新宮一成
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新宮 一成(しんぐう かずしげ、1950年4月17日 - )は、日本の医学者・精神科医・ラカン研究者。京都大学名誉教授。医学博士(京都大学・1985年)。
人物
[編集]大阪市東淀川生まれ。薬品を扱う自営業の家庭で育つ。小さい頃は身体が弱かった。思春期は山や川を見るのを好み、考古学に関心をもち歴史探索をするのが趣味であった。ピアノにも関心を抱く。
略歴
[編集]- 1975年 京都大学医学部卒業
- 1981年 京都大学保健診療所助手
- 1983年 パリ第7大学留学(1984年まで)
- 1988年 京都大学教養部助教授(心理学教室)
- 1991年 京都大学大学院人間・環境学研究科助教授(人間・環境学専攻 人間存在基礎論講座)
- 2003年 京都大学大学院人間・環境学研究科教授(共生人間学専攻 人間社会論講座)
- 2016年定年退任、名誉教授、奈良大学社会学部教授。
- 2020年 奈良大学退職。
受賞歴
[編集]著書
[編集]単著
[編集]- 『夢と構造 フロイトからラカンへの隠された道』(弘文堂、1988年)
- 『無意識の病理学 クラインとラカン』(金剛出版、1989年)
- 『無意識の組曲 精神分析的夢幻論』(岩波書店、1997年)
- 『夢分析』(岩波書店<岩波新書>、2000年)
- 『ラカンの精神分析』(講談社<講談社現代新書>、1995年)
共編著
[編集]- 『意味の彼方へ ラカンの治療学』(金剛出版、1996年)
- 『精神医学群像』(藤縄昭、大東祥孝との共編著、アカデミア出版会、1999年)
- 『精神障害とこれからの社会』(角谷慶子との共編、ミネルヴァ書房、2002年)
- 『病の自然経過と精神療法』(中山書店、2003年)
- 『精神の病理とわたしたちの人生』(角谷慶子との共編、ミネルヴァ書房、2003年)
- 『精神分析学を学ぶ人のために』(鈴木國文、小川豊昭との共編、世界思想社、2004年)
- 『フロイト=ラカン』(立木康介との共編、講談社<講談社選書メチエ>、2005年)
- 『メディアと無意識 「夢語りの場」の探求』(弘文堂、2007年)
訳書
[編集]- ハンナ・シーガル『夢・幻想・芸術 象徴作用の精神分析理論』(金剛出版、1994年)
- ドナルド・メルツァー『夢生活 精神分析理論と技法の再検討』(金剛出版、2004年)
- フィリップ・ヒル『ラカン』(筑摩書房、2007年)
- 『フロイト全集』(岩波書店 2006年)
- ジャック・ラカン『精神分析における話と言語活動の機能と領野 ローマ大学心理学研究所において行われたローマ会議での報告 1953年9月26日・27日』(弘文堂、2015年)