戸田裕之
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生誕 | 1961年??月??日 |
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研究機関 | 筑波大学、東京都立大学 (1949-2011)、大阪大学 |
研究分野 | 計量経済学、マクロ経済学 |
母校 | 東京大学、イェール大学 |
学位 | Ph.D. in Economics |
戸田 裕之(とだ ひろゆき、英称: Hiro Y. Toda、1961年 - )は、日本の経済学者で大阪大学社会経済研究所招聘教授[1]である。専門は、理論経済学(計量経済学理論・実証マクロ経済学)[2]。
学歴
[編集]- 1985年 - 東京大学農学部卒業
- 1991年 - イェール大学大学院経済学研究科修了、Ph.D. in Economics取得[3]
職歴
[編集]- 1991年 - 筑波大学社会工学系講師
- 1994年 - 筑波大学社会工学系助教授
- 1995年 - 大阪大学社会経済研究所助教授
- 1998年 - 旧・東京都立大学経済学部助教授
- 2000年 - 東京都立大学経済学部教授(2005年3月に退職)
- 2005年 - 大阪大学社会経済研究所招聘教授(現任)
都立大・首都大との関わり
[編集]東京都立大学経済学部在職中に、石原慎太郎・東京都知事主導による都立4大学整理・統合(首都大学東京開学)について一貫して抵抗。2004~2005年にかけ、積極的な抗議活動を展開していた。
- 首大非就任者の会の中心的メンバーとして、同会ウェブサイトに記事を多数投稿した。
- 都立大経済学部には第1・2講座「近代経済学」、第3講座「経済史・経済思想史」、第4講座「経営学・会計学」の4講座が設置されていた[4]が、石原都知事の考えに賛同した他講座を揶揄すべく寓話「昔々あるところに」を執筆した。
- 首都大への就任を拒否した結果、2005年3月都立大経済学部辞職に至る。なお、戸田をはじめ近代経済学グループの離職者が相次いだため、首都大開学の2005年4月時点では都市教養学部経済学コースの設置が見送られた(のち2009年4月に実現する)。
著作
[編集]論文
[編集]- Fukuda, Shin-Ichi, Teruyama, Hiroshi & Toda, Hiro Y(1991),"Inflation and price-wage dispersions in Japan," Journal of the Japanese and International Economies, Volume 5, Issue 2,pages 160-188.
- Toda, Hiro Y & Phillips, Peter C B(1993),"Vector Autoregressions and Causality", Econometrica, vol. 61(6), pages 1367-93. doi:10.2307/2951647
- Toda, Hiro Y.(1994),"Finite Sample Properties of Likelihood Ratio Tests for Cointegrating Ranks when Linear Trends are Present," The Review of Economics and Statistics, MIT Press, vol. 76(1), pages 66-79.
- Toda, Hiro Y. & Yamamoto Taku(1995),"Statistical inference in vector autoregressions with possibly integrated processes," Journal of Econometrics, Elsevier, vol. 66(1-2), pages 225-250.
- Toda, Hiro Y.(1995),"Finite Sample Performance of Likelihood Ratio Tests for Cointegrating Ranks in Vector Autoregressions," Econometric Theory, Cambridge University Press, vol. 11(5), pages 1015-32.
- Yamada H. & Toda Hiro Y. (1997) "A note on hypothesis testing based on the fully modified vector autoregression," Economics Letters, Volume 56, Number 1, pages 27-39.
- 照山博司・戸田裕之(1997)「日本の景気循環における失業率変動の時系列分析」、『現代マクロ経済動学』(浅子和美・大滝雅之 編、東京大学出版会)所収、pp. 1227-279。
テキスト
[編集]- 戸田裕之・山田宏(2007)『計量経済学の基礎―統計的手法の理論とプログラミング』、ISBN 978-4-13-042125-6、東京大学出版会。
注釈
[編集]- ^ 大阪大学社会経済研究所 研究者紹介(客員教員)
- ^ 「教員紹介(2003年5月現在)」『東京都立大学 大学案内2003-2004』東京都立大学、2003年、55頁。
- ^ テキスト『計量経済学の基礎』著者紹介
- ^ 戸田裕之「都立大経済学部の分裂と首大経済学コースの消滅」首大非就任者の会ウェブサイト、2005年。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 大阪大学経済社会研究所
- テキスト『計量経済学の基礎』読者サポートページ
- 首大またはクビ大あるいは首都大学東京についての個人的見解 - ウェイバックマシン(2019年1月1日アーカイブ分) - 首都大学東京への組織改編前に更新されていたウェブサイト
- IS-LM-ADモデルの検証 - ウェイバックマシン(2019年1月1日アーカイブ分)