電界効果テトロード
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電界効果テトロード[1](でんかいこうかテトロード、Field-effect tetrode)は、2つの電界効果チャネルを背中合わせに作り、その間を接合した半導体素子である。
各チャンネルが他のチャンネルのゲートとなるため、特定のゲート端子を持たない4端子デバイスであり[2]、電圧条件によって他のチャンネルが流す電流が変調される[3]。
電流-電圧関係
[編集]ここで、第1チャンネルの電圧を 、第2チャンネルの電圧を、第1チャンネルの電流を 、第2チャンネルの電流をとすると、次式が与えられる。
,
ここで、 はチャネルの低電圧コンダクタンス、 はピンチオフ電圧(各チャネルで同じと仮定)である。
応用
[編集]電界効果テトロードは、信号電圧によって抵抗値が変調されない、高直線性特性の電子可変抵抗器(ポテンショメータ)として使用することができる。
信号電圧はバイアス電圧、ピンチオフ電圧、接合部耐圧を超えることがあり、その限界は散逸に依存する。信号電流はチャネル抵抗に反比例して流れる。信号は空乏層を変調しないので、電界効果四極トランジスタは高い周波数で機能する。同調比は非常に大きくすることができ、対称的なピンチオフ条件では、高抵抗の限界はメガオームの域に達する[4]。
脚注
[編集]- ^ Tetrode field-effect transistor, JEDEC definition
- ^ Raymond M. Warner Jr., ed (1965). Integrated Circuits: Design Principles and Fabrication. McGraw Hill. pp. 220–223
- ^ Christopher G. Morris, ed (15 September 1992). Academic Press Dictionary of Science and Technology. Academic Press. p. 824. ISBN 9780122004001
- ^ Raymond M. Warner Jr.; James N. Fordemwalt, eds (1965). Integrated Circuits: Design Principles and Fabrication. McGraw Hill. pp. 220–223
参照
[編集]- 電界効果トランジスタ(Field-effect transistor)
- マルチゲート素子(Multigate device), other multi-gate devices
- Tetrode transistor, any transistor having four active terminals