コンテンツにスキップ

赤坂 (福岡市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
赤坂
けやき通り(国体道路、警固689号線の西側、左:赤坂三丁目、右:赤坂二丁目)
けやき通り(国体道路、警固689号線の西側、左:赤坂三丁目、右:赤坂二丁目)
地図
赤坂の地図
赤坂の位置(福岡市内)
赤坂
赤坂
赤坂の地図
赤坂の位置(福岡県内)
赤坂
赤坂
赤坂 (福岡県)
赤坂の位置(日本内)
赤坂
赤坂
赤坂 (日本)
北緯33度35分7.6秒 東経130度23分14.6秒 / 北緯33.585444度 東経130.387389度 / 33.585444; 130.387389
日本の旗 日本
都道府県 福岡県
市町村 福岡市
中央区
面積
 • 合計 38.28 ha
人口
(2022年(令和4年)9月末現在)
 • 合計 6,310人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
810-0042
市外局番 092

赤坂(あかさか)は、福岡県福岡市中央区町名。現行の行政地名は、赤坂一丁目から赤坂三丁目まで[1]。面積は38.28ヘクタール[2]。2022年9月末現在の人口は6,310人[3]郵便番号は810-0042[4]

地理

[編集]

赤坂は福岡市中央区の町名。福岡市の都心部とされる中央区天神の西約1~2キロメートルと都心部に近く、中央区のやや北よりに位置する。北で昭和通りを挟んで舞鶴と、東で大正通りを挟んで大名と、南で警固桜坂及び六本松と、西で城内及び大手門と隣接する。町域内は周辺と合わせて、企業の本社や支店の集まるビジネス街として土地利用がなされている。また町内を通る明治通りの地下に地下鉄が通っており、交通の利便性が高い。

都市計画

[編集]

都市計画に関しては、「福岡市都市計画マスタープラン」[5]において定められた方針については次のとおりである。交通ネットワークとして都市の骨格となる国道202号明治通り及び昭和通りの沿道や幹線道路である大正通り及び桜坂桧原線の沿道は、商業、業務、サービス施設や中高層住宅などが連続した「都市軸」や「沿道軸」に位置付けられている。土地利用については、赤坂地区は、国道202号国体道路)の北側では、天神、大名等からなる都心部の外延部として、住宅を中心に都心機能を支援する業務施設・商業施設が共存する「複合市街地ゾーン」に位置付けられ、職住が調和した複合市街地づくりと良好な街並みの形成などがまちづくりの視点とされている。また国道202号の南側では、戸建住宅などの低層住宅が大部分を占めるが、一部中高層住宅などが立地する「低中層住宅ゾーン」に位置付けられ、南側の桜坂等と同様に、低層住宅と中層住宅の調和、狭隘道路の改善などがまちづくりの視点とされている。用途地域については次のとおりである[6]。明治通りから北側の地域、大正通りと赤坂826号線及び赤坂838号線に挟まれた地域、国道202号の道路境界線から概ね30メートルの範囲で、大正通りから赤坂841号線及び赤坂851号線までの地域、桜坂桧原線の道路境界線から概ね30メートルの範囲の地域、大正通りと警固685号線に挟まれた地域は商業地域に指定されている。国道202号の道路境界線から概ね30メートルの範囲で、赤坂841号線及び赤坂851号線から西側の地域は近隣商業地域に指定されている。これら以外の地域で国道202号の北側は第二種住居地域に、南側は第一種住居地域に指定されている。また、国道202号の南側の南西部などが風致地区に、一部の緑地等で特別緑地保全地区[注釈 1]に指定されている。

歴史

[編集]

地名の由来

[編集]

大休山(南公園)から赤坂山(福岡城)までは丘陵地帯(福崎丘陵)であり、かつては東の冷泉津と西の草香江とを隔てる半島であった。大休山と赤坂山の間の鞍部に当たり、冷泉津から草香江へ通じる赤土の坂があったことから「赤坂」と呼ばれた。この赤坂の地名は「蒙古襲来絵詞」、「八幡愚童訓」に見ることができる。[8]
福岡城築城の際、本丸と南側の丘陵を分離するために、この丘陵を削ってと堀沿いの道(柳原)が作られた。
那珂川の支流である薬院新川から城内へ水を引き入れる堀(肥前堀・中堀)の西端には赤坂へ通じる門「赤坂門」があった。[9]明治以降も赤坂門の地名は残り、町名町界整理後もバス停名として残っている。
赤坂門付近が現在の赤坂一丁目、「赤坂」付近が現在の赤坂二丁目及び三丁目に当たる。

人口

[編集]

赤坂一丁目から赤坂三丁目までを合わせた人口の推移を福岡市の住民基本台帳(公称町別)[3]に基づき示す(単位:人)。集計時点は各年9月末現在である。

交通

[編集]
福岡市地下鉄赤坂駅出入口

鉄道

[編集]

鉄道については、福岡市交通局が運営する地下鉄福岡市地下鉄空港線が町内に通っており、大名及び赤坂に跨る位置に次の駅がある。

バス

[編集]

バスについては、西日本鉄道株式会社が運営する西鉄バスが運行しており、次の停留所がある。

道路

[編集]

主な幹線道路は次の通り。

都市高速道路

[編集]

都市高速道路としては、町外ではあるが、北方に福岡高速環状線が通っており、最寄りの出入口は次の通り。

国道

[編集]

国道としては次の通り。

県道

[編集]

市道

[編集]

市道としては次の通り。括弧内は福岡市道路愛称等。

施設

[編集]

公共・公益施設

[編集]

公園・緑地等

[編集]

教育施設

[編集]

小・中学校

[編集]

小・中学校については、次の学校が町内にあり、町内の住民はそれぞれの校区に属する[16]

専門学校

[編集]

赤坂に本社を置く企業

[編集]
読売新聞西部本社(赤坂一丁目)

名所・旧跡

[編集]

関連項目

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 「赤坂特別緑地保全地区(赤坂三丁目190番1外、1.6ヘクタール)[7]
  2. ^ 正式名称:福岡西公共職業安定所、所在地:赤坂一丁目6番19号、行政機関の種類:福岡市中央区、博多区、城南区、早良区、南区(那の川一丁目から二丁目まで)、糟屋郡(志免町、須恵町、宇美町)を管轄する公共職業安定所[10]
  3. ^ 所在地:福岡市中央区赤坂二丁目5番5号、外部リンク:公益財団法人福岡市スポーツ協会(指定管理者). “福岡市スポーツ協会中央体育館”. 2022年9月24日閲覧。[11]
  4. ^ 所在地:赤坂二丁目5番8号[12]、指定管理者:株式会社シンコー、外部リンク:福岡市. “福岡市立市民センター”. 2022年9月15日閲覧。
  5. ^ 所在地:赤坂一丁目8番8号、入所事務所:福岡農林事務所、西福岡県税事務所、福岡労働者支援事務所(子育て女性就職支援センター)
  6. ^ 所在地:福岡市中央区赤坂二丁目5番126号、外部リンク:福岡市市民局コミュニティ推進部生涯学習課. “公民館情報”. 2022年9月24日閲覧。→検索
  7. ^ 所在地:赤坂一丁目4番1号北緯33度35分9.8秒 東経130度23分25.4秒 / 北緯33.586056度 東経130.390389度 / 33.586056; 130.390389、業務内容:郵便窓口、貯金窓口、ATM、保険窓口
  8. ^ 所在地:赤坂一丁目8番(地番:102-2)北緯33度35分15.93秒 東経130度23分22.86秒 / 北緯33.5877583度 東経130.3896833度 / 33.5877583; 130.3896833。塀に福岡城赤坂門跡の説明版が設置されている。九州電力株式会社により変電所新設の計画が持ち上がり平成5年7月26日に福岡市に事前審査願が提出され、同年8月31日に試掘調査が実施され、福岡城の石垣の存在が確認されたため、平成6年5月23日から7月22日まで発掘調査が行われた[13]。管理者:九州電力送配電株式会社
  9. ^ 所在地:福岡市中央区赤坂二丁目6番14号北緯33度34分59.0秒 東経130度23分0.5秒 / 北緯33.583056度 東経130.383472度 / 33.583056; 130.383472、用途:変電所、竣工:1955年(昭和30年)11月21日、電力:10,000キロボルトアンペア[14]、管理者:九州電力送配電株式会社
  10. ^ 所在地:赤坂三丁目10番、公園種別:都市緑地、面積:6,379m2、開園年度:1995[15]
  11. ^ 所在地:赤坂三丁目10番、公園種別:街区公園、面積:2,937m2、開園年度:1979[15]
  12. ^ 所在地:赤坂三丁目3番、公園種別:都市緑地、面積:2,225m2、開園年度:1999[15]
  13. ^ 所在地:赤坂三丁目4番、公園種別:幼児公園、面積:199m2、開園年度:2002[15]
  14. ^ 所在地:赤坂二丁目5番20号[17]
  15. ^ 所在地:赤坂二丁目5番23号[18]
  16. ^ 所在地:福岡市中央区赤坂一丁目10番10号北緯33度35分18.5秒 東経130度23分25.2秒 / 北緯33.588472度 東経130.390333度 / 33.588472; 130.390333、法人名称:学校法人双葉学園、法人番号:7290005001272[19]、外部リンク:学校法人双葉学園福岡デザイン専門学校. “福岡デザイン専門学校”. 2022年9月24日閲覧。
  17. ^ 所在地:赤坂一丁目2番
  18. ^ 所在地:赤坂一丁目8番(地番:102-2)

出典

[編集]
  1. ^ 福岡市. “福岡市区の設置等に関する条例”. 2022年9月14日閲覧。→別表第1
  2. ^ 福岡市統計調査課. “平成27年(2015年)国勢調査の結果”. 福岡市. 2021年4月20日閲覧。
  3. ^ a b 福岡市統計調査課. “登録人口(公称町別)- 住民基本台帳(日本人)男女別人口及び世帯数”. 福岡市. 2022年10月19日閲覧。
  4. ^ 日本郵便株式会社. “郵便局”. 2023年3月30日閲覧。→「郵便番号を調べる」→キーワード検索等
  5. ^ 福岡市都市計画課. “福岡市都市計画マスタープラン”. 福岡市. 2022年9月24日閲覧。
  6. ^ 福岡市. “福岡市WEBまっぷ”. 福岡市. 2022年9月24日閲覧。→「都市計画情報」
  7. ^ 福岡市住宅都市局公園部. “特別緑地保全地区”. 福岡市. 2022年9月24日閲覧。→「特別緑地保全地区一覧」
  8. ^ 小宮邦雄『福岡のルーツを探る ふるさと歴史散歩』警固公民館郷土史研究会(48-56ページ)
  9. ^ 岡部定一郎「福岡城寸描」(12) - 特定非営利活動法人 福岡城市民の会
  10. ^ 厚生労働省福岡労働局(Fukuoka Labor Bureau). “ハローワーク福岡中央”. 2022年9月14日閲覧。
  11. ^ 福岡市. “福岡市立地区体育施設条例”. 2022年9月24日閲覧。
  12. ^ 福岡市. “福岡市立市民センター条例”. 2022年9月15日閲覧。
  13. ^ 福岡市教育委員会 (1996年3月31日). “赤坂門跡-福岡城跡第26次調查報告-”. https://sitereports.nabunken.go.jp/ja. 福岡市教育委員会. 2022年9月15日閲覧。
  14. ^ 公益財団法人渋沢栄一記念財団情報資源センター. “渋沢社史データベース”. 2022年9月14日閲覧。→検索「九州電力(株)『九州電力10年史』(1961.11)」
  15. ^ a b c d 公園等検索”. 公益財団法人福岡市緑のまりづくり協会. 2022年9月24日閲覧。→検索
  16. ^ 福岡市教育委員会. “福岡市通学区域”. 福岡市. 2022年9月14日閲覧。
  17. ^ 福岡市. “福岡市立小学校設置条例”. 2022年9月24日閲覧。
  18. ^ 福岡市. “福岡市立中学校設置条例”. 2022年9月24日閲覧。
  19. ^ 国税庁長官官房企画課法人番号管理室. “国税庁法人番号公表サイト”. 2022年9月10日閲覧。→検索