広沢栄
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広沢 栄(廣澤 榮(戸籍上の氏名は旧字体)、ひろさわ えい、1924年6月19日 - 1996年12月27日[1])は、日本の脚本家・映画助監督・作家。
略歴
[編集]神奈川県小田原市出身。本名・栄一。1944年、東宝撮影所の助監督となる。復員後、鎌倉アカデミアに通い、東宝争議にかかわる。その後、脚本家に転じる。
代表作『日本の青春』『サンダカン八番娼館 望郷』など[2]。助監督、監督助手も務めた。「榮」「さわさかえ」名義での著作もある。
脚本
[編集]映画
[編集]- 1960年『筑豊のこどもたち』 監督:内川清一郎(原作:土門拳)、菊島隆三と共同、日本映画新社=東宝
- 1962年『娘と私』 監督:堀川弘通(原作:獅子文六)、東京映画
- 1964年『悪の紋章』 監督:堀川弘通、橋本忍と共同、宝塚映画
- 1967年『喜劇 駅前百年』 監督:豊田四郎、八住利雄と共同、東京映画
- 1968年『喜劇 駅前開運』 監督:豊田四郎、東京映画
- 1968年『日本の青春』 監督:小林正樹(原作:遠藤周作)、東京映画
- 1969年『赤毛』 監督:岡本喜八、三船プロ
- 1969年『わが恋わが歌』 監督:中村登(原作:吉野秀雄、山口瞳、吉野壮児)、松竹大船
- 1974年『サンダカン八番娼館 望郷』 監督:熊井啓(原作:山崎朋子)、東宝=俳優座映画放送
- 1981年『漂流』 監督:森谷司郎(原作:吉村昭)、東京映画
- 1993年『学校』 監督:山田洋次、脚本:山田洋次・朝間義隆、松竹 - 原案シナリオ
テレビドラマ
[編集]- 剣 第9・10・30話(1967年、日本テレビ)
- 五人の野武士 第5話(1968年、日本テレビ)
- 仇討ち 第14話(1969年、TBS)
- 鬼平犯科帳 第38話「敵(かたき)」(1970年、NET)
- 人形佐七捕物帳 第9・10話(1971年、NET)
- 江戸を斬る 梓右近隠密帳(1972年、TBS)※さわさかえ名義
- まごころ 第1・3・5・8・23話(1973年、TBS)
- 非情のライセンス(NET・テレビ朝日)
- 第2シリーズ 第10・21・32・38・39・51・82話(1974年-1977年)
- 第3シリーズ第3話(1980年)
- 新宿警察 第12話(1975年、フジテレビ)
- 江戸を斬るII 第12・15話(1976年、TBS)
- 水戸黄門(TBS)
- 第8部 第3・14・22・26話(1977年・1978年)
- 第11部 第10・17・21話(1980年・1981年)
- 第12部 第5・16・18話(1981年)
- 第13部 第6話(1982年)
- 新幹線公安官(テレビ朝日)
- 第1シリーズ 第3・4・8話(1977年)
- 第2シリーズ 第13・20・25話(1978年)
- 昭和怪盗傳(1977年、TBS)
- 大岡越前(TBS)
- 第5部 第10話(1978年)
- 第6部 第11・15話(1982年)
- 第7部 第6・19・20・23話(1983年)
- 第14部 第11話(1996年)
- 古谷一行の金田一耕助シリーズ 横溝正史シリーズII 八つ墓村(1978年、TBS)
- 雲を翔びこせ(1978年、TBS)
- 魔性の仮面(1979年、テレビ朝日)
- 半七捕物帳 第8・11話(1979年、テレビ朝日)
- 佐武と市捕物控(1981年、フジテレビ)
- 土曜ワイド劇場(テレビ朝日)
- 息子の心が見えない ガソリンスタンド殺人事件(1982年)
- 抱かれた男の謎(1983年)
- 高級コールガールの殺人(1984年)
- 佐武と市捕物控 地獄の白狐(1982年、フジテレビ)
- 薩摩飛脚(1982年、フジテレビ)
- ザ・サスペンス 女の中の悪魔(1982年、TBS)
- 木曜ゴールデンドラマ 火の舞い(1984年、日本テレビ)
- 明治撃剣会(1984年、テレビ朝日)
- 長七郎江戸日記 第1シリーズ第103話(1986年、日本テレビ)
漫画原作
[編集]著書
[編集]- 『白鳥の湖』西村保史郎絵 偕成社(少女小説シリーズ)1971
- 『広沢栄・映画シナリオ集』宝文館出版 1985
- 『シナリオ作法 私のなかのシナリオ』ダヴィッド社 1985
- 『私の昭和映画史』1989 岩波新書
- 『日本映画の時代』岩波書店(同時代ライブラリー)1990 のち岩波現代文庫、2002
- 『黒髪と化粧の昭和史』岩波書店(同時代ライブラリー)1993
- 『わが青春の鎌倉アカデミア 戦後教育の一原点』岩波書店(同時代ライブラリー)1996