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1997年イタリアグランプリ

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1997年イタリアグランプリ1997 Italian Grand Prix)は、1997年のF1世界選手権第13戦として9月7日にモンツァ・サーキットで開催された。ジャン・アレジが、F1最後のポールポジションを獲得したレースとして有名である。

イタリアの旗 1997年イタリアグランプリ
レース詳細
日程 1997年シーズン第13戦
決勝開催日 1997年9月7日
開催地 モンツァ・サーキット
イタリア ロンバルディア州 モンツァ
コース長 5.770km
レース距離 53周(305.785km)
決勝日天候 晴れ(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'22.990
ファステストラップ
ドライバー フィンランドの旗 ミカ・ハッキネン
タイム 1'24.808(49周目)
決勝順位
優勝
2位
3位

予選

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予選前

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同年8月31日にダイアナ妃交通事故により亡くなったことを受けて、ピットで黙祷を捧げた。

展開

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2度目のポールポジションを獲得した、ジャン・アレジ

予選ではジョーダンジャンカルロ・フィジケラが好調な走りを序盤から見せるが、2回目のアタックで渾身の走りを見せた、ベネトンジャン・アレジ94年の同グランプリ以来のポールポジションを獲得した。チームメートのゲルハルト・ベルガーは1コーナーでブレーキロックするなどタイムが上がらなかった。

チャンピオン争いのカギを握るウィリアムズ勢は、新型のフロントウィングが成功して2番手、4番手につけた。また、メルセデスエンジンを搭載するマクラーレンの2台は、ダウンフォースが他車より強めのセッティングながら、予選ではデビッド・クルサードが350kmを記録し速さを見せた一方で、母国グランプリのフェラーリ勢は不調で、2台は5列目に沈んだ。

また、ミナルディ片山右京はアタックに入ろうとした際に、1コーナーで突然マシンがアウト側を向く形でスピンし、ウォールにヒットしてしまい、予選を終えた。

結果

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順位 No ドライバー コンストラクター タイム
1 7 フランスの旗ジャン・アレジ ベネトンルノー 1:22.990
2 4 ドイツの旗ハインツ=ハラルド・フレンツェン ウィリアムズルノー 1:23.042 +0.052
3 12 イタリアの旗ジャンカルロ・フィジケラ ジョーダンプジョー 1:23.066 +0.076
4 3 カナダの旗ジャック・ヴィルヌーヴ ウィリアムズルノー 1:23.231 +0.241
5 9 フィンランドの旗ミカ・ハッキネン マクラーレンメルセデス 1:23.340 +0.350
6 10 イギリスの旗デビッド・クルサード マクラーレンメルセデス 1:23.347 +0.357
7 8 オーストリアの旗ゲルハルト・ベルガー ベネトンルノー 1:23.443 +0.453
8 11 ドイツの旗ラルフ・シューマッハ ジョーダンプジョー 1:23.603 +0.613
9 5 ドイツの旗ミハエル・シューマッハ フェラーリ 1:23.624 +0.634
10 6 イギリスの旗エディ・アーバイン フェラーリ 1:23.891 +0.901
11 22 ブラジルの旗ルーベンス・バリチェロ スチュワートフォード 1:24.177 +1.187
12 16 イギリスの旗ジョニー・ハーバート ザウバーペトロナス 1:24.242 +1.252
13 23 デンマークの旗ヤン・マグヌッセン スチュワートフォード 1:24.394 +1.404
14 1 イギリスの旗デイモン・ヒル アロウズヤマハ 1:24.482 +1.492
15 15 日本の旗中野信治 プロスト無限ホンダ 1:24.553 +1.563
16 14 イタリアの旗ヤルノ・トゥルーリ プロスト無限ホンダ 1:24.567 +1.577
17 2 ブラジルの旗ペドロ・ディニス アロウズヤマハ 1:24.639 +1.649
18 17 イタリアの旗ジャンニ・モルビデリ ザウバーペトロナス 1:24.735 +1.745
19 19 フィンランドの旗ミカ・サロ ティレルフォード 1:25.693 +2.703
20 18 オランダの旗ヨス・フェルスタッペン ティレルフォード 1:25.845 +2.855
21 20 日本の旗片山右京 ミナルディハート 1:26.655 +3.665
22 21 ブラジルの旗タルソ・マルケス ミナルディハート 1:27.677 +4.687

• 予選通過タイム 1'28.799

決勝

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展開

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久しぶりのポールポジションスタートで緊張気味のアレジだったが、ポールからのスタートをしっかりと決めた。3番手スタートのフィジケラは出遅れてしまったその隙に、クルサードが6番手から3番手にジャンプアップしていった。

序盤はアレジが2位以下を引き離す形でレースを引っ張る。2位のハインツ=ハラルド・フレンツェンはアンダーステアに苦しみ、3位のクルサードに攻め立てられる展開となる。後方では、アロウズペドロ・ディニスが4周目に早くもサスペンショントラブルを引き起こしリタイアした他、片山右京は8周目にマシンをウォールにヒットさせてしまい、ピットに戻るもののリタイアしてしまった。

しかし中盤の25周目辺りから、アレジのペースが落ち始め、2位フレンツェンと3位クルサードが追いついてきた。そして、28周目にフレンツェンが一番最初にピットインをし、32周目にアレジとクルサードが同時にピットインをした。ピット作業では、ベネトンはマクラーレンに後れを取ってしまい、クルサードが逆転でトップに立った。

クルサードはピットアウト後、ハイペースで周回するのに対して、2位アレジと3位フレンツェンはバックマーカーに引っ掛かり、ペースが上がらない。また、クルサードのチームメートのミカ・ハッキネンは、36周目にパンクしてしまい4番手の座を失った。さらに後方では、ジョーダンのラルフ・シューマッハと、ザウバージョニー・ハーバートが1コーナーのブレーキングポイントで接触し、アウトに弾き出されたハーバートはウォールにヒットしクラッシュ、ラルフは何とかコースに留まるものの、接触の影響で右フロントを破損してしまい、両者リタイアとなった。

フェラーリの母国グランプリで、何とか6位入賞を果たしたミハエル・シューマッハ

レース後半は、デイモン・ヒルのエンジンブローなど、トラブルはあったものの、クルサードが安定した走りで今シーズン2勝目を飾った。ポールシッターのアレジは、今シーズン4回目の表彰台を獲得した。スタートに失敗したフィジケラは、4位まで巻き返した。チャンピオン争いを展開するウィリアムズは、フレンツェンが3位、ヴィルヌーヴが5位を獲得したのに対して、母国グランプリのフェラーリはミハエル・シューマッハの6位止まりとなり、ウィリアムズがフェラーリに1ポイント差まで追いつめてきた。

レース後、クルサードはこの勝利を、ダイアナ妃に捧げた。

結果

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順位 No ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア グリッド ポイント
1 10 イギリスの旗デビッド・クルサード マクラーレンメルセデス 53 1:17′04.609 6 10
2 7 フランスの旗ジャン・アレジ ベネトンルノー 53 +1.937 1 6
3 4 ドイツの旗ハインツ=ハラルド・フレンツェン ウィリアムズルノー 53 +4.343 2 4
4 12 イタリアの旗ジャンカルロ・フィジケラ ジョーダンプジョー 53 +5.871 3 3
5 3 カナダの旗ジャック・ヴィルヌーヴ ウィリアムズルノー 53 +6.416 4 2
6 5 ドイツの旗ミハエル・シューマッハ フェラーリ 53 +11.481 9 1
7 8 オーストリアの旗ゲルハルト・ベルガー ベネトンルノー 53 +12.471 7
8 6 イギリスの旗エディ・アーバイン フェラーリ 53 +17.639 10
9 9 フィンランドの旗ミカ・ハッキネン マクラーレンメルセデス 53 +49.373 5
10 14 イタリアの旗ヤルノ・トゥルーリ プロスト無限ホンダ 53 +1:02.706 16
11 15 日本の旗中野信治 プロスト無限ホンダ 53 +1:03.327 15
12 17 イタリアの旗ジャンニ・モルビデリ ザウバーペトロナス 52 +1Lap 18
13 22 ブラジルの旗ルーベンス・バリチェロ スチュワートフォード 52 +1Lap 11
14 21 ブラジルの旗タルソ・マルケス ミナルディハート 50 +3Lap 22
Ret 1 イギリスの旗デイモン・ヒル アロウズヤマハ 46 エンジン 14
Ret 11 ドイツの旗ラルフ・シューマッハ ジョーダンプジョー 39 接触 8
Ret 16 イギリスの旗ジョニー・ハーバート ザウバーペトロナス 38 クラッシュ 12
Ret 19 フィンランドの旗ミカ・サロ ティレルフォード 33 エンジン 19
Ret 23 デンマークの旗ヤン・マグヌッセン スチュワートフォード 31 クラッチ 13
Ret 18 オランダの旗ヨス・フェルスタッペン ティレルフォード 12 ギアボックス 20
Ret 20 日本の旗片山右京 ミナルディハート 8 ホイール 21
Ret 2 ブラジルの旗ペドロ・ディニス アロウズヤマハ 4 サスペンション 17

• ファステストラップ ミカ・ハッキネン 1'24.808(49周目)

• ラップリーダー ジャン・アレジ(Lap 1-31) ミカ・ハッキネン(Lap 32-33) ミハエル・シューマッハ(Lap 34) デビッド・クルサード(Lap 35-53)

第13戦終了時点でのランキング

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ドライバーズ・チャンピオンシップ
順位 ドライバー ポイント
1 ドイツの旗ミハエル・シューマッハ 67
2 カナダの旗ジャック・ヴィルヌーヴ 57
3 フランスの旗ジャン・アレジ 28
4 ドイツの旗ハインツ=ハラルド・フレンツェン 27
5 イギリスの旗デビッド・クルサード 24
コンストラクターズチャンピオンシップ順位
順位 コンストラクター ポイント
1 イタリアの旗フェラーリ 85
2 イギリスの旗ウィリアムズルノー 84
3 イタリアの旗ベネトンルノー 53
4 イギリスの旗マクラーレンメルセデス 38
5 アイルランドの旗ジョーダンプジョー 28

脚注

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前戦
1997年ベルギーグランプリ
FIA F1世界選手権
1997年シーズン
次戦
1997年オーストリアグランプリ
前回開催
1996年イタリアグランプリ
イタリアの旗 イタリアグランプリ 次回開催
1998年イタリアグランプリ