西川正雄
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人物情報 | |
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生誕 |
1933年7月15日 日本東京都 |
死没 | 2008年1月28日 (74歳没) |
出身校 | 東京大学 |
学問 | |
研究分野 | 歴史学(西洋史、近現代史) |
西川 正雄(にしかわ まさお、1933年7月15日 - 2008年1月28日)は、西洋史学者、東京大学名誉教授。ヨーロッパ近現代史、とくに社会主義運動、そして世界史教育が専門。父は西川正身。
来歴・人物
[編集]1933年、東京生まれ。東京都立西高等学校卒業。1956年、東京大学文学部西洋史学科を卒業して同大学院に進む。1962年、博士課程中退して、同大学助手となる。1966年、東京女子大学助教授となる。1968年には東京大学教養学部助教授となり、1982年より教授。1994年定年退官、名誉教授となる。その後は専修大学教授、文学部長を務めた。
1989年から1994年まで歴史学研究会委員長。三省堂の高校世界史教科書を編集、執筆。また、日本と韓国の歴史学の交流にも尽力した。
受賞・栄典
[編集]- 1985年:ヴィクトル・アードラー国家賞受賞。
著書
[編集]単著
[編集]- 『初期社会主義運動と万国社会党――点と線に関する覚書』(未來社, 1985年)
- 『第一次世界大戦と社会主義者たち』(岩波書店, 1989年)
- 『現代史の読みかた』(平凡社, 1997年)
- 『社会主義インターナショナルの群像 1914-1923』(岩波書店, 2007年)
- 『歴史学の醍醐味』伊集院立・小沢弘明・日暮美奈子編(日本経済評論社, 2010年)
共著
[編集]- (富永幸生・鹿毛達雄・下村由一)『ファシズムとコミンテルン』(東京大学出版会, 1978年)
- (南塚信吾)『「ビジュアル版」世界の歴史(18)帝国主義の時代』(講談社, 1986年)
- (松村赳・山口定)『地域からの世界史(14)西ヨーロッパ(下)』(朝日新聞社, 1993年)
- (松村高夫・石原俊時)『これからの世界史(10)もう一つの選択肢――社会民主主義の苦渋の歴史』(平凡社, 1995年)
編著
[編集]共編著
[編集]- (大下尚一・服部春彦・望田幸男)『西洋の歴史――近現代編』(ミネルヴァ書房, 1988年/増補版, 1998年)
- (小谷汪之)『現代歴史学入門』(東京大学出版会, 1987年)
- (阿部謹也・川北稔・佐藤彰一・高橋昌明・南塚信吾・安井三吉・湯川武・小谷汪之)『角川世界史辞典』(角川書店, 2001年)
- (ピエール・スイリ, 近江吉明)『歴史におけるデモクラシーと集会――日仏学術シンポジウムの記録』(専修大学出版局, 2003年)
- (青木美智男)『近代社会の諸相――個・地域・国家』(ゆまに書房, 2005年)
訳書
[編集]- G・W・F・ハルガルテン『帝国主義と現代』(未來社, 1967年/新装版, 1985年)
- G・W・F・ハルガルテン『独裁者――紀元前600年以降の圧政の原因と形態』(岩波書店, 1967年)
脚注
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