コンテンツにスキップ

摺古木山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
摺古木山
南木曽岳から望む摺古木山
標高 2,168.52 m
所在地 日本の旗 日本
長野県飯田市
木曽郡大桑村南木曽町
位置 北緯35度36分47秒 東経137度44分15秒 / 北緯35.61306度 東経137.73750度 / 35.61306; 137.73750座標: 北緯35度36分47秒 東経137度44分15秒 / 北緯35.61306度 東経137.73750度 / 35.61306; 137.73750
山系 木曽山脈
摺古木山の位置(日本内)
摺古木山
摺古木山の位置
プロジェクト 山
テンプレートを表示

摺古木山(すりこぎやま)は、木曽山脈南部の主稜線上にある標高2,169mである。 山頂は長野県飯田市木曽郡大桑村の間にある。山頂には、一等三角点がある。[1]

概要

[編集]

長野県道8号飯田南木曽線(大平街道)にある大平宿は、1970年昭和45年)に集団離村して廃村になった。その宿場の建物などが保存され、自然体験などの宿泊施設となっている。そこから北に東沢林道が伸びており、その終点には摺古木山自然休憩舎がある。

登山

[編集]

登山ルート

[編集]

東沢林道の終点に摺古木山の登山口がある。登山道は途中で二つのコース[2]に分岐して山頂で合流する。その山腹には風穴がある。[3]

  • 周遊路コース - 西にある天然公園展望台へ向かう巻道ルート。山頂へ向かう登山道沿いに、摺古木自然園や摺古木展望台がある。周辺の高層湿原ではモウセンゴケが見られ、シャクナゲの群生地がある。展望台からは御嶽山や、木曽山脈・飛騨山脈の山々が望める。
  • 中央コース - 登山道には、大きな花崗岩の岩が点在する。登山道の中間の東側には、風穴山がある。
  • 中央縦走路 - 安平路山方面へ続く、木曽山脈の主稜線の縦走ルートがある。

周辺の山小屋

[編集]

木曽山脈の有人の山小屋は、完全予約制となっている。駒ヶ岳頂上山荘にのみキャンプ指定地がある。最寄りの有人の山小屋は越百小屋

画像 名称 所在地 収容人数 備考
安平路避難小屋 安平路山とシラビソ山
との鞍部
 15人 無人小屋
摺古木山自然休憩舎 東沢林道終点
摺古木山登山口
休憩所

周辺の山

[編集]
小秀山から望む安平路山周辺の山

木曽山脈南部の主稜線上にある。木曽川支流及び、天竜川水系松川の源流の山で、それらの河川伊勢湾太平洋へ流れる。

山容 名称 標高
m
三角点
等級
摺古木山からの
方角と距離km
備考
越百山 2,613.24  三等 北東 6.0 日本三百名山
こすもやま
安平路山 2,363.14  三等 東北東 4.5 日本二百名山
摺古木山 2,168.52  一等 0
南木曽岳 1,676.93  二等 西 8.8 日本三百名山
恵那山 2,191 一等
(2,189.81
南西 22.8 日本百名山

主な出来事

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2016年11月19日閲覧。
  2. ^ 『長野県中信・南信日帰りの山』章文館、2006年、ISBN 4-901-74205-1、P326-328
  3. ^ 『ヤマケイ アルペンガイド 木曽山脈』山と溪谷社、2000年、ISBN 4-635-01320-0、P144-148
  4. ^ 「鉄砲水、小屋ごと押流す 高校生ら七人が不明 現場には巨岩がゴロゴロ」『朝日新聞』昭和44年(1969年)7月14日朝刊12版、15面

関連図書

[編集]
  • 『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版ISBN 4-7795-0000-1
  • 『ヤマケイ アルペンガイド 中央アルプス 御嶽山・白山』山と溪谷社、2009年、ISBN 978-4-635-01359-8
  • 『山と高原地図 木曽駒・空木岳 中央アルプス2010』昭文社ISBN 978-4-398-75720-3
  • 『新・分県登山ガイド(改訂版) 長野県の山』山と溪谷社、ISBN 978-4-635-02365-8
  • 『(改訂新版) 名古屋周辺の山』山と溪谷社、ISBN 978-4-635-18017-7
  • 『東海・北陸の200秀山 下(東海・信州編)』中日新聞社ISBN 978-4-8062-0599-9
  • 『中央アルプスの山旅 地形・地質観察ガイド』飯田市美術博物館

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]