2023年一般教書演説
ホワイトハウスが公開した演説の全編映像 | |
日付 | 2023年2月7日 |
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時刻 | 午後9時 |
期間 | 1時間13分 |
会場 | アメリカ合衆国議会議事堂下院本会議場 |
場所 | ワシントンD.C. |
座標 | 北緯38度53分19.8秒 西経77度00分32.8秒 / 北緯38.888833度 西経77.009111度座標: 北緯38度53分19.8秒 西経77度00分32.8秒 / 北緯38.888833度 西経77.009111度 |
種別 | 一般教書演説 |
関係者 | |
映像 | C-SPAN |
前回 | 2022年一般教書演説 |
次回 | 2024年一般教書演説 |
2023年一般教書演説(2023ねんいっぱんきょうしょえんぜつ)は、第46代アメリカ合衆国大統領のジョー・バイデンが2023年2月7日火曜午後9時(東部標準時)にアメリカ合衆国下院本会議場でアメリカ合衆国第118議会に向けて行った。この演説はテレビ放送したネットワーク全体で2730万人が視聴した。
バイデンにとって2回目となるこの一般教書演説は合同会議での3回目の演説であった。共和党が下院を掌握したのは2018年以来であった。大統領の後ろに座るのは副大統領のカマラ・ハリスと下院議長のケビン・マッカーシーであり、マッカーシーは合同会議長、ハリスは上院議長としての職務を果たした。
演説
[編集]アメリカ合衆国憲法第2条第3節第1項で大統領は「随時連邦の状況に関する情報を連邦議会に提供し、また自ら必要かつ適切と考える施策について議会に審議を勧告する」と規定されている[1]。2023年1月13日にバイデン大統領はマッカーシー下院議長の招待を受け、2月7日に一般教書演説を行った[2][3]。
言及された問題
[編集]- バイデン政権の競争に関する課題で「ジャンク料金」と競業避止条項の禁止が提唱されている[4][5]。バイデンはビッグ・テックを抑制するための反トラスト法の制定を議会に呼びかけた[6][7]。
- 1200万人の新規雇用の創出[8]と失業率の改善を強調した。その他の論点として国内の半導体製造、インフレーション、インフラ、銃による暴力、ロシアのウクライナ侵攻などが挙げられた[9]。
- 債務上限危機にも触れ、さらに共和党が主張する社会保障とメディケアの削減案を強調した[10]。これに対し共和党の聴衆者がブーイングを浴びせた後、バイデンは「どうやら我々全員が賛成のようだ。社会保障もメディケアも予算からは外れないということかな?」と言い返した[10]。
- 在任中の失業率の低下、過去1年半のエネルギー価格の高騰によるインフレ率の低下、そして法制面の成果に関する議論を通して国の産業基盤改善を訴えた[11]。
議員からの野次
[編集]バイデンがフェンタニルの過剰摂取による死亡者を認めるとアンディ・オグルス下院議員は「お前のせいだ!」と叫び、また共和党が社会保障とメディケアを削減しようとしていることに触れるとボブ・グッド下院議員とマージョリー・テイラー・グリーン下院議員が「嘘つき!」と叫んだ[10]。バイデンが在米ウクライナ大使のオクサナ・マルカロワとタイリー・ニコルズの家族を紹介した際もグリーンは着席したままであった[10]。
反論演説
[編集]共和党
[編集]アーカンソー州知事のサラ・ハッカビー・サンダースは一般教書演説に対する共和党からの反論演説を行った[12]。演説でサンダースはバイデンがアメリカ人の生活よりも「wokeなファンタジー」を優先していると批判した。サンダースはまた「我々が始めたわけでもなく、戦うつもりもなかった左翼文化戦争で我々は攻撃を受けている」と述べた[13]。
フアン・シスコマーニはスペイン語で共和党の反論演説を行った[14]。
労働家族党
[編集]デレア・ラミレス下院議員は労働家族党の反論演説を行った[15]。演説でラミレスはバイデン政権の実績を称賛する一方で拡大された子供税額控除の復活、最低賃金15ドルの制定、メディケイドの拡大を求めた[16]。
視聴者数
[編集]今回の一般教書演説の視聴者数は2730万人であり、2022年から29%減少し、過去30年間で最低を記録した[17]。ニールセンによると演説の視聴者の73%が55歳以上、35歳以下は5%であった。
CNNとMSNBCの視聴率は2021年の演説を下回った。
ネットワーク | 視聴者数 |
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FNC | 4,695,000 |
ABC | 4,405,000 |
NBC | 3,778,000 |
CBS | 3,637,000 |
MSNBC | 3,569,000 |
CNN | 2,411,000 |
フォックス | 1,656,000 |
ユニビジョン | 1,083,000 |
テレムンド | 836,000 |
ニュースマックス | 252,000 |
CNBC | 128,000 |
NewsNation | 97,000 |
フォックス・ビジネス | 64,000 |
CNNエスパニョール | 18,000 |
ブロードキャストネットワーク ケーブルニュースネットワーク
参考文献
[編集]- ^ “Constitution of the United States”. United States Senate. February 10, 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。February 7, 2023閲覧。
- ^ Kinery, Emma (January 13, 2023). “Biden to deliver State of the Union address to Congress on Feb. 7”. CNBC. オリジナルのJanuary 13, 2023時点におけるアーカイブ。 January 13, 2023閲覧。
- ^ Cathey, Libby (January 13, 2023). “Biden to deliver State of the Union address Feb. 7”. ABC News. オリジナルのJanuary 13, 2023時点におけるアーカイブ。 January 13, 2023閲覧。
- ^ Evers-Hillstrom, Karl (2023年2月10日). “Junk fees, billionaire tax: Biden's plans explained” (英語). The Hill. 2023年2月14日閲覧。
- ^ Kinery, Emma. “Five key economic points in Biden's 2023 State of the Union address to Congress” (英語). CNBC. 2023年2月14日閲覧。
- ^ “Biden Calls for Antitrust Measures to Rein in Power of Big Tech” (英語). Bloomberg.com. (2023年2月8日) 2023年2月14日閲覧。
- ^ Klar, Rebecca (2023年2月9日). “Biden's call for Big Tech crackdown boosts long-shot antitrust push” (英語). The Hill. 2023年2月14日閲覧。
- ^ “Excerpts from President Biden's State of the Union Address as Prepared for Delivery” (February 7, 2023). February 8, 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。February 7, 2023閲覧。
- ^ “State of the Union Live Updates: Biden to Suggest That U.S. Is Stronger and 'Unbroken'”. The New York Times (February 7, 2023). February 7, 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。February 7, 2023閲覧。
- ^ a b c d “Republicans repeatedly interrupt Biden during State of the Union address”. CNN (February 8, 2023). February 8, 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。February 8, 2023閲覧。
- ^ “State of the Union 2023: Five takeaways from Biden's speech” (英語). BBC News. (2023年2月8日) 2023年2月15日閲覧。
- ^ Mizelle, Shawna (2023年2月2日). “Sarah Huckabee Sanders to deliver Republican response to State of the Union address | CNN Politics” (英語). CNN. February 2, 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月2日閲覧。
- ^ “Arkansas Gov. Sanders slams Biden for 'woke fantasies'” (英語). AP NEWS (2023年2月7日). 2023年2月14日閲覧。
- ^ “Congressman Juan Ciscomani to Deliver Republican Address to the Nation in Spanish”. www.speaker.gov (February 2, 2023). February 3, 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。February 2, 2023閲覧。
- ^ Monaco, Charles (2023年2月3日). “Rep. Delia Ramirez to Deliver WFP's 2023 State of the Union Response” (英語). Working Families Party. February 7, 2023時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月7日閲覧。
- ^ Denean, Austin (2023年2月7日). “Progressives call on Biden, Democrats to do more for working families” (英語). WRGT. 2023年2月14日閲覧。
- ^ Johnson, Ted (2023年2月8日). “State of the Union TV Viewership Falls 29% to 27.3 Million, According to Nielsen”. Deadline Hollywood. オリジナルのFebruary 9, 2023時点におけるアーカイブ。 2023年2月9日閲覧。
外部リンク
[編集]先代 2022年一般教書演説 |
一般教書演説 2023年 |
次代 2024年一般教書演説 |