富沢順
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富沢 順(とみざわ じゅん、1960年〈昭和35年〉4月11日 - )は、日本の漫画家。
概略
[編集]東京都生まれ、車田正美のアシスタントを経て[1]、1981年、『週刊少年ジャンプ』連載の『コマンダー0』でデビュー。
1988年、青年誌『スーパージャンプ』独立創刊に伴い異動。1993年から連載された『企業戦士YAMAZAKI』で人気を博す。
集英社『週刊少年ジャンプ』『スーパージャンプ』系統での仕事が長かったが、2000年代に入ってからは『殺し屋麺吉』『the yakiniku people プルコギ』を『週刊コミックバンチ』に連載。
軽妙なコメディ描写とハードなアクション描写を使い分ける作風で知られる。青年誌進出以降は劇画系のシリアスな画風[2]になっているが、『月刊ニュータイプ』連載の『順ちゃんのオーエン歌』では自虐的なギャグエッセイ漫画も描いていた。
2010年、初のお色気作品『あまくちナイト』を『ナマイキッ!』誌上で連載。『週刊漫画ゴラク』連載の『DIRTY』を経て、近年はコアミックスが運営している「サイレントマンガオーディション」の審査員[3]や、沖縄ラフ&ピース専門学校[4]のマンガコース講師[5]、熊本県立高森高等学校マンガ学科講師[6]を務めている。
作品一覧
[編集]- コマンダー0:全2巻(ジャンプスーパーコミックス)『週刊少年ジャンプ』1981年53号 - 1982年16号連載
- ガクエン情報部H.I.P.:全3巻(ジャンプコミックス)『週刊少年ジャンプ』1984年44号 - 1985年22号連載。1987年に月曜ドラマランド枠でテレビドラマ化(主演 森高千里、中村繁之、高田純次)。
- PANKRA BOY:全2巻(ジャンプスーパーエース)『週刊少年ジャンプ』連載。
- あすぴりんDANDY:全4巻(ジャンプコミックス)『スーパージャンプ』1988年11月号 - 1990年9月号連載。
- もーにんぐMOON:全3巻(ジャンプコミックスデラックス)『スーパージャンプ』1991年2月号 - 1992年11号連載。
- 順ちゃんのオーエン歌:全1巻(角川ニュータイプ100%コミックス)『月刊ニュータイプ』連載。
- 企業戦士YAMAZAKI:全12巻(ジャンプコミックスデラックス)『スーパージャンプ』1993年2号 - 1998年24号連載。1995年にオリジナルビデオとしてリリース(主演 イッセー尾形、菅野美穂)、1997年にOVA化。
- 開運同盟AngePasse:全1巻(ジャンプコミックスデラックス)『スーパージャンプ』連載。
- ÉTRANGER-エトランゼ-(原作:梶研吾):全6巻(ジャンプコミックスデラックス)『スーパージャンプ』1999年22号 - 2002年16号連載。
- Trickster:全2巻(ジャンプコミックスデラックス)『オースーパージャンプ』連載。
- 殺し屋麺吉:全7巻(バンチコミックス)『週刊コミックバンチ』連載。『THE焼肉PEOPLEプルコギ』連載のため、6巻でいったん中断。最終7巻は電子書籍版限定。
- THE焼肉PEOPLEプルコギ(原案:ハーロマ、監修:具光然):全3巻(バンチコミックス)『週刊コミックバンチ』連載。『The 焼肉ムービー プルコギ』のタイアップ企画。
- 脱獄ドクターいのち屋エンマ:全3巻(ニチブンコミックス)『週刊漫画ゴラク』連載。
- スッパヌキ!:『別冊漫画ゴラク』シリーズ連載。
- 野良麺:全2巻 (ニチブンコミックス)『別冊漫画ゴラク増刊・食漫』連載。
- あまくちナイト:全2巻(バンブーコミックス)『ナマイキッ!』連載。
- DIRTY(原作:天王寺大):全2巻(ニチブンコミックス)2011年から『週刊漫画ゴラク』シリーズ連載。
脚注
[編集]- ^ まつもと泉の作業を手伝ったこともある(『せさみ☆すとりーと』のスタッフ覧より)。
- ^ 連載の合間に北条司の臨時アシスタントをしていたことがあり、その縁で後にコアミックスでの仕事が多くなった。
- ^ “SMA13 – “UNESCO Round” 2020 JANUARY” (英語). SILENT MANGA AUDITION®. 2020年5月27日閲覧。
- ^ “沖縄ラフ&ピース専門学校”. 沖縄ラフ&ピース専門学校. 2020年5月27日閲覧。
- ^ “「沖縄ラフ&ピース専門学校」開校”. COAMIX|株式会社コアミックス (2018年4月9日). 2020年5月27日閲覧。
- ^ “コアミックス編集者が高校生に「秘伝のノウハウ」を伝授 熊本県立高森高校「マンガ学科」の狙い”. Real Sound|リアルサウンド ブック (2023年6月23日). 2023年6月29日閲覧。
関連項目
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