第13師団 (陸上自衛隊)
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第13師団 | |
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創設 | 1962年(昭和37年)1月18日 |
廃止 | 1999年(平成11年)3月28日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 師団 |
兵種/任務 | 軽歩兵 |
人員 | 約7,000名 |
所在地 | 広島県安芸郡海田町 |
編成地 | 海田市 |
最終上級単位 | 中部方面隊 |
担当地域 | 中国地方 |
第13師団(だいじゅうさんしだん、JGSDF 13th Division)は、中部方面隊隷下にあった師団のひとつ。3個普通科連隊を基幹とし、中国地方の防衛警備を担当していた。廃止後は第13旅団が編成されている。
沿革
[編集]乙師団
- 1962年(昭和37年)1月18日:陸上自衛隊の師団制への改編に伴い、第3管区隊を主な母体として中国5県(山口県、広島県、岡山県、島根県、鳥取県)及び四国4県(香川県、愛媛県、徳島県、高知県)、兵庫県淡路島を担任する定員7,000名の乙師団として編成完結。3個普通科連隊基幹。
- 1965年頃の主要編成
- 第8・第15・第17普通科連隊、第13特科連隊、第13戦車大隊
甲師団
- 第46普通科連隊を新編。
- 第13特科連隊に第4大隊、第5大隊第12中隊及び第6大隊第5射撃隊を新編。
- 第13戦車大隊に第4戦車中隊を新編。
乙師団
- 第15普通科連隊が第2混成団隷下に編入。
- 第13戦車大隊第4戦車中隊を第2混成団戦車隊に改編。
- 第13特科連隊第4大隊及び第5大隊第12中隊を基幹とし、第6大隊から1個高射中隊を新編して、第2混成団特科大隊を新編[4]。
- 1990年頃の主要編成
- 第8・第17・第46普通科連隊、第13特科連隊、第13戦車大隊
甲師団(近代化改編)
- 1991年(平成 3年)3月29日:師団近代化改編。
- 第8・第17・第46普通科連隊を自動車化連隊に改編。
- 第13武器隊、第13補給隊、第13輸送隊、第13衛生隊を統合し、第13後方支援連隊を新編。
- 第13特科連隊第6大隊を第13高射特科大隊として分離独立、師団直轄とする。
- 第13師団司令部付隊に化学防護小隊を新編。
- 第13偵察隊に電子偵察小隊を新編。
廃止時の編成
[編集]廃止後の編成を併記する。
- 海田市駐屯地(広島県安芸郡海田町)
- 米子駐屯地(鳥取県米子市)
- 第8普通科連隊 → 軽普通科連隊へ縮小改編。
- 山口駐屯地(山口県山口市)
- 第17普通科連隊 → 軽普通科連隊へ縮小改編。
- 日本原駐屯地(岡山県勝田郡奈義町)
- 第13特科連隊 → 第13特科隊へ縮小改編。第4射撃中隊はコア編成。
- 第13高射特科大隊 → 第13高射特科中隊へ縮小改編。
- 第13戦車大隊 → 第13戦車中隊へ縮小改編。
- 出雲駐屯地(島根県出雲市)
- 第13偵察隊
- 第13対戦車隊 → 第13対戦車中隊へ縮小改編。
- 防府分屯地(山口県防府市)
- 第13飛行隊
司令部及び歴代師団長
[編集]→詳細は「司令部 § 陸上自衛隊の師団の司令部等の構成」を参照
代 | 氏名 | 在任期間 | 出身校・期 | 前職 | 後職 |
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1 | 加藤昌平 (陸将補) |
1962.1.18 - 1962.7.31 | 陸士41期・ 陸大50期 |
陸上幕僚監部武器課長 →1961.8.1 中部方面総監部付 |
陸上幕僚監部付 →1962.9.20 退職(陸将昇任) |
2 | 吉江誠一 | 1962.8.1 - 1964.8.13 ※1963.7.1 陸将昇任 |
陸士43期・ 陸大50期 |
北部方面総監部幕僚長 兼 札幌駐とん地司令 (陸将補) |
統合幕僚会議事務局長 兼 統合幕僚学校長 |
3 | 渡邊利亥 | 1964.8.14 - 1968.3.15 ※1965.3.16 陸将昇任 |
陸士45期・ 陸大53期 |
東部方面総監部幕僚長 兼 市ヶ谷駐屯地司令 (陸将補) |
陸上幕僚監部付 →1968.6.30 退職 |
4 | 古川義道 | 1968.3.16 - 1970.6.30 ※1968.7.1 陸将昇任 |
陸士48期・ 陸大56期 |
西部方面総監部幕僚長 兼 健軍駐とん地司令 (陸将補) |
第1師団長 |
5 | 和田曻治 | 1970.7.1 - 1972.6.30 ※1971.1.1 陸将昇任 |
海機47期 | 北部方面総監部幕僚長 兼 札幌駐とん地司令 (陸将補) |
陸上自衛隊航空学校長 兼 明野駐とん地司令 |
6 | 栗栖弘臣 | 1972.7.1 - 1974.6.30 | 東京帝国大学 昭和18年卒・ 短現10期 |
北部方面総監部幕僚長 兼 札幌駐とん地司令 |
統合幕僚会議事務局長 兼 統合幕僚学校長 |
7 | 緒方二郎 | 1974.7.1 - 1976.6.30 | 陸士54期 | 西部方面総監部幕僚長 兼 健軍駐とん地司令 |
退職 |
8 | 鈴木敏通 | 1976.7.1 - 1977.10.19 | 陸士57期 | 陸上幕僚監部第1部長 | 陸上幕僚副長 |
9 | 澤山正明 | 1977.10.20 - 1979.3.15 | 陸士56期 | 防衛研修所副所長 | 退職 |
10 | 梅野文則 | 1979.3.16 - 1980.3.16 | 陸士58期 | 陸上自衛隊北海道地区補給処長 兼 島松駐とん地司令 |
陸上自衛隊富士学校長 兼 富士駐とん地司令 |
11 | 柏木明 | 1980.3.17 - 1981.6.30 | 陸士59期 | 東部方面総監部幕僚長 兼 市ケ谷駐とん地司令 |
陸上自衛隊富士学校長 兼 富士駐とん地司令 |
12 | 落合成行 | 1981.7.1 - 1982.6.30 | 陸士59期 | 北部方面総監部幕僚長 兼 札幌駐とん地司令 |
退職 |
13 | 柗本節 | 1982.7.1 - 1983.6.30 | 仙幼47期・ 第二高等学校 昭和23年卒 |
陸上幕僚監部調査部長 | 防衛大学校幹事 |
14 | 土谷一郎 | 1983.7.1 - 1986.3.16 | 京都大学 昭和28年卒 |
西部方面総監部幕僚長 兼 健軍駐屯地司令 |
退職 |
15 | 宮嵜文男 | 1986.3.17 - 1988.3.15 | 東京経済大学 昭和30年卒 |
西部方面総監部幕僚長 兼 健軍駐屯地司令 |
退職 |
16 | 五十君弘太郎 | 1988.3.16 - 1990.3.15 | 防大2期 | 陸上幕僚監部教育訓練部長 | 退職 |
17 | 江口博保 | 1990.3.16 - 1991.6.30 | 防大2期 | 陸上自衛隊需品補給処長 兼 松戸駐屯地司令 |
退職 |
18 | 岩田貞幸 | 1991.7.1 - 1993.6.30 | 防大4期 | 防衛研究所副所長 | 退職 |
19 | 木家勝 | 1993.7.1 - 1996.3.24 | 防大6期 | 陸上自衛隊幹部候補生学校長 兼 前川原駐屯地司令 |
退職 |
20 | 寺本典也 | 1996.3.25 - 1997.6.30 | 防大7期 | 陸上自衛隊富士学校副校長 | 退職 |
21 | 土橋健二 | 1997.7.1 - 1999.3.28 | 防大10期 | 東北方面総監部幕僚長 兼 仙台駐屯地司令 |
第2師団長 |