毛皮のヴィーナス
毛皮のヴィーナス | |
---|---|
La Vénus à la fourrure | |
監督 | ロマン・ポランスキー |
脚本 |
デイヴィッド・アイヴス ロマン・ポランスキー |
原作 |
デイヴィッド・アイヴス (原作戯曲) |
製作 |
ロベール・ベンムッサ アラン・サルド |
音楽 | アレクサンドル・デスプラ |
撮影 | パヴェル・エデルマン |
編集 |
エルヴェ・ド・リューズ マルゴ・メニエ |
製作会社 |
R.P. Productions Monolith Films |
配給 |
Mars Distribution ショウゲート |
公開 |
2013年5月13日 (第66回カンヌ国際映画祭) 2013年11月13日 2014年12月20日 |
上映時間 | 96分 |
製作国 |
フランス ポーランド |
言語 |
フランス語 ドイツ語 |
興行収入 | 2600万円[1] |
『毛皮のヴィーナス』(けがわのヴィーナス、La Vénus à la fourrure)は2013年のフランスのブラック・コメディ。監督はロマン・ポランスキー。
ドイツの作家マゾッホの背徳小説『毛皮を着たヴィーナス』を舞台化しようとしている台本作家と、その作品ヒロイン、ワンダ役のオーディションに現れた謎の女性とのやり取りを絶妙に描いたもの。
原作舞台《毛皮のヴィーナス》は、アメリカ合衆国の劇作家デイヴィッド・アイヴズが、2011年11月に発表して評判となったもの(アイヴズは、ポランスキー監督の『吸血鬼』のミュージカル版「ダンス・オブ・ヴァンパイア」のブロードウェイ初演版の英語脚色を担当していた繋がりがある)。翌年のトニー賞には最優秀戯曲賞候補となり、ニーナ・アリアンダが主演女優賞を獲得。また、ブロードウェイ・デビューとなったヒュー・ダンシーはドラマ・デスク賞の新人賞にあたる男優賞に選出された。なお、この時点ではフランスで初演されておらず、2014年にジェレミー・リップマン演出、マリー・ジランとニコラ・ブリアンソン主演でトリスタン・ベルナール劇場で初演され評判となり、モリエール賞Molières 2015で作品賞、主演女優賞を獲得した。
映画は、2013年の第66回カンヌ国際映画祭で5月25日に上映された特別上映され[2][3]、11月にフランス劇場公開された。
2014年1月に発表された第39回セザール賞に監督賞を受賞し、作品賞、主演女優賞、主演男優賞、脚色賞、音楽賞、録音賞にノミネートされた[4]。
ストーリー
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
レーオポルト・フォン・ザッハー=マゾッホの1870年の小説『毛皮を着たヴィーナス』を翻案した新作劇の台本作家トマ・ノヴァチェクは、主人公ワンダ役の女優のオーディションの翌日、どの女優も期待に添わなかったことから、劇場を去る準備をしている。
そこへワンダ・ジュルダンという無名の女優が酔っぱらって到着する。エネルギーと気まぐれの旋風の中で、ワンダは「ワンダ役の読み合わせをしましょう」とトマに提案する。
トマが驚いたことには、ワンダは、役への深い理解を示し、すべてのセリフをそらんじていた。
「オーディション」が進行すると、集中力は倍加し、トマの好意は強迫観念になる。
キャスト
[編集]- ワンダ・ジュルダン - エマニュエル・セニエ
- トマ・ノヴァチェク - マチュー・アマルリック
関連映画
[編集]- 毛皮のビーナス(1969)
参考文献
[編集]- ^ 「キネマ旬報」2016年3月下旬号 84頁
- ^ “2013 Official Selection”. Cannes Film Festival (18 April 2013). 18 April 2013閲覧。
- ^ 2013 Cannes Film Festival: Screenings of 25 May 2013
- ^ “France's Cesar Awards: 'Me, Myself and Mum' Wins Best Film”. Hollywood Reporter. 1 March 2014閲覧。