或る殺人
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或る殺人 | |
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Anatomy of a Murder | |
監督 | オットー・プレミンジャー |
脚本 | ウェンデル・メイズ |
原作 | ロバート・トレイヴァー |
製作 | オットー・プレミンジャー |
出演者 | ジェームズ・ステュアート |
音楽 | デューク・エリントン |
撮影 | サム・リーヴィット |
編集 | ルイス・R・ロフラー |
配給 | コロンビア ピクチャーズ |
公開 |
1959年7月1日 1959年11月14日 |
上映時間 | 160分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | 200万ドル[1] |
『或る殺人』(あるさつじん 原題:Anatomy of a Murder)は、1959年制作のアメリカ合衆国のサスペンス映画。
ロバート・トレイヴァー原作の小説「Anatomy of a Murder(邦題:『錯乱』)」をオットー・プレミンジャー監督、ジェームズ・ステュアート主演で映画化した。モノクロ作品。
第32回アカデミー賞6部門にノミネート、第25回ニューヨーク映画批評家協会賞主演男優賞(ジェームズ・ステュアート)と脚本賞(ウェンデル・メイズ)、第20回ヴェネツィア国際映画祭 男優賞(ジェームズ・ステュアート)、第2回グラミー賞 映画・テレビサウンドトラック部門(デューク・エリントン)を受賞した。
2012年、アメリカ国立フィルム登録簿に登録された[2]。
あらすじ
[編集]ポール・ビーグラーはミシガン州検事を辞め弁護士に転じたものの、依頼がほとんどなく、魚釣りをして日々を悶々と過ごしていた。
そんなある日、彼は親友のパーネルからローラ・マニオンという女性を紹介される。ローラの夫で陸軍中尉のマニオンは、妻をレイプしたバーニーという男を射殺する事件を起こして起訴されていた。ローラは夫の弁護を依頼してきたのだ。
早速裁判が始まるが、検察側は中央から派遣されたベテラン検事ダンサーが担当、彼はローラが挑発的な女であるとして、次々と有力な証拠や証人を出し、ポールを追い詰める。ポールも負けずに証拠を集め、何とか無罪に持ち込もうとするが…。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
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NET版 | ||
ポール | ジェームズ・ステュアート | 佐藤英夫 |
ローラ | リー・レミック | 増山江威子 |
マニオン | ベン・ギャザラ | 山内雅人 |
パーネル | アーサー・オコンネル | 河村弘二 |
メイダ | イヴ・アーデン | 幸田弘子 |
メリー | キャスリン・グラント | 池田昌子 |
ダンサー | ジョージ・C・スコット | 家弓家正 |
スミス | オーソン・ビーン | 小林恭治 |
パケット | マーレイ・ハミルトン | 寺島幹夫 |
ミッチ | ブルックス・ウェスト | 大木民夫 |
スロ | ジョン・クレアン | 宮内幸平 |
ハーコート | アレクサンダー・キャンベル | 吉沢久嘉 |
ラシッド | ネッド・ウェヴァー | 小林清志 |
バーク | ジョセフ・カーンズ | 上田敏也 |
ミラー | ドン・ロス | 渡部猛 |
書記 | ロイド・ル・ヴァスール | 諏訪孝二 |
判事 | ジョセフ・N・ウェルチ | 巖金四郎 |
不明 その他 |
— | 嶋俊介 加藤修 中島喜美栄 |
日本語版スタッフ | ||
演出 | 小林守夫 | |
翻訳 | 木原たけし | |
効果 | TFCグループ | |
調整 | 前田仁信 | |
制作 | 東北新社 | |
解説 | 淀川長治 | |
初回放送 | 1971年7月4日 『日曜洋画劇場』 21:00-23:30 正味121分07秒 |
タブーだった言葉
[編集]レイプが争点の内容だけに、当時の映画でタブーだった次の言葉が使われたことでも有名。
- intercourse(性行為)
- contraceptive(避妊薬)
- sperm(精液)
- sexual climax(オルガズム)
- panty(パンティ)
脚注
[編集]- ^ “Wall St. Researchers' Cheery Tone”. Variety: 7. (November 7, 1962).
- ^ King, Susan (December 19, 2012). “National Film Registry selects 25 films for preservation”. Los Angeles Times