コンテンツにスキップ

熱波 (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
熱波
Tabu
監督 ミゲル・ゴメス
脚本 ミゲル・ゴメス
マリアナ・リカルド
製作 サンドロ・アギラール
ルイス・ウルバノ
出演者 テレーザ・マドルーガポルトガル語版
ラウラ・ソヴェラルポルトガル語版
アナ・モレイラポルトガル語版
音楽 バスコ・ピメンテ
撮影 ルイ・ポッサスポルトガル語版
編集 テルモ・シューロ
ミゲル・ゴメス
製作会社 O Som e a Furia
Gullane Filmes
Shellac Sud
配給 ポルトガルの旗 O Som e a Fúria
日本の旗 エスパース・サロウ
公開 ドイツの旗 2012年2月14日BIFF
ポルトガルの旗 2012年4月5日
日本の旗 2013年7月13日
上映時間 118分
製作国 ポルトガルの旗 ポルトガル
ドイツの旗 ドイツ
ブラジルの旗 ブラジル
フランスの旗 フランス
言語 ポルトガル語
テンプレートを表示

熱波』(ねっぱ、Tabu)は2012年ポルトガルドイツブラジルフランスドラマ映画。監督はミゲル・ゴメス、出演はテレーザ・マドルーガポルトガル語版ラウラ・ソヴェラルポルトガル語版アナ・モレイラポルトガル語版など。

現代のリスボンを舞台とした「楽園の喪失」と植民地時代のアフリカを舞台とした「楽園」の二部構成である[1]

ストーリー

[編集]

現代のリスボンで虚無的に暮らす老女アウロラについて、第1部では彼女の最期の日々を隣人女性ピラールの目線で描き、第2部では50年前の植民地時代のアフリカでのジャン=ルカとの情熱的な不倫の恋と犯した罪をジャン=ルカの回想の形で描く。

キャスト

[編集]
第1部「楽園の喪失」 - 現代のリスボン
第2部「楽園」 - 植民地時代のアフリカ

製作

[編集]

原題の『Tabu』はF・W・ムルナウ監督の遺作『タブウ』に由来している[2]

全編、スタンダード・サイズの白黒画面で撮られた[3]

作品の評価

[編集]

映画批評家によるレビュー

[編集]

Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「ミステリアスで視覚的に印象的な『熱波』は、実験的なセンスで撮影されたうっとりするようなロマンスで観客の忍耐に報いている。」であり、60件の評論のうち高評価は88%にあたる53件で、平均点は10点満点中7.9点となっている[4]Metacriticによれば、17件の評論のうち、高評価は14件、賛否混在は3件、低評価はなく、平均点は100点満点中78点となっている[5]

受賞歴

[編集]

第62回ベルリン国際映画祭において、国際批評家連盟賞とアルフレッド・バウアー賞を受賞する[6]

出典

[編集]
  1. ^ 恩田, 泰子 (2013年7月19日). “「熱波」(ポルトガル、独、ブラジル、仏)…愛の記憶をめぐる物語”. 読売新聞. 2013年8月20日閲覧。
  2. ^ 中条, 省平 (2013年7月12日). “熱波 はかない情感、強烈な愛”. 日本経済新聞. 2013年8月20日閲覧。
  3. ^ 外山, 真也 (2013年7月9日). “『熱波』 ありきたりのメロドラマだが飽きない”. 福井新聞. 2013年8月20日閲覧。
  4. ^ Tabu (2012)” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年3月14日閲覧。
  5. ^ Tabu Reviews” (英語). Metacritic. 2021年3月14日閲覧。
  6. ^ 冨永, 由紀 (2013年7月12日). “【週末シネマ】サイレントの手法を活用し、映画を純粋に楽しむ喜びを思い出させる傑作”. 財経新聞. 2013年8月20日閲覧。

外部リンク

[編集]