Sesame!
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Sesame!(セサミ!)は、フィリピンで1983年から1984年にかけて制作されたテレビ番組。
概要
[編集]最初はオリジナルのセサミストリートのフィリピン語の吹き替え版を1970年に放送していたのを皮切りに[1][2]、チルドレンズ・テレビジョン・ワークショップ(セサミワークショップ)がフィリピン政府の資金援助を受けて創設となったフィリピン・セサミストリート・プロジェクト(PSSP)による共同制作でこの番組が放送された[3][4]。英語部分はアメリカ合衆国で撮影され、タガログ語部分はフィリピンで撮影された[5]。
この番組にはカメとサルのマペットが登場しており、これはフィリピン民話にとって重要なキャラクターとされていた[1]。
1984年にフィリピン経済が崩壊したため、この番組への政府の支援は打ち切られた[2][3]。フィリピンのプロデューサーも、共同制作費の半分を払うことができないまま終わっている[3]。
そこで番組のスタッフの多くがフィリピン子供テレビ財団(PCTVF)を設立した後[3]、1984年に「Batibot」という番組を作った。これはセサミストリートの方式をそのまま採用しており、フィリピンのチームだけで作り上げている。ポン・パゴン、キコ・マツィンという人形も、チルドレンズ・テレビジョン・ワークショップとのライセンス契約を交わした上で継続となっている[5]。
ショーは1時間番組で、半分が英語で半分がタガログ語だった[3][4][5][6]。このコンテンツは、子供たちに「国民意識」を教えるというテーマで放送されていた[4]。
キャラクター
[編集]マペット
[編集]住民たち
[編集]- アテ・シルヴィア
- 演 - スーザン・アフリカ[7]
脚注
[編集]- ^ a b c d e Lohr, Steve (1985年7月24日). “HOME-GROWN VALUES REPLACE KERMIT IN FILIPINO VERSION OF 'SESAME STREET'” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2023年3月23日閲覧。
- ^ a b “Filipino Sesame Street facing tough times – UPI Archives” (英語). UPI. 2023年3月23日閲覧。
- ^ a b c d e Cipanas (1991). “Batibot : towards the development of supplementary modes of education for Filipino children”. AMIC ICC Seminar on Children and television: 8 .
- ^ a b c Gettas, Gregory J. (1990). “The Globalization of "Sesame Street": A Producer's Perspective”. Educational Technology Research and Development 38 (4): 60, 62. ISSN 1042-1629 .
- ^ a b c Cana, Paul John (7 September 2020). “Here's the Real Story of Batibot's Pong Pagong and Kiko Matsing”. Esquire Magazine 23 March 2023閲覧。
- ^ Grana, Rhia D. (11 October 2020). “Nostalgia: The untold stories of ‘Batibot,’ according to Kuya Bodjie”. ABS-CBN News 23 March 2023閲覧。
- ^ Yanoria, Luigene (18 September 2014). “Susan Africa is not your typical poor nanay on TV” (英語). Yahoo News. 2023年3月24日閲覧。