屋敷』 | |
1994年 | シャラン・ニューマン "Death Comes as Epiphany" | |
1995年 | ジェフ・アボット 『図書館の死体』 | |
1996年 | ダイアン・デイ 『フリモント嬢と奇妙な依頼人』 | |
1997年 | デイル・フルタニ 『ミステリー・クラブ事件簿』 | |
1998年 | ペニー・ワーナー 『死体は訴える』 |
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1999年 | ジェリリン・ファーマー 『死人主催晩餐会』 |
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2000年 | ポーラ・L・ウッズ 『エンジェル・シティ・ブルース』 |
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2001年 | デイヴィッド・リス 『紙の迷宮』 |
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2002年 | C・J・ボックス 『沈黙の森』 |
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2003年 | ジュリア・スペンサー=フレミング "In the Bleak Midwinter" |
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2004年 | ジャクリーン・ウィンスピア 『夜明けのメイジー』 |
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2005年 | ハーレイ・ジェーン・コザック 『誘惑は殺意の香り』 | |
2006年 | ブライアン・フリーマン 『インモラル』 |
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2007年 | ニック・ストーン 『ミスター・クラリネット』 |
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2008年 | タナ・フレンチ 『悪意の森』 |
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2009年 | スティーグ・ラーソン 『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』 | |
2010年 | アラン・ブラッドリー 『パイは小さな秘密を運ぶ』 |
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2011年 | ブルース・ダシルヴァ 『記者魂』 | |
2012年 | レナード・ローゼン 『捜査官ポアンカレ―叫びのカオス』 |
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2013年 | ダニエル・フリードマン 『もう年はとれない』 |
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2014年 | テリー・シェイムズ "A Killing at Cotton Hill" | |
2015年 | ジュリア・ダール "Invisible City" |
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2016年 | グレン・エリク・ハミルトン "Past Crimes" |
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短編賞
[編集]年 | 受賞作 | ノミネート作 |
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1987年 | スー・グラフトン 「パーカー・ショットガン」 | |
1988年 | ロバート・バーナード 「衣裳箪笥の中の女」 | |
1989年 | ダグ・アリン 「二度死んだ男」 | |
1990年 | ナンシー・ピカード 「いつもこわくて」 | |
1991年 | ジョーン・ヘス 「とても我慢できない」 | |
1992年 | マーガレット・マロン 「デボラの裁き」 | |
1993年 | キャロリン・G・ハート 「ヘンリー・Oの休日」 | |
1994年 | スーザン・ダンラップ 「レジにてお並びください」 | |
1995年 | デボラ・アダムス "Cast Your Fate to the Wind" ジャン・バーク 「パートナー」 |
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1996年 | コリン・デクスター 「エバンズ、初級ドイツ語を試みる」 | |
1997年 | キャロリン・ウィート 「重すぎる判決」 | |
1998年 | ピーター・ロビンスン 「ローズ・コテージの二人の婦人」 |
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1999年 | バーバラ・ダマート "Of Course You Know That Chocolate Is a Vegetable" |
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2000年 | ケイト・グライリー "Maubi and the Jumbies" |
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2001年 | レジナルド・ヒル 「クリスマスのキャンドル」 |
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2002年 | ジャン・バーク 「修道院の幽霊」 |
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2003年 | ジャネット・ドーソン "Voice Mail" |
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2004年 | サンディ・バルゾー "The Grass Is Always Greener" |
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2005年 | テレンス・ファハティ 「スレインの未亡人」 |
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2006年 | ナンシー・ピカード "There is No Crime on Easter Island" |
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2007年 | ティム・マリーニー 「死が二人を別つまで」 |
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2008年 | リース・ボウエン "Please Watch Your Step" |
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2009年 | ダナ・キャメロン "The Night Things Changed" | |
2010年 | ハンク・フィリッピ・ライアン "On the House" |
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2011年 | ダナ・キャメロン "Swing Shift" |
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2012年 | ダナ・キャメロン "Disarming" |
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2013年 | バーブ・ガフマン "The Lord Is My Shamus" |
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2014年 | アート・テイラー "The Care and Feeding of Houseplants" |
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2015年 | クレイグ・フォースタス・バック "Honeymoon Sweet" |
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2016年 | ミーガン・アボット "The Little Men" |
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スー・フェダー歴史ミステリ賞
[編集]年 | 受賞作 | ノミネート作 |
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2006年 | ジャクリーン・ウィンスピア "Pardonable Lies" |
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2007年 | リース・ボウエン "Oh Danny Boy" |
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2008年 | アリアナ・フランクリン 『エルサレムから来た悪魔』 |
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2009年 | リース・ボウエン 『貧乏お嬢さま、古書店へ行く』 |
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2010年 | レベッカ・キャントレル 『レクイエムの夜』 |
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2011年 | ケリー・スタンリー "City of Dragons" |
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2012年 | カトリーナ・マクファーソン "Dandy Gilver and the Proper Treatment of Bloodstains" |
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2013年 | チャールズ・トッド "An Unmarked Grave" |
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2014年 | ディヴィッド・マレル "Murder as a Fine Art" |
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2015年 | カトリーナ・マクファーソン "A Deadly Measure of Brimstone" | |
2016年 | スザンナ・カルキンズ "The Masque of a Murderer" |
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