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DOCTOR HEAD'S WORLD TOWER -ヘッド博士の世界塔-

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『DOCTOR HEAD'S WORLD TOWER
-ヘッド博士の世界塔-』
フリッパーズ・ギタースタジオ・アルバム
リリース
録音
  • Music Inn
  • Victor Studio
  • Tokyufun
  • Studio A
  • Bay Bridge Studio
  • Kim Studio
  • Zero Studio
  • Studio Z'd
ジャンル
レーベル ポリスター
プロデュース
チャート最高順位
フリッパーズ・ギター アルバム 年表
  • DOCTOR HEAD'S WORLD TOWER -ヘッド博士の世界塔-
  • (1991年 (1991)
『DOCTOR HEAD'S WORLD TOWER -ヘッド博士の世界塔-』収録のシングル
  1. GROOVE TUBE
    リリース: 1991年3月20日 (1991-03-20)
  2. 「BLUE SHININ' QUICK STAR 星の彼方へ」
    リリース: 1991年8月25日 (1991-08-25)
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DOCTOR HEAD'S WORLD TOWER -ヘッド博士の世界塔-』(ドクター・ヘッズ・ワールド・タワー ヘッドはかせのせかいとう)は1991年7月10日 (1991-07-10)に発売されたフリッパーズ・ギター通算3作目にして最後のスタジオ・アルバム(CD:PSCR-1024)

解説

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プライマル・スクリームストーン・ローゼズマイ・ブラッディ・ヴァレンタインなどの同時代のUKサウンドを意識した音作り、暗号的かつ退廃的な歌詞、ほぼ全曲にサンプリングが多く用いられていることなど、前2作とは変わった試みを行っている。皆がドレスアップした格好の良さを追求していた空前のバンドブームの中で、気取らない気怠さを表現した、非常に異質と言える作品であった。アルバムのタイトルはモンキーズが出演した映画『HEAD』に由来するという。本アルバムの発売後に行われた全国ツアーの最中にフリッパーズ・ギターは突如解散した。制作当時の最新の洋楽の流行を反映させて作られたこの作品は、後のJ-POPの流れを大きく変える切っ掛けとなった。

初回限定盤には、虫眼鏡2個を利用した、「飛び出すフリッパーズ」が封入されている(「世界塔よ永遠に」には曲中でそれについても触れられている)。

フリッパーズ・ギターの前2作は、再発およびデジタル配信がなされているが、本作のみ再発・配信がされていない。一説には、本作のサンプリングが無許可で行われていることによる、権利関係の処理が困難なことが原因とされている(ただし、「星の彼方へ」と「グルーヴ・チューブ」のシングル盤は配信されている)。

収録曲

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全作詞・作曲:Double K.O. Corp.(実際の作詞は、全曲 小沢健二。作曲は、全曲二人の共作[1]。)
  1. DOLPHIN SONG/ドルフィン・ソング 5:16
    シングル「星の彼方へ」カップリング曲。デジタル配信では、カップリングの本曲は削除されている。
    イントロでビーチ・ボーイズの「神のみぞ知る」、ほかバッファロー・スプリングフィールドの「折れた矢」がサンプリングされている。
  2. GROOVE TUBE/グルーヴ・チューブ 5:36
    5thシングル。マツダ・ファミリアCM曲。カヴァーもされた後期の代表曲。
  3. AQUAMARINE/アクアマリン 6:19
  4. GOING ZERO/ゴーイング・ゼロ 5:53
  5. (SPEND BUBBLE HOUR IN YOUR) SLEEP MACHINE/スリープ・マシーン 5:20
  6. WINNIE-THE-POOH MUGCUP COLLECTION/ウィニー・ザ・プー・マグカップ・コレクション 4:41
  7. THE QUIZMASTER/奈落のクイズマスター 7:36
  8. BLUE SHININ' QUICK STAR/星の彼方へ 5:32
    6thシングル。'91~'92ミズノ・スキーウェア カラーケルヴィンサーモCM曲。
  9. THE WORLD TOWER/世界塔よ永遠に 10:34
    バンドの終焉を象徴するような内容が特徴の大曲。1と同じ曲が逆回転でサンプリングされている。

クレジット

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  • All SONGS AND PRODUCTION BY DOUBLE K.O. CORP.
  • PERFORMED BY FLIPPER'S GUITAR; KEIGO OYAMADA (vo,g) and KENJI OZAWA (g,vo)
  • MIXING ENGINEER : ZIN YOSHIDA
  • Thanks to the musicians involved in the recording; Mecken (b-2,7), Mishio Ogawa (vo-2), Bakabon Suzuki (b-1,5,6,8), Yuji Okiyama (b-4,9), Hirofumi Asamoto (organ-4, rhodes piano-1), Daisaku Kume (p-2), Yasumi maeda and Rie Inoue (vo.-7,9) and Hitomi Takenaka (vo.-3,6)
  • recorded by Tohru Takayama
  • produced by Double Knockout Corporation, Zin Yoshida and Kenichi Makimura
  • [production staff]
  • sound recording director: Ichiro Oka
  • associate recording engineers: Hiroki Miyahara, Shogo Takeda, Shinichi Ishizuka, Yoshiki Fukushima, Masao Saotome, Yoshinori Kaji, Yoshinori Sakuma, Hiroshi Uemura, Tetsuya Ishikawa, Hajime Nagai
  • recorded, mixed and mastered at Music Inn, Victor Studio, Tokyufun, Studio A, Bay Bridge Studio, Kim Studio, Zero Studio, Studio Z'd
  • art director: Mitsuo Shindo
  • associates & set makers: Satoshi Nakamura & Kohichi Fujikawa for Comtemporary Production
  • director of photography: Kenji Miura
  • associates: Masashi Maruyama & Masashi Nomura for Lightsome
  • set decorations & costumes: Ayumi Shino
  • associate: Yukiko Takeuchi
  • hair styling & make-up: Akemi Nakano
  • associate: Mika Kanzaki
  • photo-duplication: Kiyonori Okuyama
  • supervisor of stereo photography: Hiroji Tanaka
  • co-ordinator of special package: Makoto Kasaki
  • thanks to Yasuyuki Yamaguchi, Masanori Matsuoka, Osamu Takahashi & shooting crew for video clips / Yohko Shindo, Akiko Endo for sleeve production / Takuro Kawanabe, Ryuji Nakazawa for booking co-ordination / many others staff of the recording company Kentaro Hattori, V.J.K.Sakuragi, Yuki Morishita, Kohei Shibata
  • executive producer: Ken Hosokawa
  • Mishio Ogawa by the courtesy of Epic/Sony Records
  • Yuji Okiyama by the courtesy of PONY CANYON INC.
  • Hitomi Takenaka by the courtesy of ZaZa / ALFA RECORDS,INC.
  • [management]
  • T.K.O.corporation: Kenichi Okeda & Mami Kawaguchi

脚注

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  1. ^ 「連載「DOOWUTCHYALIKE」 75 無職の混沌」『Olive 1997年12月18日号』第16巻第23号、マガジンハウス、1997年9月20日、67頁、通巻358号。 

外部リンク

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