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男子棒高跳世界記録の推移

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

男子棒高跳の最初の世界記録は、1912年に国際陸上競技連盟により認められた[1]

2009年6月21日現在、71の世界記録がIAAF(現在のワールドアスレチックス)により承認されている。

1950年代初頭にファイバーグラスやカーボンファイバーなどの合成物質で作られた柔軟なポールが導入され[2]、より高い記録が出るようになった[3][4]。2000年以降、世界陸上競技大会では棒高跳の世界記録に屋内と屋外の区別は無くなったが、遡及的には適用されなかった[1]

現在の記録の6.26mは、スウェーデンのアルマンド・デュプランティスが2024年8月25日にダイヤモンドリーグで記録したものである[5]

記録の推移

[編集]
記録 選手 記録地 記録日 #[6]
4.02 m (13 ft 2+14 in) マーカス・ライト アメリカ合衆国の旗 アメリカ アメリカ合衆国ケンブリッジ 1912年6月8日[1] 1
4.09 m (13 ft 5 in) フランク・フォス ベルギーアントワープ 1920年8月20日[1] 1
4.12 m (13 ft 6 in) Charles Hoff  ノルウェー デンマークコペンハーゲン 1922年9月22日[1] 1
4.21 m (13 ft 9+12 in) 1923年7月22日[1] 2
4.23 m (13 ft 10+12 in) ノルウェーオスロ 1925年8月13日[1] 3
4.25 m (13 ft 11+14 in) フィンランドトゥルク 1925年9月27日[1] 4
4.27 m (14 ft 0 in) サビン・カー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 アメリカ合衆国フィラデルフィア 1927年5月28日[1] 1
4.30 m (14 ft 1+14 in) リー・バーンズ アメリカ合衆国フレズノ 1928年4月28日[1] 1
4.37 m (14 ft 4 in) William Graber アメリカ合衆国パロアルト 1932年7月16日[1] 1
4.39 m (14 ft 4+34 in) Keith Brown アメリカ合衆国ボストン 1935年6月1日[1] 1
4.43 m (14 ft 6+14 in) George Varoff アメリカ合衆国プリンストン 1936年7月4日[1] 1
4.54 m (14 ft 10+12 in) Bill Sefton アメリカ合衆国ロサンゼルス 1937年5月29日[1] 1
4.54 m (14 ft 10+12 in) アール・メドウス 1937年5月29日[1] 1
4.60 m (15 ft 1 in) Cornelius Warmerdam アメリカ合衆国フレズノ 1940年6月29日[1] 1
4.72 m (15 ft 5+34 in) アメリカ合衆国コンプトン 1941年6月26日[1] 2
4.77 m (15 ft 7+34 in) アメリカ合衆国モデスト 1942年5月23日[1] 3
4.78 m (15 ft 8 in) Robert Gutowski アメリカ合衆国パロアルト 1957年4月27日[1] 1
4.80 m (15 ft 8+34 in) ドン・ブラッグ 1960年7月2日[1] 1
4.83 m (15 ft 10 in) George Davies アメリカ合衆国ボルダー 1961年5月20日[1] 1
4.89 m (16 ft 12 in) John Uelses アメリカ合衆国サンタバーバラ 1962年3月31日[1] 1
4.93 m (16 ft 2 in) Dave Tork アメリカ合衆国ウォルナット英語版 1962年4月28日[1] 1
4.94 m (16 ft 2+14 in) Pentti Nikula  フィンランド フィンランドKauhava 1962年6月22日[1] 1
5.00 m (16 ft 4+34 in) Brian Sternberg アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 アメリカ合衆国フィラデルフィア 1963年4月27日[1] 1
5.08 m (16 ft 8 in) アメリカ合衆国コンプトン 1963年6月7日[1] 2
5.13 m (16 ft 9+34 in) John Pennel イングランドロンドン 1963年8月5日[1] 1
5.20 m (17 ft 12 in) アメリカ合衆国コーラルゲーブルズ 1963年8月24日[1] 2
5.23 m (17 ft 1+34 in) フレッド・ハンセン アメリカ合衆国サンディエゴ 1964年6月13日[1] 1
5.28 m (17 ft 3+34 in) アメリカ合衆国ロサンゼルス 1964年7月25日[1] 2
5.32 m (17 ft 5+14 in) ボブ・シーグレン アメリカ合衆国フレズノ 1966年5月14日[1] 1
5.34 m (17 ft 6 in) John Pennel アメリカ合衆国ロサンゼルス 1966年7月23日[1] 3
5.36 m (17 ft 7 in) ボブ・シーグレン アメリカ合衆国サンディエゴ 1967年6月10日[1] 2
5.38 m (17 ft 7+34 in) Paul Wilson アメリカ合衆国ベーカーズフィールド 1967年6月23日[1] 1
5.41 m (17 ft 8+34 in) (高地で記録) ボブ・シーグレン アメリカ合衆国Echo Summit 1968年9月12日[1] 3
5.44 m (17 ft 10 in) John Pennel アメリカ合衆国サクラメント 1969年6月21日[1] 4
5.45 m (17 ft 10+12 in) ヴォルフガング・ノルトウイック 東ドイツの旗 東ドイツ ドイツベルリン 1970年6月17日[1] 1
5.46 m (17 ft 10+34 in) イタリアトリノ 1970年9月3日[1] 2
5.49 m (18 ft 0 in) Christos Papanikolaou ギリシャの旗 ギリシャ ギリシャアテネ 1970年10月24日[1] 1
5.51 m (18 ft 34 in) Kjell Isaksson  スウェーデン アメリカ合衆国オースティン 1972年4月8日[1] 1
5.54 m (18 ft 2 in) アメリカ合衆国ロサンゼルス 1972年4月15日[1] 2
5.55 m (18 ft 2+12 in) スウェーデンヘルシンボリ 1972年6月12日[1] 3
5.63 m (18 ft 5+12 in) ボブ・シーグレン アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 アメリカ合衆国ユージーン 1972年7月2日[1] 4
5.65 m (18 ft 6+14 in) David Roberts アメリカ合衆国ゲインズビル 1975年3月28日[1] 1
5.67 m (18 ft 7 in) Earl Bell アメリカ合衆国ウィチタ 1976年5月29日[1] 1
5.70 m (18 ft 8+14 in) David Roberts アメリカ合衆国ユージーン 1976年6月22日[1] 2
5.72 m (18 ft 9 in) ウワディスワフ・コザキエビッチ ポーランドの旗 ポーランド イタリアミラノ 1980年5月11日[1] 1
5.75 m (18 ft 10+14 in) ティエリ・ビネロン フランスの旗 フランス フランスパリ 1980年6月1日[1] 1
5.75 m (18 ft 10+14 in) フランスリール 1980年6月29日[1] 2
5.77 m (18 ft 11 in) Philippe Houvion フランスパリ 1980年7月17日[1] 1
5.78 m (18 ft 11+12 in) ウワディスワフ・コザキエビッチ ポーランドの旗 ポーランド ソビエト連邦モスクワ 1980年7月30日[1] 2
5.80 m (19 ft 14 in) ティエリ・ビネロン フランスの旗 フランス フランスマコン 1981年6月20日[1] 3
5.81 m (19 ft 12 in) Vladimir Polyakov ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦 ソビエト連邦トビリシ 1981年6月26日[1] 1
5.82 m (19 ft 1 in) ピエール・キノン フランスの旗 フランス ドイツケルン 1983年8月28日[1] 1
5.83 m (19 ft 1+12 in) ティエリ・ビネロン イタリアローマ 1983年9月1日[1] 4
5.85 m (19 ft 2+14 in) セルゲイ・ブブカ ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦 チェコスロバキアブラチスラヴァ 1984年5月26日[1] 1
5.88 m (19 ft 3+14 in) フランスパリ 1984年6月2日[1] 2
5.90 m (19 ft 4+14 in) イングランドロンドン 1984年7月13日[1] 3
5.91 m (19 ft 4+12 in) ティエリ・ビネロン フランスの旗 フランス イタリアローマ 1984年8月31日[1] 5
5.94 m (19 ft 5+34 in) セルゲイ・ブブカ ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦 1984年8月31日[1] 4
6.00 m (19 ft 8 in) フランスパリ 1985年7月13日[1] 5
6.01 m (19 ft 8+12 in) ソビエト連邦モスクワ 1986年7月8日[1] 6
6.03 m (19 ft 9+14 in) チェコスロバキアプラハ 1987年6月23日[1] 7
6.05 m (19 ft 10 in) チェコスロバキアブラチスラヴァ 1988年6月9日[1] 8
6.06 m (19 ft 10+12 in) フランスニース 1988年7月10日[1] 9
6.07 m (19 ft 10+34 in) 日本静岡市 1991年5月6日[1] 10
6.08 m (19 ft 11+14 in) ソビエト連邦モスクワ 1991年6月9日[1] 11
6.09 m (19 ft 11+34 in) イタリアフォルミア 1991年7月8日[1] 12
6.10 m (20 ft 0 in) スウェーデンマルメ 1991年8月5日[1] 13
6.11 m (20 ft 12 in)  ウクライナ フランスディジョン 1992年6月13日[1] 14
6.12 m (20 ft 34 in) イタリアパドヴァ 1992年8月30日[1] 15
6.13 m (20 ft 1+14 in) 日本東京 1992年9月19日[1] 16
6.14 m (20 ft 1+12 in) (高地で記録)[7] イタリアセストリエーレ 1994年7月31日[1] 17
6.16 m (20 ft 2+12 in) (屋内)[8] ルノー・ラビレニ フランスの旗 フランス ウクライナドネツィク 2014年2月16日 1
6.17 m (20 ft 2+34 in) (屋内) アルマンド・デュプランティス  スウェーデン ポーランドトルン 2020年2月8日 1
6.18 m (20 ft 3+14 in) (屋内) イギリスグラスゴー 2020年2月15日 2
6.19 m (20 ft 3+12 in) (屋内) セルビアベオグラード 2022年3月7日 3
6.20 m (20 ft 4 in) (屋内) 2022年3月20日 4
6.21 m (20 ft 4+14 in) アメリカ合衆国ユージーン 2022年7月24日 5
6.22 m (20 ft 4+34 in) (屋内) フランスクレルモン=フェラン 2023年2月25日 6
6.23 m (20 ft 5+14 in) アメリカ合衆国ユージーン 2023年9月17日 7
6.24 m (20 ft 5+12 in) 中国廈門市 2024年4月20日 8
6.25 m (20 ft 6 in) フランスパリ 2024年8月5日 9
6.26 m (20 ft 6+14 in) ポーランドシレジア 2024年8月25日 10

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk bl bm bn bo bp bq br bs bt bu 12th IAAF World Championships In Athletics: IAAF Statistics Handbook. Berlin 2009.”. Monte Carlo: IAAF Media & Public Relations Department. pp. Pages 546, 555–6 (2009年). June 29, 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。August 5, 2009閲覧。
  2. ^ 世界陸上@TDK[No.4 棒高跳び]棒高跳びとは?世界記録やポール素材の歴史”. TDK. 2023年10月4日閲覧。
  3. ^ “Man who broke 15 feet defends fiberglass pole”. Ocala Star-Banner. Associated Press ((Florida)): p. 10. (February 7, 1962). https://news.google.com/newspapers?id=CWxPAAAAIBAJ&sjid=MwUEAAAAIBAJ&pg=4887%2C840268 
  4. ^ “World record progression in pole vault”. Eugene Register-Guard. (table) ((Oregon)): p. 3D. (May 23, 1963). https://news.google.com/newspapers?id=Fg8nAAAAIBAJ&sjid=_-IDAAAAIBAJ&pg=4842%2C4359233 
  5. ^ デュプランティス世界新の6m26!パリ五輪から20日、またもビッグパフォーマンス/DLシレジア”. 月刊陸上競技. 2024年8月26日閲覧。
  6. ^ The numbered occurrence of the athlete breaking the world record, in other words "#7" would indicate the 7th time the athlete broke the world record.
  7. ^ "From 2000, IAAF Rule 260.18s (formerly 260.6.a) was amended to say world records (as opposed to indoor world records) can be set in a facility 'with or without a roof.' So far, only one event - the women's pole vault - has been affected by this change, which was not applied retrospectively."Archived copy”. 2011年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月5日閲覧。 (p.546) Sergey Bubka set an indoor record of 6.15 m (20 ft 2 in) on February 21, 1993, in excess of the outdoor record, before this rule came into effect. Lavillenie's indoor world record was set after the rule came into effect, and thus since it exceeded Bubka's 6.14 m (20 ft 1+12 in) set outdoors, it also became the world record, the first indoor mark to do so in this event.
  8. ^ Progression of IAAF World Records — 2015 edition” (pdf). Monte Carlo: IAAF. pp. 163–171 (2015年). 16 August 2016閲覧。