梶研吾
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梶 研吾(かじ けんご、男性、1961年2月7日[1][2] - )は、三重県[1][2]出身の漫画原作者・脚本家・監督・演出家・小説家・プロデューサー、2011年4月より神奈川工科大学特任教授。
この他、小池一夫主宰の「小池塾」において漫画原作講師を務めたこともある。自身のウェブサイトなどでは武王と自称することもある。
来歴
[編集]1983年に小池一夫主宰の劇画村塾に入塾(4期生)した後、1987年に漫画『グラップキッズ』(画:岡村賢二、双葉社)で漫画原作者としてデビュー。師匠である小池の影響を受けてか、殺し屋を取り扱った作品が多い。またそれ以外では、社会派の『交通事故鑑定人 環倫一郎』(画:樹崎聖、集英社)が代表作の一つとして数えられる。
漫画原作者としての活動の傍ら、90年代中頃より映像方面にも進出。『エコエコアザラク』(「-BIRTH OF THE WIZARD-」他)などの脚本監修や『修羅雪姫』(2001年)などのプロデュースの他、近年では特に『ULTRASEVEN X』を始めとするウルトラシリーズや、雨宮慶太原作の『牙狼-GARO-』などの特撮テレビドラマの演出やキャラクターデザイン、小説にも多数携わっている。
この他、水野大、深華などを始めとする「梶組」と呼ばれる若手俳優たちによる舞台公演の演出や、『聴こえなくても私は負けない』(著:甲地由美恵、角川書店)のボランティア的な作品の監修も行うなど、その活動は多岐にわたっている。
自身のウェブサイト上にて掲げているモットーは「好きなことしかやらない」と「地位と名誉と金銭は求めない」。
主な作品
[編集]原作
[編集]漫画
[編集]- グラップキッズ(1987年、画:岡村賢二、双葉社)
- HYPER TATSUYA(1988年、画:浜田芳郎、ぶんか社)
- ボケミアン(1990年、画:嶺岸信明、光文社)
- 抱きしめたい女ベビィ(1990年、画:笠間しろう、リイド社)
- 血闘王デンジャー(1991年、画:小林かずお、光文社)
- 猛き花道(1991年、画:土山しげる、日本文芸社)
- 外道無頼(1992年、画:渡辺みちお、日本文芸社)
- 危めのヴィーナ(1992年、画:愛川哲也、スタジオシップ)
- 医候(1992年、画:土山しげる、日本文芸社)
- 我愛称(1992年、小池書院)
- 平成鉄鬼兵(1993年、画:影丸穣也、日本文芸社)
- DAN-GAN(1993年、画:猿渡哲也、双葉社(98年スコラ刊も有))
- Souls NY大和組(1993年、画:岡村賢二、小池書院)
- グラップ・ガイズ(1993年、画:岡村賢二、スコラ)
- 鉄機剣士 武王伝(1994年、画:岡村賢二、小学館)
- 弁護士 綾小路春彦(1994年、画:那須輝一郎、日本文芸社)
- 烈王(1994年、画:岡村賢二、小学館)
- 鉄と剣(1995年、画:岡村賢二、リイド社)
- ドン・マイ・ワイフ(1995年、画:岡村賢二、リイド社)
- シャングリラ-Shangri・La(1995年、画:岡村賢二、リイド社)
- 交通事故鑑定人 環倫一郎(1996年、画:樹崎聖、集英社)
- X〜クロス(1996年、画:井上紀良、集英社)
- 宇強の大空シリーズ(1997年、画:岡村賢二、集英社)
- 破天荒鑑定士 真見士(1997年、画:那須輝一郎、日本文芸社)
- "殺医"ドクター蘭丸(1998年、画:井上紀良、集英社)
- バケルンバスター孔雀(2000年、画:井上行広、集英社赤マルジャンプ)
- ETRANGER(2001年、画:富沢順、集英社)
- 食卓の騎士(2001年、画:今泉伸二、集英社)
- R2(2002年、画:樹崎聖、集英社)
- くノ21ホタル(2002年、画:小林拓己、双葉社)
- 龍猿(2002年、画:岡村賢二、集英社)
- マギー's 犬Jr.(2004年、画:叶精作、日本文芸社)
- 売王 -バイキング-(2004年、画:土山しげる、日本文芸社)
- 死星マリア(2004年、画:叶精作、日本文芸社)
- 風の三日月(2005年、画:かどたひろし、竹書房)
- 龍の首領〜Ron-Don(2007年、画:パトリック・ユー、角川書店)
- そば屋幻庵(2008年-、画:かどたひろし、リイド社)
- 仁侠姫レイラ(2009年、画:米井さとし、秋田書店・週刊少年チャンピオン)
- 駅物語(2010年、画:やまだ浩一、実業之日本社)
- ベイビーカートビッチ(2017年、画:苺野しずく、ヒーローズ)
小説
[編集]小説
[編集]- 修羅々(2000年、講談社)
- バトルホームズ〜誰がために名探偵は戦う(2001年、集英社)
- バトルホームズ2〜名探偵、大西部を征く(2001年、集英社)
- 悪魔捜査官(デビルポリス)(2002年、集英社)
映像作品
[編集]原作
[編集]- 取立屋本舗 ベビィ(1994年)
- 取立屋本舗 ベビィ2〜闇金仁義(1994年)
- 極道弁護士 綾小路春彦(1994年)
- 極道一匹狼(1998年)
- マギー's 犬Jr.(2005年、脚本および監督も担当)
監修
[編集]- エコエコアザラクII -BIRTH OF THE WIZARD-(1997年、脚本監修)
- エコエコアザラクIII -MISA THE DARK ANGEL-(1997年、脚本監修)
- 七瀬ふたたび(1998年、総監修)
- うずまき(2000年、脚本監修)
監督
[編集]- 渋谷マニア 「アカツキ~Aka Tuki」(2002年)
- ブラッディ・ナイト・ア・ゴーゴー(2004年)
- 髑髏城の七人〜アカドクロ(2004年)
- ハツカレ(2006年)
- ウルトラマンマックス(2005年、監督および設定も担当)
- ウルトラマンメビウス(2006年)
- ULTRASEVEN X(2007年)
- サムライプリンセス 外道姫(2009年)
- ウルトラマンギンガ(2013年)
- 三森迷子の逃亡(2015年)
脚本
[編集]- ウルトラマンコスモス(2001年)
- 牙狼-GARO-(2005年、シリーズ構成および監督も担当)
- ウルトラマンマックス 第7話「星の破壊者」(2005年、大倉崇裕と合作)
- ウルヴァリン(2011年、シリーズ構成も担当)
- アイアンマン:ライズ・オブ・テクノヴォア(2013年)
プロデュース
[編集]- 新宿少年探偵団(1998年、キャラクタープロデュース)
- PUPS(1999年、プロデュース)
- 修羅雪姫(2001年、アソシエイトプロデューサー)
- Bird's Eye(2003年)
- 渋谷怪談(2003年)
- Jam Films2〜HOOPS MEN SOUL(2003年)
- 渋谷怪談2(2004年)
舞台
[編集]- 犬神戦記(2007年、演出)
- ナイトメス(2007年、演出)
- ホスピタルビルド(2008年、演出)
- ブラッドプリズナー(2010年、作・演出)
- ミチヲカケル(2011年、演出)
- 小次郎炎情剣(2011年、作・演出)
- 侍ギャンブラー銀我(2012年、作・演出)
- 紅蓮、還る(2013年、作・演出)
- 紅蓮、ふたたび(2014年、原案)
その他
[編集]- 聴こえなくても私は負けない(監修)(2008年、著:甲地由美恵、角川書店)
脚注
[編集]- ^ a b 宇宙船編集部 編 編『ウルトラマンマックス マックス!マックス!マックス!怪獣大画報』円谷プロダクション 監修、朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクション〉、2006年10月30日、58頁。ISBN 4257037350。
- ^ a b 「ウルトラマンメビウス白書 梶研吾」『ウルトラマンメビウス アーカイブ・ドキュメント』朝日ソノラマ〈ファンタスティックコレクションNo.∞〉、2007年6月30日、72頁。ISBN 978-4-257-03745-3。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 武王のリング(公式ウェブサイト)(リンク切れ)
- 梶研吾の”武王のリング”舞路愚変(公式ブログ)
- @nifty「AnimeFan」梶研吾 武王のリング
- 梶研吾 (@kajiken7) - X(旧Twitter)
- 梶研吾:公開作品 - マンガ図書館Z