立教女学院短期大学
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立教女学院短期大学 | |
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![]() 立教女学院短期大学正門 | |
大学設置 | 1967年 |
創立 | 1877年 |
廃止 | 2021年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人立教女学院 |
本部所在地 | 東京都杉並区久我山4-29-23[注釈 1] |
学部 |
現代コミュニケーション学科 幼児教育科 |
研究科 |
幼児教育専攻 英語専攻[注 1] |
立教女学院短期大学(りっきょうじょがくいんたんきだいがく、英語: St.Margaret's Junior College)は、東京都杉並区久我山4-29-23[注釈 1]に本部を置いていた日本の私立大学である。1967年に設置され、2021年に廃止された。大学の略称は立短(りったん)。
概観
[編集]大学全体
[編集]- 東京都杉並区に所在した日本の私立短期大学で、設置主体は学校法人立教女学院[1]。
- 1967年に開学。立教女学院小学校・中学校・高等学校に隣接していた。
- 源流は、1877年、米国聖公会から派遣された宣教師チャニング・ウィリアムズにより現在の文京区湯島に設置された立教女学校に始まる。英称の「聖マーガレット」(St.Margaret's) は、11世紀にスコットランド王妃となった聖マーガレットに因んでいる。短大は、立教女学院創立90年を記念して設立された。そのことから、開学以来、キリスト教の思想に基づいた女子教育が行われていた[2]。
- 2017年度の入学生を最後に[注釈 2]、短期大学としての使命を終える[注釈 3]。
建学の精神(校訓・理念・学是)
[編集]- 右記資料を参照のこと[注釈 4]。
教育および研究
[編集]- 立教女学院短期大学には開学当初から設置されていた英語科においてTOEICやTOEFL対策といった実用英語教育を重視したカリキュラムが組まれていた(その後、英語科は現代コミュニケーション学科に改組されたが、この方針は引き継がれた。ただし、この改組によって、中国語を主とするアジア語圏に対するコミュニケーションや、対人コミュニケーションについての科目も開講されることとなった)。また、留学や編入学にも力をいれていた。
学風および特色
[編集]- 立教女学院短期大学は、キリスト教精神に則った教育が行われているため、クリスマスをはじめとした各種礼拝が盛んに行われているのが特徴である。ほか、その精神を活かして様々なイベントが催される「アセンブリー・アワー」がある。
沿革
[編集]- 1877年
- 9月1日 立教女学校開校
- 1908年
- 4月1日 立教高等女学校と改称
- 1931年
- 4月1日 附属尋常学校を設置
- 1947年
- 4月1日 学制改革により中学校を設置
- 1948年
- 4月1日 高等学校を設置
- 1951年
- 1963年
- 4月1日 高等学校に専攻科を増設。
- 1967年
- 1968年
- 1970年
- 1971年
- 1972年
- 1976年
- 1977年
- 1985年
- 1986年
- 1987年
- 1992年
- 1999年
- 2002年
- 2004年
- 2005年
- 2007年
- 2008年
- 4月1日 短期大学附属幼稚園天使園が設置される、
- 2013年
- 2014年
- 2015年
- 2016年
- 2017年
- 2019年
- 2021年
基礎データ
[編集]所在地
[編集]- 東京都杉並区久我山4-29-23[注釈 1]
象徴
[編集]- カレッジマークは「魚」と「盾」を象った形となっており、中央部には図案化された百合が描かれており、周囲には学名とその英称名が記されている。「魚」はイエス・キリスト、「盾」は「信仰」を意味し、「ユリ」は「清純」・「清楚」・「謙遜」のシンボルとされている[注釈 4]。
教育および研究
[編集]組織
[編集]学科
[編集]専攻科
[編集]- 幼児教育専攻 入学定員150名[注 15]
過去にあった専攻科
[編集]- 英語専攻 入学定員30名[注 16]
別科
[編集]- なし
取得資格について
[編集]- 保育士:専攻科幼児教育専攻に進学し、かつ卒業する必要があった。幼児教育科学生の大半は、専攻科に進学してこの資格取得を目指していた。
附属機関
[編集]- 附属図書館:120,000冊の所蔵があった。
- 礼拝堂:「聖マーガレット礼拝堂」と「聖マリア礼拝堂」の2つがある。主に、「アセンブリー・アワー」、入学式、卒業式などのイベントで活用されていた。
- 立教女学院短期大学附属幼稚園天使園:短期大学附属の幼稚園となっており、専攻科学生の保育実習としても活用されていた。
- 幼児教育研究所幼児研究室:乳幼児に関する相談活動を行うのに活用されていた。
研究
[編集]- 『立教女学院短期大学紀要』[62]
学生生活
[編集]部活動・クラブ活動・サークル活動
[編集]- 立教女学院短期大学のクラブ活動は、大別すれば「学友会クラブ」と「学生コミュニティ活動」から成る。前者には各種体育系・文化系のクラブ、後者には聖歌隊が含まれている。
学園祭
[編集]大学関係者と組織
[編集]大学関係者組織
[編集]- 立教女学院短期大学には、OPの集まりとして「卒業生の会」がある。学園祭や「マーガレット・コンサート」など学生イベントの催しに貢献したり、学内の文具店での企画・運営に携わったりしている。
大学関係者一覧
[編集]- プロジェクト:大学/人物一覧記事についての編集方針(ガイドライン)「記載する人物」により、単独記事のない人物(赤リンクまたはリンクなし)は掲載禁止となっています。記事のある人物のみ追加してください。(2021年12月)
- 著名な卒業生
- 仲條亮子(YouTube日本代表、Google日本法人執行役員、元ブルームバーグ日本放送社長)
- 山口瑠美(テイチクエンタテインメント演歌歌手、歌謡物語歌い手)
- 平淑恵(女優)
- 蔡阿信(台湾人初の女医。台湾女性史において大きく取り上げられる)
- 中野めぐみ(タレント、歌手)
- 山崎寛代(フリーアナウンサー、タレント、芸能レポーター、元FM群馬アナウンサー)
- 檜山久恵(ミス・ユニバース1980日本代表)
- 高橋美紀(声優)
施設
[編集]当時のキャンパス
[編集]- 交通アクセス:京王電鉄井の頭線三鷹台駅より徒歩。JR荻窪駅または西荻窪駅から関東バス荻40(荻窪駅始発、八丁・西荻窪駅経由)、西20系統(西荻窪駅始発)で「立教女学院」バス停留所にて下車する方法もあった。
学生食堂
[編集]- 学内にあった。
寮
[編集]- 無し
対外関係
[編集]他大学との協定
[編集]- 以下の短大とともに「東京七短大加盟校」の一つとなっていた。
- 青山学院女子短期大学
- 自由が丘産能短期大学:2014年以降は1部(通学部)が募集停止となり、2018年9月現在は大学通信教育のみ行っている。
- 淑徳短期大学
- 戸板女子短期大学
- 目白大学短期大学部
- ほか、留学制度がある関係上以下にあげるアメリカの大学との係わりがあった。
- ウィリアム・スミス大学
- ウェスターン・ミシガン大学
- スティーヴンズ大学
姉妹校
[編集]関係校
[編集]系列校
[編集]社会との関わり
[編集]卒業後の進路について
[編集]編入学・進学実績
[編集]- 英語科:専攻科に進学する人が大半である。編入学実績としては立教大学のほか高崎経済大学・明海大学・青山学院大学・杏林大学・恵泉女学園大学・玉川大学文学部・中央大学・東海大学・東京家政学院大学・東京経済大学・東京女子大学・東洋英和女学院大学・フェリス女学院大学・関西学院大学・神戸国際大学などがある[63]。
- 幼児教育科:保育士資格の取得を目指して、専攻科に進学する人が多い。ほか、編入学としては立教大学や駒澤大学・白百合女子大学・玉川大学教育学部・日本女子大学・目白大学・ルーテル学院大学・鎌倉女子大学などがある[63]。
公式サイト
[編集]注釈
[編集]注釈グループ
[編集]- ^ a b 立教女学院の現在地。
- ^ a b 平成30年度より学生の募集を停止[3][4]。2017年5月17日、18歳人口の減少などを理由に2018年度以降の学生募集を停止することを決定、7月11日に発表した[5]。同年9月12日、立教女学院の教職員24名は募集停止決議の無効を求め、東京地方裁判所に仮処分を申し立てた[6]。しかし予定通り2018年度以降の学生の募集を停止した。
- ^ a b 出典[1]。
- ^ a b 右記資料も参照のこと[52][53]。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 女のみ
- ^ a b 入学定員30名。右記資料も参照のこと[24]。
- ^ a b 最終募集となった2017年における入学定員は150名[54][55]。
補足
[編集]- ^ 2012年度入学生まで。
- ^ 現在の文部科学省。
- ^ 出典[9][10]。
- ^ 右記資料も参照のこと[11][12]。
- ^ 出典[15][16]
- ^ 右記資料も参照のこと[17][18][19][20]。
- ^ 出典[25]。昨年度の資料[26]及び本年度のそれ[27]も其々参照のこと。
- ^ 出典[33]。うち1回生 374[34]
- ^ 保育士課程が設置される[36]。
- ^ 出典[38][39]。
- ^ 出典[40][41]
- ^ 出典[42][43]。
- ^ 出典[44][45]。
- ^ 出典[46][47]。
- ^ 最終募集となった2019年における体制[56][57]。
- ^ 最終募集となった2012年における体制[58][59]。
- ^ 出典[60][61]。
出典
[編集]- ^ a b 文部科学省'2021.1.5, p. 2.
- ^ 宗教ハンドブックより。
- ^ 地域科学研究会'2018.
- ^ 文部科学省高等教育局'2018.
- ^ “立教女学院短期大学 学生募集停止について”. 立教女学院短期大学 (2017年7月11日). 2020年7月31日閲覧。
- ^ 市田隆、土居新平 (2020年7月31日). “立教女学院、短大の募集停止 教職員が無効求め申し立て”. 朝日新聞 2020年7月31日閲覧。
- ^ 学校法人名簿 昭和42年度より。
- ^ 日本大学大鑑 1980年度版より。
- ^ 短期大学一覧 昭和42年度 (短期大学資料)より。
- ^ 大学資料 (22)より。
- ^ 短期大学教育 (22)より。
- ^ 晶文社'1967.8.
- ^ 文部省'67, p. 31.
- ^ 文部省'68, p. 34.
- ^ 短期大学一覧 昭和45年度 (短期大学資料)より。
- ^ 大学資料 (35)より。
- ^ 短期大学教育 (28)より。
- ^ 晶文社'1970.6.
- ^ 廣潤社'1970.9.
- ^ 梧桐書院'1970.8.
- ^ 文部省'70, p. 34.
- ^ 文部省'71, p. 33.
- ^ 短期大学一覧 昭和47年度 (短期大学資料)より。
- ^ 大学資料 (43/44)より。
- ^ 文部省大学局技術教育課'1976.
- ^ 短期大学教育 (33)より。
- ^ 短期大学教育 (34)より。
- ^ 文部省'76, p. 41.
- ^ 文部省'77, p. 41.
- ^ 文部省'85, p. 53.
- ^ 文部省'86, p. 53.
- ^ 文部省'87, p. 54.
- ^ 文部省'92, p. 62.
- ^ 旺文社'1992.9, p. 276.
- ^ 文教協会'1999.
- ^ 晶文社'1999.
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- ^ 文教協会'2002.
- ^ 文部科学省高等教育局'2002.
- ^ 晶文社'04, p. 12.
- ^ 晶文社'04, p. 177.
- ^ 文教協会'2005.
- ^ 文部科学省高等教育局'2005.
- ^ 文教協会'2007.
- ^ 文部科学省高等教育局'2007.
- ^ 文教協会'2013.
- ^ 文部科学省高等教育局'2013.
- ^ 大学入試センター'2013, p. 26.
- ^ 大学入試センター'2014, p. 28.
- ^ 大学入試センター'2015, p. 28.
- ^ “令和2年度全国短期大学一覧”. 文部科学省. p. 198. 2021年9月3日閲覧。
- ^ 日本私立短期大学協会短期大学広報委員会'1980, p. 153.
- ^ 日本私立短期大学協会'2010.10, p. 161.
- ^ 地域科学研究会'2017.
- ^ 文部科学省高等教育局'2017.
- ^ 文部科学省高等教育局'2019.
- ^ 地域科学研究会'2019.
- ^ 文教協会'2012.
- ^ 文部科学省高等教育局'2012.
- ^ 晶文社出版'1984.4, p. 284.
- ^ 第一法規出版'1984.9.
- ^ 立教女学院短期大学紀要より。
- ^ a b 旺文社'2000.05, p. 445.
参考文献
[編集]教員養成機関
[編集]- 全国高等学校長協会/編『教員養成課程認定大学短期大学等総覧』第一法規出版 。
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[編集]- 文部省調査局統計課『全国学校総覧 昭和43年版』東京教育研究所 。
- 文部省調査局統計課『全国学校総覧 昭和44年版』東京教育研究所 。
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[編集]- 文部省『短期大学一覧 昭和51年度 (短期大学資料)』文部省大学局技術教育課 。
- 短大・高専教育研究会監修『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成11年度』文教協会 。
- 短大・高専教育研究会監修『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成14年度』文教協会 。
- 文部科学省『全国短期大学・高等専門学校一覧 平成17年度』文教協会 。
- 文部科学省『全国短期大学高等専門学校一覧 平成19年度』文教協会 。
- 文部科学省『全国短期大学高等専門学校一覧 平成24年度』文教協会 。
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全国短期大学一覧
[編集]文部科学省
[編集]- 文部科学省高等教育局『全国短期大学一覧 2002年度』文部科学省高等教育局 。
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- 文部科学省高等教育局『全国短期大学一覧 2007年度』文部科学省高等教育局 。
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[編集]- 文部科学省『全国短期大学一覧 2017年度』地域科学研究会高等教育情報センター 。
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- 文部科学省『全国短期大学一覧 2019年度』地域科学研究会高等教育情報センター 。
文部科学省
[編集]- 文部科学省『令和2年度廃止大学等一覧』(PDF)文部科学省 。
日本の私立短期大学
[編集]- 日本私立短期大学協会短期大学広報委員会『日本の私立短期大学』日本私立短期大学協会短期大学広報委員会 。
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短期大学受験案内(晶文社)
[編集]- 晶文社編集部『全国短期大学受験案内 昭和43年度用』晶文社 。
- 晶文社編集部『全国短期大学受験案内 昭和46年度用』晶文社 。
- 晶文社出版編集部/編『全国短期大学受験案内 昭和60年度用』出版社 。
- 晶文社出版編集部 編『全国短期大学受験案内 2000年度用』晶文社出版 。
- 晶文社出版編集部『短期大学受験案内 2005年度用』晶文社出版 。
全国短期大学受験要覧(廣潤社)
[編集]- 広潤社編集部『全国短期大学受験要覧 昭和46年版』廣潤社 。
短期大学案内(梧桐書院)
[編集]- 梧桐書院編集部『全国短期大学案内. 昭和46年版』梧桐書院 。
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[編集]- 旺文社編集『全国短大&専修・各種学校受験年鑑'93年(短大蛍雪 1992年9月臨時増刊号)』旺文社 。
- 旺文社編集『短大・学科内容案内号 2001 2001年受験用』旺文社 。
大学入試センター
[編集]- 独立行政法人大学入試センター『独立行政法人大学入試センター要覧 2013年度』大学入試センター 。
- 独立行政法人大学入試センター『独立行政法人大学入試センター要覧 2014年度』大学入試センター 。
- 独立行政法人大学入試センター『独立行政法人大学入試センター要覧 2015年度』大学入試センター 。