Ultra Density Optical
Ultra Density Optical | |
---|---|
記録方式 | 相変化 (光) |
トラック形状 | 同心円 |
ディスクサイズ | 13 cm (5.25インチ) |
外形寸法 | 縦153 x 横135 x 高11 mm |
転送速度 | 最大4 MByte/sec |
記憶容量 | 30G B |
書き換え回数 | 10000回 |
Ultra Density Optical(ウルトラデンシティーオプティカル、UDO)は、ソニーが規格策定、HPおよびPlasmonが開発した、青紫色レーザーを利用することで両面で30 GBおよび60 GBの容量を持つ、相変化記録技術を採用した光ディスク(第3世代光ディスク)の一種。
ソニー[1][2]はBlu-ray Discを重要視したため、UDOからは撤退し、HP[3]およびPlasmonによって製品化が進められた。
5.25インチMOの後継規格として位置づけられており、MOからの移行がスムーズに行えるよう配慮されている[2]。
メディア
[編集]ディスクサイズは5.25インチで、MOと同じ寸法のカートリッジに収められている。
UDOには10,000回まで書き換え可能なリライタブルタイプと、追記型のWORM(Write Once Read Many)タイプの2種類が用意されている。容量は30 GBおよび60 GBが存在し、Ecma Internationalによってそれぞれ「ECMA-350」[4]「ECMA-380」[5]として標準化されている。120 GBも対応予定だった[6]。
2003年12月22日に三菱化学メディアはPlasmonとライセンス契約を締結し、製造・販売することを決定し[6][7][8][9]、2004年12月28日に追記型UDOディスク『MUDW030G』と書き換え型UDOディスク『MUDR030G』に発売することを発表した[10][11][12][13]。
またPlasmonは2005年08月29日にディスク上の特定部分のみのデータを破壊し、その他のデータはそのまま残すことが可能なディスクを開発したと発表した[14]。
2015年には『MUDW030G』が市場縮小による販売数量減少のために生産完了になった[15]。
ドライブ
[編集]日本ヒューレット・パッカードは2004年06月08日にUDOを使用したアーカイブ・ストレージ「HP StorageWorks Ultra Density Opticalファミリ」の発表を行った[16][17][18]。
2005年からUDOの部品の生産委託をPlasmonから請けていたコニカミノルタオプトはドライブ事業に参入することを決定した[19][20]。
2007年6月11にはコニカミノルタオプトは最大記憶容量60Gバイトの製品を発売することを発表した[21]。
関連規格
[編集]三菱化学メディア、メモリーテックおよびPlasmonは、HDコンテンツの搬送およびアーカイブを目的とする光ディスクの仕様としてUDO-DMD(Ultra Density Optical Digital Master Disk)を共同発表した[22]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 『データアーカイブやサーバ用途向けに最大40GBの大容量データ記録を可能にする次世代書き換え型光ディスクドライブ「5.25インチUDO(ユーディーオー:Ultra Density Optical)規格(案)」を策定』(プレスリリース)ソニー、2000年11月1日 。2022年9月8日閲覧。
- ^ a b “ソニー,最大容量40Gバイトの光ディスク規格を策定”. ITmedia NEW. アイティメディア (2000年11月1日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “日本HP,5.25インチUDO規格を採用”. ITmedia NEW. アイティメディア (2000年11月15日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “Data interchange on 130 mm rewritable and write once read many Ultra Density Optical (UDO) disk cartridges - Capacity: 30 Gbytes per cartridge - First generation” (英語). Ecma International (2003年12月). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “Data interchange on 130 mm rewritable and write once read many Ultra Density Optical (UDO) disk cartridges – Capacity: 60 Gbytes per cartridge – Second generation” (英語). Ecma International (2007年12月). 2022年9月8日閲覧。
- ^ a b 『青色レーザーを使用した30GBの大容量光ディスク "UDO(Ultra Density Optical)ディスク"の製造・販売について』(プレスリリース)三菱化学メディア、2003年12月22日 。2022年9月8日閲覧。
- ^ “容量30GBを実現、MOの次世代規格「UDO」が登場”. Phile Web. 音元出版 (2003年12月24日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “三菱化学メディア、容量30GBの5インチ光メディア”. PC Watch. インプレス (2003年12月24日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “三菱化学メディア、30GバイトUDOディスクを製造”. ITmedia NEW. アイティメディア (2003年12月22日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ 『日本初!30GBの大容量光ディスク UDO(Ultra Density Optical)ディスク新発売』(プレスリリース)三菱化学メディア、2004年12月24日 。2022年9月8日閲覧。
- ^ “三菱化学メディア、30GBの5.25インチ光ディスク“UDO”ディスクを発売”. ASCII.jp. 角川アスキー総合研究所 (2004年12月27日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “三菱化学メディア、容量30GBのUDOディスクを製品化”. PC Watch. インプレス (2004年12月27日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “三菱化学メディア、30Gバイト「UDOディスク」発売”. ITmedia NEW. アイティメディア (2004年12月24日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “部分的にデータを破壊できるUDOディスク、Plasmonが開発”. ITmedia NEW. アイティメディア (2005年8月29日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “三菱化学メディア製品 販売終了のご案内”. 菱電商事 (2015年4月). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “日本HP、次世代光ディスク規格採用の大容量ストレージ“HP StorageWorks Ultra Density Opticalファミリ”を発表”. ASCII.jp. 角川アスキー総合研究所 (2004年6月8日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ 石井一志 (2004年6月8日). “日本HP、次世代光ディスクを採用したアーカイブ向けストレージを発表”. Enterprise Watch. インプレス. 2022年9月8日閲覧。
- ^ “日本HP、「UDO」を採用したアーカイブ・ストレージを発表”. ITmedia NEW. アイティメディア (2004年6月8日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ 『コニカミノルタグループの事業会社 コニカミノルタオプト(株)ブルーレーザー使用の大容量ストレージシステム UDO(Ultra Density Optical)のドライブ事業に本格参入』(プレスリリース)コニカミノルタ、2006年9月25日 。2022年9月8日閲覧。
- ^ “青色レーザー利用の「UDO」対応ドライブを発売--コニカミノルタオプト”. ZDNet Japan. Red Ventures (2006年9月25日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ “メディア1枚で60Gバイト保存可能--コニカミノルタオプトのUDO光ディスク”. ZDNet Japan. Red Ventures (2007年6月11日). 2022年9月8日閲覧。
- ^ 『三菱化学メディア、メモリーテックおよびプラズモンが、 新しいHD DVD コンテンツマスタリング用ディスクの仕様を共同発表』(プレスリリース)メモリーテック、2006年9月11日 。2022年9月8日閲覧。