田川欣哉
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田川 欣哉(たがわ きんや、1976年 - )は、日本のデザインエンジニア。Takram代表。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート名誉フェロー。東京大学総長室アドバイザー。
プロフィール
[編集]1976年生まれ。東京大学工学部機械情報工学科在籍中にプロダクトデザイナーの山中俊治と出会い、デザインの世界に足を踏み入れる[1]。1999年東京大学を卒業後、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートのインダストリアル・デザイン・エンジニアリング学科の修士課程に留学。エンジニアに対するデザイン教育を受ける。
2001年、修士課程修了後、日本に帰国し山中俊治率いるリーディング・エッジ・デザインに参加。山中のもとで5年間、デザインの実務経験を積む。2006年、Takramを共同設立。以来、デザインとエンジニアリングをハイブリッドに掛け合わせたプロジェクトを多く手がける。東京・ロンドン・ニューヨーク・上海にスタジオを構え、総勢60名のメンバーを率いる。
これまで、グッドデザイン賞、コクヨデザインアワード、ダイソンデザインアワード、D&AD Awardsなどの審査員を歴任。経済産業省・特許庁の「デザイン経営」宣言の作成にコアメンバーとして関わった。経済産業省産業競争力とデザインを考える研究会委員、経済産業省産業構造審議会知的財産分科会委員、外務省ジャパン・ハウス巡回企画展審査委員・日本デザイン振興会理事、ポケモン・ウィズ・ユー財団理事などを歴任。2015年から英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートのイノベーション・デザイン・エンジニアリング学科で客員教授を務め、2018年に同校から名誉フェローを授与された。2021年から東京大学総長室アドバイザーを務める。
主なプロジェクト・受賞
[編集]- メルカリ CXOアドバイザー(デザイン戦略策定・デザイン組織設計・ブランド構築)
- メルカリ ロゴマークリニューアル
- トヨタ自動車「TOYOTA e-Palette Concept」のプレゼンテーションムービー制作
- ビッグデータビジュアライゼーションシステム「RESAS Prototype」の開発
- 2015年 グッドデザイン賞金賞(ベスト8)
- TAMRON一眼レフ交換レンズ「SPシリーズ」のプロダクトデザイン
- 2016年 ドイツiF Design Award
- 2016年 ドイツ Reddot design award
- NHK Eテレ「ミミクリーズ」のアートディレクション
- 第41回 日本賞 最優秀賞(幼児向けカテゴリー・総務大臣賞)
- 2014年 アメリカ国際フィルム・ビデオ祭 最優秀賞(教育部門)
- 2015年 グッドデザイン賞ベスト100
- VELDT「SERENDIPITY」のプロダクトデザイン・UI設計
- Sansan「Eight」のUI設計
- トヨタ自動車「NS4」のUI設計
- 無印良品「MUJI NOTEBOOK」のUI設計
- グッドデザイン賞
- レーザードローイングシステム「Afterglow」の開発
- Microsoft Innovation Award 最優秀賞
- 日本語入力デバイス「tagtype Garage Kit」の開発
- ニューヨーク近代美術館パーマネントコレクション
テレビ出演
[編集]- TOKYO DESIGN WEEK(2014年9月8日)
- NHK WORLD “DESIGN TALKS plus”「触角」(2016年1月7日)
- NHK WORLD “DESIGN TALKS plus”「イノベーション」(2017年5月4日)
- NHK「デザインミュージアムをデザインする」(2020年, 2021年)
著書・寄稿
[編集]- 『イノベーション・スキルセット-世界が求めるBTC型人材とその手引き』(大和書房、2019年)ISBN 9784479797036
- 『takram design engineering|デザイン・イノベーションの振り子』(LIXIL出版、2014年) ISBN 9784864800129
- 『ストーリー・ウィーヴィング』(ダイヤモンド社、2011年) ISBN 9784478016329
脚注
[編集]- ^ “デザインエンジニアの起源”. 2015年12月3日閲覧。