2011年徳島県知事選挙
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2011年徳島県知事選挙(2011ねんとくしまけんちじせんきょ)は、2011年(平成23年)4月10日に執行された徳島県知事を選出するための選挙。第17回統一地方選挙の日程で行われた。
概要
[編集]現職の飯泉嘉門の任期満了に伴う知事選挙。3選を目指す現職の飯泉に対し、共産党公認の山本千代子が挑む、前回の知事選と同じ顔触れによる一騎討ちとなった。主な争点は、2期8年の飯泉県政への評価など。
各党の対応は、共産党が党公認候補として山本を擁立[1]。飯泉は今回の知事選では政党の推薦を求めなかったため、過去2回の知事選で飯泉を推薦した自民・公明両党は実質支援の体制を整えた[2]。候補者擁立を目指していた民主党は擁立を断念し、自主投票とした[3]。社民党・みんなの党も自主投票を決めた[4]。
また、県議会の自民・公明系の会派が前回と同様に飯泉を推薦。また、民主系の会派も飯泉を推薦し、県連との対応が分かれた[2]。
選挙データ
[編集]告示日
[編集]- 2011年(平成23年)3月24日
執行日
[編集]同日選挙
[編集]立候補者
[編集]3月24日の立候補届出締め切りまで立候補を届け出たのは以下の2名である。立候補届け出順[6]。
候補者名(読み) | 年齢 | 新旧 | 党派 | 肩書き |
---|---|---|---|---|
山本千代子 (やまもと ちよこ) |
62 | 新 | 日本共産党 | 共産党県常任委員 |
飯泉嘉門 (いいずみ かもん) |
50 | 現 | 無所属 (自民党・公明党支援) |
徳島県知事 |
選挙のタイムライン
[編集]- 2010年11月26日 - 飯泉が県議会で、3選に向けて出馬することを表明[7]。
- 2011年1月21日 - 共産党が党公認候補として山本の擁立を正式決定[1]。
- 2011年2月13日 - 民主党県連は徳島市内で幹事会を開き、独自候補擁立を断念し、自主投票とすることを決定[3]。
- 2011年3月8日 - みんなの党県本部が、自主投票を決定[4]。
- 2011年3月24日 - 告示。現職と新人による一騎討ちに[2]。
- 2011年4月10日 - 投開票。
選挙結果
[編集]投票率は50.55%で、前回2007年の56.51%を下回り、東日本大震災による自粛ムードもあり選挙戦は盛り上がりに欠け、投票率は伸び悩んだ(前回比 -5.96%)[8]。当日の有権者数は64万8261人[8]で投票者数は32万7705人であった[8]。
候補者別の得票数の順位、得票数[6]、得票率、惜敗率、供託金没収概況は以下のようになった。供託金欄のうち「没収」とある候補者は、有効投票総数の10%を下回ったため全額没収された。惜敗率は未発表のため暫定計算とした(小数3位以下四捨五入)。
順位 | 候補者名 | 党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 供託金 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当選 | 1 | ■飯泉嘉門 | 無所属 | 現 | 262,240 | 82.17% | ---- | |
2 | ■山本千代子 | 日本共産党 | 新 | 56,887 | 17.83% | 21.69% | ||
無効票[9] | 8,362 |
現職の飯泉は、経済雇用対策など2期8年の実績をアピールし、支持を拡大。前回と同じ顔触れの選挙を制し、3選を果たした[9]。山本は、県政刷新を掲げたが、支持を広げられず及ばなかった。
脚注
[編集]- ^ a b “徳島県知事選 共産・山本氏が出馬表明”. JChere中国ニュース. (2011年1月22日) 2013年3月16日閲覧。
- ^ a b c “山本・飯泉氏が立候補 県知事選スタート”. 徳島新聞. (2011年3月24日) 2013年3月16日閲覧。
- ^ a b “民主、独自候補を断念 2011とくしま知事選”. 徳島新聞. (2011年2月14日) 2013年3月16日閲覧。
- ^ a b “みんなの党県支部、推薦せず自主投票に 2011とくしま知事選”. 徳島新聞. (2011年3月9日) 2013年3月16日閲覧。
- ^ 2011年4月10日の選挙結果 徳島県 - 政治山
- ^ a b 徳島県知事選挙(2011年4月10日投票)候補者一覧 - 政治山
- ^ “飯泉・徳島知事、3選目指し出馬表明”. 日本経済新聞. (2010年11月26日) 2013年3月16日閲覧。
- ^ a b c “知事選の投票率50・55%、戦後4番目の低率”. 徳島新聞. (2011年4月11日) 2013年3月16日閲覧。
- ^ a b “飯泉知事3選、山本氏に20・5万票差”. 徳島新聞. (2011年4月11日) 2013年3月16日閲覧。